ゆうかりんに抱かれたい
ゆうかりんに抱きつかれたい
最近になってよくゆうかりんが抱きついてくるんです それも人前で恥ずかしげも無くだよ
神社で宴会してる時だとか人里に遊びに出かけた時とかね、わざわざちょいちょいと手招きして俺を呼んで
まあ呼んでとは言うけど俺はいつもいつでもゆうかりんの横に居るんですけどね それでこう俺をギュッとね
自分の身体を押し付けるようにして尚且つ俺を縛り上げて放さないように両手でしっかりと捕まえられてしまうのです
それも誰かと話してる時にいきなりやるもんだから相手もびっくりすると思うんだ 普通に談笑してるなと思ったら
いきなり俺に抱き付いて、そのまま何事も無かったかのように小話に戻ったりしてね 行動が突飛過ぎると思うよ
ご友人の厄神の雛さんに「取ってあげられる厄が無いわ」なんて遠回しに言われちゃったりするくらいだよﾁｸﾘとくるね
もちろんそれは人前だけって意味じゃなくて二人きりの時でもするよ ゆうかりんにとってはいつもどおりって事なのかな？
今日も俺をﾍﾟﾄﾞﾍﾞｱｰのぬいぐるみか何かと勘違いしてるんじゃないかってくらい頬擦りしながら抱きついています
そんなゆうかりんの顔をぐいっとやってね、「暑い」って言って離すんだけどゆうかりんは何が悪いのかと言う顔をしながら
「私は暑くてもいいの」って言ってまたくっついてくるんです 本当の意味で涼しい顔をして笑ってるんだ、ゼロ距離の位置でね
六月がｷﾝｸﾞｸﾘﾑｿﾞﾝでスッ飛ばされたんじゃないかって言う暑い日が続きます 暑いの嫌だーって言ってゆうかりんから逃げようと
するんだけどガッチリ掴まれたゆうかりんの腕から逃げられる術はタンスの中を探しても何処にも見つからないようでね
「前言撤回。私は暑くないわ」って言いながらスキンシップをはかるゆうかりんが見つかるだけです 俺暑いの駄目なんだようふふ
このタイミングで聞いてみます、なんで最近抱きつくのってね 人前であんまりやっちゃ駄目だよって意味を含んでるよ
嬉しくない訳じゃないよむしろ心の中で七福神状態だよ超嬉しいよだってゆうかりんだもん でも俺だって少しは恥ずかしいのよね
そしたらゆうかりんはﾆｺﾆｺしながら「あれだけ抱きついても誰も嫉妬してこないのね」なんて言うんだサラリとね
嫉妬心を操るのは橋姫さんに任せておけばいいのに、ゆうかりんったら相手に何をさせたいんでしょうか、まあ大体わかるけど
相手を怒らせたいというか相手の反応が見たいんでしょうね ゆうかりんも結構趣味が悪いね あーこれは褒め言葉だようふふ
でもなんというか誰も面白い反応してくれないのは「俺がゆうかりんのモノだってのが一般的に理解されてるから」なんじゃないかな
わかりやすく言うと、ゆうかりんがゆうかりんのモノを何しようとどうも反応できないって事ね なんだか贅沢な気がするね
無言の圧力というかゆうかりんの圧力かな？いくら見せ付けても他の人には手が届かないんだろうね、俺とゆうかりんに
そう伝えたらゆうかりんは「なんだかつまんない」なんて言いながらもまた更にﾆｺﾆｺして嬉しそうにするんだ
そんなゆうかりんのほっぺを指でﾅﾃﾞﾅﾃﾞしたら人懐っこい子猫みたいに嬉しそうにくすぐったそうにするの たまらないね
でもそろそろ本当に暑いんです って嬉しくないわけじゃないんだよ、そうじゃないんだよ！でも一回離れようね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
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ﾍ､|/ｧ'"´::::::/ /:::／￣|＞..、
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∨ .! | ﾊ |::| `'/ / ＼
| { `′ / / / ﾊ 幽香日記ね!!
ゆうかりんを褒めたい
ゆうかりんをベタ褒めしたい
だけど褒めるトコしかないというのもこっちからしてみれば結構厳しい状況に置かれているのかもしれないね
話の流れでアリスさんをお褒めしたのが始まりでした 今日はオルレアンちゃんを連れてお茶にお越しのアリスさん
オルレアンちゃんは結構人見知りが激しいんだけど最近はなんとなく俺に心を開いてくれたみたいなのがね まあこれはいいや
確かね、アリスさんの良い所がどうとか言う流れだったと思うの ゆうかりんに聞かれてね、俺は特にも悩みもせず
色々答えたと思うんだ アリスさんは性格がいいとか手先が器用だし気が利くだとか、さらさらのブロンドの髪が美しいとか
「アリスさんは綺麗だし里の人からも人気あるんじゃない？」とかそんな事言ったらさ アリスさん顔真っ赤にして俯いちゃって
ちっちゃい声で「そんなこと言ってもあのそのﾓｺﾞﾓｺﾞ」とかごにょごにょ呟いてるんだ ﾁﾗｯﾁﾗｯと俺を見ながらね
聞かれたから答えただけのつもりなのにあれ何か悪い事言ってしまったかなと思って少し焦るんだ そんな俺にゆうかりんは
助走つけて思い切りﾀｲｶﾞｰｱﾊﾟｶｯ 宙に浮きました 格闘家でも何でもないので顎に思い切りアッパーはヤバいと思います
ゆうかりん怒った顔して「アリスなんて褒めても何も起きないでしょ」なんて言うんだ ぷんぷんって可愛く怒るの
物凄い理不尽な扱いを受けたことはほっとけない事実だけどもこれはアレだね、ゆうかりんも褒められたいんだね
俺がアリスさんを褒めまくりんぐしちゃったからゆうかりん嫉妬しちゃったのかな？って思うと途端に可愛く見えてくる
いや俺のゆうかりんが可愛いのはいつものことなんだけどね とりあえず顎擦りながら身体を起こしてゆうかりんと向き合うよ
床にだらしなく座ったまま語り始めます まずゆうかりんは性格がいいよ思慮深くて物事をしっかり判断できるしね
それなのに俺とくっつくと途端に無邪気になって甘えんぼになるところもまた最高に可愛いよゆうかりんだものね
そしてゆうかりんは手先が器用だよ何がってゆうかりん指先一本で俺を黙らせるのもいきり立たせるのも自由自在じゃないか
それに気が利くのももちろんの事だよ記念日にブーケくれるよねゆうかりん俺の事を考えててくれるのがすごく嬉しいよ
もちろん俺の大好きな緑髪も素敵だよこの髪はゆうかりんにしか似合わないと思ってるよゆうかりんがゆうかりんでよかったよ
ゆうかりんの美しさから人里で人気者なのは言うまでも無いよね実力を考えても慕ってる妖怪さんも多いと思うよ
って、ここまでベラベラと捲し立ててね ぽかんとした顔で見てるゆうかりんと真顔に戻ったアリスさんに向かって
最後にいやらしく少し間を置いてこう言うんだ 「そんなゆうかりんが俺と一緒に居てくれるのが最高に嬉しい」ってね
そしたらもうゆうかりんﾆｯﾔﾆﾔですよ顔面に幸せが張り付いたかのようにﾆﾔﾆﾔしてねテーブルに肘ついてﾆﾔﾆﾔ止まらないの
アリスさんをﾆﾔﾆﾔしながら見て「私から見たらアリスなんて雑魚ね」なんて言ったりして「はいはい」って返されてる
腕を引っ張って起こしてもらって、軽く「ごめんなさいね」って言われる 大丈夫だよ気にしてないからねゆうかりん
アリスさんはすっかり素に戻ってて「どう反応すればいいの」なんて言ってるし 反応してくれなくてもいいよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
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く ヽ| li .ヽﾞ'=='ﾞｲ l.」,/´ .| //／ ヾﾘ'ヽ-‐／i ┃ ━┛ |ヽ::::::::::::::::::::::::::
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ﾉ! | |::| |::| .|::| ヽ 〈 ｀`ソ"´ヽヽ .|／ ／ ／ r‐ﾉ
ゆうかりんに抱きしめられたい
ゆうかりんに後ろから羽交い絞めにされたい
必死に身体を動かそうとしても1mmも動かないのならまた良い、ゆうかりんに抱きしめられたい
朝から外は眩しくて暖かくて、もう半袖一枚でも余裕で地底まで行けますねみたいな良好な天気が続くの
そんな中俺はベッドの上で横になってる 横になって横を向いているんだ、寝室の窓と反対側、ドアがある方を見てる
いつもの話をするとね、俺はこれからひっそりと起きて台所に立ってゆうかりんの朝ごはんを作って
そしてからゆうかりんを起こして一緒にご飯を食べて、色々家事を済ませてから人里の花屋にお勤めに行かないといけないの
だけども俺は動けないんだ 間抜けな感じで早朝に金縛りにあったのかと思ったけど違うよ意識はハッキリしてるの
俺は少しだけ四肢をもぞもぞさせることができるだけで全然動けない よくみると俺の胸の下に手が回ってるんだ
少し丈の長い花柄パジャマとそこから顔を見せる白い指、それが俺に絡みつくようにね、背中側から伸びていて
そして前できゅっと握られているの ヒーローの変身ベルトみたいだよ、それよりも随分立派なものかもしれないけどね
俺はそのせいで動けない 軽く触れられてるようにも見えるんだけど俺の力じゃ全く解けない、びくともしない
困ったなぁもう八時になっちゃうって思いながら、真っ直ぐ前を見ながら「ゆうかりん、起きてる？」って聞いてみたら
俺の背中側から「寝てるわよ」って聞こえてきました どうやらその寝てる人は俺の背中に顔をうずめるようにして抱きついてるみたい
俺が話しかけたら更に身体を密着させるように寄せてきてね、背中の真ん中に顔を擦り付けるの ぐりぐりって
どういうつもりなのか説明して貰おうと思ったんだけど、俺の後ろからは「寝てるから無理よ」なんて言われちゃう
じゃあこれは夢の中の出来事なんだねって言ったら「そうよ」って返事が返ってきた 夢の中でもゆうかりんは大胆なんだね
とりあえず少しだけ待ってから、ゆうかりんにそろそろ離すように言います ゆうかりんはそれを聞いて更に手をぎゅっとして
「あなた、最近あんまり構ってくれないじゃない？だからこうしてるの」って言うんだ 最近の事を思い返してみるんだけど
確かに忙しかったかもしれないけど一般の人から見れば鼻からパルスイートが流れ出るくらい激甘な生活をしてた気がするんだけど
ゆうかりんが満足してくれなかったみたい 欲しいものはなんでも手に入れないと気が済まないのかな？悪く無いとは思うけど
もう俺も諦めてね、明日花屋の旦那さんに怒られるのは覚悟しようと決心して、ゆうかりんの腕の中で少しもぞもぞ動きます
もぞもぞ動いてくるっと回転 ゆうかりんの方を向きます いつにも増して優しい顔をしているゆうかりんと目が合ってね、
んで「こっちの方がいいんじゃない」なんて言ったりするとにこっと微笑まれるわけよ また「そうね」なんて言われてしまって
後はそのままゆうかりんに抱きしめられたまま最高に贅沢な二度寝となりました 目が覚めたのはお昼を過ぎてからだったよ
ゆうかりんのよだれを拭いて、次はお昼ご飯だと思って起きようとするんだけどまだ離してくれなくてね
「逃げないの」なんて言われてしまってもう俺も困ってしまいます お寝坊さんは駄目だよ！しっかりしなさい！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんを撫でたい
ゆうかりんを撫で続けて一生を終えたい
ゆうかりんを膝の上に乗せてﾅﾃﾞﾅﾃﾞしたい、と思ったので即実行です思い立ったら吉日生活
ソファーに座ってゆうかりんをちょいちょいと手招き、気づいたゆうかりんにｼﾞｪｽﾁｬｰで俺の膝の上に座るように伝えます
ゆうかりんは少し目を細めてため息をついてね 「横でいいでしょ」って言うんだ それじゃつまらないよゆうかりん
あくまでゆうかりんに俺の上に座ってもらいたいんですじゃないと泣くぞって事をあくまでｼﾞｪｽﾁｬｰで伝えてね
ｼﾞｪｽﾁｬｰONLYのある種無言の圧力で押し切って微妙に嫌そうなゆうかりんを押し切る事に成功しました
俺の膝に座る瞬間もなんだか恥ずかしそうに俺の事をちらっと見て、そしてからおそるおそると言った感じで座るんだ
それを俺は満面の笑みで迎えるよ この笑いっぷりはアレだよ時代はスマイルということを表してるよフフフフ
ゆうかりんの柔らかさが俺の身体に伝わりますこれはたまらないね ゆうかりんが俺の膝の上に座ると
こう緑色の髪が目の前に来る訳だよね そんなもの見せ付けられてしまったら俺だって男だもの我慢できません
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞするに決まってるじゃないか 少し癖っ毛なゆうかりんの髪に吸いつけられるように俺の右手が動いてね
ゆうかりんのてっぺんを優しく撫でるの ふわふわでとても触り心地がいいのです くしゃくしゃってやってやると
俺の手の動きに答えるようにゆうかりんの髪も踊ってね 最高に和む瞬間です、この瞬間だけは幻想郷で一番平和だと思う
俺に頭を撫でられてなんだか少しちっちゃくなっちゃったようなゆうかりんは顔を赤くしたまま上目遣いで俺の方を見てね
「子供扱いしないで」なんて言うんだ それに対してノーモーションで却下する俺も俺だよね 異議は認めません
この瞬間だけゆうかりんはお子様だもんね、いっぱい可愛がってあげるからね、って言うとゆうかりんは不満そうに
「いつも私が子供扱いしてる事への仕返しかしら？意地が悪いわね」なんて言うんだ 確かにそうかもしれないね
未だにゆうかりんに子供扱いされる場面が多くて俺としても全然成長を感じられないなと思ってしまうんだけど
時々こうやってゆうかりんを子供にしちゃうからこれでお互い様よね ああもう手間暇かけて育てちゃいたいよゆうかりん
ゆうかりんが何か腑に落ちないような顔で俺の内側に縮こまるようにしているのは、たぶん子供扱いされるのに慣れてないから
いつまで経っても子供扱いされるのに慣れないゆうかりんもまた愛おしい 酔った時とかすぐ俺の事お子様扱いするのにね
そんなお子様ランチの似合うゆうかりんのご機嫌を少し直してあげるためにとっておきを出すことにしましょう ポケットからね
出てきたソレは俗に言う飴 棒付きキャンディというかまあ普通に言ってしまうとチュッパチャップス しかもグリーンアップル味ね
これあげるから元気出してーって言うと何も言わずに受け取ってね 妙に慣れた手つきで包みを解いてそれを俺に渡すんだ
ゴミだから捨てておいてって事なんでしょう、そのくらいはやってあげるよ 愛おしそうに飴を舐めるゆうかりんを見ていると
また頬が緩んでくるんだけど、その様子を「ニヘニヘしないの！」って怒られてしまいました いいじゃないか！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんと見られたい
ゆうかりんと監視されたい
柿ピーのピーナッツだけを左手に溜めるゆうかりん、そして右手で俺の方にひょいと投げます
それを俺は口でキャッチするんだ 俺これだけは得意なんです本当に役に立たない冴えない特技だよ
そんな感じで「今日も平和！」を体現しながら遊んでいたら今日は珍しいお客様がお見えになりました 閻魔様です
厳ついでっかいお帽子とね おしゃもじみたいな卒塔婆みたいな良くわからない棒をちょこんと持って仰々しく挨拶されしまった
釣られて俺も返すよ丁寧にね やはり徳のある人というのは立派 素敵だと思うのです まあ例によって人じゃないけど
ゆうかりんがリビングの方から何か言っててね 「キャッチセールスなら追い返してー」とか言ってるみたいなんだけど
そもそもキャッチセールスなんて来ませんここは幻想郷です はあとため息をついたら閻魔様に笑われてしまいました
閻魔様は幻想郷の住民が日々善行を積んでいるかを確認するためにこうやって出歩く事もあるそうです 大変だね
俺とゆうかりんの所に来たのは「なんとなく問題を起こしそうだったから」だって みんなそう言うのね、まあ慣れたけど
お上品な態度で「善行を行ったようですね」とかそことはかない事を言って帰ってしまおうとする閻魔様をせっかくだから引き止めて
丁度お菓子もあるということでお茶でもということにしました 家に入ってゆうかりんにも美しい挨拶をする閻魔様
それに対してゆうかりんたらいきなり喧嘩腰なんですもの 「何？また虐めて欲しいの？」なんて言わないで下さい
お茶の時くらいおっかない事は言わないようにねって言ってお茶を淹れます 閻魔様の口に合うような奴をね
本日のお菓子は「六月風クリームブリュレ」です 今日使ってるのと同じお茶の葉で少し香りをつけてみましたどうでしょう
ゆうかりんに「どこらへんが六月風なの？」って聞かれたから適当に「湿度かな」って答えておきました、なんとなく六月です
まあそんなわけで閻魔様とゆうかりんと俺で楽しくご歓談しながらのおやつタイムと相成りました 閻魔様も楽しそうでね
それでいて少し恥ずかしそうで 立場上お固い人をしないといけないから日々疲れるんだろうなぁとか思ってました
それにしても！えーきさまも中々素晴らしい緑髪をしてらっしゃるね！ゆうかりんとはまた一味違った緑の髪です
ゆうかりんのはマヨネーズをかけたくなる緑髪だけどえーきさまのは醤油をかけたくなるような髪だねこりゃ たまらないね
とか考えてたらやっぱりゆうかりんには気づかれてたみたいでスプーンくいくいってやりながら「目玉穿り出すわよ」って言われちゃいました
ゆうかりんは閻魔様に何かを誘うような挑発的な喋り方をするんだけど閻魔様はそれをかわすでもなく真正面から受け止めた上で
しっかりとまとまった日本語で、それでいて角無く返すの ああやっぱり上品だね素敵なことです 話の流れで
死神の小町さんは元気かって聞いてみたんだ そしたら日々頑張って仕事してるみたいだって言ってたんだけどさ
前回宴会で「え？仕事？自主長期休暇だよ！」って言ってたことを閻魔様に伝えてもいいものかどうか少しだけ悩みました
伝えたら伝えたでまた叩かれちゃうのかな？かわいそうに ゆうかりんに叩かれる俺みたいなものかな？ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんを認めたい
ゆうかりんを認めた上で許したい
許す事も愛の形であると誰か偉そうな人が言ってました どういう意味なのかは俺には未だにわかりません
今日も適当にお勤めを終わらせてゆうかりんが待つ愛の巣に帰ろうと歩を進めます ゆうかりんが待ってるかと思うと
自然に浮き足立つというかなんというか今の俺なら飛べるんじゃないでしょうか状態 だけど家に近づくと何かおかしくてね
家の前の花畑が荒れに荒れてて、そしてなんだか黒く染まってるんだ 俺がこれ見てまず思ったのはゆうかりんのことだね
具体的に言うとアレだよ、こんなに畑荒らしちゃって・・・ゆうかりんの機嫌が悪くなっちゃうよ！って事です俺にとっては死活問題
でもそのゆうかりんはね荒れた花畑の真ん中に立ってるんだ こっちに背を向けて右手に傘を持ってずっと立ち尽くしてるの
いつもの上着も白いシャツもなんだか汚い黒が乗っててさ、なんとなく不安になる感じだよ だけどそれが妙に格好良くも見えてね
とりあえず俺は話しかけるの 「ただいまゆうかりん、今帰ったよ」ってね こっちをゆっくりゆうかりんが振り返るんだけど
ゆうかりんすごく冷たい目をしてるんだ、あんまり俺に見せた事の無いような目だよ 何かにべっとり濡れた手の甲を舐めてね
弱々しく俺の名前を呼ぶんだ 「あなた」じゃなくて「○○」ってね、ここらへんでようやく俺は状況が認識できるんだ
またゆうかりんを狙う誰かさんが来たんだな、きっと俺の居ない時を狙ってね ゆうかりんを倒す理由は様々で
それは自分の実力の誇示だったり名声のためだったり「強い妖怪の心臓を食らうとその力を得ることができる」っていう迷信だったりね
昔のゆうかりんはそういう輩を千切っては投げてしてね、戦いを楽しむようなところもあったんだけど今はちょっと違くてね
俺と過ごすうちに考えが変わってきたらしいの、まあそもそもずっと俺とくっついてるからそんな本気弾幕ごっことかからも離れててね
それに俺が「暴力的な事良くない」とか言い出すからゆうかりんはその俺の言い付けを健気に守って戦いから退いてた訳で
でも今ゆうかりんの足元にはあまり直視できるようなものじゃない物体が横たわってるし ゆうかりんも花畑も血塗れだし
やっぱりゆうかりんを求めてやって来る人や妖怪が居る限り避けられない展開ってのがある 正当防衛だとは言えるんだけど
それでもゆうかりんはなんと言うのか、罪の意識を感じてしまったのだと思うの 俺を見る冷たい顔に、頬に一筋何かが伝ってね
「ごめんなさい、約束守れなかった」なんて言うんだ 俺はそんなゆうかりんに近づいて言ってね、正面からぐって抱きしめてやる
ゆうかりんは悪くないよ、俺の方こそごめんねって言うんだ お洋服洗濯してあげるからお風呂入ってきてねって言って
一緒に家に戻るわけとなります 亡骸の埋葬と花畑の修繕はこの後の自分の仕事だなと感じるのであります
お風呂場に誘導して、酸化した血で黒くなった服を脱がしてあげてね お湯を張ったからお風呂どうぞって言うんだ
「嫌いにならない？」ってシャツに手をかけた所で聞かれるんだけどそんなこともちろんないよ シャツも脱がして洗濯カゴにぽい
今お風呂に入ってくれないと嫌いになっちゃうかもね、なんて冗談言ったら「もうっ」て微笑まれました さっきの冷たい顔はどこへやら
やっぱりゆうかりんには笑顔が似合うよ 笑顔で居てくれないと俺嫌だからね！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんと買いたい
ゆうかりんと高い買い物をしたい
お昼の何も無い時間帯に適当にテレビをつけたら「地霊殿テレビショッピング」とかいうのがやっててね
猫耳の赤毛のお姉さんがﾆﾖﾆﾖ笑いながらモノを売りつける定番番組らしい そこで紹介してるアイテムがまたすごいんだ
いやね、布団なんだけどね 布団って元々暖を取るものじゃないか 寒いときに布団をかけて寝るじゃない
なのに今テレビで紹介してるそれは「かけると涼しくなる布団」なんだって なんていうかモノの意味を根本から壊してるね
地底で開発された特殊繊維を配合して汗などの水分と反応すると更に涼しく風を通すスグレモノなんだそうだ
すごいよね真夏に真っ向勝負を挑める布団ってことだよ 掛け布団の他にシーツと枕カバーもあるらしくてね
赤毛のお姉さんが布団にもそもそ入って「うわーこれは快適だよテレビの前のおにーさんこれは買うしかないね」とか言ってるの
妙にピンポイントだなとは思ったけど夏の寝苦しさから解放されるというのは人の目に魅力的に映るものです
掛け布団シーツ枕カバーの三点セットでお値段なんと8万ペリカちょい 程なくして電話番号を映して番組は終わっちゃった
俺って影響されやすいタイプなのかなっていつも思うよ欲しくて欲しくてたまらないんです 一緒にテレビ見てたゆうかりんは
「うさんくさいわね」なんて言ってるんだけど俺だけ機関車トーマスのおもちゃを与えられた子供みたいにコーフンしちゃって
買おう今買おう絶対買おう！って少し取り乱しちゃうの そんな俺を露出狂のオッサンを見るような目で眺めるゆうかりん
ふうとため息をつかれて「今必要って訳でもないでしょう、少しはよく考えなさい」なんて言うんだ つれないね
いやーでも俺としてはすごく必要だと思うのですなのでゆうかりんを丸め込む事にします 向かい合って座ってね
今からどれだけ必要なモノなのか説明してあげることにします よく聞いてね、って言うとゆうかりんは何も言わず俺の目を見るの
例えば、俺とゆうかりんがお風呂から上がるでしょ？この後寝るでしょ？ってまずここまで うんうんとゆうかりん
でもそのまま寝ないよね夜だもの色々とごにょごにょするじゃない？って次はここまで ゆうかりんは少し目を細めて
「何？今日のあなたは随分積極的なのね」って言うんだ そうじゃないよもう少しだけ聞いてねゆうかりんうふふふぃ
まぐわり合った後の火照った身体をクールダウンしてくれるんだよ素敵じゃん、って身振り手振りを使って説明しようとするんだけどさ
ゆうかりんは全然聞いてくれてないみたい 口を挟んだかと思いきや「すぐ冷めるのなんてつまらないじゃない」なんて
反論なのかどうなのかわからない事言われちゃったりしてさ 俺はゆうかりんに対して冷める事なんて絶対に無いのにね
とりあえずぶーぶー言って最終的に寄り切って購入に至りました 電話一本で自宅に届けに来るっていうから二人で待ってたら
なんだかすぐ来たよそれもテレビで見た赤毛の子がネコ車で爽快に持ってきたよ ペリカを渡して商品を受け取りました
で、買ったら買ったでゆうかりんも楽しそうに使うのね！「何これ涼しいー」じゃないよもう反対派がいなくなっちゃったじゃないか
とりあえず役に立ちそうなモノが買えて満足です これなら布団の中で抱き合っても涼しいね！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
ゆうかりんと飲みたい
ゆうかりんと飲んで楽しみたい
お酒はダメです ゆうかりんお酒に弱いって自覚あるのかしら？きっと無いねこの子
アリスさんから「いいコーヒー豆」を頂きました 俺もゆうかりんもお茶派なのであんまり飲んだことは無いですけど
「アリスも紅茶よね？」ってゆうかりんが言うけどその通り まあ、だからくれたんでしょうねありがたいけどね
そのまま文字通り腐らせるのも勿体無いのでせっかくだからちょっとばかり本格的にコーヒーを淹れてみようと思って
知人の古道具屋とかフル活用してグッズを揃えました 本格的な水出しコーヒーの機械にも興味があったんだけど
ゆうかりんに「使わなくなったら後悔するわよ」って言われて思いとどまってね 本格的と言いつつ簡単な電気コーヒーメーカーにしました
というわけでゆうかりんと午後のコーヒーブレイクといきましょう 俺とゆうかりんが一緒だとずっとブレイクしてるようなモンだけどね
電気的な唸る音とｺﾎﾟｺﾎﾟという小さな水音を立ててカップにコーヒーが注がれます それをじっと見つめる俺とゆうかりん
肥沃な土を思わせる濃い茶色を見てね「苦そう・・・」って呟くんだ まあもちろんコーヒーですものそりゃあ苦いと思うよ
ゆうかりんのいつものカップに丁度いい量が溜まったので早速ゆうかりんにお出しします 召し上がれ、って言ってね
本当にコーヒー飲んだ事ないんだろうなこの子 カップに顔を近づけてくんくんって静かに臭いを嗅いでるの
少し意地悪に「ゆうかりんは飲み方わかってるんだね、香りを楽しんでるんだね」って言ったら少し目を開いてﾋﾟｸｯとした後
「そ、そうそう！そうなの！」みたいにめっちゃ同意されました 動揺がﾁﾗﾁﾗと見え隠れしてるよゆうかりん、うふふごめんね
俺の分が溜まるのを待たずにゆうかりんは先に進んだみたい おそるおそる口に含んだのを見て俺は「おいしい？」って聞くんだけど
ゆうかりんは箪笥の角に小指をぶつけた時くらい苦そうな顔して「わかんない」って言うんだ ブラックは厳しかったかな？
そこらへんでお砂糖とミルクの小さいポットを目の前に出してあげます またﾆﾔつきながら「こういうの入れてもおいしいかもね」って言ってね
ゆうかりんは謀ったなシャア！みたいな顔して「そういうのあるなら最初から出しなさいよ！」って言うんだ 何のことかな？うふふふ
女の子らしく甘いものが好きなゆうかりんはちょっと多いかなとか思うくらいの量の砂糖を入れてミルクも入れてゆっくり混ぜる
そして口つけてようやく「まあおいしいんじゃない？」みたいな事を言うんです ゆうかりんはわかりやすいね、って言ったら怒られるかな
そんな事をしている間に俺のも準備が出来たので早速一口味わってみる やはり良い豆っていうのは素人の俺にもわかるくらいに
香りが違うものです、心地よい香りだね落ち着かせてくれる気がします ゆうかりんが逆に「おいしい？」って聞いてくるのよ
だから俺も素直に「少し苦いね」って言うんだ、カッコつけても意味無いからね そしたらゆうかりんが少しｸｽｯて笑って顔を近づけてね
俺の唇に優しく自分の唇を乗せるんだ 軽く触れるだけだよそれこそフェザータッチとでも言わんばかりの口付けだよ
そしてまた笑って「こうすれば甘くならないかしら？」って言うんだ 激甘だよ俺糖尿病で死んじゃったらどうするんですかゆうかりん
無駄に幽雅にコーヒータイムを楽しんでね、たまにはコーヒーもいいななんて思ったのであります いいよね！え？紅茶？ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんと髪の話をしたい
ゆうかりんの美しい髪について語りたい
柔らかなゆうかりんの緑髪 初めて会った時より少し長めにしてるゆうかりん
その事について触れると少し嬉しそうにくすくすと笑いながら「いいじゃない別に」って言うんだ
軽く風になびく髪はとても美しくてねゆうかりんに似合う 例えるなら高森朝雄の原作に対するちばてつや画のあしたのジョー
昔はもっと長くしてた時期とかもあるらしい（エリーさんに聞いた） でもどんな髪型でも似合うのがゆうかりんの凄い所
もちろん髪飾りだって似合うし帽子だって似合うよ 本人があまりそういうの好きじゃないだけでね
俺が気まぐれで帽子を贈るまで帽子を被ったことが無かったという徹底っぷり 少し笑っちゃった、かわいらしくてね
俺はそんなゆうかりんの髪を撫でるのが大好きなんです俺は撫でてる側なのになんだか心が落ち着く気がする
ゆうかりんも俺の手に安心感を感じてくれてるみたいでね 撫でてる時は目を閉じて俺に寄り添うようにしてくれるの
女の子が髪を任せるのは絶対的な信頼の表れなんだって何かの漫画で読んだ気がするよ、そういうことなのかな
あーもう見てると俺まで緑髪にしたくなってくるっていうのはやりすぎかしら 俺も髪の毛の色が緑だったらよかったのに
そしたらゆうかりんと一度だけ会話ができるじゃん 自分の頭を指差して「同じ色だね」って言えるじゃん
それだけでいいんですそれが非常に羨ましい スミ一色で生まれてきた事を怨みます 人間だからしょうがないかな
でもゆうかりんは「あなたに緑は合わないわ」なんて言うんだよね 俺緑ってすげー好きなのにちょっとショック
さてさて今日は俺が散髪に行きました これから来る梅雨に備えて小ざっぱりと整えて貰いました モミアゲとかね
散髪後一日の気分の高揚感ってなんとも言葉じゃ言い表せないよね 妙に足取りが軽くなります今なら飛べる気がする
鏡の前でニューヘアーを見ながらｳﾌﾌって笑ってみると鏡越しに呆れた感じのゆうかりんの顔が見れます
「あんまりﾆﾍﾆﾍしないの」って言われました 鏡を通して見詰め合ったまま新しい髪形の感想を聞いて見ると 少し悩んだ後
「なんだか男らしくないわね」って一言 ちょっと不評だったかな、にしても男らしくないなんて、まさか髪を長くするわけにもいかないし
ゆうかりんが軽く笑いながら「私に任せてくれてもいいのに」なんて言って、指でこうちょきちょきってする真似をするんだ
ゆうかりんの好きなように俺を作り変えてくれるっていうんならもちろん最高だよアリかもしれない、とは思うけど
いつだかゆうかりんに眉毛を全部剃り落とされた事を思い出すとどうしてもゴーサインを出す気にはなれないのでありました
結構毛が生えるってのは時間がかかるから失敗が許されない部分なんだよね それが専門職ですね床屋さん
またゆうかりんの髪に手をやってね、指に絡みつかせるみたいにして弄ってやるとゆうかりんがちょっともじもじってして
「あんまり私で遊ばないの」なんていわれちゃうんだよ ごめんねゆうかりんこれは止められないよだってゆうかりんだからね
指を放して怒られたからやめちゃうかな？なんて言うと逆に残念そうな顔されたりね 素直じゃないんだね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんに遊ばれたい
ゆうかりんに割とダイナミックに遊ばれたい
さっきからすごく気になるんだけどゆうかりんが勢いよく庭に穴掘ってるのは何なんだろう
まあ穴掘るって言っても傘を持った右手をぶわーってやるだけで土が剥がれる様に飛んでいくんだよね
一通り土を退かし終わった後に俺の方をみて にやっと笑ってちょいちょい手招きをするんだ 悪い予感しかしないね
サンダルを履いて庭に出ると笑顔のゆうかりんが何も言わずに穴の開いた地面を指差すんだ、俺を促すようにね
俺はディグダじゃないから土の中には住めないよ 無言の申し出に俺はハッキリと拒否の意を返しました
返したはずなんだけど今俺はゆうかりんに無理やり田植えされるみたいに穴に突っ込まれて土を被せられたんです
地面からぴょこんと俺の首が生えてるみたいだよ 身動きは全く取れなくてね、ただただ向こうを向いてるのみ
ゆうかりんこれ何なの？って言ったらね 上の方から弾んだ声で「ゴルフ」って聞こえたんだけど意味が理解できないね
と思ったらゆうかりんは俺の頭の上にボールを置くんだ でもこれテニスボールだよそれも随分前の奴だった気がする
そしてゆうかりんは傘を握り変える 先端部分を両手でグッと持ってね、俺の頭の傍で軽く足を開いて構えるんです
ようやく気が付く俺 ああそうかこのゴルフにおいての俺の役割はティーなんだな、ってね ボールの下が俺だなんて
「動いたら危ないからね」って動けない俺に言葉がかけられてね そしてゆうかりんがぐぐぐって上半身を捻って
そしてうなりをつけて思い切り傘を振りぬくんだ俺のブレインの数ミリ上をフルスイングだよ髪の毛がヂッて言ってね
ゴルフってのはボールを飛ばすスポーツであるはずなのに あまりの力にボールが粉々になったってどういう事なんですか
いやこれマジですっごい怖いですもしゆうかりんが気を緩ませて俺の頭にクリーンヒットなんかさせてしまったらそりゃあもう
そこから一人バイオハザード状態になると思うんだけど 予期しない量の汗がダラダラ流れるよ そんな俺を楽しそうに見つつ
二度三度と繰り返して「やっぱり手を抜かないとボールが飛ばないわね」とか言っちゃうゆうかりん 本当に生きた心地がしません
今日の悪ふざけはとことん思い切ってた感じがして逆に潔いよ そろそろ解放してもらいたいという旨を伝えたら
ゆうかりんが俺の前にしゃがみ込んで「まああんまり面白くないし」なんて言うんだけど 今地面から首しか出てない俺の前で屈んだら
必然的にスカートの中身が目の前に広がるわけで 言葉をぼかして遠回しに指摘したんだけどゆうかりん顔を真っ赤にしてさ
サッカーボール蹴るみたいに俺の頭ガツンガツンって蹴るんだああもう今日は三途の河がこんなに近くに感じられるなんて
前歯が折れない程度に謝ってやめてもらいました 俺が何も悪い事してないっていうのはまあこれまたいつものことなのでいいです
首を動かせない俺の死角にまわって俺の頭を後ろからつんつんってやって「そんなことばっか考えてるんだから」って
適当なレッテルを貼られてるある意味植物人間の俺 とりあえずそろそろ出してねって言うんだけど
ゆうかりんそのままどこか行っちゃって非常に不安です 例えるならナイル川の底に沈んだアヌビス神かな？ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんと旅したい
ゆうかりんと旅行に行きたい
昔は金が溜まったら旅行に行って、全部使ったらまた溜めるという日々を繰り返していました
旅行はいいぞ趣味としては地味だけどな 自分の知らないものと出会える感覚がとても素敵だと思うのです
それに旅行の意味ってのは同行する人によって変わってくるんだよ 今の俺にはゆうかりんがいるからね
というわけでゆうかりんに「旅行に行こうよ行ってくれないともう一生腕枕してあげないから」的な頼み方をしたら
あっさりと「いいわよ」って許可されました 第一関門があまりにもあっけなく突破されましたやったね俺ちゃん
実を言うとゆうかりんと旅行に行きたくて色々と行き先を考えていたのです 旅行に行くなら遠いところがいいよね
俺が今回目をつけたのがそう「魔界」 幻想郷とは一味違う世界で独特の文化が発展してるんだって雑誌に書いてあった
幻想郷と魔界間でツアーパックみたいなのが定期的に出てるってのもポイントだよ 便利な時代になったものです
胡散臭い天狗の新聞みたいなこの雑誌には魔界名物の見た目が可愛くないお菓子とかも載ってて妙に俺の心をくすぐりやがります
ゆうかりんに雑誌の記事を突きつけてねえねえどうよ魔界行って見ようよゆうかりん、って言うんだけどさ
ﾁﾗｯと横目で見た後すぐ視線を元の方向に戻して軽くため息をつくゆうかりん あまり反応がよろしくないぞどういうことだろう
で、詳しく聞いて見るとね なんとゆうかりん、魔界に行った事あるらしいのよそれも単身でね いや俺ビックリだよ
羨ましいなゆうかりんが一歩リードしたような展開です 単身旅行？って聞いたらなんとなくぼかして答えられました
その後続けてゆうかりんが「思ってたより楽しい所じゃなかったけどね」なんて言うんだ なんとなくﾉｽﾀﾙｼﾞｯｸにね
そういう感想が出るのも行ったからこそだよゆうかりん羨ましい 詳しく話を聞くと色々と魔界の文化を教えてくれるの
「全体的に暗い」だとか「メイドが手ごわい」だとかね なんか紅魔館と被るんだけど何がいけないのかな、メイドかな
肌で感じる空気はやはり違うものの、幻想郷と似通う部分もあるからそこまで新鮮さは無いんだって ゆうかりんが言います
その後に「魔界と言っても強い魔物が居るわけじゃないから面白くないのよね」なんて言ってくすくす笑うんだ
やっぱりゆうかりんって強いんだなぁと再確認 魔界征服とかしてなくて本当に良かったと思います つくづくね
ひととおり話した後に「結構身近な場所だから行ってもつまらないと思うわよ」って言われるんだ 身近なのかな？
ゆうかりんはそう言った後何かに気づいたような気がして 「そうか、知らないんだっけ、誰が元魔界の住人なのか」って言うの
そして目を細めて声無く笑う この反応、ゆうかりんは何かを知ってる！それも俺が知らなくて、一日中話のネタになるようなことを！
「私じゃないわよ」って言った後、「あなたでもないわよね」って言って俺を惑わせるんだ 気になって気になって仕方が無いよ
答えを求めるんだけど意地悪くあしらわれてね、どうやら俺には永遠に教えてくれないみたいだ最高の寸止めって奴だね
ええと誰だろうそうか魔理沙だ魔理沙が魔界人なんだこれ正解でしょうゆうかりん！え？違う？ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんと野球したい
ゆうかりんとベースボールがしたい
あるいはゆうかりんと「メジャーWii 投げろ！ジャイロボール！」をプレイするのもいいかもしれない
あまりの神々しさに流石のゆうかりんでも絶句するに違いない その表情を俺は一番近いところで見ているよ
俺の構えたミット目掛けてゆうかりんがボールを投げるんだ ずさぁってやけに過剰な砂のエフェクトを巻き上げながら
ゆっくり片足を上げて、ちょっとはしたないですよっていうポーズを取った後コンパクトかつ力強く投げ込むんだ
漫画の描き文字みたいな鋭い音がしてね なんていうか俺の身体がズササササって思いっきり持っていかれるんだ
腕が痛いってレベルじゃなくてね ああもう血が出てくれた方がある意味楽だなって痛みが手から全身へと伝わっていって
俺はのた打ち回らざるを得ない状況になるわけよ 向こうでは得意そうに手をぷらぷらさせるゆうかりん
手を押さえながらゆうかりん今のすごいねって言うんだけど「やーね、肩温まってないから全然よ」なんて言われて
俺はゆうかりんの更なる真価を目の当たりにするのだろうかと思ってﾄﾞｯｷﾄﾞｷがﾉﾝｽﾄｯﾌﾟな訳です チャンネルはこのまま！
そもそも投げたのが硬球でも軟球でもなくてテニスボールっていうのはおかしいと思います むしろテニスしようよゆうかりん
で、まだ痛がってる俺を見て軽くため息を吐かれてね 「もうちょっとしっかりしなさい」なんてダメ出しされてしまうのさ
結構無茶な事を言ってる気がしますやっぱり妖怪クオリティって奴は人間からは計り知れないものなのだろうかね
ようやく痛みが引いてきたのでゆうかりんにほいっとボールを投げ返す シャープにじゃないよ山なりの軌道さ
それをやっぱり女の子らしく可愛らしく両手でキャッチするゆうかりん 俺を見て何かを思いついたみたいで
「ほら次の練習いくわよ」なんて声をかけるんだ これって練習だったの？って聞いたら「そうに決まってるでしょ」だってさ
そこらへんに立ちなさいというゆうかりんの指示を聞いて、あんまり木の無い方にぽつんと立ったらゆうかりんに怒られてね
「突っ立ってないでとっとと構えなさい、千本行くわよ」ってね、ボールを片手にもう片手に日傘を持って言われるんだ
片手でボールをぽーんと上に放って、そして降りてきたところを軽くスイングした日傘で打つわけなんだけど
いやね、ゆうかりんのいかにも本腰入れてませんってモーションとボールの速度が全然釣り合ってないんだよ
しかも無駄に狙いが良くてね 真っ直ぐ俺のところに向かってくるボールを見て思うねゆうかりんこれレーザーの類だろうって
左手を出して対応しようとも思ったけどなんかキャッチしたらしたで一生自慰ができなくなるんじゃないかって恐怖が過ぎったので
うおおおおおお！って変な声出しながら気合い避けしました やっぱりボムが切れた後の気合いは上手く行くね
後ろでﾎﾞｺﾞｫﾝって音がしたから振り返ってみるとなんか森林開発されたみたいに木々が倒れ落ちていくまさにその瞬間でした
冷や汗が垂れる俺の額 そんなのを知らないゆうかりんはまた怒って「避けてどうするのよ馬鹿」とか言うんだ
なんかまだボールあるっぽいし「取れるまで続けるわよ」とか言ってるしこれは俺に明日が無いって事かな！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
＜○√
‖
くく
ゆうかりんに罵られたい
ゆうかりんに思いっきり馬鹿にされたい
お互いに砂糖を食べさせあってるような生活をしているモンだからたまにはラー油もいいよね的な意味だね
本当の意味でいいスパイスになると思うんだ だけど後を引く辛さってのがたまらないんだろうね
猫なで声で俺を呼びながらゆうかりんが俺にくっついてきて、まったくこの子ホント捨て猫みたいだなとか思うんだけど
出てくる言葉はあんまり俺に向けられた事の無いような言葉でね いやね、目と目で見つめ合うのはいつものことなんだけど
そのまま「ばか」って一言言われたのよ 流石の俺でもちょっと状況が理解できなくて目を白黒させてしまったと思う
そんな俺を見てゆうかりんはせっせと悪戯に精を出す子供みたいににやぁっと口を引いていい笑顔を浮かべてね
また「ばか」って言うんだ 俺は馬でもなければ鹿でもないと思ってたんだけど何かこう知らない所で何かあるのかしら
ゆうかりんは続けてね、「ばーか」って言葉を伸ばしたり「ばかっ」って言い放つようにしたり、「ば・か」って押し付けるように言ったり
そしてもう馬鹿の壁を乗り越えたみたいでね「グズ」だの「ゴミ」だの「使えない」だの「ヤムチャ」だの悲しい事ばかり言うんだ
嬉しそうに笑いながら「あなたって本当に駄目人間よね、恥ずかしくないの？」って言って俺の首に手を回すんだ
どちらかというとゆうかりんとこうスキンシップしてるのが人に見られたときの方が恥ずかしいとは思うけどあえてスルー
平和な生活のぬるま湯に浸かりすぎて煽られ耐性は初期値で止まってる俺は 何を言ってるのかわからないよ、って
ゆうかりんに返そうとするんだけどその言葉が出る前にやっぱりゆうかりんが口開いてね 目一杯の笑顔を俺に見せた後に
「私と一緒じゃないと何もできないのよね、そうでしょう？」なんて言うんだ ああもうやっぱりゆうかりんには頭が上がりません
俺の全てというのは俺の中に無くてね そう俺の全てとは言うもののそれは全部ゆうかりんなんだ ゆうかりんが居ないといけない
全てを見透かされたような発言に俺は「そうだね」としか返せなかったけど心はじんわり温かくなるよ
罵られて喜んでるようにも見えるのかと思うと妙な気もするけど 俺とゆうかりんだけがわかればいいんだもんね
その後もゆうかりんは楽しそうに俺の鼻とか突っつきながら「ばーか」って言って遊んでました 標本にしたいくらいかわいい
いつしか体勢も俺の横から俺の上になっててね 首に手を回したまま俺の膝の上に座る形になるんだお姫様抱っこみたいにね
人を小馬鹿にしてくるこの子なんだけど憎めないの不思議なものだね むしろいくら馬鹿にされてもいいよ
俺を馬鹿にしていいのはゆうかりんだけだよ こればっかりは譲らないよ 他の子に言われたら流石の俺でも怒ります
さてさて、俺にもちょっと悪戯心が芽生えてね 特等席と言わんばかりに俺の膝上に座ってるゆうかりんをぺいっとどかせて
「そんなに悪い事言う子は嫌いです」的な事を言ってやるんだ ゆうかりんはちょっと困ったような顔をして「冗談だってば」って
言うんだけどそれを聞いてもなお怒ったフリすると次第に焦ってくるのが面白くてね ついつい続けてしまった
そんな汚い言葉ばっかり言っちゃ駄目なんだからね！わかった？ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんに気を使われたい
ちょっとした怪我から足の指先を膿んでしまった きっと自己主張の激しいばい菌が侵入したんだね
赤黒く腫れ上がってしまってｽﾞｷﾝｽﾞｷﾝします気持ち悪い黄色の膿が出てくるんだけど見たくないねコレ
それでも治療のためにせっせと取るしかないね 患部を清潔に保つことは怪我治療の第一歩です
そんなわけで自分の足先にばっかり構っていたら構ってくれなくなったゆうかりんが「どうしたの？」って
痺れを切らして俺に聞いてきたのです こうしたの、って言って幹部を見せたらビックリされました気持ち悪いってさ
不安そうな顔をしたゆうかりんが「痛くないの？」とか「どうしてそんなになるまでほっといたのよ」だとか聞いてくるの
いやあ別にほっといたワケじゃないんだけど勝手に化膿が進行してしまったのよﾊﾊﾊなんて適当に笑い飛ばしたら
頬をぷうってやって怒って「人間はすぐ死んじゃうんだから身体に気をつけないと駄目でしょ」って言うんだ
そんな事で簡単に死にませんよゆうかりん だって俺はゆうかりんの寝返りにも耐えられる鋼鉄の身体を持ってるからねうふふ
ゆうかりんの寝返り、勢いがいいと振られた手がﾌｧｲﾅﾙｲﾝﾊﾟｸﾄ並みの威力となるんですけどこれゲージ技だよねマジで
さてさてそんな事言いつつもやれることがないのでのんびり しかしこれ結構痛い、歩行に影響が出るっていうのが辛い
ちょっとｲﾗｲﾗし始めてる俺が気を使うのはいつもゆうかりんの事だよ 自分の感情でゆうかりんを傷つけてはいけないからね
こういう時こそ紳士的に、そしてスーパー外人並にスーパークールに行きたいものです ゆうかりんを見てると心が落ち着くなぁ
そのゆうかりんは逆に俺以上にｿﾜｿﾜしてるみたいでね どうやら俺がため息オートモードに入ったのが心配らしい
ﾁﾗｯと俺の顔を見て、ﾁﾗｯと俺の顔を見て、ﾁﾗｯと外の様子とか時計とかを見るゆうかりん 少し機嫌悪そうにね
昨日永遠亭でお薬貰ってきたから大丈夫だよとは言うんだけどそれでもゆうかりん割とせっかちだからね
即効性が無いと彼女を余り満足させられないらしい 一瞬で端まで到達するレーザーとか好きだからねこの子
と思ってたらゆうかりんが何も言わずに家を飛び出すんだ 靴を荒々しく履いたと思ったら一人でふわっとどこか行っちゃって
野良魔法使いさんとかに八つ当たりとかされると後日俺がさらに八つ当たりを喰らうハメになるからやめてよとか思いつつ
またやる事は変わらず俺はのんびり休養しかありません ゆうかりんが飛び去った方向をぼんやりと見つめて空想でもします
と思ったらゆうかりんすぐ帰ってきたのよしかも人の手を引いて 誰かと思ったら八意先生だったゆうかりん竹林まで行ったのね
いきなりさらわれたヒロインみたいな状況に置かれてまだ状況を理解できてないお薬の先生と少しだけ困った顔をするゆうかりん
二人とも俺の前まで来て、でゆうかりんが不満そうに言うんだ 「こいつ薬は出すけど処置はしないって言うのよ」ってね
そりゃあお医者さんじゃなくてお薬やさんだからね、って八意先生と同時に言った 俺を見て「昨日も会ったわね」なんて言われる
ゆうかりん心配してくれるのは嬉しいけどそのまんま先生を持ってきちゃいけないよお茶をお出ししたらすぐ元に戻してきなさいね
ここまで心配されちゃ俺も逆に困るってなモンですとりあえずゆうかりんのためにも頑張って治したいと思います ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんに抜かれたい
ゆうかりんにぬきぬきされたい
人差し指と親指でわっかを作ってね、それで俺の股間のマシンヘッド部分のフチをきゅっきゅって擦るんだ
先っちょと同じくらい敏感なんですこれやられると刺激強くて無条件で声が出ちゃうんだよそうだろうお前ら同意しなさい
その声をゆうかりんに聞かれてしまうと、更に強くぐいぐいってやられてしまうハメになってねもうﾉﾝｽﾄｯﾌﾟｵｰﾀﾞｰ
「女の子みたいな声出しちゃって・・・」なんて言われてすごくいやらしい笑みを浮かべられてね もう片方の手で
先から堪えきれずに出てくる透明な液体を指ですくい取られて 見せ付けるように俺を見ながらぺろって舐めるの
「蜜ばっかり出しちゃって、私は花に集まる虫なのかしら」ってよくわからないゆうかりんの遠回しな台詞が聞こえるよ
こういうプレイする時はたいていゆうかりんの機嫌がとてもいいか、とても悪いかの二通りの場合しかありません
もちろん一緒に果てるのも好きだけど、こうやって主導権握って俺の事を一方的に責め立てるのも好きみたいで
最近のところはよくこんな感じで楽しんでます ゆうかりんが楽しそうなのが一番いい事だよねと自分に言い聞かせてね
俺のやる事というかできる事は耐える事だけだよ 主よ俺の神よ願わくばゆうかりんが満足できるまで耐えさせてとは思うんだけども
そんなのって風の前の塵と何ら変わりはないよね我慢しきれるもんならしてみて下さいよってレベルだよ酷い難題だね
ホントゆうかりんの指の動きに耐えられる輩が居るってんなら見てみたいもんだね いやゆうかりんとｳﾌﾌするのは認めないけど
何度もこういう事してるうちに次第に俺の弱いポイントってのがわかってきたみたいで、犬に躾をするようにしっかりと
弱いところだけ徹底的に責められて俺は気色悪い声で呻くだけ そんなに強く擦られたらすぐにｱﾚｲｱｰﾄﾞしてしまいます
俺の様子を感じ取ってか、ゆうかりんが上目遣いで俺を観察しながら「なぁに？そろそろダメ？出ちゃう？」って聞いてくるの
俺は阿呆みたいに口をあけながらそれに首を縦に振って答えてね、なんといいますか無言でゆうかりんに許しを乞うのです
ゆうかりんは軽く笑った後一旦手を止めてね、俺の首すじに口付けをするの そして優しく嗜めるような声で
「強くしてあげるから我慢しないで全部出すのよ、わかった？」ってね、言うんだ そして俺の答えを聞かないで体勢を変えて
俺のﾆﾝｼﾞｬﾀｰﾄﾙｽﾞの先端を口に含んでね 愛おしそうに目を閉じて、そしてほっぺを凹ませるくらい強く吸うんだ
片手で竿をごしごし扱いてね、もう片方は手で本当の意味で男の弱点部分に優しく被せられて、それで搾り取られるように
程よい強さで揉まれるんだ ここで俺がノエキアンデリュージュぶっぱでスペルブレイクですよ身体もﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝってなっちゃうね
「んっ」て小さい声をあげるゆうかりんの口内にどくんどくん吐き出したよ わざとらしく音を立ててゆうかりんに飲み下されて
お互いに蕩けた目をして大きく一息だよ 気持ち良すぎﾜﾛﾀみたいな適当な事を考えたらゆうかりんに読み取られたみたいで
「こんなのでへばってちゃダメよ？まだまだ夜は長いんだから」なんて言われてしまって嬉しいやら悲しいやらだね
もう今のでｽｯｶﾗｶﾝですって言ったら怒られるかな？貯蔵量にも限度があるんです！わかってね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんに迎えられたい
ゆうかりんに優しく迎えられたい
六月だもの梅雨です 空は汚い灰色がべっとりとしててねもうお日さまの光なんて全然見えないの
「隙さえあれば雨降らせるんよ」って空が言ってるみたい ずっと雨が降り続けるわけじゃないってのがまた憎い
こういうのは大抵の場合、外に出ようと思ったときに雨が降り始めるパターンだよね 空気読みすぎです
お花屋さんのバイトを終えていざゆうかりんの待つマイスイートホームに帰ろうと思った矢先の雨だよ
まあ梅雨の時期だから雨が降る事自体は何も驚きを呼ぶようなモノじゃないんだけども何が言いたいかっていうと
まあそうだね傘が無いんです ゆうかりんに傘を持たせてもらえないんです俺 事実我が家に傘は一本だけ
ゆうかりんの所有するかわいいチェック柄の日傘だけ コンビニ傘とかそれこそ逆の意味で幻想だと思ってるよ
そんな俺の元に現れるのはまあ他の誰でも無くゆうかりんなんですけど 雨も弾幕も防げる日傘を幽雅に差して
上空から雨粒と一緒に、それでいてふわりと降りてくるんだ 無駄に計算し尽くされたタイミングでね
何も言わず笑顔だけで「迎えに来たわよ」って伝えてくるゆうかりんに俺も微笑だけで「ありがとう」って伝えるんだ
そしてこれまた何も言わずに傘の下で右に身体を寄せて俺が入るスペースを作るんだ 俺は素直にそこに入るよ
これでゆうかりんと俺の相合傘となるわけです ゆうかりんの手から傘を取って、俺の背の少し高い位置に合わせる
「寄らないと濡れちゃうわね」なんて建前だけってわかりきってる台詞を吐きながらゆうかりんが俺の腕にしがみついたりね
そのままとぽとぽと歩いて帰宅となるわけです 花屋の奥さんはもう慣れたようで適当に見送ってくれるんだけど
やっぱりゆうかりんがゆうかりんだから人里では妙な空気が流れるよ 流れると言ったら妙な噂になってだね
俺とゆうかりんのことを知らない人々の間では「雨が降ると風見幽香に男一人連れて行かれる」とか言われてるらしい
笑っちゃうね、ってゆうかりんに言ったら澄ました声で「そうね」って聞こえてきました そしてまた腕をぎゅーって
そして嬉しそうな顔してるのに少し作った怒り声みたいにして「本来は日傘なんだから雨の中では差さないのよ」とか言われるの
「あなたが傘を持たずにお仕事行くから仕方なく人里まで降りてきてるのよ？」とか言ってくれるのはどの口ですかとも思うけど
そんな口を利く悪い妖怪の頭をくしゃくしゃって撫でてやって「いつもお迎えありがとう」って呟くとね、急に勢いが無くなって
「ちゃんと話聞きなさいよ」なんて言われるんだ そうこうしてると大抵家につくからね 玄関の屋根の下で傘を閉じて立てかけます
こういう時、ゆうかりんが俺より一歩先に家の中に入ってね そして俺の方をくるっと向いて「おかえりなさい」って言うんだ
だから俺は「ただいまなさい」って言うんだけど毎回「何よそれ」って言って笑われてしまう まあでもそんなものよね
植物にとっては必要な恵みの雨 俺とゆうかりんにとっても必要なのかもしれません でもジメジメしてるのはやっぱり嫌だな
俺にとっての恵みなんてゆうかりん以外には無いような気もするんだけどね！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんに負かされたい
一発勝負であっけなく負かされるとしてもゆうかりん相手だったら潔く負けを認めるよ
俺の服の裾をぶっきらぼうにぐいって引いてね、俺を横に座らせた後におもむろに最初はグーからジャンケンするのよ
とっさの事でよく把握してない俺はとりあえず手を力強く握ってゆうかりんの方にサッと差し出したんだけどさ
ゆうかりんは策士だからね、それすら読めていたように俺の握り拳を包み込むような形の手を出してくるわけだよ
すぐ手を下ろして「私の勝ちね」って言った後、「あなたの負けよ」ってダメ押しをしてくるところがゆうかりんらしい
とりあえず今日の俺は敗北主義者らしいです 三回勝負を提案するんだけど考える間もなく却下されました
それにしてもこれ何のジャンケンなの？ってゆうかりんに聞くんだけどさ、ゆうかりんは核心をあえてズラした話し方で
「そうね、機嫌がいいから罰ゲーム一つだけで勘弁してあげるわ」って言ってウリナリ社交ダンス部みたいに軽やかに俺の手を取るんだ
何が始まるんだろうと思ってたらそのまま取った手を上に誘導させられて ばんじゃーいのポーズをとらされてしまってね
なんかこの格好妙に恥ずかしいのよねいつまでも乳離れできてない子供みたいな気がしてさ、なんてことを考えてたら
そのまま勢い良くスポッと上に着ていたシャツを脱がされてしまいました 俺が頭の上に！？のマークを浮かべているのも気にしないで
ゆうかりんが妙に手際良く下も脱がすんだ ジャンケンで負けた俺さんはいつの間にか野性味溢れる格好へと変貌させられたのでした
そのまま俺の服をくしゅくしゅ丸めてリビングの隅にぽいってやられて、その後立ち上がってゆうかりんは家中の窓と言う窓を
全部大きく開けてから戻ってきたんだ、それも凄い笑顔でさ その後座椅子にふうわりと腰掛けてさ、俺の本なんかに手をかけて
そのまま適当なページを開いて読み始めるの これ何なんだろうもう夏が近づいてきているとはいえ今は梅雨 寒いです
こういう時だけいい感じの風が全開の窓から家の中に吹き込んできやがるんだよ、嘲笑うかのようにね お腹が冷えてしまいます
ゴミみたいに投げ捨てられた服を拾って着ようと思ったらさ、本を読んでると思ったゆうかりんの目がｷﾗﾘと光ったようで
見せ付けるように「実は傘無くてもレーザーぐらい出せるんですよね」的に指からﾋﾟｭﾝｯて俺の頬にレーザーを掠らせて警告するの
どうやら拾っちゃ駄目みたいです 本の表紙で隠れた向こうから「お風呂の時間までそのままね」って聞こえてくるの
中身が判ればようやく罰ゲームらしい罰ゲームになった気がします ゆうかりんが直接手を下してるわけじゃないってのがポイントだね
寒さから無意識のうちに肩を抱いたままさ、「俺何か悪い事しましたか」って聞いたんだけどゆうかりんは本を読む手を止めないで
「ええ。勝った方が正義で負けた方が悪なのよ、わかる？」って言うんだ 世の中の道理と言うか不条理と言うか、ごもっともです
とりあえず罰ゲームなのでしっかりお風呂の時間まで耐えました 一番キツかったのは寒さよりもお料理の時間だね
誰だよ今日の夕食をお魚のフライにするとか言った奴出て来いよ！俺がブッ転がしてやるよ！ってなもんです
鍋から跳ねる油が全てが全て侵入者に向けられる咲夜さんのナイフのようでした 熱い！超熱い！激熱！ゼブラ柄！
そんな俺を本を読むフリしてずっと観察してるゆうかりん ニヤニヤしないでください！これ熱いの！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふふふふ
ゆうかりんと戦いたい
ゆうかりんと真っ向から勝負したい
「食用油メーカーの社長でヤール・ギュレシュの有力選手 訛りが強い家族思いの父親」という紹介文を読んで
初めてオイルレスリングという競技があることを知りました なんていうか斜め上の発想すぎてびっくりだよね
オリーブオイルは料理に使うものですという常識に囚われてません お米を撒いたりするのと同じかしら？
とりあえずこんなものを知ってみたら俺が思うことはたった一つです ゆうかりんにオリーブオイルかけたい
かけたい超かけたい あとは軽く岩塩なんてふってみたらもうゆうかりんがサラダか何かになっちゃうんじゃないでしょうか
油でいやらしく照りを放つゆうかりんを想像してみたらこうねﾑﾌﾌｯて笑いがねぞわぞわってなってﾑﾌﾌﾌｯて
とりあえずゆうかりんに言ってみます ちっちゃい鉢のサボテンをお世話するわけでもなく眺めてたゆうかりんを呼び寄せて
元気良く「ゆうかりんっやーるぎゅれしゅしよっ」って言おうとしたんですが 「ゆうかりん、やーぎゅｒ」 噛みました。
回らない寿司屋で山葵を思い切り口に入れて後悔してる外国人を見るような目つきでゆうかりんが俺を見てため息をつきました
「何？」ってゆうかりんが聞くけど俺は微妙に恥ずかしくて顔赤くしてるんだからちょっと待ってくださいね
とりあえず落ち着いたのでもうオイルレスリングしよって言いました 妥協です、言語に敗北したとも言えます
特に聞きもせず「また変な事考えてるでしょ」って言うゆうかりん 違うとトルコの伝統競技だよ変じゃないよ トルコってどこ？
変じゃないという誤解を解くために一から説明します 上半身裸になって身体中にオリーブオイルを滴らせて行うということを
そしたら顔を赤くしたゆうかりんに思いっきりﾋﾟｰｽｵﾌﾞﾏｰｷｭﾘｰよろしくカカト落としされてね、目の前に星が飛んだよ
「やっぱり変な事じゃない！」って 男のロマンという奴はどうしてこう伝わらないんだろう俺はちょびっと悲しいのです
「身体に変なニオイがつきそう」だとか「油っぽいのは嫌い」とかさんざん言われてね、最後にやれやれといった表情で
「そもそも油が無くなったら困るのはあなたじゃないの？料理の幅が狭くなるわよ」って言われてね ああごもっともです
俺はほっといたら白米にオリーブオイルをかける類の人ですからね オリーブオイル大好き、ゆうかりんには及ばないけどね
ちなみにもちろんという感じでゆうかりんには不評です いつも「身体に良くないわよ」って言われますそんなことないのに
さて話を戻して ゆうかりんにオリーブオイルをかけたいです どうしてもかけたいんです！って涙を流して土下座したら
ゆうかりんがそんなに言うならしょうがないわね的な事を言うんだ やった！情熱が通じた！と思って顔をあげるんだけど
顔を上げたら頭頂部からダラリと目の間、鼻の脇を通って何かが流れるんだよ そうだね食用油的な何かだよね
ゆうかりんが香霖堂ブランドのオリーブオイルのボトルを逆さに持って立ってるんだ ゆっくり口の端をつり上げて笑ってね
「但し私はかける側だけど、いいわよね？」なんて言うんだ 手にも少し油をとって、俺の首すじに触れてね・・・
結論から言うと油なので掃除が大変でした 結局のところ格闘技は勝負だからゆうかりんには勝てないんだね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
まともに読んでる奴いんの？
たのしみにしてる
ゆうかりんと寝たい
ゆうかりんと一緒に寝たい
お昼寝が好きなのは非常に良くわかるけど寝すぎると夜眠れなくなっちゃうよって言うと
眠らなくても暗いところで目を閉じて横になるだけで体力はある程度回復するとかぐだぐだと言われてしまって
最後に「寝れなくてもあなたがずっと横にいてくれればいいわ」って言って〆るのすごくかわいい 顔面にﾋﾟｰﾅｯﾂﾊﾞﾀｰ塗りたい
夜寝るときは少し丸くなるようにして俺の腕の中に収まるように眠るゆうかりん 小さい寝息を立ててね
時々俺の胸を枕にしたり俺の腕を枕にしたり俺の顔を枕にしたり で、すぐ夢の世界に入っちゃうんだ
気持ち良さそうな寝顔は「先に夢の中で待ってるからね」と言わんばかりです ほっぺをぷにってしたくなるんだけど
ましゅまろほっぺを突っついたらゆうかりんが起きちゃうのでここはグッと我慢の子になるのであった
寝相は悪いわけではないんだけどただ単純に力が強いから時々やっかいなのよね 俺を抱き枕にするみたいに
ぎゅーっとしたまま朝を迎えると俺がゆうかりんホールドから抜けられずに非常に困ってしまうという展開もあります
もぞもぞって芋虫みたいに抜けようともするんだけどね 実は目が覚めてたゆうかりんがわざと俺を放してくれないとか
自分の二度寝に無理やり付き合わせるだとか なんていうか寝起きだと結構強引なドリブルが多いんだよね
ゆうかりん、一時期はナイトキャップ使ってたんです ほらあのお帽子よピンクの奴ねパジャマとおそろいの合わせた奴だよ
似合ってるなとも思うくらいなんだけどある日急につけるのやめちゃったんです それどころか箪笥の奥に仕舞い込んじゃってね
それはもう封印のようだったよ 俺はこっそりと虫食い対策に「タンスにズンズン神主ズン」とかいうCMでお馴染みの防虫剤を入れて
そしてどうして仕舞ったのかをゆるりと聞いてみるとね ゆうかりんはどこか「よくぞ聞いてくれました」と言わんばかりの顔で
「あなたの手が直接髪を撫でてくれる感覚が好きなのよ。帽子って邪魔じゃない？」って言うんだ すごい笑顔でね
聞いて即髪をなでなでしてあげたらもっと笑ってそしてじゃれ付く様に俺の方に寄ってきました 甘えん坊さんだねうふふ
さて、天気のいい日だったりするとゆうかりんの目がぽやぽやっとしてきてね 暗に「お昼寝モード」と呼んでいる状態に入るんだけど
その時は何も言わずに俺を探すのよ だんだんまぶたが下がってくるその目で俺を探したり 俺の居そうな方向に手を伸ばしたり
そして俺を見つけたら俺の方に寄ってくるか、俺を決めた場所まで移動させて、そこでお昼寝するの
時によって俺の膝が枕だったり長い枕に一緒に頭を乗っけて手を軽く繋いで寝たりとか様々だよ ゆうかりん曰く、
「枕が替わると眠れない」っていう現象のそのまんまの意味で枕みたいな存在なんだって、俺がさ それだけ安心するのかな？
まあ俺はちっとも迷惑じゃないし気持ち良さそうに寝てるゆうかりんが見れるしで全体的にﾊｲｹﾞｲﾝなんだけどね
でも膝枕した時は大抵ゆうかりんの涎がね、ちょっと付くの そしてその事を指摘すると顔真っ赤にしてめっちゃ怒るんだ
そんなに恥ずかしがることでもないのにって言ったら「うるさい」って言ってデコピンするし これ痛いよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんを責めたい
ゆうかりんを指だけで責めたい
ゆうかりんの文字通り秘密の花園に俺の指で侵入して秘密をバラして秘密じゃない花園にしてやりたい
俺の首に手を回すゆうかりん うっとりした目を細めて暗に「触って欲しい」って促すんだ 俺はそれに答えるようにしてね
お肌の上を滑らせるようにしてね、少し寄り道をしながらゆうかりんの下腹部にたどり着くわけなのよ
触れた感覚そのまんまで「もうこんなに濡れてる」って言ってやったりすると 少しだけゆうかりんの手に力が入って
そして消え入りそうな声で、ちっちゃく「言わないで・・・」って聞こえてくるんだよ そう言われると言ってやりたくなる天邪鬼
花弁部分をゆっくりゆっくり撫でてやるんだ くちくちって花の蜜が指に絡み付いてきていやらしい水音を立てるんです
そのたびにゆうかりんの身体がね、少しﾋﾟｸｯてなるの 擦りあげるように中指を動かすと肩をすくめてぴくぴくってなってね
同時にこう甘い吐息なんかが感じられたりして 俺はその様子を一番近いところでもちろん興奮しながら感じ取れるわけで
真ん中のラインを浮き上がらせるようにくいくい弄った時とかは露骨に俺に回す手に力が篭るんだものすごく愛おしくなるよ
ただ、ゆうかりんの爪が俺の肌に食い込んで最終的に何故か血塗れになるということを除けばだけどね 結構痛いよ
かっこつけてゆうかりんの耳元に顔を寄せてそこで「どう？」なんて聞いてみたりする もちろん触りながらだよ
目がさっきよりもとろんとしててもう全部俺の指に任せちゃいますみたいな状況になりつつも「ん・・」とか
言葉にならない言葉で返すゆうかりん 調子に乗りまくって「指入れるよ」って聞くと首がゆっくり縦に振られたので
久々に主導権握れてるなぁなんて妙に切実な事考えながらね ゆうかりんが痛くないようにゆっくり指を入れていきます
なかなかの蜜の量で受け入れ態勢が万全だったために結構スルリと入ったりもする ゆうかりんの弱いところはここらへん、
っていうのが大体判ってるのでピンポイントで当たるように指を折り曲げてポイントに当たるようにしてあげてね
そしてゆっくりゆっくり指を動かすの 古道具屋で売ってる昔のAVみたいな指の動かし方じゃ女の子を傷つけかねない
指の第一関節を曲げて、入り口に近いところにある少し手触りの違う部分にいい刺激が行くように指を動かします
見るのは花弁じゃないよゆうかりんの顔を見ながらだよ 電気を消した暗い部屋には月の光くらいしか入ってこないんだけど
それでもゆうかりんが今度は目をぎゅっとつぶって快楽に耐えてる様子がわかるんです 声をあんまり出さないようにって
さっきまで俺にまわしてた手を自分の口元に持っていって耐えてるの もうこんなゆうかりん誰も知らないんだろうなぁ
「気持ちいいかどうか言ってもらわないとわからない」なんてこの前ゆうかりんに捨てられたﾈﾁｮ漫画みたいな台詞を言ってみると
蕩けた甘酒みたいな声で「うん・・・いい・・・」とか聞こえてきてね 俺にも気合いが再充填されるのでございます
そんな感じで前戯にじっくり時間をかけさせるのがゆうかりんのお気に入り そして俺のお気に入りでもあったりするんだよ
お互いが満足できるのが一番いいよね 次は指じゃないの行くよ、だいじょうぶ？ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんと涼みたい
ゆうかりんと涼しくなりたい
そろそろ扇風機を出す事を考えてもいい時期になりました と言いつつもまだ物置きの中だけど
今のところはなんとか団扇と扇子で頑張っています どちらかというと扇子派の俺、鉄扇とかｶｺｲｲから使ってみたい
ゆうかりんに「鉄扇って武器よ、護身具よ」って教えられるまでは何も疑わずそう思ってました 子供みたいにね
やっぱり扇子は竹が一番だね扇ぎやすいし涼しさを感じる香りも素敵だよ 寝転がるゆうかりんにそよそよと風を送ってやると
心地よさに顔を思いっきり緩ませてね むふーって満足げに息をつくんだ それが楽しくて俺はもっぱら扇ぎ専だよ
まあそれでもまだ暑いよね湿度がある幻想郷の夏はきっと観光に来た魔界人さん達を軽く後悔させるレベルだろうね
ゆうかりんがのそっと頭を上げてね 「いいこと思いついた」って呟くんだ 大抵そういうのは俺にとって良くない事な気がするけど
とりあえず聞いてみるよ、どういうことー？ってね ゆうかりんはにやっと笑って扇ぐ俺の手を軽く止めさせるの、そして
「今からもっと涼しくしてあげるわ」なんて言って 立ち上がって俺の手を引くの ゆうかりんに促されるままに靴を履いて外に出て
とりあえず庭に来ました ゆうかりんもすぐいつもの赤い靴を履いてきてね 優雅な足取りで俺に近づいてくるよ
まずゆうかりんに「涼しさ」というものから説明してもらいました 皮膚の表面の汗に風が当たって乾いてその時に温度が云々
よくわからなかったけど、要は風が大事って事だねゆうかりん そう聞いたら物分かりがいいって褒められました やったね！
今からどうするんだろうね 一振りですごい風を生み出せる天狗の団扇でもブン取りに行くのかな、止めるべきかなこれは
と思ってたんだけどどうやらそれは違うらしくてね 妙にﾆﾔﾆﾔ笑うゆうかりんに「手を出して」って言われるんだ 素直に出す俺
適当に出した俺の手にゆうかりんの手が重なってね、ぎゅっと握られる その瞬間ゆうかりんが目の奥をｷﾗﾘとさせて笑うんだよ
何かと思ったらえいやってかわいい掛け声かけながら俺を思いっきり上にブン投げる 一瞬で宙に舞うと何が何だかわからないね
変な方向に回転しながらｸﾞﾝｸﾞﾝ高度を増していく俺 下ではゆうかりんが後ろで手を合わせて俺を見上げてるんだ、笑いながら
そのうち上昇する力がゼロになって空中で一瞬の静止 森の木々よりもずいぶん高いところでようやく止まるんだ
その後最初はゆっくり、そして徐々に速度を増して落下 身体全体で風を裂くようにしてぐんぐん落下していくんだ
もちろんこんな高さから落ちたら死ぬよ俺はただの人間なんです そしてもちろん死にたいわけじゃないよこれ非常にヤバいよ
と思ったら落下地点で構えていたゆうかりんに片手で軽くキャッチされました 本当に軽く「おかえりー」なんて言われながらね
体中から冷や汗が噴出したよもう急展開は心臓に悪いよゆうかりん 「どう？涼しかった？」なんて聞かれるけど
確かに上昇中は涼しかったかもしれないけど怖くて心臓ﾊﾞｯｸﾝﾊﾞｯｸﾝだからどっちかって言うと暑いよこれは失敗だね
っていうとゆうかりんは「おかしいな、妙案だと思ったのに」的な顔をして考えてました もう涼しくならなくて大丈夫だからね
「天狗の団扇ブン取るのも悪くないわね」って他人に迷惑をかけちゃいけないよ 俺はオススメしないよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふふ
ゆうかりんに甘えたい
ゆうかりんに甘えられたい
二人きりになると目を細めて笑って 気持ち良さそうに身体を摺り寄せてくるゆうかりん
時々我が侭になったりもするけどゆうかりんが可愛いから大抵の場合許せます なんとかの成せる業だね
「お花には土も水も光も必要でしょ？だから私があなたを必要に感じたっておかしくないわ」なんて遠回しに言って
でも行動は「絶対離れません」みたいにぎゅっと俺を抱きしめてたりすると俺の顔がほころんでほころんで
さて今は遊びにいらっしゃったアリスさんと絶賛お茶中なんです いい天気すぎて機嫌が悪いと語る変わり者のアリスさん
ふと思ってみると、ゆうかりんはアリスさんが居るときはなんとなくｼｬｷｯとしてるんだなぁって事に気づきました
それこそアリスさんが来る直前まで俺の目を見続けて「何でもお見通しだから」とか言ってた子にはとても見えません
それとなく話題に出してみると ゆうかりんは上品にお紅茶を口に運びながら「そんなことないわよ」って言うの
香りを弄ぶように楽しんだ後カップを優しく置いてね そして横に座る俺をﾁﾗﾘと見て、軽くため息 そんなことありそうだね
聞くところ、アリスさんもゆうかりんが甘えてるところを見たことが無いって言うんだ ゆうかりんが意図的に見せないようにしてるのかな？
なんとなく答えがわかったので少しテンションをあげて言ってみました ゆうかりん、甘えてるところ見られるのが恥ずかしいんだね！
って言ったらその瞬間顔面の正中線上をｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞﾝと殴られてもう一度「ばっ・・・そんなことないわよ！」って言われました
顔真っ赤だよゆうかりん本当にそんなことないんならもう少し落ち着いてね ﾆﾔついてたら更に脛を蹴られて悶絶です
アリスさんはアリスさんでうんうんって言って一人納得してるし そもそもここが俺とゆうかりんの愛の巣こと自宅である以上、
俺とゆうかりんの関係は公然みたいなものなんだからいつもみたいに甘えればいいのにと思います そう指摘したら
何故か俺は「わからずや」という不名誉なレッテルを貼られてしまいました ゆうかりんは俺の事を知らないって言うかのようにつんとして
隣に居るのにぷいってむこうを向いちゃうんだ そっちがその気なら俺にも考えがあると言わんばかりに今度は俺が甘えようとしたら
ゆうかりんに軽く突き放されてね いや軽くっていうのはゆうかりんの中での話だよ俺にとっては非常に大きなエネルギー反応だよ
おもいっきりきりもみ回転しながら台所に突っ込んでいくハメになりました 金物マジで危ない、包丁とか本当に危ない
アリスさんが適当な時間にお帰りになった後にゆうかりんにもう一回聞いてみるとね 今度は切なそうな顔をしながら
「二人の時間を大切にしたいの。わかってくれないの？」なんて言うんだ 少しバツが悪そうに、それでいていじらしくね
そんな事言いながら俺の服のすそをきゅっと掴むんだもん 言葉じゃなくて心で理解できたってなモンだよ
とりあえず今回の邪魔者代表だったアリスさんとお人形達はもう居ないのでこの後はとことん好きなだけ甘えさせようと思います
ゆうかりんが恥をかかせた分だって言って膝枕をさせようとするんです 俺に拒否権は無いよね精一杯尽くさせて貰うとするよ
俺が居ると安心するんだって そう言ってくれて、なんだか心が温かくなりました もっと甘えてもいいんだよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふ
ゆうかりんとお散歩に行きたい
雨の中をゆうかりんとお散歩に行きたい
今日は朝から雨ですｻﾞｰｻﾞｰです 梅雨前線さんもそろそろ第四コーナーにさしかかったあたりでしょうかね
ぽやーっと外を見てたゆうかりんがおもむろにティッシュを二枚とって、ひとつを手でクルクルまるめてもうひとつを上に被せてね
包むようにｷｭｯと丸めててるてるぼうずを作るんだ 俺はすぐ気が付いて縛るための細いリボンとあと名前ペンを渡すんだ
「ん」って言って差し出したら「んー」って言って受け取ってくれた かわいく蝶結びにした後ペンで顔を描こうとするんだけど
どうやら口を描く時にあまり上手く行かなかったようでね かわいらしく眉をひそめて少しの間悩んでたんだけど
最終的に飽きてﾎﾟｲｯとされちゃいました 可哀想なてるてるぼうずさん、俺は鼻をかむのに使ってあげるからね
そんなゆうかりんがいきなり立ち上がってね、今度は何をするのかと思ったらゆるりと俺の方に向き直って
「外出るわよ。準備しなさい」って言うんだ いやいやゆうかりんお外は雨だよって言うんだけど「知ってる」ってｷｯﾊﾟﾘ一刀両断
ハンガーから外してゆうかりんにいつものチェックのベストを渡してね 俺自身は適当な部屋着だったからまず脱いで
ださい雨合羽なんか着たりしてどたどたゆうかりんのところへ戻る 「遅い」って言われるけど限りなく早くしたつもりなんだけどなぁ
ゆうかりんは合羽あまり好きじゃないみたいで着させようとすると拒否される 「傘で防ぐわ」って言ってきかないのさ
だから俺は少しでもと思って俺の靴とゆうかりんの靴に防水スプレーを念入りにかけておいたりしてね そんなかんじです
というわけで外出 俺とゆうかりんが外に出たからって雨は1mmも休まってくれる気配はありません いつもの日傘を開いて
俺に持たせるゆうかりん 傘を持つ俺の腕に抱きつこうとするんだけど合羽の肌触りがｶﾞｻｶﾞｻだからやっぱり気に入らないみたいで
「これ脱ぎなさいよ」とか文句を垂れるんだよ 言いつつもしっかり俺の腕に掴まるあたりはなんとも愛おしいというか
そのままあっちだとかこっちだとか指差されてだんだんと森の中に入っていく しかし濡れた土は危険性が増すよね
ｽﾞﾙｯと滑って転んだんだけどそういう時だけゆうかりん俺の手を離して飛び上がるの汚れるのは俺だけでいいってことですか
「絶対転ぶと思ったわ」って言って笑ってないで起こしてくれると嬉しかったりするんだけどな、いいや自分で起きようよいしょっと
さてそんなこんなでゆうかりん曰くお目当ての場所に到着したようです と言ってもまだ森の中なんだけど何かあるの？って
良く見たらちっこいけど綺麗な紫陽花の花 雨に濡れてますます自己主張するそれは本当に見事な薄い青紫色でね
ゆうかりんが誇らしげに「どう？」って言うのも頷ける気がするよ 紫陽花にだけは思い入れがあって俗に言う好きな花なんだよ
しかも紫陽花は様々な条件で色が細かく変化する花だからこれと言った色は無いの その仲でのこの薄い淡い色
俺のツボをしっかり心得てるってレベルじゃありません ゆうかりん、俺がこういうの好きだって言ったのを覚えてくれてたんだね
屈みこんでじっくり眺める俺に「満足してくれたかしら？」って上からゆうかりんが もちろんですともああもう天狗連れてきて写真にしたいね
何も言わずに連れ出された時は乗り気じゃなかったけど これはゆうかりん流のサプライズって奴だね！でしょ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんを操作したい
ゆうかりんを思った通りに動かしたい
欲望 人は欲に支配されて次の欲に向かって歩いていくんです 妖怪もまたしかり
欲望と付き合う 自分の欲望を上手くコントロールするということが生きるということだと思うんです
つまり俺の場合は欲望のその全てであるゆうかりんと上手く付き合い、上手く動かすということに繋がります
星型の微妙に使いにくそうなクッションに肘を置いてのんびりしてる欲望の対象にさっそく命令をしてみたいと思うんだ
手をぱんぱんと鳴らしてほーらこっちゃおいでーって言ってみる もちろんこれまでにないくらい満面の笑みだよ
そしたらゆうかりんが「どうしたの？」って言いながら少し心配そうな顔つきで俺の方に来てくれたよ！やったね！
ゆうかりんによると、俺の笑顔が不安なくらい輝いてたから妙に心配になったんだって どんな心配のされ方ですか
とりあえず全貌を話します ある男は生きるということは恐怖を克服する事だと言ったという話を引き合いに出してくどくど
俺なりに必死に考えた話だよ 少なくともゆうかりんのシャツを物干しに干してる時に必死に考えた話だからね
ゆうかりんは俺のトークを聞いた後に表情をあまり変えないでね、「それならあなたは植物人間ね」って言うんだ
自分の能力とかけて喩えたのかどうなのか どういう意味？って聞いてみるとゆうかりんはｸｽｯと笑ってね
えいってちっちゃく言いながら俺の腕に抱きつくんだ 人里で誰かに見せつけるようにする時みたいに俺に体重をかけてね
ゆうかりんの身体がやわこくてね いつものことながら少し赤面してしまう 照れ隠しに頬をかく俺にゆうかりんは
「あなたの欲望が私によって受動的に満たされてるのがわかるかしら？」って 寺子屋のけーねせんせーが教えるみたいに言うんだ
よくわかるようなわからないような とりあえず俺は「ゆうかりんの手のひらの上って事？」って聞いてみると
「そういうこと」って返事が返ってきました ゆうかりんがいないと俺は安心して平然と呼吸をすることもままならないからね
ゆうかりんは体勢を立て直して今度は俺と肩を並べるかたちになって 野花が寄り添うように俺に少しだけもたれるんだ
目を細めて、俺が適当にぶらんとしてる指の先なんかを見ながら「でもね」って、ぽつりとこぼすんだ そのまま耳を傾ける俺
今度は優しくそしてゆっくりね 「あなたが望むなら、私にできないことは無いんだからね」って言うの、ゆうかりん
恥ずかしい事でも俺が喜んでくれるんならなんでもやるんだって そしてこういう事言うのは俺以外にはいないんだってさ
ぽつりぽつりと降り始めの雨みたいにゆうかりんが言ってくれるので俺も嬉しくなりました 俺も全く同じ気持ちだよ
ゆうかりんのためだったら何だってできるよ、できないことだってゆうかりんが居てくれたらできるようになるよ って胸を張ってね
そしたらゆうかりんは慈愛に満ちた表情で優しく笑ってくれてね そして「あんまり無理すると身体に毒よ」って言うんだ
俺はそれに対して 毒が身体に回ってもゆうかりんが傍に居てくれれば辛くないよ って言って笑うんだ 暢気なものだよ
こうやって考えるとゆうかりんは毒なのかもしれない だったら俺はもう手遅れかな？致命傷かな！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
ゆうかりんを絞めたい
ゆうかりんの首を絞めたい
思い切り両手で首を掴んで力を加えようとするんだけど俺の指は全くゆうかりんの首に食い込まなくて
ゆうかりんの顔も全く歪まなくてそれどころか余裕を見せつけてね 俺の腕に手をかけて軽々と外して
「駄目ね。首は絞めるものでなく握り潰すものなのよ」って言ってすごい力で俺の手を、今度は俺の首にかけさせて
そしてその上からゆうかりんの細く白い指が、手のひらが包んでね そして最高の笑顔、鈍い音、ぽろりと取れるの
こんなお話をゆうかりんにしてさ、ゆうかりんならできるよね？って聞いてみたら馬鹿じゃんと言いたそうな顔になって
「流石にそこまで趣味悪くは無いわ」って返されてしまいました 俺はご褒美のつもりで言ったんだけどな
さて俺には気になるものがあるんです ゆうかりんの首元というかシャツの襟元から伸びる黄色の布 あれなんていうの？
赤と白のゆうかりんの服に非常にいいアクセントになってるあのアイテム 何か決まった名称があるんでしょうか
お洋服を脱がすよう命ぜられる時とかお洗濯籠に突っ込まれてるのを出すときとかも「あああの黄色のだな」って思ってるんです
ネクタイでもないし何なんでしょう 幸せの黄色いハンカチかな？って言ったらゆうかりんに伝わらなかったのが悔しい
あの布をさ、ぐいっと引っ張ってみたんだよ ゆうかりんが「じめじめする」って言いながら俺にくっついてきてる時にね
じめじめするなら俺にくっつかない方がいいよって言ってるのにくっついてくる矛盾の体現者さん 腕を絡ませます
その時に黄色の布がふわっと揺れたもんだから気になってね ついつい手が吸い付けられるようにそっちの方に動くんだ
何かを期待したような表情のゆうかりんを素通りして黄色の布をいくらか乱暴に掴んでね そして引っ張ってみました
暑いから一番上のボタンを外して緩められてたゆうかりんのシャツの首元がきゅっとなってね、ゆうかりんがちょっと声を上げるの
あ、ごめんって言ってすぐ手を放したよ 「びっくりするじゃない」って言って俺を睨む キツくじゃないよ、かわいく睨む
なんとなくその黄色い布が気になってたってことを話すとゆうかりんはある程度納得してくれたみたいでね
でも「だからと言って乱暴は良くないわ」って言うんだ さらに付け加えてね、これを引っ張るのは顔を寄せてキスする時くらいにしろってさ
しかも人前でだって またこういう事言って俺をからかうんだからこの子はと思いつつ俺も言う事だけはきちんと言ってやります
そんなことしなくてもゆうかりんが自分から顔寄せてくるじゃないか、ってね それもそうね、って言って笑われました
そんな話をしていたらゆうかりんが俺の首元をまじまじ見てくるようになってね 時々ネクタイがどうとかって言ってるの
首元が苦しいのは苦手なんだよって説明するんだけど「でもきっと似合うわよ」って言って聞かないんだ どうしようね
似合うんだったら考えないでもないけど いやでもこの幻想郷ではネクタイなんかつける機会があまりないから考え物です
でもゆうかりんにネクタイが曲がってるわよって言って直されるというのもなかなかロマンがあふれていると思うんです
買ってみてもいいかな？なんて考えました 赤いチェックのがいいな！おそろいだね！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ゆうかりんに寝かされたい
ゆうかりんに寝かしつけられたい
梅雨の晴れ間の有効活用と言ったらここぞとばかりに布団を干す事だと信じて疑うことを考えません
昨日干した布団に何故か俺はお日様が登り切った時間なのに寝かされてるの 傍には仁王立ちするゆうかりん
低反発の少し値が張った枕に頭を乗せたまま横目でゆうかりんをﾁﾗｯと見て、そろそろ起きたいんだけどって旨を伝えるんだけど
ゆうかりんは腕を組んだままとりあってくれない 「いいから黙って寝てなさい」なんて言って起き上がる事を許してくれないの
なんでも、ゆうかりんによると俺は疲れてるんだって それも、最近忙しかったからすごく疲れてるんだって
え？俺疲れてるの？って言ったら「自覚症状が無いくらいにね」って言われました ゆうかりんはいつも一緒にいるから
俺以上に俺のことがわかるんだって 目と目が合っただけでわかるんだって それで最近俺が疲れ気味らしいから
無理やり夢の中に追い返してでも疲れを取ってもらいたいんだってさ その気持ちは嬉しいくらいに理解はするんだけど
だけど「起きだそうとしたら使う用」として蔦要員的な植物の鉢を準備しておくのはどうかと思うよ だめだこの子早くなんとかしないと
寝てばっかりもいられないよそもそもご飯どうするの？ゆうかりんお腹空かない？って聞いてみたらどうやら少しお腹は空いたみたいで
ちょっとばかり悩む様子を見せた後自分で作ると言い出しました 俺の分もだってさ、ますます起きたくなってきたよ
どうして昼からそんなもの使うか理解できないんだけど俺に刺身包丁の場所を再確認してきてね 一応右から二番目と伝えるけど
俺がやるからって言ってもそもそ起きようとするの その様子を見てから余裕でしたとばかりにゆうかりんが指パッチンすると
ベッドの下から蔦が伸びてきて布団の上から俺を縛るんだ ちくしょう煮豚でも作るのかってばかりにガッチリだよ動けない
そんな俺をゆうかりんこそ疲れてるみたいな表情で見てきてね 軽くため息をついて、ゆっくりベッドの淵に腰掛けるんだ
「あなたはどうして全部自分でやろうとするの？身体が持たないわよ」って上から言葉を投げかけられてしまうの
たぶん自分自身がそういう気質なんだろうね、ゆうかりんに尽くしてゆうかりんに喜んでもらいたいってのがあるんだよね
でもそれがゆうかりんからしてみれば危なっかしいみたいなのかな 任せきりにしておけないのかもしれない
それでも安心して俺に任せて欲しいんだけどゆうかりんを説得させるのは少しばかり骨が折れそうです
まあそんなこと思っても今はただ縛られたベッドで寝続けるしかないんだけど 俺はもぞもぞっと少しゆうかりんの方を向いて
ゆうかりんと一緒に居れるだけで疲れなんて吹き飛ぶんだけどな、なんて言うんだけどゆうかりんは少し鼻で笑うだけで
「ご立派ね」なんて言われてしまう その後顔を合わせないようにして「・・・私にも心配させてよ」ってちっちゃく言われるんだ
こういう時だけむこうを向いちゃうゆうかりんはかわいい 鳥籠に入れてその鳥籠を担いで世界中を旅したいくらいかわいい
あと俺を心配してくれるなら昨日の夜みたいにあんな体勢であんな長時間責め続けないでくださいよって言ったんだけど
今度も顔を合わせないで「それはそれ、これはこれ」みたいな事言われてしまいました あっこれ理不尽だね！理不尽だよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふ
ゆうかりんに眼鏡をかけさせたい
装備するだけでかわいさが+２０くらいされると思うんです あ、知力もあがるよ
寝る前に枕元の眼鏡立てにぶっきらぼうに立てておいたはずの俺の眼鏡がありません まさか一人歩きするはずもなし
寝起きと近眼とでクリアにならない視界にも頼れず定番のメガネメガネという台詞を吐きながら手さぐりで探す俺
すぐふにっとやわらかい何かに触れました これは、これはそうだな、うんゆうかりんに腰寄りの右わき腹だな！
結構大胆予想してみたものの結論から言うと大体あってました ゆうかりんが「おいたしないの」って言って俺の手を捻りあげてね
肩腕手首がｷﾞﾘｷﾞﾘと「もうだめっぽい」みたいな音をあげて痛みます そういうつもりじゃないよ探し物だよって言うんだけど
ゆうかりんはあんまり信用してくれないみたい 俺の顔をすぐ腐ったお土産物の珍味を見るような顔で見てね
「全くあなたってば忙しないんだから」って、腰に手を当てて言うんだ もうって困ったお母さんみたいにだよ
でさ、ぼやけた視界でゆうかりんの顔を見て思ったんだけどさ いや俺の探し物ってのはねゆうかりんまさにそれだよ
その君の目の前にかかってて慣れない手つきでくいって上げる動作をしてる紫の奇妙な柄の眼鏡がまさに探し物なんですけど
忙しないのはどっちですかゆうかりんってば二人きりだと妖精さんみたいにイタズラ好きなんだから困ってしまいます
俺の眼鏡は小道具屋の店主に負けず劣らず度の強い奴でね 普通の人とか普通の妖怪とかがかけたら間違いなく頭痛いだろうけど
やっぱりそのようでゆうかりんはしきりに目をﾊﾟﾁﾊﾟﾁしてるみたい 眼鏡がないから目を細めてゆうかりんを見てる俺と対照的
ゆうかりん、その眼鏡どうしたの似合ってるね、なんて遠まわしに聞いてみました 「え？これー？」ってわざとらしい反応
「落ちてたのを拾ってかけてみたのよ」なんて言うけど家の中に落ちてるわけがありませんもっとよく考えないと駄目だよ
それに落ちてるのを拾うなんてはしたないです 拾い食いと大量虐殺は駄目だっていつも言ってるでしょゆうかりん、
って言いながらゆうかりんの顔から眼鏡を取り上げようと手を伸ばすんだけどひょいと軽く身をかわされてしまってね
「これ私のだもん」なんて子供みたいな事言いながら俺と距離を取るんだ お外で絶対「だもん」なんて言わないのにねゆうかりん
ああもう返してよ俺怒るよーって口先だけで言うんだけどゆうかりんはｸｽｸｽと笑いながら俺に寄ったり離れたりしてね
「あなた眼鏡外しても結構素敵よ？このまま外出てみましょうよ」とか話の論点を微妙にズラしにかかったりするんだ
まあでも最終的にはﾓﾝｽﾀｰﾍﾟｱﾚﾝﾄ並みにゴネてゆうかりんを呼び寄せて眼鏡を返してもらいました 返してもらう際近くで見たら
思ったよりも眼鏡ゆうかりんがかわいかったのが印象的 ベタだけど細い楕円のフレームレスの眼鏡とかがいいかもうん
だけど本人は、まあやっぱりと言ったところかな 「目が疲れるわねこれ」って言って眉間のところを押さえてました
ゆうかりんから眼鏡を受け取って、かけて、そしてゆうかりんを見る 目をぎゅっとしてうーって言ってるゆうかりんが見えます
一生こうやってゆうかりんを見続けたいもんだね でも太陽を見続けると目が潰れるとも言うからどうしようかな ゆうかりんは太陽
でもゆうかりんを見続けて目を潰すなら何も悔いは残らないよ！誇らしく散ったということさ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふふふふふ
ゆうかりんとダーツをしたい
ゆうかりんとダーツを楽しみたい
ああそうだこれダーツの盤だコルクの奴ね パッと単語が出てこなかった自分の記憶力を疑います
扇風機を出そうと物置の整理してる時にゆうかりんが見つけたんだよ これ何？魔法陣？って言いながらね
矢を投げて遊ぶものだということを説明してあげてね、そんな話してると妙にやってみたくなってくるのは条理なのかな
ついでだから矢の方も探しました 何故か古食器のところに一緒に置いてあったのは自分でも理解できないよ
一通りの作業を終えた後に興味津々のゆうかりんと一緒に盤を取り付けるよ 「この変かな？」「さあね」なんて言い合いながら
適当なところに取り付けました そこまで本格的というわけじゃないから距離とか高さも適当だけど、きっといいよね
勝手に矢を取り出してどう持つのか考察してるゆうかりんに優しく手添えをしてあげて持ち方を教えてあげます
そして俺も矢を取り出して手首をｸｲｯｸｲｯてやって模範を見せる ゆうかりんもつられてｸｲｯｸｲｯてやって「こう？」って聞くの
俺も完全にわかるわけじゃないけどまあそんな感じかな、なんて適当な事を言いながらあとはルールの説明だよ
と思ったけど最初は難しいルールを教えるより投げてみた方がいいかな？と思ったので早速投げさせてみることにします
でもゆうかりんちょっと待ってね 言ってなかったかな、これ投げるのは軽くだよ 力を入れるものじゃないんだよ
全身に力を込めて精神統一したりしなくていいからね そのまま投げるとｶｲｻﾞｰﾌｪﾆｯｸｽか何か出るんじゃないのコレ
「え？駄目？」って言われたから普通に駄目ですって答えた後真ん中を狙って投げるように指示してみたよ さてどうなるかな
ゆうかりんって身体能力も高いし知能と思考も優れているから初めてのスポーツとかでも結構すぐこなしちゃうんだよね
だからダーツもそんなに苦戦する事は無いだろうと漠然と思ってたんだけど 結論から言おう、ダーツだけは論外でした
体勢だけはサマになってたんだけどいざ投げてみるとずいぶんと高角度で飛んで行ってね 盤の斜め上を通過して行って
そのまま後ろに貼ってある俺の趣味のポスターにトスッていい音を立てて刺さった うおおおお布袋寅泰の兄貴がああああああああ
ギターを構えるコワモテの丁度喉元に刺さってて 悲しみにくれながらも心のどこかで狙ってるんじゃないかななんて思った
ゆうかりんが申し訳なさそうな顔をするでも開き直った顔をするでもなく、珍しくちょっと焦った様子でｿﾜｿﾜしながら
「今のはノーカウントね」なんて言ってるのが少し新鮮でそして可愛いのがせめてもの救いでした でもその後も何本か投げたけど
盤にちゃんと刺さったのは半数くらいでね 一概に言う下手な人って感じだったんだ でも俺にそれを言える権利は無いよ
何故かと言うとね俺も同じくらい下手なんですダーツ 真ん中狙ってるはずなのにどうして明後日の方向に飛んでいくのかわからない
それでも同じくらい下手な人同士だと逆に楽しいんだよね お互いに適当に笑いながら投げて外れて投げて外れての繰り返し
ゆうかりんも俺も最後まで真ん中をとらえることができなくてね 今度リベンジするから盤は置いたままでということになりました
今でもダーツの盤が、少しお花で装飾されてリビングの壁にかかっています たまにはこういう遊びもいいよね！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
キモいガリヒョロか変な汁？ｗ噴いてるキモピザばっかだしｗ
外にでてこないでねｗ
!vip2:stop:
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グランドプリーストのかなりの攻撃
MP446使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 0）
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは3回目のダメージを受けた (450/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは4回目のダメージを受けた (465/1000)
!vip2:stop:
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見習い戦士のふつうの攻撃
MP425使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 465）
このスレは5回目のダメージを受けた (615/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (765/1000)
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グランドプリーストのかなりの攻撃
MP410使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 465）
このスレは5回目のダメージを受けた (615/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (765/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは7回目のダメージを受けた (915/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは8回目のダメージを受けた (930/1000)
てｓｔ
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MP350使って回復の呪文を唱えた!★ミ 119回復した。
このスレは11回目に回復の呪文を受けた (1111/2000)
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`'ｰ-‐''" ヽ､_'´ `| |:::::|'" 二.,_> ,.へ_
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か っ こ | ／ /／ メ,/_,,. /./ /| i Y //
ァ て の. |'´/ ∠. -‐'ｧ'"´'`iヽ./／ ﾒ､,_ﾊ , |〉
| 約 ス ヽ! Ｏ .|/。〈ﾊ､ rﾘ '´ ,ｧ=;､`| ,ﾊ |､ /
| 束 レ > o ゜,,´￣ . ﾄ i 〉.ﾚ'i iヽ|ヽ､.,____
| し は / ハ | u ,.--- ､ `' ゜o Ｏ/､.,___,,..-‐'"´
| た 止 | / ハ, / 〉 "从 ヽ! /
| じ め |,.イ,.!-‐'-'､,ﾍ. !､_ _,/ ,.ｲﾍ. ` ヽ.
ッ .ゃ .な |／ ヽ!7＞ｒｧ''7´| / ', 〉`ヽ〉
! ! な い .', `Y_,/､レ'ﾍ/ﾚ' ﾚ'
い ヽ､_ !:::::ﾊiヽ. // /
で .／‐r'､.,_,.イ＼/_」ヽ ', / /
す / `/:::::::/ /,」:::iﾝ､ / /
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MP350使って回復の呪文を唱えた!★ミ 157回復した。
このスレは12回目に回復の呪文を受けた (954/2000)
夢の中でゆうかりん
ゆうかりんと眠りたい
ゆうかりんと一緒に眠りたい
お互いがお互いを枕にして一緒に眠りたい
寝息があたるくらいに密着すると逆にそわそわして眠れないかな？
でも枕だとは言っても俺の腕によだれを垂らしちゃいけないよ！ね！ゆうかりん！
うふふふふふふ
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org999494.txt
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MP350使って回復の呪文を唱えた!★ミ 223回復した。
このスレは13回目に回復の呪文を受けた (731/2000)
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MP350使って回復の呪文を唱えた!★ミ 200回復した。
このスレは14回目に回復の呪文を受けた (531/2000)
ゆうかりんと狂いたい
ゆうかりんに狂わされたい
ゆうかりんになら狂わされてもいいと思ってしまうよ
その万物を許しそうな素晴らしい笑顔を見ていると俺は身も心もひしゃげてしまって狂ってしまいそうだ
ってゆうかりんに言ったら「身が狂うってどういうことよ」って言われた 泣き止まない子供を見る目でね
身が狂う、それもそうだなきっと俺が内側からﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘって何か剥がれてうおおおおんってカッコイイ声を上げてね
喩えるならﾄﾞｰﾋﾟﾝｸﾞｽｰﾋﾟﾝｸﾞﾋﾞｰｽｽｽﾃｨﾝｶﾞｰﾌｪﾉﾒﾉﾝって感じかな 僕の考えた最強の風見さん（笑）です超強いよ
という妄想を伝える そしたらゆうかりんは嬉しそうに笑ってさ、「そんなのが夫なら毎日が退屈しないわね」って言うの
その「退屈しない」って主に弾幕ごっこ的な意味合いだよね？と思うととたんに怖くなってしまいました 情けないよ
その後「それなら関節技も試せそうね」とか呟いてるし せめて弾幕ごっこだけにとどめておいて下さい
次は心が狂うってことだけど よくよく考えてみるとこっちもわからないな、そもそも狂うってのはどういうことだろう
二人で一緒に考えてみたんだけど 俺の場合だと、ゆうかりんの事が好きで好きでしょうがなくて
昼も夜も関係無しにゆうかりんの事だけを考えるようになって、もうゆうかりん無しじゃ生きられなくなる、
っていうことで定義が決まりました で、その後お互い三点リーダ二つ分くらいの間を置いて
「今と変わらないじゃん」って言い合いました その後大笑いだよ、確かに俺はゆうかりん無しじゃ生きられないから
ゆうかりんが居なくなってしまうと俺はきっと大海原でコンパスを狂わせてしまうくらいの絶望的状況になると思う
やっぱりこう、並んで座った時にゆうかりんが俺の右側に居てくれないと落ち着かないんだ、ダメなんだ
ゆうかりんが寄り添うように肩を並べたり、少し眠たそうに頭をもたれたり、他の女に目が行ったときにおもいっきり抓ったり
そういう事する時に、今はゆうかりんが居てくれる そうだよ俺が狂ったんじゃないよ、ゆうかりんが少しずつ狂わせたんだよ
優しいお花の香りと嫌でも滲み出る愛らしさで俺をトリコにしてしまったんだ、妖怪って奴はやっぱり人間に害悪だね
つまるところ俺はただの被害者に過ぎないわけで、この今もﾆｺﾆｺしてる子が加害者兼凶悪犯罪者ということです幻想郷って怖い
「俺を狂わせてどうするつもりだ！」って初期の仮面ライダーちっくに叫んでみたら悪の戦闘員さんは俺の顔を優しく撫でて
悪い笑みを浮かべてね、「狂人の妻なんて響きが悪いわ。面白そうだけど」って言うんだ ゆうかりんらしい感想だね
ゆうかりんに響きが悪いと言われちゃしょうがない 冷静を取り戻したいと思います、とりあえず一息だよ
俺は落ち着こうと思ったのにゆうかりんはそう思ってないみたいでね、俺の方にどかっと身体を押し付けて
下から見上げるようにしながら「もっともっと狂ってもいいのよ？」って言うんだ これは挑戦かな？ゆうかりんの挑戦だね？
でも俺は「勘弁してください」って答えておきました 普通がいいんだよ、このままいつまでも普通に行こうね！ゆうかりん！
うふふふふふふふ
カチカチリロードしながら構えて見てたのに涙目ってレベルじゃねえだろｗｗｗｗｗｗ
俺だったら今すぐ自宅放火して自殺するレベルｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
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見習い戦士のふつうの攻撃
MP448使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 531）
このスレは15回目のダメージを受けた (681/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは16回目のダメージを受けた (831/1000)
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プチヒーローのちょっとした攻撃
MP156使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ （スレのダメージ 831）
このスレは17回目のダメージを受けた (981/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは18回目のダメージを受けた (1131/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは19回目のダメージを受けた (1136/1000)
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