ゆうかりんと過ごしたい
ゆうかりんと四月の初めを過ごしたい
四月の頭といったらエイプリルフール あからさまな「公認嘘の日」です
自分と相手を不幸にさせないような嘘ならいくらついてもいいなんていう素敵な日
もちろんゆうかりんも四月の陽気にあてられたみたいで俺に嘘をついてやろうと思ってる事でしょう
だから俺は毎回エイプリルフールは受身なんだ でも嫌だとは思ってないけどね
さて今日のゆうかりんはなんだか気分が悪そうな顔をして俺の名前を呼びました なんですかーって言いながら行ってやると
なんかすっぱいもの食いたい的な事を言うんです レモンとか、ってゆうかりんは言うんだけど
俺が果物特に柑橘類の類が苦手だからそういうのは無いですって言うんだ 「そう」って一言言ってまた苦しそうにするゆうかりん
今日はどんな嘘で来るのかな？と心の中で身構えるとゆうかりんは俯いたまま俺の名前を呼ぶんだ
「よく聞いてね」と前置きして ゆうかりんがぽつりと「赤ちゃん・・・できたみたいなの・・・」って言うの
正直に言うと、最初の時点でそう来るとは思ってました！しかもそのネタはつい70～80年前に使ったばっかりじゃないか！
まだまだゆうかりんもヒヨッ子だぜ！と思って勝ち確信 でもゆうかりんの演技には付き合ってあげます優しい俺
驚いたフリなんかした後に大喜びなんかしてみてゆうかりんの手を取ったりしてね ゆうかりんは軽く涙を溜めて
手で拭いながら「愛する対象が一人から二人になっちゃうわね」なんて言うんだ すごく優しい顔つきでね
そしてもう一度俺と軽いハグをし合って 目を細めて「今から名前を考えるのは少し早すぎるかしら」なんて言うんだ
俺はそろそろ制してやろうと 「そうだね、エイプリールフールだもんね」なんてこのタイミングで言ってやります
でもゆうかりんは「え、もうそんな時期なの」みたいな反応して、また気分悪そうにして口を押さえて洗面所の方に行くんだ
何やら雲行きが怪しくなってまいりました もしかしてもしかすると本当にもしかするのかもしれないと思ってしまうと俺が反応に困る
そりゃあゆうかりんと子供ができるような事は毎晩毎晩やってるし 子供ができるのはもちろん喜ばしい事なんだけど
いきなりにいきなりすぎてどう反応すればいいのかわからない俺はこれからパパになるのかと思うと頭の中がぐるぐる
シチューをゆっくりかき混ぜるようにぐるぐるになっていってどうすれば考えがまとまらない いいのかわからない
とりあえず俺はゆうかりんの所へ行きます 洗面所で辛そうにしてたゆうかりんの肩を掴んで、必死に言葉を搾り出して
「どこからどこまでが嘘ですか」って言うの、これしかなかった ゆうかりんは俺の目を見て呼吸を落ち着けて言うのさ
「私があなたの子供が欲しいってのいうのは本当よ」って言うのさ いつもの元気なゆうかりんに戻ってね はっきりと嘘とは言わないのね
俺はなんだか短時間の間にすごい疲れたような気がするよ 思い切りため息がでちゃったね
でもそろそろ周りからもゆうかりんからも期待されてるしいい年齢だし、遺伝子を残すとも考えないとね、ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんを食べたい
ゆうかりんを食べてしまいたい
ゆずの歌を口ずさんでいたらある世紀の大発見をしてしまって今すぐ誰かに伝えたい気持ちなんだ
ゆうかりんってさ、あのさ、苺カラーじゃね？
髪の毛がきれいな緑で赤い服をよく着てるじゃない ゆうかりんは苺カラーだったんだ
気づいたときにほわああって声が出ちゃったね 発明家の人々とかもこんな声出すのかな
とりあえず気分を高揚させたままゆうかりん本人に伝えたんだけど「あなた苺嫌いじゃない」って言われてしまうんだ
うん俺果物全般が苦手でさ全然食わないから買ったりもしないの ゆうかりんはある程度食べるんだけどね
だからショートケーキの苺は全部ゆうかりんにあげるし 苺のタルトとかも作っても自分では食べたりしない
俺の嫌いな食べ物扱いされて露骨にご機嫌が斜めになるゆうかりん 俺は必死でそういう意味じゃないよって言うんだけど
ただの思いつきの発言でゆうかりんのご機嫌を損ねてしまったのは完全に俺が悪いです反省します
というわけでゆうかりんのご機嫌を少しでも取り戻そうとちょちょっと人里に買い物に行ってね、買ってきました
何って苺をだよ 果物屋さんで甘そうなのを雰囲気で選んで買ってきました 少し小さめの苺です
なんとなく見栄えが良くなるように持って 三時のお昼の時間にゆうかりんに差し出してみました
一応牛の絵の練乳も買ったけどゆうかりんは使わないだろうね ちっちゃいフォークも出してゆうかりんいどうぞーってやった
一つしかない苺の皿を見てゆうかりんは「やっぱりあなた食べないのねー」なんて少しつまらなそう
そんなつまらなそうな顔も食べ始めると溶けるように消えてね 苺おいしい？って聞いたらおいしいってさ
むくむくと食べ続けるゆうかりん見てると食べられそうに見えるんだけど苺ってすっぱいからやっぱりダメなんだろうなと思うんだけど
ゆうかりんが「すっぱくないわよ？」って言うの 知らぬ間に声に出ちゃってたのかな？
で、ゆうかりんがフォークに刺して練乳かけてね、俺の方に差し出してくるの 特にあーんとも何とも言わないけどね
んで俺はそれを餌を受け取る小鳥みたいに食べる やっぱりすっぱい、練乳無かったら本当に食べられないレベル
でも「おいしいでしょ？」みたいな顔して好き嫌いを克服する機会を望んでるゆうかりんの前で「すっぱい」なんては言えない訳です
ゆうかりんは苺をさくっと刺して自分の口に運びつつね 「食べられないようになると色々と特なのよ」って言うんだ
どういう意味？ってゆうかりんに聞いてみたらね 別の苺を口に軽く咥えて俺の方に顔を寄せてくるんだ
ゆうかりんったらいきなり大胆だよ俺そんなお昼からやられても困っちゃうっなんて思いながらも口と口で受け取ろうとするんだけど
直前でゆうかりんがぱくって食べてしまってね もう気づいたときには苺は無いの ぺろって唇を舐めて
「食べられるようになるまでおあずけね」なんて言われてしまってもう俺も困っちゃう 次は食べるもん！ね！ゆうかりん！
うふふふ
ゆうかりんと絵本を読みたい
小さいゆうかりんに絵本を読んであげたい
ゆうかりんが手の届くのは本棚の一番下しかないんだ それでもうんと背伸びをして手を伸ばさないと届かなくて
それで頑張ってお気に入りの絵本を出してね 大事そうに抱えて俺の方にとてとて歩いてくるのがとても愛らしい
俺は適当にあぐらをかいてゆうかりんの特等席を作り出してね そしてその部分にゆうかりんが収まるように座って
そしてゆうかりん一人のための絵本購読会が始まるんだ 俺の内側でわくわくそわそわしてまだままだかと待ち構えるゆうかりんに
俺は焦らすようにしてゆっくり本を開くんだ 今日の絵本は幻想郷のちっちゃい子達に大人気のシリーズでね
「からすのあやちゃん」というキャラクターが宝物のカメラを無くしてしまうお話 俺も小さい頃に随分読みました
俺はこのくらいのスピードがいいのかなーと思いつつゆっくりゆっくり読んでゆっくりページをめくるんだけどね
ちっちゃいゆうかりんが本当に悪気の無い無垢な笑顔で「あなたってごほんよむのおそいのね」って言うんだなんだか悔しいね
でも俺は大人だから「そうだよー」って返して、少し早めに絵本を読むことにするんだ 絵本に集中するゆうかりんは
盛り上がる場面で俺の膝の上で身体を跳ねさせたりして身体全体で喜ぶんだ ちっちゃい子ってホントかわいいね
俺は適当に「暴れちゃダメだよ」なんて諭しつつ次のページ行ったりね ゆるやかに時を過ごします
最後は「からすのあやちゃん」が山のみんなにごめんなさいしてありがとうして物語はにこやかに終わり、なんだけど
ゆうかりんはなんだか不満そうなのさっきは楽しそうにしてたのに 面白くなかった？って聞いて見ると
「みんなやっつけちゃえばよかったのに」なんて言ってぷーってするの ゆうかりんてばやっぱりおっかないんだから
本を俺の手から取って元気よく立ち上がってね さっきの本棚にとてとてと戻って本を戻そうとするんだけど
ｷﾞﾘｷﾞﾘの背じゃ戻すのは難しいみたいでね、伸び上がってﾌﾟﾙﾌﾟﾙしてるから俺がさっと戻してあげるの
そしたらゆうかりん、自分の手が届かないところの本が読みたいみたいでね
これはもっと大きい子が読む本だよって言っても聞かないからとってあげることにしたの
海洋生物図鑑を指差して、違くて、次のに手が移った時に「それ！」って言ったの 何かと思ったら植物の図鑑
こんどは俺の組んだ脚じゃなくて俺の向かい側に座ってね、嬉しそうに図鑑を広げるゆうかりん
にこにこしながらひとつひとつお花を指差して「これはさざんかっていうのよ！」って教えてくれるんだ
みんなが知ってるような花から全然聞いたこともないようなお花まで全部スラスラ言うんだすごいねゆうかりん
そう言って褒めてあげたらすごい嬉しそうにしてくれた さっきから山茶花を猛烈にプッシュしてくるなと思ったら
小さく「花言葉：理想の恋」ってのがあってね ああそういうことかと一人で納得してしまった かわいいんだから
「およめさんになる！」って言うちっちゃいゆうかりん なれるといいね！きっとなれるよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
イベント
大勝利
ゆうかりんとパソコンを弄りたい
ゆうかりんとインターネットの世界に繋がりたい
俺がいつもPCばっかり弄ってるとゆうかりんも何かしら興味が出るんだろうね
俺が居ない時に少し俺のPCなんか弄っちゃったりするのね でもゆうかりんはなんていうかマウス専門です
キーボードは「難しそう」という理由であまり触らないみたいなの 必要な時は俺が打てばいいんだってさ、ゆうかりんらしいね
そんなゆうかりんが最近お気に入りのサイトを見つけたらしくてね、俺が弄ってる時でも奪い取って使ったりするの
何を見てるのかなーと思って背後からひょいっと覗いてみるとなんだかわかりやすい所に「夫婦生活板」とか書いてあってね
俺はなんだかいろんな意味で拍子抜けしたよ 俺がはぁって大きく息を吐き出すとゆうかりんは少しむっとして
「変な事じゃないのよ？あなたの事もちゃんと考えてるんだから」なんて言うのよ そしてまたモニタに向かう
最近になって「ねえねえ顔に出すのってみんなあんまりやらない事なの？」なんて不思議そうに聞いてくるのはそういうことだったのか
その質問にとりあえず「本当に好きじゃない人はあまりやらないのかもね」なんて返した俺も俺だけどね！
色々ともにょるところはあるし、ゆうかりんがなんかアクロバティックな方法ばっかり知るのもアレかなあとは思うけど
なんとなく楽しそうだし半分くらい俺のためにやってくれてるのかなと思うとなんとなく和ましくなります
でも「夫婦のSEX回数を晒すスレ」のレスフォームにカーソルを合わせて俺にキーボードをずいっと出して
「じゃあお願いね」なんて語尾にハートマークが付くように言うのは色々と反則というか反則負けだと思います
人に教えるのってあんまりいい気分じゃないよ、なんて俺が言うんだけどゆうかりんは1mmも悪びれる様子なんて無くて
「私達を見せ付けてやるくらいが丁度いいのよ」なんて言うんだ 書かないで書いたフリしてブラウザを閉じました
こういう話だのを見るとどうしても色々と思い出してしまう 例えば「面白そうだから」という理由だけで
ゆうかりんに2年くらいみっちりかけられて乳首開発されたりした事とかね 最初はなんか恥ずかしいから嫌だったけど
「あなたが私色に染まるのがすごく楽しいの」なんて言われつつ俺に拒否権は無いみたいで徹底的にやられたあの頃
まあ、ゆうかりんとくっつく事になってから一般的に言われてる男としての威厳だの尊厳だなんていう古めかしい概念は
電車の無人駅のホームの片隅に忘れ去られた手荷物のよう 見る影もありません まあ俺も楽しんでたからいいんだけどね
その時の話をするとゆうかりんもいやらしくﾆﾔﾆﾔしてさ 「そんなこともあったわね」なんて目を細めるんだ
その言葉の意味はもうだいぶソコを弄ってないって意味ではなくて 今となっては当然となってそこを責めたりするからであって
なんていうか今の俺はそれこそゆうかりん色に染められてるんだろうなぁと思ってしまって微妙に嬉しくなったりもしました
俺もﾆﾔﾆﾔしてるとゆうかりんに頬をちょんと人差し指で小突かれて「また変な事考えてるでしょ」なんて突っ込まれてしまった
変な事じゃないよ！素敵な事だよ！って力説したら苦笑された 夜まで待つから、その後！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
三日で飽きたのか
ゆうかりんに撫でられたい
ゆうかりんに撫ぜられたい
響きは似てるけど「撫ぜる」は「撫でる」の訛り でも俺は「撫ぜる」の方が好きです
「撫でる」を一方的な寵愛だとすると「撫ぜる」は折り返し待ちの受身も含む寵愛、勝手にそう考えています
ゆうかりんがいきなり座ってる俺の頭に手をやってね ｳﾌﾌって笑いながらさりげなく手を動かして
俺のてっぺんをなでなでするんだ 右手で俺を愛でるように撫でて左手は自分の口元だよ
清楚な感じに笑いつつ俺を撫でる手は止めないの どうしたのかな？ってゆうかりんに聞いてみると
「お花でも何でも、愛でてやればそれに見合った成長をするのよ」って言うんだ 俺はお花じゃないけどね
ゆうかりんに撫でられるのはとてもいい気持ちでね、不思議と心が落ち着くの ゆうかりんの細いおててが俺を撫ぜるたび
なんだかあったかくなるの、心が いやあ俺も大切な存在なんだなと感じてもひひんって鼻の下がｺﾞｰﾋﾞﾖﾝ
「お利口さんお利口さん」って最近ではあまり聞かないあやし文句みたいなの言いながら俺をなでなでゆうかりん
「ゆうかりんの期待に答えられるかな？」って少し不満そうな顔をして聞いて見ると 少し俺の方に寄ってね
俺の顔を覗き込みながら「頑張りなさい。さもないと後が酷いわよ？」なんて言うんだ これは頑張らないとね
ゆうかりんの望む人になるためにはだいぶ努力が必要な気がするんだけど、具体的な先が見えなくてね
何をどうすればゆうかりんが喜んでくれる俺になるんだろう？と考えてもあんまり理想的なイメージが浮かんでこない
だからゆうかりんに聞いてみるんだけどさ ゆうかりんは言うの「今のあなたが『理想の旦那様』よ」ってね
明らかな二律背反かと思わせて「私のために頑張ってくれる姿に心が動いちゃうのはしょうがないでしょ？」って言うんだ
なでなでしてた手を向こう側に下ろしてね 俺の首にひっかけてぎゅーって自分の方に持ってくるようにしてね
ゆうかりんてば我が侭なんだから 耳元に囁くように「毎日頑張ってるよ？」なんて言ってみるんだけども
目を閉じてどこか嬉しそうに「もっとよ」って言うんだ ほっぺを俺に押し付けるようにしてぎゅっとするゆうかりん
そして俺から出るため息 嬉しくてもため息ってのは出るモンです 俺はゆうかりんの後頭部に手を回して
後ろ髪を風が吹くみたいにさらさらって撫ぜながら「ゆうかりんが応援してくれれば何でもできるよ」って言ってあげるの
嘘じゃないよ ゆうかりんの応援が俺の耳から入って身体に行き渡れば本当に何でもできる
ゆうかりんは軽く笑って嬉しいって言ってくれた 俺だって嬉しいよ ゆうかりんの顔が近づいてきてね
俺の左頬に軽く触れて離れるんだ すごい燃料だね俺はまるで人間火力発電所だよああもうホント頑張っちゃうよ！
そんな俺を見てゆうかりんは微笑むんだ 「いつまでも二人で頑張っていくんだからね」ってね
俺一人だけ突っ走るんじゃ駄目だよね ゆうかりんと一緒じゃないとね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんに薦められたい
ゆうかりんにオススメされたい
ゆうかりんに傘を持つことをオススメされました 傘といえばある程度ゆうかりんの代名詞だよね
淡い色の日傘をいつも持っているゆうかりん 俺の１００倍くらい付き合いが長いのよねある意味先輩だよ
特注の日傘は日光も遮れれば雨も避けられるし、弾幕だって防ぐ事ができるとても丈夫な優れもので
ゆうかりん曰く「あなたに近づく女だってこの傘があれば触れさせないんだから」だそうです
でもそんな俺にゆうかりんが「俺用の日傘」を持つ事を薦めてきました 俺は少し考えてみる
確かに傘があったら便利かなーとは思うけどそんなに毎回持ち歩くものでもないかなとは思うんだ
なんとなくゆうかりんに悪いような気もするねこの発言 言ったら怒られるかな？言わないでおきます
これから少し季節が過ぎれば嫌がらせレベルの酷い雨や引き篭もりたくなる外道な日差しとかもあるけど
うーんそこまで必要じゃないような？どうなんだろう ゆうかりんにも意見を聞いてみます
ゆうかりんは軽く咳払いをしてね 教壇に立って子供にまとめて話する学校の先生みたいに話し始めるんだ
あはは慧音さんみたいって言ったら次の瞬間日傘の先が俺の咽元を捉えました まさに口は災いの元
少し怒った顔で普通の話方に戻ったゆうかりんは言います まず俺が身を守る手段は何も無いという事
時々遊びに行った時に霊夢さんにお札とか貰えるからそれで済ませられる時は済ませるけどあれは消費するものだからなぁ
それとたぶん、ついこの間お札を使った少しハードなプレイとかしたから数減らしちゃったのが響いてるんだよなきっと
その事はあえて目を瞑ってゆうかりんに続けさせる 俺に勝手に野垂れ死なれても困るんだって、もっともです
それに俺が傘を持ってる事によって「風見幽香の夫」ってのが誇示されるんだって これは少しやっつけな話じゃないかな
少し考える力のある妖怪ならそれだけで警戒して俺の生存率が上がるんだって そういう意味ではゆうかりんてすごいよね
「後は・・・」って言って少し語を濁らせて そしていて少しもじもじするゆうかりん どうしたのかな？って思うんだけど
「やっぱりあなたも明るい色のがいいわよね」なんて言うんだ ああわかった、お揃いにしたいんだねゆうかりん
こういうところでゆうかりんの女の子らしさが垣間見えるのよね、この瞬間がたまらなく愛おしくてしょうがない
でもゆうかりん、そうすると色々大変になるよ？って言ってやるとよくわからないといった表情で固まるの
だから俺が噛み砕いて説明してやる 例えば俺が人里に居る間に雨が降ったとします 傘を持ってない俺は
ゆうかりんが「迎えに来たわよ」って言って微笑んでやってきてくれるのを待つしかないの そしてもちろん相合傘で帰るんだよ
そういう行為が全部できなくなります って説明したらゆうかりんは結構ショック受けてたみたいですぐ提案を取り消したよ
それに弾幕が俺に向かってきてもいつもゆうかりんが守ってくれるしね 甘えだけど心強いから、ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
ゆうかりんに問われたい
ゆうかりんの心の疑問を俺が解決してあげたい
今日は緑茶 「いい天気だから緑茶」なんてゆうかりんが言い出したんだ意図はあまりわからないけどね
地底土産の安っぽいお煎餅と向かい合って座るゆうかりんを楽しみながらの緑茶 贅沢な午後のひとときです
そんな時ゆうかりんに不意に聞かれるんだ いつもの笑顔を絶やさないまま俺の顔を舐めるように見てね
その後口を開くんだ 「ねえ」って言って湯のみを置くんだよ 釣られて俺も煎餅を食べる手を止めます
ゆうかりんが俺の目を見ながら「あなたにとって幸せって何？」なんて聞くんだ いきなりすごい話題だね
俺は言葉を詰まらせるんだけどゆうかりんは俺を簡単には逃がしてくれないみたい じっと目を見つめてきて
次の語が俺から出るのを待ってるみたい 時々こういうふうに人を試すような事するんだよねゆうかりんって
少し迷ったね とりあえず誤魔化すようにお茶を一口飲んでね、適当に口から空気を抜くんだ
ふーっと一息ついて、そしてゆうかりんの目線をあえて逸らして言ってやるんだ 「ゆうかりん、かな」ってね
「何それ」って言うのはゆうかりん 少しだけ機嫌が悪そうな、それでいて呆れたような顔になってて
「意味わかんない」って言うんだ あまり俺の言葉が伝わらなかったかな 俺はそんなゆうかりんを諭すように
優しい口調で「ゆうかりんが俺の幸せだよ」って言ってあげるんだ 言い終わってまた新しい煎餅を取って食べるよ
狐につままれたようなような目の前で終電を逃したような顔してるゆうかりん なんだか少しかわいらしいような気もする
俺は更に言います 半分になった煎餅をとって「あるいはこれかな」なんて言ってやるとゆうかりんは更に困るみたい
眉をひそめて「私が聞きたいのは・・・」とか言ってくるので遮るようにして煎餅を渡してそして俺は続ける
ゆうかりんと向かい合って、このテーブルで、この家でゆうかりんとお茶なんか飲んでるの。これ幸せじゃない？って
若干言いくるめるような言い方だったけどこれで俺の言いたい事は伝わるかな？俺の一番好きな人にね（人じゃないけど）
ゆうかりんは俺の顔をまじまじと見ながら「あなたって何でもない事に幸せを感じてるのね」なんて呟くんだ
でもその後少し小さい声で「私も嫌いじゃないけど」なんて言ったのを俺は聞き逃さないよ、うふふふ
外は本当にいい天気でね、こういかにも春の日差しですよーって言いたいかのようないい日が差し込んでくるの
その日が窓側のゆうかりんに当たって綺麗な顔とか髪とか肩とかを明るくするんだ これは素晴らしい事なんだよ
外の方を向いてゆうかりんが「小さな幸せかしらね」って言うんだ 俺はすぐさま否定するよ
「大きな幸せだよ」って言ってね 俺は欲張りだからね、ひとつまみの幸せなんかじゃ我慢できないんだ
胸いっぱいにゆうかりんを感じられるような幸せじゃないと満足できません そう言ったらゆうかりんにおでこをこつんてやられて
軽く笑われて「馬鹿ねぇ」て言われちゃいました 君の前ならいくら馬鹿でもいいんだよ、ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
手抜き
ハイ終了
ゆうかりんを守りたい
自分の意思で、というよりはゆうかりんに盾にされたい
ゆうかりんに道具として使われるっていうのはなんていうか甘露な響きのご褒美だと思うのです
最近は来なくなったけど、時々妖怪討伐屋とか名乗る人が遊びに来るんだよ 俺とゆうかりんのハウスにね
わかりやすく言うと賞金稼ぎみたいな人でね、迷惑な妖怪とかを懲らしめて里人さんにお金を貰ったりするの
でも最近はゆうかりんあんまり悪い事してないから人里からもあまり警戒されてなくてね、ゆうかりんにお金をかけてたりしないんだけど
そういうのに気づかない遠方からのお客様が昔のゆうかりんの評判だけで勝手な期待を抱いて今日みたいに来たりするの
なんか古風な喋り方で家の前で騒いでね、まあ「風見幽香出て来いでないと目玉をほじくるぞ」的なことを言うのよ
武器の類をしっかり構えてね 何がアカンかって言うと大声で言うモンだからゆうかりんがお昼寝してたりすると大変だということ
機嫌悪さがﾏｷｼﾏﾑｽﾊﾟｲﾀﾞｰになる前に大抵慌てて俺が出て行って必死に説得するんだけどさ
こういう人ってのは何故なんだか大抵俺の話を聞いてくれなくてね あげくの果てに俺を殺そうとしたりするから大変
最初は必死に下手に出て「お願いだから帰って頂戴」みたいな事言うのよ、この第一段階は大抵すぐに突破される
次に「フハハ風見幽香に会いたかったらこの俺を倒してからにするんだな！」ってのが方法としてあるんだけど
これやると本当に命の危険に繋がったりするのであんまりやりたくないの 最終的に「本当にゆうかりん呼ぶけどいいの？」って
相手の人に確認してゆうかりんを呼びます これまた大抵俺が「なんで押し返さなかったの」って怒られるんだけど
そんな事言われても本当に困るんですゆうかりんの難題はクリアできないよ で、ゆうかりんを前にお通しするんだよ
めんどくさそうにしながら「30秒くらいは相手してあげるから、後は一人で帰りなさいね？」なんて言いながら
適当な構えなんかとっちゃって あー俺隠れるべきかな、とか思うんだけど腕はゆうかりんの腕にガッチリ組まれてるから離れられなくて
で、そのお相手さんが剣なんか振っちゃったりする時ゆうかりんが剣の動きに俺を合わせるように動いてね
本人は風に揺れるように動きながら「当たったら死ぬわよー」なんてやるの、そこだけめっちゃ楽しそうにｸｽｸｽ笑いながらね
まあゆうかりん（と俺）に剣なんてもちろん効かないんだけど 相手が「奥の手だ！」とか言いながらお札とか出すと
少し空気が変わるね お札くらいなら山の神社でも手に入るんだけどさ、ゆうかりんは妖怪なのでお札には弱いのです
こう身体に吸い付くみたいにﾋﾟﾀｯ！と来てね、ゆうかりんの身動きを奪っちゃう でもゆうかりんは1mmも焦らないよ
だって俺は人間じゃんゆうかりんについたお札剥がせるよね 俺にとってはただの紙だしﾍﾟﾘﾍﾟﾘ剥がしてポケットに突っ込んで
あとは諦め顔のお相手様に日傘を向けて本気の1/10くらいのスパークで退場頂くわけよ 少し残酷かな？痛そうにはあまり見えないけどね
適当に吹っ飛ばした後は適当に一息 俺の方に向き直ってﾆｯて笑って「暇潰しには少し物足りないわね」なんて言って
今度は俺で暇潰しをするつもりなのか適当に日傘向けたりしてね ちょっとそれ怖いよ！駄目だよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふ
ゆうかりんに作らせたい
ゆうかりんに色々なお薬を作らせたい
お薬を作る、なんて竹林の薬師さんがやるような大それた事じゃなくてね
ゆうかりんの能力を根底においたお遊びの一つでね 蜜だの花粉だの植物由来の成分を少し借りて
集めたり混ぜ合わせたりしてそれを元に簡単なお薬を作るんだよ よくアロマオイルとかあるじゃない？あんなかんじ
こういうの俺にピッタリね、アロマキャンドルとかそういうの大好きだったし俺に合ってると感じるのであります
ゆうかりんがﾆｺﾆｺしながら鉢を持って来てね その花は青黒くておどろおどろしくて戦国BASARAの悪役みたいな感じで
いかにも身体に悪いですよーみたいな見た目なんだけどさ、なんとこれが「安眠用」だって言うんだから驚きです
羨ましいくらいに鉢ごとゆうかりんに抱きかかえられるそれはどこからどう見ても安眠というより永眠に見えるんだけど
笑顔のゆうかりんは「実際に寝れるんだから何も問題は無いでしょ？」だってさ 楽しそうに言うの
その他にも色々教えてくれるんだ 妖怪にはあまり効き目が無いだとかその分人間に効くんだとか
その中でも俺に対してはこうかがばつぐんだ！なんだって 「あなたって感受性強いから」とか言われるけどそういうことなのかなぁ
お花の香りとかは嫌いじゃないし便利だからとても好きですただ一つ花粉症を除けばの話ね
それと、ゆうかりんはこんな感じで時々お遊びでちょっといけないお薬とか作るの 具体的に言うと「媚薬」ね
特定の成分を集めてまとめて液状にするとなんだかいやらしい粘性の薬になります 人体には無害、妖怪にも無害
これを時々ゆうかりんがさ、俺に塗ったりだとか無理やり飲ませたりだとか口移しさせてきたりとかして
無理やりそういう使い方してくる事があります まあ嫌ではないよアクセントとしては非常に効果的
で、まあ、ゆうかりんがそれらしき液体を小瓶に入れてこれ見よがしにちゃぷちゃぷさせて俺を見てﾆﾔついてるわけで
「飲む？」なんて言うけどあまり俺に拒否権は無い感じで・・・ 塗っても同等の効果なんだから別に塗ってもいいんだけど
まあいいやと特に考えず飲みます ゆうかりんの作る奴は強い効果じゃなくて「いい気分になる」程度の薬なんだよね
ね、ってゆうかりんに聞いてみると、月の頭脳が作るのは『我慢できなくなる』程度の薬という事を教えてくれました
ふーんって聞いてたけどゆうかりんは更にﾆﾔﾆﾔしながら近づいてきてね、俺の頬をうっとりしながら撫でながら
「あなたが今飲んだのはどっちかしらね？」なんて言うんだ どういう意味、って思ったあたりでなんだか心音が激しくなるの露骨にね
俺がさっき置いた小瓶のボトルを突き出すようにして魅せてくれるんだけど ラベルが貼ってあってだな
右側が赤で左側が青で、真ん中に白で十字の書いてあるボトルだよ ああそうだね八意印って奴だね
ああもう自分の意思とは関係無しに身体がゆうかりんを求めちゃうの両手がゆうかりんの肩を強く掴んでそのままそのまま
これ疲れそうで嫌だなとか思うけどなんだか受け身のゆうかりんも楽しそうだからいいやと思っちゃうんだ ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふ
すまん、3行で頼む
ゆうかりんと風を感じたい
ゆうかりんと風を観たい
春一番ではないけども春の野にはいい風が吹くものです 心地よい春の風がね
丘に立って風を胸いっぱいに抱きしめるかのようにするゆうかりんの気持ち良さそうなことといったらもう
草花を見て「みんな喜んでるわ」って言って踊るように舞うゆうかりん ああもうﾁｸｼｮｳかわいいなこれ
最近は本当に天気も良くて日も長くなって レティさんとは長いお別れになってしまったようです
花粉症さえ無ければ素直に春の到来を喜べたものを・・・と思うとなんだか自分が損をしてる気にもなります
そんなことを考えながらくるくる回るゆうかりんを見てﾆﾔついていたら「ぼーっとしてるんじゃないの」って言われて
手を取られてそのまま俺もくるくるですよ 本当に楽しそうなゆうかりんが繋がった手から伝わってくるよ
そよそよとした風が気持ちよくて本当に清々しい気分になれる やっぱり春はいいもんだね
そのうちゆうかりんは野に腰を下ろして向こうを見ます 俺に隣に座るように促してね、ﾆｺｯて微笑むの
低い背のちくちくの芝に俺も座ってね ゆうかりんと同じ方向を向くんだ 向こうってのは人里の方向でね
俺とゆうかりんの居る野は少し高くなってるから人里をだいたい見下ろす感じになるんだね 寺子屋の場所も見えるし
人里のはずれには神社も見える 今日もあまり人は入ってないみたいだけどね、いつものことなんだけどね
ゆうかりんが体育座りみたいに膝を寄せて、そして身体は俺にすり寄るようにして少しこっちに体重をかけるんだ
俺は別に肩を抱くわけでもなく自分の肩にかかるゆうかりんの髪の毛の感触なんかを楽しんだりするのよ
軽くて嫌味の無い風がさあっと野を吹き抜けていってね でも俺とゆうかりんの間は抜けられないんだﾋﾟｯﾀﾘだからね
その風が軽く木々を揺らして向こうへと去っていくの 風ってのは自由だね、誰にも縛られないところが素敵だよ
そんなクサい事をゆうかりんに言ってみたら「誰かに縛られるってのも素敵よ」なんて言われちゃって
目を閉じて嬉しそうな顔のままつーんてしてそんなこと言うんだもん、縛ってるつもりは無いのになぁ
で、どうやらその発言も見透かされたみたいでさ、俺の腕にぎゅっぎゅって自分の腕を絡ませてきて
「勝手に縛られてるだけだから別にいいの」って言い放つんだよ 子供の頃育てたアサガオに見立てて「支柱みたいだね」って言ったら
ｸｽｯと笑われて「そうね、あなたが居ないと私、立てないもの」なんて言われちゃうんだ、まいったね
そのまま腕をまたぎゅっとされてそして二人でのんびりだよ そうしてる間も心地よい風が俺とゆうかりんを撫ぜて通ってね
幻想郷全土を包み込んでるような気さえするんだ なんだか今日だけで随分春を満喫してる気がするよ俺
ポケットティッシュが尽きると鼻水の問題から帰宅を余儀なくされるんだけどさ 立ち上がろうとしてもゆうかりんがくたっとして
「立てないの」なんて言って甘えるから俺も困ったもんだよ しっかり立ちなさい！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんに伺われたい
ゆうかりんに機嫌と顔色を伺われたい
必要なのはタイミング まずゆうかりんに「うっかりミス」をさせることが必要です
今回はわざと落ちやすそうな位置に壊れかけのradioを置いておきました ゆうかりんの袖が触れてradioが落ちてね
床で威勢のいい音を立てて あわれradioは「さっきまでは壊れかけ程度だったradio」となりました
ゆうかりんはびっくりした顔で俺に謝って破片を拾い集めたりするんだ もう困った顔するゆうかりんはすごく抱きしめたいんだけど
あえてそこをグッと我慢してずっと怒ったフリをします もうゆうかりんなんて知らない！とでも言いたげなようにね
俺がいつもみたいに笑って許してくれないからゆうかりんも困った顔を止めることができなくてね、困惑スパイラル突入だよ
いつもの元気のよさはどこへやらな様子でね ゆうかりん、家の中なのに一人で立っておろおろしてるの
この演技ってのは俺側も辛い部分があるね でもこれも準備なのです、何も言わずに自室に篭ってみたりします
そのままのテンションでいつもの楽しいお夕飯時とか一緒のご入浴タイムとかを過ごしてみると 最後の最後にどうなるでしょう
機嫌の直らない俺を危惧しつつもゆうかりんがベッドの上に誘う、という特殊イベントが発生するんだよここテストに出るよ
俺はまだずっと何も言わないでね まあでもやる事はしっかりやって ある程度ぶっきらぼうにゆうかりんのパジャマを脱がしたりね
いつもとは違った様子で不貞寝する子供みたいな顔つきでベッドに横たわる俺 ゆうかりんがいろいろとイイコトしてくれるんだけど
少し愛でてはちらっと俺の顔を伺ってまた愛でる、みたいなたどたどしい手つき おどおどした様子が逆に新鮮だねゆうかりん
まあそりゃあゆうかりんがしてくれるんだもんそれこそｸﾗｲﾏｯｸｽﾋﾞｰﾄってなものだけど俺はあえてへの字口のまま黙ってる
ゆうかりんがお口でしてくれてる時なんかにわざとらしく咳払いなんかしてみるとね、目に見えてﾋﾞｸｯとしてゆうかりんが口を離して
「ご、ごめんなさい、気持ち良くなかった・・・？」なんて言うんだ 不安そうな上目遣いが俺を見るんだよ、ああもう犯罪的
おどおどしたゆうかりんがなんだか無性に愛おしくて ついついご褒美買ってもらったオモチャで遊ぶみたいに愛でてしまう
でもそんな気持ちを押し殺して続けるとね ゆうかりんがいつもとは別の積極性で俺の上になってくれて
俺の上で色々と頑張ってくれたりするんだ しっかり目を閉じないでまだ俺の様子を伺いながらだよ 声も押し殺してね
しばらく二人で繋がって、その後はゆうかりんの中にﾀｲｶﾞｰｷｬﾉﾝ炸裂ですよ だけどゆうかりん、身体をぴくぴくさせながら
機嫌の悪い俺にキスしてもいいものか、しないべきなのかとか迷ってまだ悶々とするのあな愛おしや そろそろネタばらししてね
起き上がってこっちからぎゅっと抱きしめてキスしてあげてね 「本当は怒ってないよ」って言ってあげるんだ
ゆうかりんがぷーって怒って俺の胸をﾎﾟｶﾎﾟｶ殴るの かわいいんだけどめちゃくちゃ痛いね血ヘドを吐く一歩手前さ
そんなこんなで （俺にとっての）楽しい遊びってのは終わったんだけどさ、朝起きたら何故か枕元にデイジーの鉢があってね
落ちる直前でキャッチしたのはいいものの、ゆうかりんたらこんなすぐやり返してくるとは思わなかったよ！もう！ね！ゆうかりん！
うふふふふ
ゆうかりんと飲みに行きたい
ゆうかりんと呑みに行きたい
さっきまで「八目鰻に旬ってあるのかしら」って言ってたはずなのに、ふと気づくと外行きの格好して
とても優しい笑い方をして「ご馳走してもらうなんて悪いわ」なんて言ってるの いつの間に時がｷﾝｸﾞｸﾘﾑｿﾞﾝしたのかしら
テーブルの上を拭きながら「今は旬じゃないよ」って言うんだけど「旬なんてないって結論になったじゃないの」って返される
まあ知らないだけなんですけどね とりあえずゆうかりんに合わせて俺も準備をします 上着を着てね
確かこの近くの森で焼き八目鰻の屋台を出してる妖怪がいるんだ 幻想郷の人々にとってはソウルフード的なものらしい
薄暗くなったあたりでカーテンを閉め、ゆうかりんの手を引いて家を出て、しっかり鍵をかけて、またゆうかりんの手をひいてお出かけ
とりあえずこっちだろうなって方向に二人でのんびり歩きます 森の中は暗いんだけどある程度慣れてるから歩きづらくは無く
ほどなくすると暗闇の中にぼんやり光る提灯が見えてね 大きく「八目鰻」って書いてあるからああこれなんだなと
どこかで見たことあるような感じの女将さんがいい声で「いらっしゃいませー」って言ってくれてね、本日のお客さん第一号みたい
「このまま貸切でもいいわね」なんて言って座るゆうかりん 横に俺もぴったりくっついて座ります
ざっと見たところ、このお店には食べ物らしい食べ物は本当に八目鰻しかないみたい、あと少しお酒があるくらい
気さくな感じで女将さんが「初めて見た。あなたが例の人間でしょ？」って言うの 俺のことかな？と思って
ええ、とか適当な返事したら女将さんとゆうかりんと二人に笑われてしまった どうやらゆうかりんと女将さんは知り合いらしくて
この女将さんも妖怪なんだって まあ妖怪じゃなければ夜にのうのうと屋台なんて開けないでしょうね
夜雀という妖怪らしい その女将さんに思い切って聞いてみた 「八目鰻に旬ってあるんですか」ってね
そしたら鼻歌を歌いながら「変な旦那さんね」なんて言われてしまい、ゆうかりんも「でしょう？」なんて言うんだ踏んだり蹴ったり
俺の反応で遊ばないように、ってゆうかりんに言って結局なんだかんだで気になってた質問の答えを聞きました
秋の中ごろから春の初めまで、つまるところ「今じゃない」らしいです ああ旬ってあったんだ、とは思ったけど今じゃないのはショック
旬じゃなくてもおいしいの出すから、って言って女将さんが八目鰻を火にかけます 見た目はなんとなくおいしそう
ゆうかりんが女将さんに「おいしいお酒も出して頂戴」なんて言うんだ サラリと言うからお酒強そうな人に見える気もするよゆうかりん
下から出てきたのは「銘酒水道水」っていうなんだか胡散臭いお酒 女将さんは「強いお酒だけど大丈夫？」て言うんだ
なんでゆうかりんそれに対して「大丈夫」って答えるんですか大丈夫な要素あるの って言ってもとりあって貰えず
人差し指で口を止められて「うるさい」って言われちゃいました ある種和やかな風景に女将さんも苦笑い
ゆうかりんは何か思いついたみたいに「それじゃああなたに全部呑ませようかしら」なんて言ってﾆﾔﾘとするの
ああそれも困るよ普通のお食事でいいじゃない俺が潰れると大変だよ！やめようね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふ
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ヽ::::::::::::::::::::::::::::＼ おお、こわいこわい
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|::::ﾉ ヽ､ヽr-r'"´ （.__ ,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_ _,.ﾍｰｧ'二ﾊ二ヽ､へ,_7 'r ´ ヽ、ﾝ、
::::::rｰ''7ｺ-‐'"´ ; ', ｀ヽ/｀7 ,'＝=─- -─=＝', i
r-'ｧ'"´/ /! ﾊ ハ ! iヾ_ﾉ i ｲ iゝ、ｲ人レ／_ルヽｲ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V ､!__ﾊ ,' ,ゝ ﾚﾘｲi rr=-, r=;ｧ .| .|、i .||
`! !/ﾚi' rr=-, r=;ｧ ﾚ'i ﾉ !Y! ￣ ￣ 「 !ﾉ i |
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（ ,ﾊ 'ｰ=-' 人! | ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /
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ゆうかりんと逃げたい
ゆうかりんから逃げたい
ゆうかりんの笑い声を背後で聞き取りながら必死に道の悪い森の中を全力で走るくらいがちょうどいい
始まりはゆうかりんの提案だったんだ 俺は逃げる練習をしなさいってゆうかりんは言うの
いい天気の空の下で隣り合って腰掛けてのびのびとしたり向日葵妖精を眺めたり弄ったりして遊んでたんだけど
ゆうかりんは俺に逃げるチカラを得て欲しいみたい まあそれは俺が戦闘能力が無いからなんだろうね
「勝てば負けない」というマサルさん理論よりは「初めから戦わなければ勝ちも負けも無い」ということか、考えたねゆうかりん
ゆうかりんは少し不安そうな何かを気にかけるような顔をしながらね 俺の顔を覗き込みつつそんな事を言うんだ
俺もいつも野良犬ならぬ野良妖怪とか野良魔法使いとかに遭遇した時は必死に逃げたりしてるんだけどね
で、無事ゆうかりんの元にたどり着けたらゴール 安堵と疲労とゆうかりんに包まれることができるというわけです
さてゆうかりんが逃げる稽古をつけてくれると言って立ち上がりました お尻部分をぱんぱんって払って
木に立てかけておいた日傘を掴んで、傘の先っちょで俺も立つ様に促すのさ よっこらせって言いながら立つ俺
ゆうかりんが呼吸の調子を整えて、傘の先を俺に向けながら言います これは訓練だけど容赦はしないって
本気で迫る相手から本気で逃げないと訓練にならないし、俺の身の為にもならないんだって 力説されちゃいました
普通の人間は常に命の危険と隣り合わせという厳しい幻想郷の掟を思い知らされます 普通の人間て訳ではないけど
で、それを言い終わった後にさ 頬の横を何かが勢い良く通り過ぎるんだよ ﾋｭﾝ!って風を裂くような音がしてさ
何が起きたか理解できない俺の脳とは裏腹に冷や汗が流れます 俺の背後にあった大樹にはペットボトルの口くらいの穴が開いてて
何故かﾌﾟｽﾌﾟｽ言って焦げた臭いがするのさ 目の前のゆうかりんは目を細めて楽しそうに笑ってね
「あら、聞こえなかったの？本気で逃げなさい。今のが開始の合図よ」なんて言って 今度は俺の額に標準を合わせるようにね
傘の先端をゆっくり向けるんだよ そこからはもう脱兎よ脱兎、跳ねて逃げますてなモンよ
ゆうかりんそれヤバいよ！シャレになってないよ！傷薬で治らないレベルだと困るってもっと優しくお願いだよ優しくだよ
なんて大声で叫びながら猛ダッシュ はたから見たら絶対に訓練だなんて思われないでしょうねこの状況
魔法の森は薄暗くて木々でいっぱいで本当に走りづらいんだけど、時々ﾊﾟｯと明るくなるのさゆうかりんのレーザーで
ゆうかりんはゆうかりんで「待ってー」とか「逃げてー」とか本当にどっちつかずな事言いながら追ってくるのよ
結構頑張って逃げ回ってさ、愛故にとは言うものの色々と脚とかに限界が来たので急停止してゆうかりんを正面から抱きしめて止めました
ゆうかりんは少し笑って息を弾ませてる俺の腕の中でさ、「逃げなきゃダメって言ったでしょ」なんて言うんだ
もう限界だよ、それにゆうかりんから逃げるなんて俺には無理だよ 特訓でも訓練でも何でもね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんに手紙を書きたい
ゆうかりんにラブレターを書きたい
心と心は常に繋がっているとしても、文字じゃないと伝えられない事っていうのはきっとあると思うんです
きっと何かにつかうだろう、と思ってずっととっておいたゆうかりんの好きそうなパステルカラーの花柄の便箋
今こそその存在価値が試される時です というわけで俺は俺が一番好きなあの子に手紙を書きます
って意気込んだあたりで「何書いてるの」ってひょこんと背後から出てくるんだ、手紙を送ろうと思ってる対象がね
思春期の子供みたいにばっ！って隠してゆうかりんに「なんでもないよ」って伝えます でも隠されると逆に気になるものなのか
ゆうかりんはﾆﾔﾆﾔしながら「隠し事なんてあなたらしくないわよ」なんて言いながら俺のそばを離れてくれません
ぐいぐいって背中を押してあげて向こうにおいやって、大事な書き物だから少し待ってね！って言ってようやくわかってくれた
大きい鹿だかトナカイだかよくわからないキャラクターのぬいぐるみを抱きしめてなお俺の事を見続けるゆうかりん
さてそろそろ執筆に移ります 便箋の上下を間違えないようにテーブルに置いた後万年筆を取り出して
うーんそうだな、なんて独り言をいいながらまずゆうかりんの名前を書きます 上部左側に「親愛なる風見幽香様へ」って書いて
少しﾆﾔけてしまった なんだかこれだけで満足しちゃいそうな気もする 次に忘れないように俺の名前も書いておくことにするよ
一番下の行に俺の名前 ゆうかりんと一緒の姓の後に、俺の下の名前 当然と言っちゃ当然なんだけど
これまたなんだか嬉しくてね 今でも胸の奥がじんわりするんだよ さて肝心の内容だけど何を書こう全く考えてない
ゆうかりんに一番伝えたい事は何かって考えたらまずペンが動いてさ 一行目から「愛してます」なんて書いちゃった
書いたのはいいけど一言目から「愛してます」じゃ後の文章にまったく広がりが持てないよ！この選択は大きなﾐｽﾃｲｸです
でも間違いだとわかっていても愛を取るような展開ってのは必ず来ると思うんだよね、それが手紙でも何でもね
ここでさ、ふと瞬きをしたら俺の目の前から便箋が姿を消していてね ﾊｯと思って顔を上げたらテーブルの向こうから
ゆうかりんが便箋をちょんと摘まんで内容を見てました 見ちゃだめだって言ったのにね！
ある意味ゆうかりんも困ると思うよ その紙にはゆうかりんの名前と俺の名前と「愛してます」としか書いてないからね
ゆうかりんはさ、あまりにも短い内容を二度三度見返すようにした後俺の顔を見たんだ 少し俺がﾄﾞｷｯとしたね
そしてから軽く笑って、便箋をくしゃっと丸めてポイと投げてしまうんだ、俺の方にね 俺の頭にぶつかって跳ねる紙の玉
ゆうかりんは「いつも言ってるじゃない」なんて可笑しそうに言ってさ テーブルの向こうからｽｽｽｯと椅子をもって
俺の横に並ぶの 目と目を合わせたらﾆｯと笑うゆうかりんの顔が飛び込んできてさ 俺の左手をぎゅっと握って
「さっきの手紙のご用事、何かあるんじゃないの」なんて言うんだ 俺は少し恥ずかしくなって「何もないよ」って返すんだけどさ
ゆうかりんは目を閉じて俺の肩に頭を乗せて「そう」なんて言うの、嬉しそうにね 手紙も素敵だよね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
実際に始めて見るわｗｗ
ゆうかりんと献血に行きたい
ゆうかりんに血を抜かれたい
紅魔館から招待状が来ました 珍しいもので俺宛てなんだけど何やら悪い予感しかしません
手紙の内容を要約すると「悪いようにはしないよ遊びにおいでよ」的なことなんだけどとても胡散臭いとしか言い様がない
暇と言っちゃ暇だけど行くかどうかは悩むところ ゆうかりんとまったりちゅっちゅするのと天秤にかけると確実に負けだとは思うけど
そんなゆうかりんが背後からひょいって俺宛ての手紙を取ってね 内容を適当に確認した後指でﾋﾟﾝｯてして俺に返して
「たまにはご招待に預かるのも悪くないんじゃないかしら」なんてゆるりと言うのさ 俺はため息をひとつ大きくついてね
ゆうかりんに「そんなに面倒ごとに巻き込まれる俺を見るのが楽しみですか」って聞いてみたら笑顔になるだけで答えは返ってこなかった
という訳で今日の夜はお出かけです まだ少し寒いのであまり冷えないようにゆうかりんに上着を着せてあげて外出
危険だから普通の人間は出歩いちゃいけない時間帯に妖怪の多い森を鼻歌交じりに歩けるなんてやっぱりゆうかりんは強い子なのね
月明かりに照らされた美しい横顔が「ロマンティックね」なんて言ってくると俺も少しﾄﾞｷｯとしてしまうものです
そんなことをしていたらすぐお屋敷についてしまった 夜も仁王立ちで絶賛勤務中の門番さんを労って中に入れさせてもらいます
数少ない「人間のお知り合い」のメイドさんがお出迎えをしてくれてね まずうやうやしい言葉でお礼を言ってくれるんだ
俺は「そんなにかしこまらなくてもいいですよ」って返す メイドの咲夜さんとは花屋のいいお客さんというお付き合いをさせてもらってます
一方ゆうかりんはﾆｺﾆｺしたまま「どんな面白い事するの」って顔でずっと見てるんだ そうだね、少し落ち着いた方がいいかもね
いい香りの紅茶を頂いてその後「お願い事」の詳細が伝えられました つまるところ献血だって、血が欲しいんだって、俺の。
このお館の主人さんが「たまには変わった人物の血が飲んでみたい」とか言い出して咲夜さんは俺を充てとした訳だ
ゆうかりんがなんとなくつまらなそうに「貴女が血を奉げればいいじゃない」なんて言うんだけどどことなく疲れた顔の咲夜さんは
「お嬢様に言ってよ」なんて返す そういうわけにもいかないんだって、従者って大変なんですねって言っておいた
特に断る理由もないのでという理由で俺はあっさり承諾 それを聞いて咲夜さんが一瞬で準備するんだけど
ねえティーカップとナイフって俺の思ってた献血とはちょっと違うねそれ なんていうか思ったよりも生々しいよ
「時を止めるからあまり痛くはしません」なんて言う咲夜さん 一方ゆうかりんはずっと俺のそばから離れないでね
何故かﾆﾔﾆﾔしながら「あなたが心配だからずっと手を握っててあげるわ」なんて言うんだ 嬉しいようななんというか
そんなこんなで血の提供が開始 瞬きする間に俺の腕が切れてて血がﾎﾞﾀﾎﾞﾀｯて落ちるんだ、見てて気持ちいいものではないね
ゆうかりんは俺の顔を覗き込みながら「あ、今痛かったでしょ？痛い？」なんて聞いてくるんだ 言葉で傷をえぐっちゃだめだよ
ゆうかりん、切れた傷口の近くを指圧したりして血を止めたりして俺の表情を観察して遊んでるんだ 俺けっこうｸﾗｸﾗするのに
まあ咲夜さんにもお礼を言われたし何故かゆうかりんも楽しそうだからよかったかな、ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんに着せたい
ゆうかりんにコスプレさせたい
ソファーに腹ばいになって子守唄みたいな尖りの無い鼻歌なんか歌いながらクーポンマガジンを読む適当な日常
でもその色の無い日常にぶち壊すように色を乗せるのはいつでも他の誰でも無く俺のゆうかりんなわけで
ゆうかりんが「あなたー」って俺の事を呼んだのが聞こえてね その後背中にﾎﾞﾌｯと重い感覚、ああゆうかりんだ
家の中だからって甘えちゃいけませんって言ってゆうかりんを引っぺがそうと思ったんだけどいや色々びっくりしたよ
なんでゆうかりんバニーガールなの何なのその服、すごく目のやり場に困る 鼻水がﾄﾞｯﾋﾟｵって噴き出しました
ゆうかりんの肩を掴もうと思ったら肩に布が無かったなんてね笑っちゃう ちゃんと兎耳のカチューシャもつけてて
俺に乗っかったままで「目ぇ白黒させちゃってどうしたの？」なんて笑うんだ 白いゆうかりんの肌と黒い服のコントラストがああもう
黒バニーは正解というか背中に素肌とレザースーツの感触が云々かんぬん とりあえず下ろして目の前に正座させます
正座させようと思ったらこの人足を流すようにして斜めにしてなんだかえっちい座り方するの何なの！ああ人じゃないし！
スタイルのいいゆうかりんにバニーガール衣装ってのは恐ろしいほどピッタリで更に緑色の美しい髪も引き立つなんて犯罪ちっく
毎回思うんだけどなんでこの服は危ないくらいに隙ばっかりなんだろうね？隙というか隙間かな、負け戦だよこれじゃ
嬉しそうに「びっくりした？」なんて言うんだゆうかりん ため息付きつつそんな服どこから持ってきたの、なんて言ったら
案の定アリスさんの名前が出てきたよ これは人形に着せるサイズでもないでしょうに何考えてるんだか
目をわざと合わせないようにしてるのに「ちょっと、どこ見てるのよ」なんて言うのやめてください誤解を超えた誤解です
あえて「窓の外だよ」って言ったら「私の事は見てくれないのね」とか言われるんだ その無駄に悲しそうな顔をやめなさい
とりあえず落ち着いて何をやってるのか聞いたらさ ふふって笑って「あなたってこういうかわいい格好好きじゃない？」って言うの
そりゃあ好きだけどなんていうか俺がというか全世界の♂はみんなライクとラブ両方の好きなんじゃないかと思うんだけどどうなんですか
俺がどんな反応するのか見てみたくて着ちゃったんだって とりあえず見た目寒そうなのでもう服着たら？って言うんだけど
不敵な顔になって「遊んでくれないの？兎は寂しいと死んじゃうのよ」って言って俺にじゃれるようにしてくるんだ
半分以上肌の薄着なのに臆する事無くぎゅーってしてほっぺくっつけてきたなと思ったらだんだんと体勢が下がっていってね、
いつの間にか俺が下になってなんだか寝るような押し倒されるような格好になってるの 少し気を抜いたらこれですよ
ゆうかりんは俺に覆いかぶさるようにしてぺろっと舌なめずり カチューシャの兎耳がふよんふよん垂れて揺れてね
「遊んでくれないならあなたで遊べばいいのね、簡単だわ」って言ってまあその後はご存知のようにｼﾞｬｯｸﾎﾟｯﾄﾁｬﾝｽでした
露骨にコスチュームに興奮する俺を手玉に取るようにゆうかりんに遊ばれてしまってね、まあうん文句は無いです本当に
「着て欲しいならいつでも着てあげるわよ」なんて言われてね、もう俺我慢しないよ！いいの！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんと数えたい
ゆうかりんと日数を数えたい
指を折って一つずつ数えていくけど最終的に何日だかわからなくなってまた最初から数えなおし
そんな展開を数回繰り返して「あと九日くらい？」て言うんだ ゆうかりんが両手をいっぱい使ってね
俺は一瞬何の事を言ってるんだかわからなくてね、針と糸の仕事に戻ろうかと思ったけどよくよく考えてみたらわかった
ああ連休か 五月病の元となるある意味諸悪の根源とも言える連休 流石にゴールデンウィークという単語はないけどね
ゆうかりんがちょっと怒ったみたいな顔してね、ねえ聞いてるのーって言いながら俺の背をつつくんだ
俺は軽く謝って、話を合わせる様に連休の話をするんだけどゆうかりんは何か言いたい事が違うらしくてね
「あなたに休む暇なんてあると思う？」なんて言って目を細めて笑うんだ ゆうかりんが俺の真横まで来てね
肩をくっつけて一緒に並んで座って 肩をくいくいってやって「手ぇ出して」って言うんだ 言われたままに手を前に出すと
俺の手にゆうかりんのおててが近づいてきてね ハグするみたいに俺の手を捉えるの、白くてすべすべの手だよ
それと同時にゆうかりんが俺の肩の後ろから軽く覆いかぶさるような体勢になって顔が近づいてきて少しﾊｰﾄﾋﾞｰﾄしてしまうの
そんな俺はおかまいなしにゆうかりんが俺の指を折って数えます 俺の左手の親指がゆうかりんに
「いちにちめ」って言いながらくいっと内側に畳まれてね、んで最後は右手の親指だけを残して全ての指が折りたたまれて
笑顔のゆうかりんが「ね、あと九日でしょ」って言うんだ もう四月も中盤いや終盤になったのか早いものです
そしてからゆうかりんは俺の手をまた開かせて、また左手の親指から折って数えさせるんだ 俺の耳元で囁くように
「この日は神社でお花見宴会よ」とか「試しに山の向こう側に遊びに行ってみましょう」とか「たまには天界もいいわね」とかね
そういう事言いながら指を次々畳んでいって 最終的に左の手はグーになってゆうかりんはｸｽｸｽ笑うの
「せっかくの連休なのに休めないなんてかわいそうね、旦那様？」なんて言うのさ からかって遊んでる時の笑顔だよ
俺は反論として、薬指を折るときに「この日はずうっと家にいるのよ」って言ったじゃないか、って言うのさ
そしたらゆうかりん何を悪びれる様子でもなくしれっとした様子でね 俺の薬指をきゅっと摘まんで
「勘違いしないの。この日は一日中離してあげないんだから」って言うのさ ああそういう意味ね、とてもとても疲れそうです
でも俺の連休も確実な事はあれだよ、ゆうかりんとずっと一緒だって事 ゆうかりんと一緒にさえ居れれば心も休まるよ
ゆうかりんと一緒だったら本当の意味でどこにだっていけるさ、嘘なんて吐いてる気は1mmもないよ
って言ったらゆうかりんなんだか顔を綻ばせてね もじもじしながら照れ隠しに俺のことをﾊﾟｰﾝて叩くんだ
前言撤回だよ今ので絶対肩外れた気がする変な汗が噴出しやがる早く連休来て下さい俺は真っ先に病院に行きます
そんな俺を見て「もうっ」って言ってﾆｺﾆｺするゆうかりん ああもうかわいいから許すよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふ
がんばれよ
ゆうかりんと愛でたい
ゆうかりんと小さい命を愛でたい
一寸の虫にも五分の魂 俺ともゆうかりんとも魂の価値は同じだってことだね虫も見かけによらず中々やるな
家の中だからそんな心配は無いだろうと思ったんだけどゆうかりんがいきなり言うわけよ 虫、虫って
最初何言ってるんだろう？と思ったんだけどゆうかりんは伝わらないことがわかったみたいで少し落ち着いて言うのさ
「あなた、背中に虫ついてるわよ」ってね ほあああっって変な声でちゃった 俺虫って苦手なのよね
意識を背に集中してみると確かに何か乗っかってるような感触がしてね、次第にその背中がぞわぞわしてくるの嫌な感じだよ
とっとと取っ払いたいけど触るのも嫌だしかといって背中につけっぱなしにしておくのも嫌だ 恐怖の渦の底が見えません
俺はおたのしみを奪われた子供みたいに泣きじゃくってね、ゆうかりんに取って！取って！って連呼しながら近づくんだ背面で
「そんなにあわてないの」なんて苦笑してゆうかりんは俺の背中に手を伸ばしてね、そしてから少し軽くなった感覚がするんだ
俺がﾋﾞｸﾋﾞｸしながらいつもよりさらに猫背になってとれたかどうか訪ねるとゆうかりんは軽やかに肯定したからさ
ようやく安堵の表情を浮かべてゆうかりんの方を振り返るわけよ いやあ危ないね１１回目の九死に一生だね
とかそんな下らない事を言って振り向いたらさ 目の前に黒くてゴッツい昆虫の腹がね、ゼロ距離なんだよ
ｳﾈｳﾈと元気良く動く刺々しい昆虫の足とさ 優しく摘まむゆうかりんの指 そして一番後ろに俺の愛する太陽みたいな笑顔
ああもう危なかったゆうかりんが笑ってくれなかったら失神するところだった、ゆうかりんが居てくれて本当によかった
とは言いつつｵｳﾌﾌﾌﾌみたいな事言いながら盛大に尻餅ついてしまったわけだけど それを見て更にゆうかりんは笑うの
「そんなに驚かれても困る」みたいな笑い方してさ 目を白黒させる俺の表情をひととおり楽しんだ後虫と向き合うんだ
カブトムシみたいな、いや角は無い、とするとカナブンとかこういう感じかなよくわからないけど蜜を吸うのが生き甲斐みたいな面した昆虫
ゆうかりんの顔の前でも元気一杯にｼﾞﾀﾊﾞﾀ動いて自己主張します 全くどこから入り込んだんだか、ふてえ野郎だ
「あんまり昆虫を虐めちゃダメよ？」って言うのはゆうかりん 頭の先をちょんって触れられて優しく語り掛けられてね
「お天気がいいからちょっとはしゃいじゃったのよねー、ねー？」ってやるんだ 子供をあやすみたいにだよ そしたらね、虫さんね
ゆうかりんの発言に答えたのかはわからないんだけど勢い良く身体をよじってゆうかりんの手から脱出、目の前にあるゆうかりんの顔に
躊躇い無く飛び移りやがってね これには流石のゆうかりんもちょっと焦ったみたい えっ？えっ？って手をﾊﾞﾀﾊﾞﾀしてね可笑しいの
ゆうかりんが痛い、痛い！あなた取って！って言うんだけど俺は触る事すらかなわないよ俺にできるのは窓を開けることくらいさ
最終的に一通り遊んで満足したのか、自発的にゆうかりんの顔から飛び立っていくまで宅内格闘は続きました ようやく一息
ぷんぷん！って擬音が似合いそうなくらいゆうかりん怒ってさ 「なんで助けてくれなかったの！」だって勘弁して下さいよ
それでもゆうかりんの身にもしもの事があったらやっぱり俺も本気を出さなくちゃいけないね、ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
ゆうかりんと磨きたい
ゆうかりんと自分を磨きたい
ゆうかりんに「あなたは『男らしさ』って何だと思ってる？」なんて聞かれるのさ唐突にね
俺が生物学的に男である以上必ず通るはずなのに今まであまり聞かれたことのない感じの質問で少し戸惑うよ
とりあえず泡立て器を置いて少し考えてみます と言っても特に有効な答えは見つからないんだけどね
イメージだけで浮かぶ男らしさってのはアレだよ古典意味合い的な筋肉だったりかなそれとも中身で甲斐性だったりするのかな
と思うと力も強いし意思がはっきりしてて人を引っ張っていくタイプのゆうかりんと比べてしまってなんだかもにょってしまう
ゆうかりんの顔をﾁﾗｯと見てみる いつものことながら凛として整った顔で何時間でも見てても飽きない気がするんだ
「何よ」って言われてしまった 少し見るだけだったのにゆうかりんの顔を眺めすぎちゃったみたい、気づかれてしまいました
手元に視線を戻して軽くため息 ゆうかりんが軽く笑いながら「別に何が悪いって訳じゃないのよ」なんて言うんだ
その後「ちょっと質問が難しかったかしら？」なんて言いながら オープンキッチンの向かい側まで来るの
ちゃきちゃきと泡立て器にいい音を出させながら俺はゆうかりんの話を聞きます 今日はお昼にアリスさんのとこに遊びにいったんだって
んでもって まあゆうかりんが一方的にそうしたんだろうなって光景が浮かびます、俺の話になったらしいんだよ
適当に俺の寝癖の話でもしてたのだろうか、まあそれはわかんないんだけどアリスさんがお茶を啜りながらこう言ったそうで
「○○（←俺の名前）って女の子らしい性格してるわよね」ってね で今の話になったわけ うーんそうなんだろうか
他人の口から出たってことは確実にそう思われてるって事なんだろうけど自分としては何も実感として沸きません
とりあえず今メレンゲを作ってるんだった、そういう事が女の子らしさ？に繋がるのかなと思ってしまうと少しだけ勢いが弱まります
うーんこのままでいいんだろうか ゆうかりんが望むんだったら俺は男どころか修羅にだって何にだってならないといけないんじゃないでしょうか
と思ってると、俺の様子を楽しそうに見ていたゆうかりんがまた口を開きます 「男らしさとかどうでもいいわ」だって
そして「あなたには『あなたらしさ』がある、それでいいんじゃないの？」って言うんだ ゆうかりんの言葉はとても澄んでいて
なんだか耳から入って一瞬で身体の隅々まで行きわたるようだったね 風が俺の内臓一個一個を撫でていくようでありました
とはいえそんな話題を出して俺を困らせたのはゆうかりんでもあるわけで でもやっぱり憎めませんゆうかりんだもの
「あの子も何もわかってないのね」って続けるゆうかりん、人差し指を宙でｸﾙｸﾙってしてね あの子ってのはアリスさんかな
俺が泡立て器をｷﾝｯてボウルのフチに打って十分に泡立てたメレンゲを落とします あとはそうだな今度は卵黄の準備かな
そのついでに隙間を空けるみたいに口を開いて 「そりゃあ俺はゆうかりんに独り占めされてるからね」なんて言葉を出してみる
ゆうかりん、ｸｽｸｽって笑って「それもそうね」だって なんだかすごく満足そうなの、目を合わせるとﾆｯと笑ってさ まあいいことだよね
で、「あなたはあなたのままでいてね」って、呟くんだ その言葉そのまま返してあげるよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんに奪われたい
ゆうかりんに視界を奪われたい
こんなことになるのは薄々わかっていたんだ、でも認めたくなかった 認めてしまった方が楽だったのかもしれない
いや全然おかしい話ではないんだけどね お昼にゆうかりんが機嫌よさそうに箪笥の下から二番目の棚を弄ってるのを見たんだ
下から二番目には色々入ってるんだ 例えば人を打つとミミズみたいに貼れそうな鞭とか、馬の尻を叩くのに適してそうな鞭とか
あとはスイッチを入れるだけでぶるぶる震える便利グッズとか これ足つぼマッサージ用なんだけどそういう使い方したことないね
つまるところ夜のお遊び用のスペースなんだよ ぶんぶんぶんはちがとぶーって奴を鼻歌で楽しそうに歌いながら
楽しそうに中身を弄ってた ｷﾞﾗｷﾞﾗ輝く黒塗りの細長い棒とかもあってね、ある意味異様な光景だよ
で、今俺はベッドの上に居ます そろそろ里の人はみんな夢の世界に遊びに行くんだろうなーって時間にね
ゆうかりんの言われるがままにしたがったらさ、後ろ手で縛られちゃって しかもこれ電気コード纏めるプラスチックの奴だよ
あえて植物の蔓とかで手首を締めないのは今日のポイントなんだろうか、生まれたままの姿で俺は少し考えてしまうの
んでさらに俺はベッドの上で正座させられてね さらには俺とゆうかりんの間では定番アイテムと化したアイマスク
抵抗する余地もなく少し呼吸を荒くしたゆうかりんにつけられてしまいます 暗い部屋の中で更に暗くなって完全に光が無い状態
視界を奪われると他の感覚がなんだか敏感になる気がするね 肌が緊張か興奮か、ﾋﾟﾘﾋﾟﾘするような感じになるの
不意にゆうかりんの声がしてね 「どんな気分かしら？」ってね、右から左からどっちから聞こえてくるのかはわからないよ
次にたぶんゆうかりんの手が俺の肩に置かれたんだと思うの 軽く触られて身体をﾋﾞｸｯとさせてしまう俺 少し冷たいよ
すりすりって円を描くみたいに撫ぜられて、そしてゆうかりんの身体が密着してくるんだ ゆっくりゆっくりと時間をかけてね
横から抱きつくみたいにして俺の胸元をすりすりしたり、自分の身体を押し当てたりしてきてカイジっぽく言うとむら・・・むら・・・だね
耳元で「今からどんなことされるか、わかる？」って優しくいやらしく言うんだ 俺のﾏﾗﾋﾞﾝﾋﾞﾝはもう天を指して拳王状態
わかるようでわからないようで有無を言わさず期待させられてしまう ああもうわかりやすくできてます人の脳って奴は
ゆうかりんの手が俺の太ももに触れて・・・そして次は、と思うんだけどそのまま太ももに置かれた手の上に何か重い感覚
そして少し当たるさらさらの感触 ん？これ髪？ゆうかりん何してるの・・・？ そのままゆうかりんの言葉は途絶えてね
その後は少し興奮していたゆうかりんの呼吸がだんだん細く速くなっていって 寝たんだって気づかされたのはすぐでした
何か言おうにもそうだ口にはギャグボール噛まされているんだった 身動きを封じられた状態で全裸で正座して目隠しされて
その膝の上でゆうかりんが寝てる ご褒美じゃないですこれは試練 一度寝ると朝まで起きてくれないのよね
正座というｷｯﾂｲ姿勢上上手く寝れなくて ゆうかりんが目を覚ます九時半まで試練は続きました いい顔で「おはよう」って言わないで
これただ待ってるだけなのにｹﾞｯｿﾘだよゆうかりん そろそろ手の奴解いて、解いてったら！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんと通いたい
ゆうかりんと学校に通いたい
中学まで一緒だったのは仕方ないとして、高校まで同じ所に行くことになったお隣さんのゆうかりん
俗に言う幼馴染という奴で特に気の隔たりが無くて 本来の意味での気の置けない存在という訳です
バスの時間が来る少し前にがらがら家を飛び出すと 自分の家の前でつんと澄まして立ってるゆうかりん
俺の姿を確認すると 特におはようと挨拶をかけるわけでもなく一緒のペースで並んで歩き始めるんだ
何か話す事と言ったら、俺に合わせて歩いてるからかスピードが遅いだのあとは俺の格好がだらしないだの何だの
だらしないって言っても高校の真新しい制服だから少し大きいし身体に馴染んでない感じがするだけなんだよね
ってゆうかりんに言ったら「うるさい」「口答えするな」「死んじゃえ」っていつもの三段口撃を食らわされてしまいました
とぽとぽと歩いて大通りに面したバス停に着きました ふんと俺から顔を逸らすようにして向こうを向くゆうかりん
後ろ手でかわいくスクールバッグを持ってね 俺はあんまり怒られないように少し離れて横に立って待つんだけど
並ぶ人が増えてくると逆に近寄って間を詰めないと怒られます 「私が悪い事してるみたいじゃない」ってはゆうかりんの弁ね
その後は人でぎゅうぎゅうのバスの中であまりゆうかりんの身体に触れないように耐えながら耐えながら学校を目指します
少しでも触れると狭いバス内でｷｯと睨まれてしまって一日中ネタにされる あげくの果てにそれをネタに俺をゆすってきたりするの
ちょっと肘が成長期のバストに触れてしまっただけでお昼ご飯のポテトサラダサンドを持っていかれるのは割に合わないと思うんです
やんちゃな年齢だし特に気を使う間柄でもないからって俺も反抗して「うるせーよ好きで触れたんじゃねーよ」みたいな事言うと
目ぇ見開いて何か言いたそうに怒るんだけど 最終的に飛んでくるのは言葉じゃなくてグーパンチかステップローキックで
汚い言葉を吐き捨てながら「知らない！」って言って行っちゃうんだ そのせいで新入生にもかかわらず注目されてね
俺とゆうかりんはある意味有名人みたいになるのさ ゆうかりんはボクシング部とか柔道部とかそういう女の子らしくないのに誘われて
一方の俺はゆうかりんと近づくための口実としてよく知らない人に良くして貰ったり悪くしてもらったり ゆうかりんには困らされます
最終的にゆうかりんは「どこも面白くない」って言って緑化委員会だったはずの場所を「園芸部」に使い始めるんだけどこれは別の話
で、俺とゆうかりんは帰る時も一緒なのよ 特にお互い何も考えてないんだけど無意識のうちにそうなってるんだろうね
俺が遅い時はぶつくさ言いながらも昇降口の所で待っててくれて また朝みたいに並んで帰るんだ 俺とゆうかりんにとっての自然だよ
「一人で帰るのもつまらないじゃない」って言うゆうかりん その気持ちは俺も一緒だよ、上手く伝えられないけどね
高校進学の話をすると「近いところを選んだだけよ」って言い張るゆうかりん でも実は必死に勉強したとかなんとか
その話すると必死に誤魔化そうとするのが少しかわいいななんてね そう思っても彼女には言わない事にしよう、怒られるから
最終的に「そんな時期もあったわね」なんて笑って話せればいいな、しっかり手を繋ぎ合って ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ちょっと脳見せてくれ
ゆうかりんと空を見たい
ゆうかりんと天を仰ぎたい
「やっぱり夜になると冷えるわね」なんて言ってゆうかりんが俺の腕で暖を取るように俺の懐に入ってくるんだ
俺は口を開かずに鼻からんーって声を抜かして答えるんだ お昼まではとても暖かかったのにね
春を通り越して夏が来たんじゃないかってくらい暖かかったんだ だからと言ってずっと外に出てる俺とゆうかりんもどうかと思うけどね
そして腕の中のゆうかりんと一緒に空を見上げる 穴の底を眺めてる感覚になるくらい真っ暗な透き通った夜だよ
幻想郷在住の風見○○さん調べによると幻想郷の空はとても美しいそれこそこの一面の空だけで価値があるくらい
もっとも、それを幻想郷の人々が当然だと思っていることは良い事でもあるし悪い事でもあるんだけどね
「星が綺麗よ」って誰が見ても誰でもそう思うであろう感想が、俺のちょっと下から聞こえてくるんだ うんって返すの
星空は綺麗だ眺めていたら自分まで吸い込まれそうな気がする こんな事を言うとゆうかりんに笑われてしまうけどね
大きくて目立つ星がぽつんぽつんとあって 小さい星がｷﾗｷﾗとは言わないけど少しだけ目立つ感じで輝いてるの
上ばっか見てたらゆうかりんに気を張るのを忘れていてさ 少し体重をかけられて簡単にふらっと棒倒しのように倒れて
原っぱに寝転ばされてしまいました ゆうかりんがわーって小さく言ってわざと俺の上に倒れるの、ちょっと痛い
うつぶせで倒れたゆうかりん、また俺の腕の中に戻って さっきからずーっと空しか見てない俺と同じ方向を向くんだ
俺はぐぐーっと上に手を伸ばしてみてさ 手を開いたりぎゅっと閉じたりするんだ 済ました顔のまま俺を見るゆうかりんに
「届かないかなぁ、って思って」って言ってみる 軽く笑われました 「簡単に届いたら面白くないじゃない」だって
でもゆうかりんはその俺の発言に何か思うところがあったらしくて、ひょいと起き上がって日傘を掴んでさ
真っ直ぐ立って、そして空の黒に向かって傘の先を構えるんだ 「あんなの私が打ち落としてあげるんだから」なんて
現実味の無い発言をして、俺をちらっとだけ横目で見てまた空を見て口元を引いて笑うの ああ月光に照らされてなんだか神秘
俺は止めるわけでもなくまだずっと寝転がったままゆうかりんを見ててさ 「やって、みようよ」なんて煽る発言しちゃうのよ
その発言聞いてすぐ ゆうかりんが空に真っ直ぐに太いレーザーを撃ったんだよ ｺﾞｵｵｵってすごい音 光り輝くチカラの筋さ
あたりは朝と昼を通り越すくらいに一瞬明るくなってさ また静かな夜の暗闇に戻るんだ、明かりなんて月の光だけさ
ゆうかりんが満足げな顔で傘を下ろす頃には 音がスゴかったから逆にシンとなって静けさが引き立つような感じがしたよ
俺を見て、ふぅって小さく息をついてね 立ったまま言うんだ「星が全部落ちてきても面白いのにね」なんてね
星って大きいのかな、目に見える星が全部落ちてきたら俺はゆうかりんを守りきれるだろうか それとも守られる側かな
そんなこと思いつつ、気分がスッキリしたから帰るーって言うゆうかりんを連れて俺とゆうかりんの愛の巣に戻ったのでした
後日「また誰かが夜を止めようとした」って言って異変になりかけたのは内緒だよ！やっぱマズかったのかな？ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
お幸せにな
…俺は、何回このキチガイの文章を見ればいいんだ
ゆうかりんとお湯に浸かりたい
ゆうかりんと足湯に浸かりたい
温泉が沸いた地霊殿に行く事が決まって俺の心もｲﾔｯﾎｳ間欠泉だよォッて沸いております
だけどゆうかりんが行きたがってるのは新しく出来た足湯の方でさ、俺は温泉に入るつもりでこのテンションなのよ
いやだって温泉に男湯女湯の区別は無いですよ？そりゃあ温泉に入りましょうてなものでございます温泉が好きな理由の一つ
なのにノリノリで着替えとか持とうとしてる俺に向かって「今日は足だけよ」なんて言い張るんだもんしょげちゃいます
遠目から見てもわかるくらいしょんぼりして肩を落とす俺に「あら、何か想像してたの？」なんてゆうかりんが言うの
涙を流しながら想像してたよって返す俺に「泣く事無いじゃないの」なんて言って肩を叩くゆうかりん、痛いです
何はともあれ地下の入り口まで着きました いつ見ても禍々しい口の開き方してるんだよねこの暗さといい何と言うか
少し進むと温泉施設が見えます 地下なのに立派な風体でね、いつでも人が居るって事は栄えてるんだねこの温泉
番台の監視役みたいな子がね、かわいい獣耳生えた女の子でさ どうもここらへんの権力者さんのペットだって言うんだ
いい趣味してるじゃないか主人さんも これは一丁裸のお付き合いして最近の愛玩動物事情について語り合うしかないな！と思ったんだけど
ゆうかりんに片耳掴まれて「足湯はこっちでしょ」なんて言ってｽﾞﾙｽﾞﾙ引っ張られて行くんだ異文化交流失敗って奴だね
さて足湯にやってきた訳ですが 色々人間に見えるけど非人間であろうお客さんが居るけどやっぱり幻想郷ってのは女の子が多いんだね
見た目十代で統一されてる女の子が意外と際どいところまで足をまくって素足を流れるお湯に浸らせてるのよ ああ足湯もいいもんだな！
ゆうかりんがﾆｺﾆｺしながら「血行が良くなるのよ」なんて言うんだけどなるほどそれも頷けるよ、色々血が流れたり溜まったりしそう
「あと」って前置きして今度は両耳引っ張り上げられてね「他の女ばっかり見てると流れる血も無くなるわよ」なんて言うんだ
真っ赤になった耳を擦りつつもゆうかりんと並んで座って足をつけるよ いい温度って言うのはこういうことなんだろうね
熱くもなくぬる過ぎるということもなく身体に染み込む温かさだよああこれは結構癒されますね 意外と気に入りました
そして何より足湯のいいところは服着たままゆうかりんが俺とじゃれ付きながら温泉を楽しめるってことだねこれはデカいよ
足湯だからって足をずっとつけてるモンだと思ったけどそうでもないみたいね 常識を内側から突き壊すゆうかりんは
川で遊ぶみたいに足をぱちゃぱちゃってやってね 俺の肩に頭をのっけてご満悦 なんだこの子愛らしい瓶に詰めて保管したい
俺とゆうかりんも周りには人があまり寄らないのはゆうかりんがﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬお湯を飛ばしてるからなのか、それともゆうかりんだからなのか
あるいはアレかな、俺とゆうかりんが本当に楽しそうに気持ち良さそうにしてるから近寄れないのかな いいことだねきっとね
じわりじわりと身体が火照ってきてゆうかりんがなんだか艶やかな感じになってくるのもたまらない やっぱり血行に効くね
一通り楽しんだ後はちゃんと俺がゆうかりんの足をふきふきしてね また二人で並んで歩いてお帰りとなります
「でも帰ったらちゃんとお風呂は入るわよ」って言うゆうかりん 初めから温泉入っておこうよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんに見守られたい
ゆうかりんに生暖かく見守られたい
いつもゆうかりんと俺で真ん中でちんまり寝る二人用の大きいベッド 今は俺が一人で占領しています
頭には氷嚢 枕元には体温計 そして椅子に座って俺を見下ろすゆうかりん 風邪を引いてしまいました
季節の変わり目って必ず一度は風邪引くような気がするんだ 俺だけじゃないと思うよ、確信はないけどね
普通に生活してても引いてしまうものなのかな風邪って奴は それとも俺の免疫力とかの話になってくるんだろうか
情けない気持ちで胸がいっぱいになりながらもとりあえず療養のために鼻を啜りながら一日中ベッドの上というわけです
ゆうかりんが椅子から降りてさ、ベッドに顔だけ乗せる様にフチにちょこんとしゃがみこんで 俺の顔を間近で見ながら
「ねえ、大丈夫？」とか言うわけですよ 鼻を啜りながら適当に喋るんだけどさ、やっぱり鼻声だと不安しか与えないのかね
少しぷうっとほっぺを膨らませて「あなたの元気が無いと私が暇なの。わかる？」って言うんだ わかりますとも
愛しいゆうかりんを困らせるなんて俺も中々の罪人って奴だ きっと元地蔵の裁判長に地獄に送られてしまうだろうね
ただの風邪だし今ぽんと起き上がればそれはそれで大丈夫な気がするけどゆうかりんは俺が完治するまでこうさせるみたい
やっぱり俺の事を心配してくれてるんだなあと思うと熱くなるよ、身体がね いやこれは熱のせいかもね
好きすぎる俺のゆうかりんのせいで熱が出たのかもしれない ってゆうかりんに伝えると「頭までやられたのかしら」なんて言われてしまった
氷嚢を取って軽く俺のおでこを拭いてさ ゆうかりんが自分の顔を近づけて おでことおでこをぴたっと合わせるんだ
そうやって熱とかわかるのかなぁと思ったんだけどゆうかりんがすぐおでこを離して「やっぱりわからない」だってさ、そりゃそうだね
ゆうかりんが言うんだ 普段果物を食べないから風邪になるんだってさ 俺果物全般は苦手だから避けているんです
得意げに話すゆうかりんによると果物には自分を強くする栄養とかもいっぱい含まれてるから食べるべきなんだって
病気になった時だけは身に染みる思いだよ あと口内炎に染みるよね柑橘類の汁ってね、あれだけは絶対に許してはおけない
氷を取り替えてまた氷嚢を俺に乗せるゆうかりん ちょっと氷多くないかな？目まで隠れるんだけどこれでいいんだろうか
なんだかんだでゆうかりんも気が気じゃないみたいでせわしなく俺の汗を拭いたり飲み物持ってきたりするんだ
「明日までに治らなかったら竹林の薬屋まで連れてくからね」って言うんだ 適当な声で返事をする俺 ｹﾞﾎｯてなるね
一つ息をついて「後は寝なさい。なんなら絵本でも読んであげればゆっくり寝れるのかしら」ってゆうかりん
せっかくだからお願いしてみるよ俺も俺だよね 自分からふっておいて「馬鹿言わないのっ」って返すのは少し切ないよゆうかりん
で、その後何か唇に優しい感触がしてね 軽くちゅって音がするんだ その後ゆうかりんがちっちゃい声で「冷たっ」とか言ってた
だめだよ俺と接触すると風邪移っちゃうよ？って言うと「妖怪はそんなにヤワじゃありません」って返されてしまった
ゆうかりんのためにも早く治さないといけないね 治癒能力をフル活用だよ待っててね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふ
ゆうかりん～したいで始まるんだな
願望設定か
ゆうかりんを騙したい
ゆうかりんに嘘を吐きたい
単純な嘘でも本気で演技すればゆうかりんを騙せるだろうか？我ながら子供みたいな好奇心だよね
ゆうかりんに向かってピューと吹きかねないジャガーさんみたいにだばだばしながら大変だ！大変だ！って言って接近
時既に何か触りたくない海洋生物を見るような目で俺を見てくるゆうかりんの手をｸﾞｯと力強く握ってね
「大変だ！今日の午後四時に幻想郷が滅亡するんだって！」って２秒で考え付いたセリフを言ってみる 出所はテレビ、としよう
俺は久々によし言い切った！って感じで無駄な達成感に包まれるんだけどね 対するゆうかりんはと言うと顔を変えないで
あろうことか俺の目を見つめたままため息をついちゃった これ非常に精神攻撃としては有効だねもう負けそうになったよ
ダメ押しで最後にやり残した事はあるかーとか言ってみるんだけど言葉の途中でゆうかりんに遮られてしまってさ
眉をひそめて「何？罰ゲーム？」なんて言われてしまった どどどどういう意味なんですか
ゆうかりん最初から1mmも信じてないみたい まーた俺が何か自分だけ面白い事やってる、みたいな認識だったようで
はっけよいの言葉がなかなか出ないどころかまず土俵が無いというこの状況 俺も早々に折れて一通り説明してみました
そしたらゆうかりん言うんだ 嘘の質が悪すぎるって やはり２秒で考えた嘘には限界があったか今度は５秒くらいかけよう
そして「どうせやる事は決まってるんだから聞くまでもないでしょ？」なんて言って俺の鼻の頭をちょんってやるんだ
どういうことか理解できずにぽかんとしてる俺に向かってね 「いつ終わりが来ても私はあなたと一緒だからね」って言うのよ
結構サラリと言ったけど実はこの台詞ゆうかりんには少し恥ずかしかったみたいでさ、顔を紅色にぽっと染めて
「・・・何か言いなさいよ」なんて言うんだ 俺の吐いた簡単な嘘はゆうかりんを恥ずかしがらせる事に成功した訳だね
手は握ったままだからそのままぐいって引っ張って俺の方に抱き寄せてね 胸の中にゆうかりんを収めてやるんだ
そして軽くゆうかりんの髪なんか撫ぜながらね、「ごめんもう一回言って」とか言ってﾆﾔﾆﾔしてみるんだ
ゆうかりんは「知らないっ」なんて言ってぷいってするんだけどそんなゆうかりんも纏めて抱きしめてやって俺のﾆﾔﾆﾔはまだ続くよ
そのまま子供を膝の上であやすようにしながらもお互い仲良しさんのｽｷﾝｼｯﾌﾟを楽しむよ ゆうかりんからはいい香りがするんだ
少しお互い落ち着いてね 「幻想郷滅亡なんてずいぶんと思い切った嘘選んだじゃない？」なんてゆうかりんが言って
いやまあ特に考えも何も無かったんだけどね、なんて返したり お互いに顔を見合わせて笑いあったりしてね
少し下がって俺の胸に後頭部を押し当てるようにしてさ 俺の顔を見上げるような体勢になったゆうかりんが
「幻想郷、滅ぼしてみてもいいかもね」なんて恐ろしい事をさらっと言うんだ 流石のゆうかりんでも現実味もへったくれも無い話だよ
だけどゆうかりんと一緒だったら出来そうな気がするのは不思議だよね 勢いがあるというかなんというか
同意しておいたらしておいたでｸｽｸｽって笑って何も返さないし 俺とゆうかりんだけ居ればいいよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
でも彼の場合はきっと叶えられるって俺は信じてる
ゆうかりんを数えたい
ゆうかりんの数を数えたい
眠れる恐怖ならぬ眠れぬ恐怖が俺を襲います 遅い時間にコーヒー飲んだのがいけなかったのかな
なんだかまったく寝付けない 今まさに現在進行形で入眠できずにもがき苦しんでいます
ゆうかりんはと言うとホント子供みたいに優しい顔して俺の腕に収まって寝息を立てているんだよ
小動物だねこれは俺のパジャマを離さない様にきゅっと掴んでぴったり寄り添って寝ているの
どんな夢を見ているのかは知らないけど時々満足そうににへにへ笑ったりしてまた俺にほっぺを擦り付けてきたりして
見てるこっちまでニヤけてしまいそうなんだけど そうは言っても寝れないものは寝れないのです
ゆうかりんの寝顔は本当の意味で見てて飽きないけどもそろそろ寝ないと不安になってくる時刻だろうと思うの
草木も眠るなんとかかんとか、って言うくらいだから植物の頂点みたいなゆうかりんが寝るのはご尤もだね
とりあえず俺もさっきから目を閉じて頑張って寝ようとするんだけどとにかく寝付けない カフェイン表出ろこのやろう
脳裏にゆうかりんの笑顔と壮大な物語が浮かんできては消えていくの連続で色々と精神的にまいってしまいます
ここらへんでふと閃く そうだ羊の数を数えよう！ってね いい閃きというか何故もっと早くそこにたどり着かなかったのかとも思う
でも羊は嫌です小さい頃に毛狩りされたばっかりの羊を間近で見て「ああこりゃ生理的にダメだわ」ってなってから羊はダメ
それなら数えるのが苦じゃないものを数えればいいんだろう ここで登場するのはもちろんゆうかりんです 苦どころかご褒美だよ
とりあえず数え始めます。ゆうかりんが一匹・・・あー違うゆうかりんは匹じゃないねごめんね駄目な俺を許して頂戴ね
ゆうかりんが一人・・・ゆうかりんが二人・・・ ゆうかりんが気まぐれで分身して二人になる事はたびたびあるけども
それ以上は見た事が無い、というか物理的に無理なのかもしれないね と思いつつ三人、四人とゆうかりんが増えていきます
少し経つと頭の中にゆうかりんがいっぱい 両手両足を持ってしても数え切れないくらいのゆうかりんが俺の脳内に登場
なんだこれ、天国でしょうか あれれおかしいぞこんなラブリーなはずないぞこれはきっと妄想だまさに夢でしょうｵｰﾉｰ
とは思うもののこれはこれで素晴らしい 何人ものゆうかりんがみんな俺の名前を呼んで微笑みかけるんだ
そして次の瞬間には大勢のゆうかりんによる俺の争奪戦が始まりました ｳﾌﾌだめだよゆうかりん俺は一人だよ１６分割できないよｳﾌﾌ
って言ってたらいつの間にか現実世界のゆうかりんが起きててね 心配そうな顔で「どうしたの？悪い夢でも見たの？」って言ってくるの
なんだか物凄い申し訳の無さが俺を襲うんだけどどういうことなんですか 脳内のゆうかりんは風に流され現実のゆうかりんと目が合います
まあ隠す必要も無いので眠れなくて困ってるーって事伝えてみるとね、ゆうかりんが子守唄謳ってくれるってさ！やったね！
ぽん、ぽんって俺のお腹を優しく叩きながら懐かしいお母さんの歌だよ これで寝ない奴は生物学上生き物とは認められないわ
おかげでぐっすりゴールデンスランバー これで明日も元気で起きれるよ！ありがとう、ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんと寝たい
ゆうかりんと一緒に寝たい
春眠さんはなんたらを覚えないので最近眠くて眠くてしょうがない
あくびが勝手に口の端から漏れてね、向かいのゆうかりんに「あら、お行儀悪いわよ」なんて言われてしまうの
旬のたけのこの煮物が上手く作れたようだったからお互いにつまみながらの一言だよ モノ食べてるときにあくびはいけないよね
ゆうかりんがもう一つ、って感じで箸でひょいと煮物を口に運んでね もぐもぐしながら「寝不足かしら？」なんて言うのさ
寝不足っちゃ寝不足だね 俺の平均睡眠時間は幻想郷の人間の中でも群を抜いて短いと思うんだ誰かさんのせいでね
誰かさんが毎晩求めるもんだからこっちだってハッスルダンス なのにHPを逆回復てなもんさ、罪な話だね
誰かさんの顔を見ながらそんなこと考えてたら目に箸をぷすっとされて「今すごい失礼な事考えてたでしょ」って言われてしまった
そうでもないよ、とか お箸はそんなふうに使っちゃいけないよ、とかを目を押さえてのた打ち回りながら言っておきました
さて、本当に眠いので適当に食器を流しに放置した後お昼寝宣言をしました そしたらゆうかりんがえーって言うの
「私をひとりぼっちにさせる気？」だって ゆうかりん自分はお昼寝する癖に俺のは認めてくれないんですか
そういうわけじゃないよっては言うんだけどゆうかりんは「自分が暇になるから」って理由で認めてくれません
じゃあ暇にならないようにお仕事を与えておきましょう というわけで「膝枕してー」って言ったら「やだ」って即答
ゆうかりんがお昼寝するときはしてあげてるじゃないかーって言うと「今日はそういう気分じゃないの」って離されてしまった
しかたないから適当なクッションに頭を乗っけて寝ることとします ふわあってまたあくびが出てくるのよ飽きないねあくびも
だいたい五時くらいまでおやすみ先生ーって言いながら目を閉じるんだけどゆうかりんにクッション蹴られてさ
クッションはきりもみ回転しながら向こうにふっ飛んで 俺は固い床に頭をぶつけるわでゆうかりんどうしたんですか
何か考えてるであろう顔でさ、にこって笑ってさ 「その代わりなんだけど、抱っこしてあげる」って言うのさ
いや一瞬聞き取れなかったんだけど、ゆうかりんがこっちこっちって言いながら手招きしてるからそういう事なんだろうね
それは正直なところ恥ずかしいです、それは女の子とか子供がやってもらうものですって言うんだけどこれもまた取り合ってもらえず
無理やりゆうかりんに手を引かれて子供が眠るみたいな格好でゆうかりんの腕の中に収まってしまうのでした
体格としてはもちろん俺の方が大きいからはたから見れば相当奇々怪々な様子だと思うんだけどゆうかりんがしっかり持っててくれてるから
意外にも安定性が高いのが不思議 そしてこの体勢はゆうかりんの心音もゆうかりんの顔も近くに来ちゃうのがね
メリットというかデメリットというか ゆうかりんに「どう？」って聞かれたから素直に「寝れません・・・」って言ったら
笑ったまま「男の人は贅沢ね」なんて言われておでこをこつんと突かれました 完全に子供扱いですねコレ
結局最後まで寝れはしなかったけどなんとなく心休まるひと時でありました 今度は俺がしてあげるからね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんに触れたい
ゆうかりんに触りたい
普通の人はゆうかりんに触ると現世とのお別れになると思うんだけど俺はそういう訳じゃない 得してるね
お風呂上りのゆうかりんのしっとり濡れた髪をタオルとドライヤーで鏡の前で手早く乾かしてね
湯冷めするから早く着替えてね、なんて適当な事を言ってゆうかりんにパジャマを手渡すんだ
ゆうかりんがパジャマを着るのはだいたい季節で言うと秋の初めから春の終わりまで 八目鰻と被ってませんか
それ以外はただシャツ羽織っただけの簡単な服装だよ 時々俺のシャツで寝たりもするからなんというか
でもまだ寒いのでまだパジャマです サンリッチパインみたいな優しい色のパジャマを広げる俺の向日葵さん
だけどその前に何故だかゆうかりんの背中が気になってね お風呂上りのゆうかりんの背中がだよ
さっき俺がタオルで拭いて水気を取ってあげたゆうかりんの湯上りたまご肌が何故か俺を魅了して止まない麻薬状態に
何かに吸い付けられるようにね俺の左手が動いてね ゆうかりんの首と背中の接合部分に人差し指を乗せてしまうんだ
そしてそのまま下につつーって 優しく真ん中のラインをなぞってみた なんだか勝手に俺大満足してしまったよ
ゆうかりんが背筋を勢いよくぴんとしてね、ちっちゃい声で「ひゃんっ」て言うんだ あっ今の声なんかやられボイスみたいだね
んでゆうかりんが目を細めながら俺の方を振り向いてね ちょっと怒ったような口調で「こらっ」て軽く叱りつけるんだよ
なんだか恥ずかしそうにしてるゆうかりんを尻目に俺はまだ手の動きを止めないの 人差し指が今度は昇ったりまた降りたり
ゆうかりんの背中を滑り台みたいにして指先がすいすいするの お風呂上りでぽやぽやしてるゆうかりんの体温とか
すべすべの感触とかが指から俺の全身に伝わっていって大満足だよ百万ドルの夜景とか咳払いだけでパーフェクト勝ちできるレベル
背中をなぞるとゾクゾクするのはそういう風にできてるからなんでしょうか ゆうかりんも俺もゾクゾク状態
最終的にゆうかりんの掌が俺の臀部を捉えて俺はﾍﾅｧｯﾌﾟみたいな変な声を上げながらまた浴槽の方にフッ飛んでいってね
「パジャマ着てからでいいでしょ」なんて言ってボタンをぷちぷち留めるゆうかりんが目に入るんだ ひっくり返ってるから逆さまにね
体勢を立て直した後に必死で「パジャマ越しだったら意味が無い」みたいな抗議を徹底的にするんだけどさ
ゆうかりんの「くすぐったいでしょ」の一言で簡単に敗訴となりました ここから先は一寸先も闇のしょんぼりクラブです
呆れ顔のゆうかりんはお風呂上りの牛乳を飲みながら俺の隣に座ってね 「そんなにしたいんなら後でね」的な事を言うんです
そして少しだけ身体を寄せてくる そういうつもりではなかったんだけどゆうかりんがそういうつもりならお言葉に甘えさせて貰うとしましょう
少し欲に正直になって「ゆうかりんの背中に顔を擦り付けながら寝たい」みたいな事を大声で言ったんだけどさ
ゆうかりんの「私が重いでしょ」の一言に二度目の敗北です何この市民団体敗訴ばっかりじゃん弱キャラですね
そして今晩の夜はゆうかりんに後ろから抱きしめられて寝る事になるし ゆうかりんばっかりずるいよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふ
ゆうかりんと喧嘩がしたい
たまにはゆうかりんと大喧嘩がしたい
ちょっとした事で大喧嘩がしたい 例えばこの頂き物のかっこいい時計をどこに飾るかどうか、とか
１２時になるとハトだか夜雀だかわからない鳥がぽっぽーって出てくる非常に愛らしい時計を引き出物で頂いたのです
俺はリビングを主張するんだけどゆうかりんは寝室がいいって言ってきかなくてね だんだんだんだん揉めちゃうの
しまいには時計とかもう海に浮かぶゴミくらいどうでもいい存在になってね結局部屋の隅にほっぽり出されてしまって
んで俺とゆうかりんはぎゃあぎゃあ騒ぎ合うの お互いを引っ掻くような言葉のやり取りだよ、攻撃的なね
ゆうかりんがかわいく怒りながら「あなたは私の事を考えてくれていない」なんて言い出してね それは違うよゆうかりん
俺はいつでもゆうかりんのことを考えているんだ 本当の意味でいつもだよ、この瞬間もそうだし寝ている間も含まれるよ
俺も感化されて少し怒り調子になってそんな口調でゆうかりんにそう言い返すんだけどゆうかりんは上手く飲み込んでくれない
もう完全に討論の論点なんてズレているけどそれはそれでいいんだ ゆうかりんが言うには俺はただの偽善者だって
それも紙上を黒で厚く塗りつぶしたただの偽善者だって 俺はゆうかりんを愛するフリして自分を着飾ってるだけなんだって
結局のところは自分の事しか考えられてないんだって、そんな風に言われてしまっては俺も困ってしまいます
俺の口は一瞬止まって、んでさっきとは違った感情の言葉が出てくるのです 喧嘩っていうのはデフレスパイラルと似ている
悪いものがゆうかりんを傷つけて、跳ね返って俺を傷つけて 本当の意味で誰も輝かないし誰の役にも立ってくれない
最終的には涙を目から鼻から流しながら「あなたなんて死んじゃえばいい」「死ねる身体だったらとっくに死んでる」みたいな
花も咲かないような口論になってね そこらへんでどちらからとも言わずにこの演目はおしまいっとなってしまいます
ゆうかりんがお外に飛び出して行ったり寝室に篭ってしまったりするの 俺も適当に水でも飲んで、ため息をつきます
でもこういう下らない喧嘩ってのは下らない解決の仕方になるんだよね、どちらがどちらとも言わず液体が交じり合うようにね
少しだけ目を伏してゆうかりんが謝りの言葉を言うのと同時に俺が照れ隠しに頬をかきながら謝罪したりとかね
そんなんで適当に笑ったりやっと一日ぶりに目を合わせたりとかできたりして んで無言で抱きしめあってみたりとかね
ずっとずっと何をするわけでも無く抱きしめあったりね 何があってもゆうかりんを離さないって意思表示にもなるかな素敵だ
ゆうかりんにお茶でも淹れようと決めて火にかけてたケトルがしゅんしゅん煩くなるまでずっと抱き合ってた
喧嘩は良くないねゆうかりん 夫婦喧嘩は犬も食わないって言うけどこんな喧嘩はきっとゴキブリでも食料にしてくれないよ
そんなことより喧嘩の後の営みってなんであんなに燃えるの異常じゃねコレゆうかりんも枯れないし俺も枯れないよｳｨﾌﾌｨ
そして喧嘩の後にはいっそう仲が深まるってのは素晴らしい仕組みだと思いますノーベル賞だねノーベル平和賞だね
また明日目が覚めたら笑顔のゆうかりんと会えるなんていいな、夢みたいだね ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
5～6行だったら読みやすいのに
よっSOMETHINGELE
_,.''´:::::::::::::::_,,..::-─-､::::｀ヽ.
､__,.／"´￣`::::::::´::::::＿__::::::::::::::::::::':,
ヽ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_/::｀|::::::::::::::::::!
ﾉ::::::::::::::::::__::〈:::::::::|ｨ'Tてヽ∨:::::::::::: | 「ゆうかりん聞いて！」
/:::::::::,|::::::´::|__ハ:::::i l、 り |::::::::::::::人
. 〈:::::::::::八::::,ｨ´「,ﾊ jノ ´￣ "ﾞ!:::,ﾊ:::/::::::＼
）イ:::i::::ヽ八 j_り , /∨:::i/::::::::::::::ヽ 「何？」
ﾚ'^〉:::::ハ" _,. ' |:::::::::::::/:::::::|:::::::〉
/::::;'::::::ﾄ､ ／） _／!::::/／::::::::::,!::::/
. 〈:::::i:::::::;レ|｀ア´∠て__ｨ|／＞ｧ─＜∨ 「プリンにウニかけると醤油の味になるんだって！」
）ノヽ::::| ／ -‐'"´ノ /´／ ヽ.
＞i´ _ノ´|／:;/ ﾊ
,ｲ:;:;/￣｀ーくrｪ''´:;:;:;:〈/ ／ / 「高そうな醤油ね。」
/ /´￣丁ヽ_/ i:;:;:;:;:;:;:Ｙ／ 〉
| / 〉 .|;:;:;:;:;:;:;ゝ、 __,,. ノ
. 〉 ／/ イ;:;:;:;:;:;/ ／
/ ／ /ヽ,ゝ､_;イ /
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ﾊ;.:.:.:ノ:.:.:.!:.:ハ､ i´￣7 ,.ｲ:.:.:Y＞､:;____//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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'､ ､ ' ｲl+l+l7 i/i+l+l ｒ'ヽ､ヽ i｀ヽノ）､ ｀Y´
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'､ _ヽ._,,.. --‐‐ｧ-r‐!ﾍ ,ﾊ ⌒ゝ､!-'"⌒ヽ /i
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|| ﾒ)ﾉ) ﾟ ヮﾟﾉi） ＿| |＼_｀ゝ
ヽ. _Q)#｣ﾈl｣)つ0匚lア ﾐﾐ 、´.／| Ｌ _
￣ ,<´_#,#ハ ￣＿| |＼_｀ゝ
｀ "i_ﾌ_ﾌ" 、´.／| |
￣
輝いて見える。本当の意味で。ゆうかりんは輝いて見える。
そう伝えたらもっと輝いた
あたしも好きになれた
http://www.youtube.com/watch?v=00q9xVXp4FI
,. -''"´ / | ヽ ＞ 、
, '" / , i ､ ' 、
／ / ,/ i ､. ＼
., ' 人_ _ハ._ _ノ、 i、 ':,.
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./ ,厂 | |. ￣Y |
|ノ _,. -‐-､‐'"￣ヽ. | | し'
| >"´::,ノ::::::::::::ヽ:::::::::ハ | | ,､__ﾉ
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|:::::::|:::::::|/__ﾊ:::::::/ｧﾃY::::::::::ﾊ{ﾆ ヽ--'"
',:::::::!::::ｧ'i´,ﾊ |／ り ﾊ|::::/::八＿__| 11月「東方の風見幽香さんを一ヶ月間愛し続けてみた」
〉::八ﾍ. ゝ‐' ＿ ⊂〉ﾚ'::;;:/|/）_||
（:::::::::::::⊂⊃ l´ ｿ ／|＞'"｀ヽヽ ｀l
ヽ::::/::i:::::::::＞'´￣ヾ'"´ |_|_ノ
∨ﾚヽｲ/ {＿ _,,. -─イ|
ヽ. ,.く_ﾄr'､:;:;:＼/[ﾆ] _,. --─ｧ, _
` ‐ く:;:;:;:;:;:ヽ｡ヽ;_＞| |-.;:ｒ-i"´;:;:;:;:;:;:;:;:;:|_},.:'"::｀i
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ゆうかりんとゴロゴロしたい
ゆうかりんとずっとベッドの上でゴロゴロして休日の時間を潰したい
今日は休日だけど特に用事も無くて結局お昼の時間までゆうかりんと寝てたのよ
そろそろお昼かぁ、と思って俺はいったん起きようとするんだけどさ、起き上がった俺の身体を
ゆうかりんがぐいーって裾ひっぱってまたベッドに倒しちゃうの どうしたの、お昼用意できないよ？って俺が言うんだけど
そんな俺の腕と脚にゆうかりんの腕と脚を絡ませてきてさ、離してくれないの 「せっかくだから今日はこのままで・・・いいでしょ？」なんて言っちゃって
こうね、笑顔で俺のほっぺにすりすりーってしてくるの、まるで子猫みたい 俺はそんな格好で起きてるとみっともないよ、恥ずかしいよー、って言うんだけど
ゆうかりんは「貴方にしか見せないもの」なんて言って取り合ってくれないの
そりゃあパジャマ姿で俺にじゃれつくゆうかりんなんて俺しか見れないとは思うけどさ
こうベットの上でいつものように肌合わせてイチャイチャしてたりさ
お手手繋いでまた下らない話してたりさ、あとは時々ゆうかりんに腕枕なんかしてみたりとかしてたんだけど
不意にゆうかりんのお腹からきゅぅ～ってかわいい音が鳴ってさ
あれあれゆうかりんお腹すいたの？って言ったら顔真っ赤にして枕に顔ぼふんっってやるし まあ俺もお腹空いたし、で結局少し遅いお昼になりました
最近のお昼の定番のゆうかりん大好きふわふわ玉子の炒飯をれんげにのせてあーんってしてあげて
「ゆうかりんおいしいー？」「うん！」なんてやってさ、まあ毎日こんなかんじなんだけどね
ｳﾌﾌゆうかりんが喜んでくれるなら俺いくらでも作るよ これからもずっと作ってあげるからね！
で、お昼を食べ終わってお皿とか洗ったりしてようやくまた一息つけるかなーなんて思ったら
ゆうかりんが見当たらないの。どこかな？って探すんだけどもしやと思って寝室見てみると やっぱり居てね、なんていうかもう既に寝ててね早いよゆうかりん
食べてすぐ寝ると牛になっちゃうよー？って言うんだけどふとんを頭からすっぽりかぶって「いいもーん」とか言っちゃうの
これはいけないなって思ってこう耳元でぽそっと「牛になったら、俺に嫌われちゃうかもしれないよ？」って言うんだ
そしたらゆうかりんがばって起きて「それは嫌ー！」なんて言っちゃったりしてね、うふふかわいいわかりやすい
ごめんねもういじわるしないからね、それに俺はゆうかりんをずっと大好きだからね？大丈夫だよ？
まあ結局俺も一緒に寝ちゃうんですけどね！
それで夜が逆に眠くなくなって、こう夜のお遊びが長くなっちゃってね、結局月曜日の朝が辛くなっちゃって・・・
でもゆうかりんのためだから頑張って仕事に行くよ！ゆうかりんと日中会えないのが一番辛いけどね！
だからゆうかりんもあんまり悲しまないで！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんとお風呂に入りたい
家の風呂じゃない ゆうかりんとスーパー銭湯に行きたい ファミリー向けの銭湯だもんもちろん中は混浴なんかじゃなくってさ
ゆうかりんはこう少し不満そうな顔をするんだ、何故かって？
ゆうかりん曰く「銭湯って貴方を焦らせて楽しむスポットでしょ？」とかなんとか
いろんな意味で恥ずかしいのでホント入り口が分かれていてよかったというかなんというか
まあ俺も一人でお風呂をまったりまったり楽しむわけですよ
家ではずっとゆうかりんと一緒のお風呂だから一人（といっても回りにオッサンはいるけど）で風呂に入るのは
くっついて以来だから２００年以上も前なのかーって最初は思うんだけど いやいやたまにゆうかりんがアリスさん宅だの神社だのに行ったりもしたし
こういう銭湯だって何度も来てるじゃないの、って思って少しもにょっちゃうの 俺も心のどこかでゆうかりんがいないと寂しいんだなーって思ってこう一人で悶々ね
適当に身体洗ったり髪洗ったりサウナ入ったりして露天風呂に行こうと思うんだけど
露天風呂はこう仕切りはあるけど上空では女湯と繋がってるじゃないですか？まずそれが前提としてあってね
露天風呂へ行くための外に行くドアをｶﾞﾗｯと開けるとなんかゆうかりんの声がしてね 居るかもどうかもわからないのになんかずっと俺の名前を呼んでるみたい
適当に返事したらシャンプー貸してーって事だったんだけどもしかして俺が来るまでずっとあの調子で呼んでたのかね？と思うと
色々と普通の意味で恥ずかしかったりしちゃったりなんだり
植物性のシャンプーじゃないと髪の毛の美しさは維持できないんだって、こだわりなんだってさ。
こう上の方からそっと向こうにシャンプー渡したりすると周りの視線がやっぱり俺に向いてね恥ずかしいのぜ
よくわからないオッサンだかお爺さんだかわからない人々になんか熱いねーとか囃されちゃったりしてね
あとは適当に最後はコレって決めてる水風呂に入ってお風呂を出ます。なんか浴衣的なアレに身を包んで こう風呂外のまったり空間に出るんだ ゆうかりんもう出てるかなー？って
そしたらなんかマッサージコーナーに人だかりができててさ、何が起きてるのかなってひょいと見たら案の定ゆうかりん
マッサージチェアで目ぇ瞑って気持ち良さそうにあーとかいーとか言ってるんだけどさ まあなんていうか俺の目から見てもえろいよ、うん
それに浴衣の首元からマッサージ機で揺らされてるおっぱいおっぱいがね色々と素晴らしい事になっててね
こうなんていうか集まってるのもよくみたら男の人ばっかりね、みんなﾆﾖﾆﾖしながら見やすい位置に移動してたりでもう駄目ねぇ
もうっゆうかりん帰るよ！って言ったらまだ時間残ってるからもうちょっとやらせてー、だって
こう男の集団がなんだ男いたのか、なんてざわざわしながら少しずつ散っていくんだけど独り身の女の子が銭湯なんて来ないよ普通！
ゆうかりんもこう恥じらいを持つというかなんていうかね、うん、こう女の子だから恥じらいを持つというか
え？何違う？ん？・・・「俺の女だという自覚を持ってくれ」？こうでいいの？何だか恥ずかしいよゆうかりん
とはいいつつ久々のお外のお風呂を満喫したのでした。湯冷めしないうちに帰ろ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんの身体を洗いたい
ゆうかりんの身体を隅々まで洗いたい
ゆうかりんの身体の清潔を俺の手で保ち続けたい
「動画でわかるソープのお仕事」とかなんとかってサイトをゆうかりんと一緒に見ました 一通り見終わった後ゆうかりんはアリスさんみたいな顔して頬杖ついてため息を漏らして
「普通にした方が良くない？」とか言っちゃうの そう言ってまた一つため息 そもそもゆうかりんソーププレイを特殊なモノだと思ってないのよねこの子
いつも俺と一緒にお風呂入ってるし身体も洗わせてるよ 指先まで全部ね！
始めは嫌だったというか単純にこっ恥ずかしかったんだけども何回も一緒に入らされるから慣れちゃってね
そしてまあ昔からなんだけどお互いの身体はお互いに洗うことになっててね 背中だけじゃないよ！
ちゃんと足の指先までしっかり洗うよ ゆうかりんは女の子だからね、清潔感にはやっぱり敏感だよね
よくさ、神社とかでまったりお茶頂いてる時にこの話になると「ああいうトコとか触って幽香に怒られたりしないの？」って
霊夢ちゃんだったり魔理沙だったりなんかに突っ込まれるんだけどさ、毎回返す言葉は決まってて 「谷間までしっかり洗わなかった時の方が怒られる」って笑いながら言うのさ俺はね
毎回そんな発言してﾆﾔﾆﾔしたり相手に不満そうな顔させたりとかしてるのさ とりあえず身体洗わせてるのは事実だよ
ゆうかりんをお風呂椅子に座らせてまずは背中からお洗いします ボディスポンジとかは使っちゃダメだよ
泡立てる程度に使って あとは泡をのせてゆうかりんの背中を俺の手のひらが滑ります
掌から手の先まで洗って、そして前も洗って腰から下に行って・・・ こう手でスルスルスルーっと洗うんだけど
その度にゆうかりんはまた嬉しそうに笑いながら「洗って貰って悪いけど・・・この後汚されちゃうのよね、あなたに」とか
こうね俺の方をじっと見ながら思わせぶりな台詞を言ったりしてね いろいろとたまらないのです まあ事が終わった後はまた二人してシャワー浴びるんだけどね ゆうかりんはお風呂大好きなの
あともちろん俺の身体も洗ってもらうよ 同じように手で洗ってもらうんだけどさ
こう時々スルスルって執拗にああいうとことか洗ってきて「我慢しなくていいのに」なんて言って目ぇ細めたりしちゃってね
この子はお風呂上がるまで我慢できないのかしら・・・って思ったりするの まさしくこれこそソープよね色々 まあ結論から言うと「ゆうかりんとお風呂に入るのはいいこと」ということです
こうね、湯船につかって俺に背中を預けながら水をぱちゃぱちゃってやったりして笑いながら
今日向日葵がどうだったとか妖精がこうだったとか言うゆうかりんは本当に人間友好度最悪とは思えないね
まあこれも旦那としての特権なのかなと思うと本当に本当の意味で嬉しいと思うよ
そもそも普通の人ってゆうかりんと一緒にお風呂入るどころか触ることすらかなわないんだって かわいそうだよね
ってゆうかりんに言うんだけどさ、ゆうかりんはまた楽しそうな顔しながら俺に「そうね」なんて言ったりするんだ
俺はこのままずっと時が流れ続ければいいななんて思うのさ ゆうかりんと一緒にね！ね！ゆうかりん！
うふふふふ
,．'´:/:: :: :: :: :: :: ::＼ _
f:: :: :人:: :: ::!ﾄ､:: ::.i :: ::＼'- 、
/:: : N ＼::/` ＼ﾉ:: :: :: ::| ＼
l:: :ｲ ＝＝ } ＝＝=!:: :: ::､:! ! ,
|!⊂⊃ ⊂⊃:: :: ! ` _ ! | １２月「ゆうかりんこと風見幽香さんを一ヶ月間愛し続けてみた」
ﾉ::＼ fZz _(, /_{:: ::/ |r- ､|
＼::７z _＿,. ィ´!,.Ⅳ ! ,!
r､７_ ,.ィ ∧1,_人_lつ´⌒ﾟ￣ ﾟ
}ﾉ_ノとノ1#l_l」##」-─1_
＜二z###)─く:::::::::1#######/「つ
⊂ _ノ7 T ヾ ' ＼/ !#####／'´
l_,人ﾉ!__ﾉ ﾄz==＝'´
し
ゆうかりんを看病したい
風邪でぶっ倒れたゆうかりんを仕事も行かずにずっと看病したい
ゆうかりんは列記とした「地位」として妖怪としてのランクを持っていてそれは人も妖怪も知るところで
つまるところ単純に言うと強い子なんだけどもその分こうプライドみたいなのも高いみたいでね
なんか風邪引いて倒れたことが恥ずかしいみたい 「不覚だわ・・・」とか言っちゃってる
熱いからパジャマの胸元を少しだけはだけさせてベッドに横たわるゆうかりん
不謹慎な話だけどなんだかすごく色っぽいのよね 熱で頬も赤くしてるし呼吸も荒いしでね
俺はそんなゆうかりんの額にはった冷えピタをとりかえてあげたりするの
「大丈夫ー？」て声かけると「・・・誰にも言わないでね。私寝てるだけなんだから」なんて言っちゃって本当に恥ずかしいのね
「誰にも言わないから大丈夫だよ」って言いながら新しい冷えピタを貼って、そしてから体温計を腋に押し当ててあげたりね
38.4°って数値が出てね 妖怪も人間と同じ基準ならやっぱり辛いんだろうななんて思ったりして
んでお昼にはたまごのおかゆを作って持ってきてあげるの いつもあーんってやって食べさせてるけど今日は慎重に
れんげで掬ってふーふーして熱くないようにしてからゆうかりんの口元に差し出します ゆうかりんは元気なく食べるんだけど
俺の前では元気なフリして「口移しの方がいい」なんて言って俺の反応見て笑ったりして
おとなしくなったなと思ったら少し遠い目をして「あなたがずっと看病してくれるなんて、たまには風邪もいいものね」なんて言ったりして
それでも熱が上がってきたのかさっきより苦しそうで俺としては早くなんとかしてあげたいの
俺はそもそもゆうかりんがいるから成り立ってるようなもので そのゆうかりんが苦しんでるとなると
もう本当はいてもたってもいられなくてね 本当は内心焦りっぱなしってレベルじゃないのよ
それでもゆうかりんを余計に心配させちゃいけないからしっかりします 俺、これでもゆうかりんの旦那様だもの
ゆうかりんに何かして欲しい事ある？って聞くんだけど、ゆうかりんは余裕も無いのか何も無かったのか
少しんーって唸って、そしてから「手、繋いで」って言うんだ そして布団の横から白い手をすって俺の方に出して
俺の手をこう捜すの 俺はすかさずその手を握ってね、元気出してーって言うんだよ
ゆうかりんは苦しそうな呼吸しながらも「すぐ治すから待っててね、あ・な・た」って言うんだ 語尾に♪が付くような声で
そうして俺はゆうかりんがまた一眠りするまでずっと手ぇ持ってるんだ 寝た後もずっとゆうかりんの傍をはなれないでね
ずっとゆうかりんが早く治るように、とだけ考えるんだ
まあ結局は妖怪だからなのか二日くらいですっかり元気になってそして俺が風邪引いてお決まりのごとくゆうかりんに看病されることになるんですけどね！
ゆうかりん無理しておかゆとか作らなくてもいいよ！火傷したら大変だから！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんにお説教されたい
機嫌の悪いゆうかりんにお説教されたい
今日も仕事を終えて家に帰ったんだけどゆうかりんがなんだかご機嫌斜めなの
目がキッてなっててさ何故だかわからないまま早々に正座させられちゃってさ
ゆうかりんは正座した俺の向かいのソファーに座って腕組んで足も組んでずっと俺を見てて
何も身に覚えがないから俺はずっと頭の上に？マークを乗せてる状態です
必死に必死に何かあったのかと思い返すんだけど今日の記憶なんて朝からちゅっちゅして朝食取ったくらい
でももしかしてゆうかりんデルモンテのケチャップじゃないと嫌だったのかも、って思った
安かったから買った香霖堂ブランドのケチャップとかいう奴だったのよね、今日の朝オムレツに使ったの
それで謝ろうと思って「香霖堂・・・」って言いかけたところでゆうかりんも同時に口を開いてさ
なんでも「俺が花屋のお姉さんとイチャイチャしてたのが気に食わない」んだって。
仕事というかバイト先は人里のお花屋さんなの俺 理由はもちろんお花を咲かせる能力を持つゆうかりんのためだよ
ゆうかりんと暮らすためと同時にもっともっとゆうかりんを理解するためにお花屋さんで日々頑張っているのです
一般的に言われるようにお花屋さんって結構力仕事だからそういう面でもゆうかりんに近づけるよ！やったね！
今日は重い植木鉢運んでてさ ついうっかり手ぇ滑らせて右足の甲にドジャァァーンて落としちゃったのよ
滑らせる理由も理由でゆうかりんの事を想ってたからだなんてほんと俺らしいよね
それでもやっぱり痛かったので見てみたらこう血ィとか出ててさ 無理を言って花屋のお姉さんに手当てしてもらったのよ
ただ適当に傷薬塗ってもらって終わったんだけどゆうかりんがたまたま見てたみたいでさ というか結構見てるものなのね
そんなわけだから誤解を解くためにゆうかりんにちゃんと説明いたしました 怪我しちゃったのよってね
そしたらゆうかりんも壮絶な勘違いに気づいたみたいで、そして恥ずかしいみたいでなんかわたわたしちゃってね
最終的には「傷なんて舐めてれば治るんだから！」みたいなこと言っちゃうのよ まだ少し不安そうな顔しながら
思えばゆうかりんも不安だったんだなって思う 種族の壁ってのはいくら気にしなくても確実に存在するわけで
でもね 俺に言わせて貰えば本当の愛の前ではそんなものは全然無意味なんだよ
だからゆうかりんの手をぎゅーって握り締めてね、俺はゆうかりんだけだから大丈夫だよって 言ってあげるの
俺の本心だよ 伝わったみたいでゆうかりんもどこかほっとしたような目に戻ってくれてね 「うん」って優しく言ってくれたの
これで和解和解なんだけど傷だけはゆうかりん自分の手で手当てしたいとか言い出しちゃって聞かなくてさ
「愛は最高の特効薬でしょ？」とか言うんだけど違うよゆうかりんそれ調味料の間違いだよわざわざ包帯ほどかなくてもいいから！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんと今年の終わりを過ごしたい
今年も残すところあと一日となりました 今日はいくら起きててもいい日です
俺とゆうかりんはこたつでまったりしながら毎年恒例の「笑ってはいけない地霊殿24時」を見ます
時にはネジがぶっとんだくらい笑ったり、時には顔合わせて「これ面白いの？」っていったり
年越し蕎麦は少し早いけどおゆはんに食べました ゆうかりんが好きそうなおっきな海老の天ぷらだよ
終始「食べにくい」って言ってたけど結局満足したみたいでおそまつさまでした
さて。こたつの上にはこの時期定番のみかんがあってね ゆうかりんが皮剥いて食べてたんだけど
俺も一個貰おうかなーと思って手を伸ばすんだけどさ みかんの直前でゆうかりんに止められちゃって
手をがしって掴まれて少し焦ってしまう俺と対照的に少し真剣な顔でゆうかりんが俺を覗き込む
俺は何かマズいことしたかな？って内心ﾊﾞｯｸﾊﾞｸなんだけどゆうかりんは少し沈んだ口調で俺に言うの
「・・・今年もいっぱい愛してくれたわね」って 「うん」って返す俺 ゆうかりんは続けて
「来年も・・・ずっと愛してくれるんでしょうね・・・？」って言うの 消え入りそうな声でさ
よく見るとゆうかりん俯いてさ、目を合わせないようにして俺の手を握ってるの
テレビでは対照的におかしい芸人さんがおかしい事でおかしく笑ってるの だけど俺たちは一気にシリアスムードさ
もしかしてゆうかりん、不安なのかな 来年も同じような幸せが続くのかって一人不安なんじゃないかしら
「答えて。」ってゆうかりんが言うから俺はためらわないで返すよ 精一杯笑って「俺の事しか考えられないくらい愛してあげる」って言う
少しゆうかりんが顔あげて「ほんと？」って聞くのさ ああこの子はかわいいな 手をばって振りほどいて
肩を強く掴んでこっちを向かせます びっくりした表情のゆうかりんと目と目で通じ合って、そして
また笑って「俺がゆうかりんに嘘ついたことあるかい」って言うんだ しばらく見詰め合ったまま今年最後の時が流れるよ
ゆうかりんにも俺の想いは通じたみたい 緊張解いてｸｽｯと笑ってくれて「嘘ばっかじゃない・・・」って言うんだ
今年も最後だというのにまたゆうかりんを泣かせちゃったな、これは反省しないとね
と思ってたらゆうかりんにいきなり唇を奪われる 不意打ちを食らって驚く俺 少しうるんだ瞳のゆうかりんが笑ってね
「今のは今年いっぱい愛してくれたお礼よ」なんて言うの もうすっかりいつものゆうかりんの調子に戻ってね
自分のセクシーなリップに人差し指をかけて、「今からするのは来年もいっぱい愛してくれる約束のキスよ」なんて言ってね
俺の抵抗なんてお構いなしに押し倒されちゃって 床に転がってのとろけそうな濃厚なキス
そんなことしてる間にテレビではカウントが始まって２０１０年に突入 また俺とゆうかりんの新たな歴史を刻む運びとなります
口と口に唾液の糸をつたわせながら見つめあう俺とゆうかりん うふふ、今年もよろしくお願いします。ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
東方スレですか？
こいつのせいじゃね？
列気とした→歴としたじゃね
,､,､ ,. ⌒ ヾ
ヽ,ノ / i ヽ ヽ、',
/ i ﾊ小, ﾄ､_ﾄ､ .ｌ i i
l ! ｣斗-j 乂厂ヾﾘ| ｌ.八
lﾊい トj __ ｯ＝ミﾉ ノﾉ ヽ.
ヾ小.'⌒ , / ′ ﾄ､)
l小、 t‐ ^i （ / / ( ヽ､
r-､_ j八 ＞ `ﾆイ ﾉ仏ヽ ﾙヘ.)
@ @ @ @ と_//｀'￢へﾆr‐ｧｊ／ ,. -‐ヽ'
ヾ(○)(○)(○)〃 L! ｢ , / ,/ ／/⌒ヽ
(○)(○)(○)(○) `'ト､ i ﾚ公x/+/ 〉 1月「僕の愛する風見幽香さんを新年も愛し続けてみた」
ヾ|〃|〃ヾ|〃|〃 `y / l/+l/ ｉ
/ム-ﾒl+/ l
〈+｛ {l+l/ ,'
, ―― - ､ ヽヽヽｲ.,.―ヽ ﾉ
/ r==ｨ ＞'"´￣￣ヽ.i ./
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し兀八_ﾄ--/ , ⌒ヽ, ﾚ+l+':,
しｲ ' . |+l+l+l+.､
| ':, ,小､l_+l＿〉､
| V+l+l+l+l+l+l+＼
ゆうかりんと子育てを楽しみたい
俺とゆうかりんの子を二人で仲良く育てたい
二人の子はまさに「ちっちゃいゆうかりん」て感じで無邪気ですごくかわいいの子供っていいよね
そんなちっちゃいゆうかりんがさ、ゆうかりんの方にかけてって「ままーだっこー」って言うのさ
ゆうかりんはちくちく縫い物してる手を止めないで「また抱っこ？ママだって忙しいんだから」なんて返すのさ
それでもちっちゃいゆうかりんは抱っこして欲しくてゆうかりんの腕の中にもぞもぞって入るの
「あーもー危ないー」なんて言いながらゆうかりんは針とチェックの布を置いて抱っこしてあげるの
そんな和やかな様子をテーブルの反対側から見てるのが俺さ なんだか俺も羨ましくなってさ
他人から見たら相当マヌケなんだろうなって顔しながらゆうかりんに擦り寄って「ままーだっこー」って言うのさ
ゆうかりんは困ったような顔しながら「もーパパにうつっちゃったじゃないのー」なんて言いながら
抱いた子をこうゆさゆさってしてあげるんだけど既に寝ててさ 二人で顔を覗き込んで
「眠かったのかしら？」「そうかもね」なんて話し合うのさ 寝顔を見るとまさにゆうかりんが俺の腕の中で寝るときのそれで
小さい手をぎゅっとさせて、そして立てる寝息のかわいいことかわいいこと
ゆうかりんが縫い物するのに手間取ってそうだから俺がひょいっとだっこしてあげて
あぐらかいてその上に乗せてあげて俺のふとももで寝かせてあげるの 寒くないようにタオルとかかけたりね
そんな俺を横目で見てゆうかりんは「あら、羨ましいわね」なんて言うのさ ちくちくやりながらふふんって笑うの
ゆうかりんもすっかりお母さんらしくなってさ 色々と落ち着いて美しく麗しい女性となりました
綺麗な緑髪を長くして（昔ほどじゃないけど） 今は俺がやってた掃除だのご飯の仕度だの全部やるようになって
逆に俺が暇になっちゃってさもう困っちゃいます 悪い事ではないんだけどさ、子供が生まれるまでべたべたしてたゆうかりんが
台所に立ったりして俺が少しさみしいような切ないような気がしてさ 今では俺がゆうかりんに甘える日々です
寝るときも俺-ミニゆうかりん-ゆうかりんって順だから昔みたいにこうなんというか毎晩するってことも無くなったし
そう考えると我が子ながら子憎たらしいなーと思って 寝てるちっちゃいゆうかりんのほっぺをちょっと強くつんつんってするのよ
そしたらぐずりながら起きちゃってさ、俺困った困った 俺の脚の上でもぞもぞしながらぐずるぐずる
そんな中にゆうかりんは「パパのせいよー」なんて言うんだ 完成したもんぺみたいなズボンをぱんぱんって伸ばしながら
ちっちゃいゆうかりんがね、俺の胸だの腹だのをぽこぽこって叩くのさ 一撃一撃がズガンって音するくらい重いのは
やっぱりゆうかりんの子だからかな、血は争えないんだね 鍛えてなかったら死んでたかもね俺
こんな暮らしをして日々笑いながら生きていきたい 贅沢かな？君とならできるよ・・・ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんと相性を占いたい
カップルは相性占いをするものです、というのは古いイメージなんでしょうか
とりあえず俺とゆうかりんの相性というものを知りたかったので香霖堂に売ってたおもちゃみたいなのでゆうかりんと俺の相性占ってみた
開始する前からゆうかりんったら「100％の上って無いの？」なんて言ってあからさまにワクワクしてるの
チャチなおもちゃを二人でこう持つと相性が計れる仕組みみたい ゆうかりん、手だけじゃなくて身体まで密着させて
俺と手を置いて「離しちゃダメよ」だって まあそれでこう機械から音が鳴ってさ相性がわかるんだけど
いやなんか画面の中央にはあなた達の相性は６５％です！とか書かれてるの
なんだか嫌な予感がしてね そんな予感を読んだのかそれとも当たったのか、ゆうかりん微妙な顔しててさ
「え？壊れてるの？」なんて言いながらこうカチャカチャっておもちゃ振るのよ 振っても変わらないだろうに
納得いかないみたいでまた俺の手を取ってこう呼吸荒く気合を入れなおして計るんだけどさ
そしたらどこをどう空気読んだのか知らないけど画面の文字が６２％に下がっちゃってさ
もうゆうかりんセントヘレンズ大噴火よ すごい顔つきでおもちゃを空に放り投げたかと思ったら
片方の手で傘を持って一閃 俺の頭を霞めつつもおもちゃを真っ二つ そしてそのまま地面にたたきつけてました
ゆうかりんが荒れてるの久しぶりに見た・・・しかもこんな単純な事で・・・とは思いつつも必死にゆうかりんをなだめるんだけどさ
100％だと何の根拠も無く信じ込んでたゆうかりんのショックは意外と大きかったみたいでさ
よくわからんオーラみたいなの出しながら「ちょっと香霖堂行ってくる」って言って出て行きました
自分に向けられたものではないもののものすごいゆうかりんの気迫を前に止められなかった自分をなんとか許してあげたいものです
それと同時に香霖堂に謝罪に行くときに持っていくものは何がいいかななんて考えたり 向日葵の種かな
戻ってきたゆうかりんの服はなんだか汚れててさ 香霖堂を更地にしてもまだ怒り収まらないみたいで
そもそも香霖は悪くないんだけどなぁって思いながらもゆうかりんに「ただのおもちゃだから」って言ってなだめるんだ
もののけ姫の歌並みに張り詰めてたゆうかりんがだんだん解けてきて、俺の腕の中でいつものゆうかりんに戻ってさ
うるうるした目で俺を見上げて「そんなに低くないよね？」だって 不安になっちゃったのかなかわいいな
ゆうかりんの両手を俺の両手で包んであげて「うん」って言うんだ ゆうかりんあんまり泣いちゃダメだよ
そんなことがあったので俺とゆうかりんは翌日手を繋いで神社まで行って巫女さんに聞いてみました 二人の相性を
赤と白の巫女さんはため息つきながら持ってるお茶を横においてさ 「何百パーセントって答えればあんたら満足なの・・・」だって
それ聞いてゆうかりん、俺の腕にぎゅってしがみ付いてさ 「６２より上は確実ね」だって すごく嬉しそう
俺は思うんだけどそもそも俺とゆうかりんの愛を数値で測ろうなんて間違ってるんだよ 無限大に決まってるじゃないか ね！ゆうかりん！
うふふふ
ゆうかりんと海を見たい
ゆうかりんと一緒に海を眺めたい
と言っても幻想郷に海は無い じゃあ幻想郷じゃない所に行けばいいじゃないか単純だね
この時期海に行っても泳げないしそれより単純に寒いよって言うんだけどゆうかりんは「別にいいの」って言って
部屋着のままの俺を急かすの しかたないから俺は着替えつつもネットで時刻だの何だのを調べて
海まで行くのには数少ないバスに乗ってゆうかりんと海岸を目指すのさ
夏の間は観光地帯になりえるんだろうなっていう町並みが見えてきて、そしてその後大きな海
もちろん冬だから人なんて俺しかいないし妖怪もゆうかりんしかいない 物好きな人と妖怪ね
目の前に広がる大きな海は写真なんかで見るような青く透き通った海なんかじゃなくて黒く濁ってて
現代の人間の影響なんでしょうね ところどころ洗剤による泡が立っててゴミが舞ってて汚らしいの
その海がただ押したり引いたりを繰り返してるだけ 本当にただそれだけなの
ゆうかりんはスカートが汚れるのも気にせずに砂浜にちょこんと体育座りして隣に俺が座るように促してきたの
だから俺は何も言わず隣に座って ゆうかりんと同じ方向を見るんだ 海の方だよ
海風は少しどころか結構寒くてね、いつもの服着てるゆうかりんは寒そうな気がして
だから少しでも温かくなるようにって俺は少しゆうかりんの方に身体を寄せるの 何も言わず
そのままずーっと海を眺めてた 鳥が飛ぶ訳でも無く人が来るわけでもなくずーっとただの海
ゆうかりんは笑ってるんだけど、その横顔はなんとなく寂しそうにも見えてさ 俺はたまらず「何かあったの」って言っちゃうんだよ
その顔のままゆうかりんは俺の方に向き直ってｻﾗﾘと「別に」って言うのさ 寂しそうではあるけれどどこか満足そうな顔で
それならいいんだ 俺はゆうかりんに何かあったのかなと思って少し心配、いやいつも心配してるようなものだから
ゆうかりんが嬉しいと俺も嬉しいしもちろんその逆もしかり だからというわけではあるけどないけどゆうかりんには幸せになって欲しいの
調子に乗った発言をするとだな、ゆうかりんもきっと同じように感じてくれてるんだと思うの
だから俺がゆうかりんに何か心配かけちゃったかな？と思って少しだけ自己嫌悪的な感情が出ちゃうんだよね
さて、時間もそこそこに帰る事にしたんだけどさ 帰りのバスを待ってる時に素朴な疑問を
「どうしていきなり海に行こうなんて言ったの」って聞いてみるんだ ゆうかりんは澄ました顔で
何でもないふうに「あなたと一緒に海が見たかっただけ、それだけよ」って言うんだ そのゆうかりんの顔は
何も曇ってないようだったから俺は一安心 荷物は俺が持ってあげて 少し来るのが遅かったバスに乗って一緒に帰りました
バスの中で他の人の目を気にしないで俺の腕に抱きつくゆうかりん もう時々甘えん坊なんだから！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふふふふふ
同じ匂いがするんだが
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::::i::::!:::::::::/| | り ﾚ' 7´|`iﾍ::::i::::::::i ２月「二月も風見幽香さんと愛し愛される生活を送ってみた」
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〈:::::ﾉ／::⊂⊃ ' ｀ ´ /ヽヘV ､.,_人__
:::V´::|::::::| ／´￣｀ヽ ⊂!:::::::i:::::', _,. --､. て
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ヽ::::::ハ:::::';:::::,ｧi` -r＜::::|_」::!-- ､ ｀ | ､, |
ノ V,＞7;.|'" ヽ､ ／ /;.;.i ヽ ヽ､__i !
/’ .i;.;ヽ /乂ヽ ./;.;.;.i ヽ, ゝ二二二コ
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ゆうかりんを嗅ぎたい
ゆうかりんの香りを胸いっぱいに吸い込みたい
お風呂の時はゆうかりんの服を俺が丁寧に脱がせて洗濯機に突っ込んで二人で入浴、ってのが定番となってるんだけど
ゆうかりんのシャツを脱がせたところでさ、何を思ったかゆうかりんのシャツをくしゃくしゃってして
それに顔をうずめて深呼吸してしまったわけよ俺 驚いた顔で俺を見るゆうかりん
それを見てやってしまったという顔になる俺 いろんな意味で時間が止まってしまいます
ひととおり固まった後はお互いにわたわたして焦ってしまってしょうがなかった 俺は焦りすぎてワケがわからなくなって
必死に謝ろうと思ったんだけどさ、何を思ったが「ゆうかりんもやるでしょ」とか意味のわからないことを言ってしまった
言ってからああ今日できた痣は向こう一ヶ月消えないなぁとか思ったんだけどゆうかりんは手を出しちゃうより先に
口が出てね 「ない！」って顔真っ赤にして否定するんだよ そりゃあ普通無いよね
ばって俺の手から自分のシャツを奪って洗濯機に放り込むゆうかりん 確認のつもりはないけど「無いよね」って
俺が言葉をなぞったらゆうかりんなんか顔赤くして俯いちゃってさ また俺何かしちゃったのかと思ったら
ちっちゃい声で「・・・あるけど」とか言うのさ 一瞬聞き間違いかと思って俺も「えっ」て言っちゃったよ
ゆうかりんめっちゃ恥ずかしそうな顔して「私も・・・ときどきやるけど・・・」なんて言っちゃってるの すげえ顔真っ赤
突然の告白に俺も驚いて「ときどき・・・」とかまたゆうかりんの発言をなぞるような言葉しか出なかったんだけど
ゆうかりん、一人で言葉を詰まらせたようになって 「まっ、毎日・・・！だけ・・・ど・・・」とか言っちゃうの
俯いて縮こまっていくゆうかりんかわいい ゆうかりんもそういうことやってるんだと思うとなんだか妙に安心して
そして妙に愛おしくなりました とりあえず残りの服も脱がせてお風呂に入ることとします
湯船の中や身体の洗いっこしてる時に聞いたんだけど、俺が仕事に言ってて日中家に居なくて
それで洗濯物取り込まないといけないときはほとんど毎回やってるって 俺のシャツでやってるってさ
「あなたはいい匂いがするのよ。私の好きな匂い」ってゆうかりんが言ってくれた 俺の背中を泡で洗いつつね
そんなにおいしそうな匂いなら是非とも俺も嗅いでみたいものです 泡を盛ったゆうかりんの手が俺の背中から
胸の方に回って洗い始めた時に「ゆうかりんもいい匂いだよ」って言ってあげたの
そしたらゆうかりん妙に嬉しそうな顔して抱きついてくるんだもん身体中とゅるんとゅるんだよ
結局寝る時までうわごとみたいに「いい匂いー」って言ってました ゆうかりんが楽しそうだからいいか
ゆうかりんが俺の腕の中で寝息を立て始めた頃にゆうかりんの匂いをちょっぴり嗅いでみるんだけど これまたやっぱりいい匂いで
何故だかしんみりと「やっぱりゆうかりんじゃないとダメだなぁ」とか言っちゃうの俺 ダメなんです。ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
／ ノ"ﾊﾞヾ ＼ ∠ ＞
/ ::（(●))::((●)）::: ﾞ| ＜ い、息ができん. ＞
| ""r～‐､ﾞﾞ | ＜ フーッ フーッ ＞
| ::::))⌒,ゝ | ＜ ＞
ヽ ::::(二´ノ,, / /／∨∨∨∨∨∨∨＼/
ゆうかりんと花火をした
ゆうかりんのわがままに付き合って花火を用意したい
季節なんて1mmも考えないで「花火したい」って言うんだもん俺把握するのに時間かかっちゃったよ
もちろん真冬に花火なんて滅多にお目にかかれるものでもなくてさ またゆうかりんたら無茶言うんだから
人里を行ったりきたりして探してさ 花火職人さんのお宅ってのは見つけたんだけどもちろんの如く冬は作ってなくて
冬に花火するなんて意味のわからない事を言い出した俺を不思議がっててさ 理由を尋ねられたから
ぼかして答えるつもりで「えっと、あの、妖怪に・・・頼まれたというか・・・」って言ったらどうやら脅されてると思われて
色々とご愁傷様ですみたいな顔をされてこっちも困ってしまった 俺が花火を探して西へ東へ行ってる間
ゆうかりんは家でまだかなまだかなって言いながら待ってるんだろうなーと思うと少しﾁｸｼｮｰとか声に出ちゃうけど
それでも律儀にこたつで待ってるゆうかりんの姿を想像したらなんだか和んでしまって人里の道の真ん中でもふふって笑ってしまい
いろんな意味でひそひそ話をされる結果になりました 悲しいです ゆうかりんが悪いんです本当にゆうかりんが悪いの
結局あまり頼りたくは無かったけど知り合いの古道具の店主に頼んで探してもらった、店の奥から
なんとかセットとか言う子供用の手に持つ花火のセットが出てきて一安心 とりあえず一息つけます
俺は魔女とかじゃないので普通にお金を払って買ってすぐゆうかりんのところに戻るんだ 花火を見せると
ゆうかりんが花火なんじゃないかってくらい顔をぱあってして喜んでくれたのすごくかわいい まだ日が落ちるまでは時間が合って
「夜まで待てないわね」なんて言いつつ花火の袋は放さないゆうかりんがとても愛おしく思います
ゆうかりんをくすぐったりゆうかりんにくすぐられたりしたら夜になったので少し寒いけど外に出て花火の時間となりました
傘の先からフラワースパーク！とかはしないでちゃんとろうそくで火をつけるよ ゆうかりん曰く「風情が大事よ」だってさ
火薬によって色とりどりの火花が出てさ なんとなく弾幕ごっこみたいで楽しかった 俺弾幕出せないからさ
ゆうかりんがついうっかり「くらえー」とか言いながら俺に花火向けてきたりした以外はとても平和で楽しかった
最後は二人しゃがみこんでの線香花火 ちっちゃい玉がパチパチってなるのが愛おしくてしょうがない
少しでも揺らしてしまうと落ちちゃうのが切なくて ゆうかりんと俺で寄り添いあいながら静かーにやるのさ
なんだか気分も落ち着いてきてね ゆうかりん、俺の肩に少し寄りかかるようにしてさ、小さい火の玉を見ながら
「花火なんて本当は好きでもないし、楽しくない」って言うのよ 驚きの発言に俺は勢いよくゆうかりんの方を見るんだけどさ
ゆうかりんはフッて軽く笑いながら「あなたと一緒にやるから楽しいし好きなのよ」って言うの 全くもう
思わず線香花火を持ってる逆の手でゆうかりんの身体をぐって寄せて抱きしめて、こうやって季節はずれの二人花火大会は終わりました
ゆうかりんが満足げな顔で寝てたからいいけどやっぱり次は浴衣着て夏にやろうね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
なんだこれマジキチ
ゆうかりんに舐められたい
ゆうかりんに指を舐められたい
指フェラって言うより指ちゅぱって言った方がかわいいかんじがするんですがどうでしょう
テレビを見ていた、というよりテレビを眺めるゆうかりんを見ていたんだよ 夕食の下準備してたんだけど
いやあ手元を見てないと危ないね、なんだかザックリいってしまいました人差し指
思わず包丁放して「いてっ」て声を上げちゃうんだけどさ ゆうかりんが真っ青な顔でこっちきて
「大丈夫？」って言うのさ 怒ってるような不安がってるようなそんな顔でだよ けっこう深く切れてて人差し指の血が止まらなくて
「全くあなたってばそそっかしいんだから」って言われちゃうんだ まさかゆうかりんを見てたなんて言い返せるわけがないね
俺は恥ずかしいやら情けないやらでははって軽く笑い飛ばして「ツバつけときゃ治るよ」って言って強がるんだ
そう言ってさ、指を子供がしゃぶるみたいに自分の口元に持っていこうとするんだけどゆうかりんに阻止されてしまって
「貸しなさい」って言うゆうかりんに俺の拒否権は無く 何されるのかなと思ったら俺の手をゆうかりんが両手で掴んで
でそのまま自分の口元に持っていくのよ ぱくって先っちょだけ咥えるような感じでね、ゆうかりんに食べられちゃいました
ゆうかりんが口の中でね 舌で傷口をなぞって血を舐め取るように動かしたり 唾液を溜めて塗るようにされたり
ちゅっちゅって音がするくらい吸い上げられたりされて 熱心に俺の指を舐め上げてるなと思いきや
時折少し不安そうな表情をまた見せて俺の事を上目遣い気味に見てくるゆうかりん すごく献身的
指を口に含まれたまま「痛い？」って聞かれて俺は「ええ」とか「ああ」とか返すしかできませんでした
本当にさっきまでの痛みはどこへやらで心から癒されていく感じがしてさ 俺にも悪い意味で余裕が出てきちゃって
ゆうかりんにちゅぱちゅぱされてる人差し指をさ、ゆうかりんの舌の上を愛でるようにぐちゅぐちゅって動かそうとするんだけど
感づかれたゆうかりんにがぶって噛まれちゃって痛い痛い 「大人しくしてなふぁい」って言われました
しぶしぶ従って 少し薄暗くなってくる外と、まな板の上のニンジンと包丁、そして台所で指を舐められる俺、舐めるゆうかりん
つけっぱなしだったテレビがひと段落ついたあたりで名残惜しそうに口を放されてね
もう完全に血は止まったんだけどやっぱり傷は深いみたい ゆうかりんが俺の手を覗き込んで
「絆創膏とお薬持ってくるから座って待ってなさい」って言って向こうに行くんだよ こういうところだけ家庭的なんだから
結局ソファに座って液状の薬をしゅってされたり絆創膏貼られたりしました ゆうかりんは優しく笑いながら
「唾液には細菌を殺して傷の修復を早める効果があるのよ。決して変な行為じゃないわ」って言うのさ
ゆうかりんたらあの時最良の方法を選んでくれたんだね、と思うと嬉しくなってゆうかりんの髪をわしゃわしゃするんだけど
「治ってからにしなさい」って言いつつもゆうかりんは俺の手を除けようとしないんだ ありがとうね、大好きだよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
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ﾚi:::::::|:::/'i｀ト､.|__/ |::::::-!‐;ﾊ:::::ﾊ::::::::::| ３月「春の初めも風見幽香さんを心の底から愛し続けた」
ヽ､::!;ﾊ jり ｧ‐ｒｧ‐ ｒ |/::::i:::::::::';
ﾊ:;7 " . 弋_ソﾉ|:::::::|:::::::::ﾊ
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ゆうかりんとホワイトデーを過ごしたい
俺のせいで洋菓子が好きになったと主張するゆうかりんにとってホワイトデーは重要なイベントです
俺の方みてﾆﾏﾆﾏしながらソファーの上をごろんごろん転がるゆうかりん 「今日って何の日かしら？」って俺に語りかけます
それを俺はわざと「駅前のゲーセンでドラムマニアXGが稼動する日だね」なんて言って軽く遊んでみるの
笑顔のまま「もうっ」って言ってソファーに顔ばふっとするゆうかりん 楽しみで仕方が無いようです
俺は軽く謝りながらゆうかりんの横に行って まずバレンタインデーの事を感謝するんだ ゆうかりんの顔を起こしてあげて
おでこに軽くキスをして ゆうかりんの首を抱き上げるようにしてよしよしってしてあげながらだよ
嬉しかったよ、って言うと「本当？」って聞いてくるゆうかりん 嘘なもんか俺超嬉しかったもん
ゆうかりんを独り占めできた気がしてすごい嬉しかった もう一度重ねて「ありがとう」って言うのよ
そしたら嬉しそうな顔のゆうかりんが現れるんだよ 俺も嬉しいしゆうかりんも嬉しい、これ以上望むものはないね
で、今日はホワイトデーだから今度はゆうかりんが俺を独り占めする番だよ と言っても本当の意味じゃあなくてだよ
ゆうかりんが望むモノ何でも作ってあげるって言うと子供みたいに目をｷﾗｷﾗさせて喜ぶんだもんもうたまらない
あれだこれだと言葉を並べて吟味するゆうかりんとそれを端から端まで聞いていく俺 ゆうかりんが楽しそうだからすごくいい
結果かわいい盛り付けの苺のタルトを作る事にしました 俺正直苺だけじゃなくて果物全般苦手なんだけど
「私のために作ってくれるんでしょ？」って言うんだもの そりゃあ作りますよ さっそく材料を買出しして準備もして
今日のゆうかりんのエプロンは苺の色の優しい赤 あれ俺が作るんだよね？って言うけどゆうかりんは見ててくれるんだってさ
まあこれもいつものことなんだけどね ゆうかりんの期待感をいい意味で煽る様に調理をしていく俺
身体は俺の傍を一時も離れず そして目線は俺の手元から動かさないゆうかりん ほらちょっと手危ないよ
焼いてる間も二人でオーブンの前でじっと見てるんだ ほっぺとほっぺがくっつくくらい顔を寄せ合ってね
「焼けたかしら？」「どうかな」「待ってる時間が勿体無いわ。摘んじゃおうかしら？」「えっ」「ちょっといいわよね、あなた？」「えっ」
みたいな定番な会話したりしながらずっと待っててね そのうち香ばしいいい香りがしてくるまでずっと突っつき合ってたりね
最終的に焼けたタルトを見るとゆうかりん一人で（実質二人で）食べるにはちょっと多いかな？って思って
レティさんとかアリスさんに少しお分けすることも提案するんだけどゆうかりんには止められました 「気の多い人ね」って言われてね
俺が作ったものだったらいくらでも食べられるんだって 「知ってた？」って言われて素直に知らないって答えてね
なべつかみを両手に装備してあつあつのタルトを出す俺を急かしながら「独り占めしてあげるんだから早くしなさい」なんて言われちゃって
俺はゆうかりんに押されるまま 二人でテーブルに向かうわけさ あからさまにご機嫌なゆうかりんを見てるとこっちもご機嫌だよ
熱いよ、って言ってるのにフチ触っちゃってびっくりしてるゆうかりんかわいい もう、座ってなさい！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
最近の東方キャラスレには、そういう人がいませんね、
もうこのスレぐらいしか、覗く気がしないですなぁ。
キチガイじみた人達に囲まれて、死ぬまで相思相愛な生活を送ってみたい。
ゆうかりんにバレーをやらせたい
ゆうかりんにママさんバレーをやらせたい
ゆうかりんがやるって言い出したら結構止まらない性格なのは俺も知ってるのでなんていうかある種の放任主義
高い身体能力と圧倒的なパワーをすぐさま認められたゆうかりんは瞬く間にチームの重要な存在になるんだよ
エースアタッカーっていう響きが自分でも良く思ってるみたいで笑顔でプレイするゆうかりんが素敵
バレーっていいよね何がいいって動きやすさを重視する服、これだね色々とたまらないものがありますまあそれは置いといて
攻撃の瞬間を見逃さないで相手を本当の意味で殺し兼ねない勢いで飛び上がりスパイクを打つゆうかりん
いろんなところがぶるんぶるんしてあれれ向かいから見てるとどれがボールだかわからないねこれも作戦のうちかな
汗が飛び散るってのはわかるんだけど血だとか肉だとかが飛び散るのはやっぱり幻想郷ならではで斬新だね
チームの士気をあげるのもゆうかりんの役目 寅丸星ちゃんあたりが失点してｵﾛｵﾛしてる時でもゆうかりんはピシッと叱り付けて
それでいてカバーしてあげるゆうかりんマジで頼もしい これでしょうちゃんもダメ虎とは言わせないね！
俺は単純にゆうかりんに新しい趣味ができた事を喜んでまあ夫的な立場として全面的にバックアップしてやることを誓います
練習を変な意味じゃなく覗きに行ったりすると気づいたゆうかりんが手をぶんぶんってやって「あなたー」って言うから
他のママさんだとかにいろいろ見られてしまって恥ずかしいんだけどゆうかりんが言うには少しくらい見られたくらいがいいんだって
練習が夜遅かったりする時はもちろん迎えに行くよ タオルと水筒を必ず持っていくんだ律儀にね
イイカンジで汗をかいたゆうかりんが出てくるからタオル渡しておつかれさまって言うのさ いい意味で身体が火照ってるね
今日の練習内容だとか次の試合が何だとかを楽しそうに話してくれるゆうかりん俺まで楽しくなってきます
水筒も渡すけどスポーツドリンクでも何でもなくホットミルクなの 夏でもホットミルクだよ、他のママさんからは変な目で見られるの
理由はもちろんゆうかりんによるわけで 「おいしいからいいじゃない」って言うのさ まあ俺もそれには同意するよ
試合の時なんかは本当の意味で白熱してね ゆうかりんもマジな顔になってどうやって相手に敗北を植え付けるかでいっぱいみたい
俺も必死に応援すると隣の人と同じチームの応援をしてる事に気づいたりしてね おっぱいでかい頭巾の人の身内さんらしいけど
なかなか立派なヒゲを擦りながら「いろんな意味でバレーってたまんないよね」なんて俺と同じような事言われちゃってさ
俺の友好関係まで広がるなんて素敵じゃないですか やはりスポーツは人を良くするねその後は一緒に応援です
最高潮の盛り上がりを終え、応援の甲斐あってかゆうかりん達はみごと勝利をモノとして相手に苦汁を舐めさせる事に成功したわけで
流石に少し疲れた顔のゆうかりんにタオルを渡してあげてここぞとばかりに抱きついてやります ゆうかりんはたじろぐけど
汗臭いとかそんなのどうでもいいよ単純にゆうかりんの健闘をたたえたいんだ 応援ってそういうものだよ
で俺思うんだけどゆうかりんってママではないよね？って言ったら股間にアタックされました死にそうです！マジで！ね！ゆうかりん！
うふふふふ
ゆうかりんにせがまれたい
ゆうかりんに色々とせがまれたい
買い物から帰ってきたゆうかりんがさ、荷物を一旦テーブルに並べるんだ
「隣町のスーパーが安かったのよ」なんて笑顔で言いながら袋から出すんだよ 今日買ったのはきのこの類だね
そんなにエリンギばっかり買われても食いきれないんじゃないかなとも思いながら楽しそうなゆうかりんを見てる
エリンギ８パックと紅茶のロールケーキを一旦出して、「後で一緒に食べるわよ」って言って冷蔵庫に仕舞うゆうかりん
今日は休日で天気もいいんだけども嫁と一緒に町まで買い物に行くでもなく ただぼーっとして過ごしてた俺
外の景色はただ普通に日が昇ってただ普通に日が落ちるだけで特に何が変わってるわけでもないの
窓の外を見たりあまり興味の無いテレビ番組を見たりしてる俺の横にゆうかりんは座ってね、俺と同じ方向見て
「わざわざ隣町までバスで行くお金がもったいない、って思う？」って言うのよ なんだか少し楽しそうにも見える顔でね
俺は特に何を返すわけでもなく「いや・・・」とか「んー・・・」とか返します そんな俺にゆうかりんは続けるの
なんでもね、バスの帰りに見る幼稚園だか保育園だかがいいんだって いつもちっちゃい子が楽しそうに遊んでてね
保育師さんも同じくらい楽しそうにやってるんだって 「今は保母さんって呼び方ダメなのよ」って言うゆうかりん
ふふんと鼻を鳴らして「男の人でも保育師さんなのよ」だってさ そして更に続けるにはね、クラスがいいんだって
お花の名前でクラス分けをしていてかわいいんだって チューリップ組だとか、さくら組だとか、なずな組だとか
ゆうかりんはいつの間にか覗き込むようにして俺の顔を見ててね、それでいて身振り手振りを使って大げさに話すんだ
指をくるくるーってしたり、にぱって笑ってみたりね そんなゆうかりんこそかわいいとは思うけど俺はあまり見向きもしないで
適当にリモコンをカチカチやってさ さっきから衛星放送と地上波をいったりきたりさせるんだ
だけど俺はゆうかりんが俺の左腕をぎゅっとした時にね 衝撃で、というわけじゃないんだけどリモコンを落としてしまって
適当な音を立ててリモコンはフローリングの床を滑っていくんだ ゆうかりんが毎日きれいに掃除してる床にね
ゆうかりんは少し潤んだような、少し目を細めるような仕草をしてね、更に俺の腕をぎゅっ、て
俺はそんなゆうかりんに見向きもせず つまらない昼のゴルフの番組を見たりね ゴルフとかわからないのに
ゆうかりんは何も言わないでずっと俺の腕を抱いてるんだけど 何もしないというわけじゃなくてさ
こう揺するように俺の腕をね、ゆうかりんが抱きしめてる中で動かしてみたりするんだけど 俺はそんなゆうかりんに
小さく吐き捨てるように「離してよ」って言うのさ ゆうかりん、それを聞いたらﾋﾟｸｯとちょっと反応して俺の手を離す
名残惜しいように、それでいて逆に自然な感じもするのが逆にそう 俺の目頭に何か来るものがあるんだ
そうして日が過ぎていくんだ 夕日が差す休みの午後だよ 違うんだ これは違うんだ 目を覚まそう、起きよう、ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
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}::/::::j::::|;:ｨ'´ |// |/ |ﾘ `'Ⅳ::::/:::|
|/{:::::|イ / ' ,ｨf行㍉八/::::八
/::::∨l/,r=＝= ﾋl以 ,':::/::::::::::::〉
〈::/:／￣ ヽ'' ; '''' l::/l:::::::::ハ
ﾉ:/ ', {￣｀¨ヽ .ｲ/:::l:::::/:::〈
∨ V} ヽ､／::;::::l;:ｲ:::::ﾉ
/ !:＼ V:::::ﾊ/ /／
〈 K::ﾊ ／￣ `＜
ヽ､, -―‐- ､ﾉ::X/ ヽ} _}__} ┌ ＼
|:::Y´ ￣ ｀Y::X/ ハヽ `ｰく._ }
Ｋ::l lX/ / l ',、 ﾉ! |
|::Xl V / o/ }Y ,. l 花鳥風月、嘯風弄月。
ﾉ::::∧ l / ,.' ,./ ! / l
,.イ:::X:::;∧ } /o／ ／/ l/ ,
,.イ:::X:::X:::X::;∧ /./ ,ｲX/ / ,'
,r＜´;::X:::X:::X:::X:::X::ハ、 ／/ ∧X' { /
,. '" ヽX:::X:::X:::X:::X:::Xﾌ´., ' ∧:X∧ /
,. '" 丶;::X:::X:::X:::／o／ ./:::X::;' '., /
／ `''ー--‐'´ ／ /:::X:::;′ `ｰく
,ヘ o／ 〈:::X:::X:/
V ＼ ／! ヽ::X:/
. /. ＼ ,. ＜.,＿| ﾑ/
,' ＼ ,. '" | ,'
VIPが東方スレに過敏すぎるってのもあるけどなー
叩かれないようにするには普通を演じるしかないっていう
/ 〆~~~, '" ｀ヽ,
l ﾉ. ､ ! ﾉ)ﾉ)λﾉ))
|| ﾒ)ﾊ)ﾟ ｰ.ﾟﾉl） ζ ちゅっちゅー
ヽ.＿＿.(Oi#lﾑliづ［￣］
~~~~ <#/i#i#iゝ ￣
''i_ﾝ_ﾝ"
普通にするよりこの人みたいにしたほうが叩かれにくいと思うけど。…色んな意味で
叩かれるからこそさ、周りを引かせるくらいのレスが欲しいよ。
リョナとかグロじゃなくて、文章に狂気が見え隠れするようなさ。
そんなんばっかで埋め尽くされるキャラスレって、凄く面白いと思うけどなぁ、
この人毎月やってるんだぜ、今回省略されたのは昔のコピっただけだからじゃない？
自分だけが変なのかと思ってた
これで漏れももっとゆゆ様愛せる
└――→ ヽ/ /Д｀/⌒ヽ / .| ／ / ／ //
/ /＼／ ,ﾍ i ￣ > ＼_/ ／＿＿＿_//
し' ＼_／ i ／＞ ￣￣￣￣
i⌒ヽ ./ ￣＞＿＿ .|| |:: 矢印だ！危ない！！
/⌒ヽ i i ＼（ .|／ / ／＼ .|| |::
i | /ヽ ヽ ∠＿_／ ￣ .|| |::
ヽ ヽ| |､ ＼＿ﾉ ＞ <＞ || |::
＼| ） ￣ ./Ｖ ＿__ ..|| |::
＿＿＿＿ .ﾉ ./⌒)∧ / ..._＿＿＿[__||__]＿＿＿||＿__
／ し'.ヽ （ .∨ /＼＿＿＿＿＿＿＿＿|__|
／／ し' / /＼ ￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
折角スレタイをお題にしてそれについて色々語り合いたいのに定型レスしかしない奴ばっかでつまんね
本スレの方がまだ病的な雰囲気が漂ってるよ
俺もそれは感じてるけど
たぶん、世代交代なんだと思って諦めてる
!vip2:stop:
---
真の勇者のさすがの攻撃
MP403使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 0）
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは3回目のダメージを受けた (450/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは4回目のダメージを受けた (470/1000)
!vip2:stop:
---
真の勇者のさすがの攻撃
MP442使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 470）
このスレは5回目のダメージを受けた (620/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (770/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは7回目のダメージを受けた (920/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは8回目のダメージを受けた (940/1000)
!vip2:stop:
---
まほうつかいたんのつよめの攻撃
MP223使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 940）
このスレは9回目のダメージを受けた (1090/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは10回目のダメージを受けた (1240/1000)
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