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雨にも負けず風にも負けず風見幽香さんを愛し続けてみた

1 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/1
   ゆうかりんと落としたい
   ゆうかりんを落としたい
   女の子を「落とす」とか言うなよ女の子はモノじゃないんだぞ まあ俺はゆうかりんの所有物だって宣言された事があるんだけどね
   今日もゆうかりんの肩を抱きながらほっぺをつんつんしたり突き返されたりなんかしながらまったりと時間を過ごすよ
   ぷよぷよのほっぺに俺の人差指が沈んで、指を戻すとほっぺもぷるんと戻るのが面白くてずっと突っついてた
   ゆうかりんは俺の指を嫌がったり受け入れたり、時々噛んで反撃なんかしてみたりするんだ 改まった雰囲気を作って
   髪を撫ぜながらゆうかりんに「愛してる」と言ってやると、俺の腕の中で軽くほほ笑んで「あなたってそればっかり」なんて言うんだ
   これしか言う言葉がないってのも結構厳しいものだね 最高の愛は自然と語彙力を低下させる障害になりかねないよ
   本当に好きなものは「好きだ」と言うしかないんだよ 他に変わる言葉が無いからそれが愛なの 自論ってわけじゃないけどね
   それでもゆうかりんがつまらなそうに足をバタつかせながら「もっと言って、別の言葉で」なんて言ったら俺も少しは考えてしまうよ
   脳内で適当なイメージをモミモミして考えてみる 遅くまで公園で下らない事を語り合ってる田舎の若者カップルをイメージして、
   「ゆうかりんのためなら月だって落とせるよ」って言葉が完成だよ 完成したのはいいけどこれ下らないね、本当に月を落とせるのかしら
   下らないなーと思いつつもゆうかりんには言ってみる俺 そしたらゆうかりん、急に水を得た永江みたいな顔付きになってさ、
   「それじゃあ月でも落として貰いましょうか」なんて言うんだよ ふふんと鼻を鳴らして俺を俺を見る なかなかに挑戦的な目線だよね
   ほらやっぱり下らない事言うからゆうかりんに噛み付かれちゃった 頬をかきながら適当に笑って返す俺にゆうかりんが言うには
   「笑ってる暇なんて無いんじゃない?もうすぐ夜になるわよ」って事だった あれゆうかりん本気にしてるの?これただのジョークだよ
   ゆうかりんはここで待ってると言い、右手の人差指を口元に当てて、うわ言のように「罰ゲームは何がいいかしら」なんて言い始めたよ
   いつの間にか俺がとんでもない難題にチャレンジすることになってませんかこれ とりあえず、わかってないのに「わかった」って言って
   ゆうかりんを置いて家を飛び出すよ 後ろから「頑張ってねー」っていう楽しそうな声が聞こえたよ とりあえず行くアテなんてものは
   何も無くてね、自分一人の力じゃどうにもならないことは確定的に明らかだったから「月を弄れそうな知人」を片っ端からあたっていったよ
   でも大抵めんどくさがられたりとか、何か怪しい事をしてるんじゃないかって疑われたりとか、はたまたジョークだと思われたりしたよ
   「異変起こすの?物好きな人間ね。そんなんじゃ長生き出来ないわよ」なんて自称「元・月の都の住人」だと言うお薬の先生にも言われて
   簡単に突っ撥ねられてしまうの 最終的に勝手に夜が来て頭上には月が出てね、とぼとぼと自宅までゆっくり歩いて帰って
   いい子にして座って待ってたゆうかりんに「ごめんやっぱり月落とせなかった」って告げるんだ 別に愛が足りない訳じゃないというか
   月が強すぎたというか俺が弱すぎたというか、みたいに言い訳しようと思ったんだけどゆうかりんはそういうのを少しも聞かずに
   「はいはい、よく頑張りました」なんて言うんだよね 最初から期待されてなかったのかな、それとも本当に落として欲しかったのかな
   後々になって「私がやれっていったら月にまで喧嘩を売るのよ、この人は」って話のネタにされたりしちゃってねもう!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


2 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/2
   ゆうかりんに命令したい
   ゆうかりんに思い切り命令したい
   有無を言わさず命令してみたいね、ゆうかりんに俺の望みのままに動いてもらうんだよ、こんなに楽しい事はないね
   そう思って、今日は帰ってからすぐに、玄関までぱたぱたと駆け寄ってきたゆうかりんに対してちょっと怖めな表情を作って
   「今日は疲れた、飯、風呂!」って言ってみた いわゆる亭主関白のテンプレート的な発言、男の絶対的命令といったらコレだね
   自分では怖い表情を作ってるつもりなんだけど内心はニヤニヤどころかテケテンテンみたいな感じでさ、ゆうかりんはどう反応するかなーって
   ちょっとわくわくしながら待ってるのさ そしたらさ、ゆうかりんがね、俺が全ての自信を喪失しかねないくらい怖ーい顔をして
   「は?」って言うんだよ 一言も一言、本当に一息で一言さ もうその一言だけで自分とゆうかりんの力量差が把握できた気がするよ
   たぶん早々に戦線離脱したノヴさんもこんな気持ちだったんじゃないかと思うよ そりゃあ白髪にだってハゲにだってなりますわな
   俺の変わり身の早さも自画自賛しちゃうほどでね、一瞬でテンションを無かったことにするよ 「なんでもない」って言ってゆうかりんの横を
   抜けてリビングへ抜けようとするの それでもゆうかりんは「ちょっと、気になるんだけど」なんて言いながら俺の手を掴むんだよ
   「なんでもない」「なんでもないの?」「なんでもないってば」なんてやり取りをしながら引っ張ったり引っ張られたりでぎゅうぎゅうして
   最終的に「あっそ」なんて言って軽く手を離したゆうかりんのおかげで俺は冷蔵庫の分厚い扉と濃厚なキスをしてしまうことになってね
   ゆうかりんだけじゃなくて冷蔵庫まで俺に手厳しいなんて聞いてないよ 前歯が折れたらひっさつまえばができなくなっちゃうってのに
   後は普通におゆはんを作って、一緒に食べて、お皿を洗った後はゆうかりんとソファでべったりべたべたなんかしちゃってる中でね
   さっきの本当に何だったの?ってゆうかりんに聞かれたからこれこれこういう事だと説明する 亭主関白ごっこのつもりだったの
   事のあらましを聞き終わったゆうかりんは「何だ、変なの」なんて言ってあまり興味を示してくれなかったよ 結局失敗に終わったしね
   ゆうかりんが俺の後頭部をさわさわとしながら「そもそもご飯もお風呂もいつもあなたがやってくれるじゃない」なんて言うんだよ
   まあそうなんだけどね、でもたまにはいいじゃない、ステロタイプな新婚生活ってあんな感じなんじゃないの?って思うよ 未婚だけど
   急にゆうかりんは何やら思いついたような顔つきになってね、「ってことは今日は私がお風呂入れてもいいのね」って言い出してね
   俺が何か言う前にゆるりと俺の腕から抜けて立ち上がって、お風呂の方に鼻歌を歌いながらかけていくんだよ 止めるべきだったねこれ
   何やら先の展開が見えるような気がするぞ ボディソープの中身を全部使って「今日は泡風呂ー」とかやるんだろうそうに決まってるぞ
   あるいは蛇口をフルオープン状態で固定して「今日は打たせ湯ー」ってのもやるかもしれない 水道代←これ読めますかゆうかりんさん
   何としてでも止めるべきだったのに一瞬反応が遅れたね もうなんていうかゆうかりんを手玉に取るなんて本当に不可能だと思うよ
   ましてや命令なんて絶対に無理 俺もつくづく馬鹿なんだなーって自分でも感じさせられる お風呂場の方に向かって大声で
   「面倒なのはやめてね、あとボディソープは駄目だよ」って言うんだけど、向こうから帰ってきたのは「シャンプーだからー」って声だった
   そのシャンプーちょっと高かったんだよ!いや本当にちょっとだけど!また買ってくるのもめんどくさいし!ああもう!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


3 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/3
   ゆうかりんに聞かれたい
   ゆうかりんに俺の事を聞かれたい
   ゆうかりんにだったら何でも答えるよ 二人の間に隠し事はナシさ 「秘密を持たない」っていうのは極まったステップだよね
   俺の心の窓はゆうかりんの方を向いてフルオープン状態にしておきたいものだね ゆうかりんもそうしてくれたら嬉しいな
   さてさて、ゆうかりんがね、適当な会話の中で「あなたって苦手なモノとかあるの?」って聞いてくるんだよ 人前ではニヤけながら
   「○○のスキもキライも全部知ってるんだから」なんて言っちゃうゆうかりん、なのに俺にわかりません的な聞き方をするなんておかしいね
   この場合の苦手ってどういうものを答えればいいんだろう、ここはまず軽い挑発のつもりで、軽く笑ってやって一呼吸置いた後に
   「寝不足でイライラしてるときのゆうかりん」って言ってみた 「何それ」なんて言いながらゆうかりんがほっぺをぷーってするよ
   自分はイライラなんてしてない、というあからさまに嘘っぱちな主張をしながらイライラしたゆうかりんが俺の頬を左右に引っ張るの
   頬を捨てるのはウィルコンバットの世界だけにしておきたいものさ、ゆうかりんに程々でやめてもらったけど頬が真っ赤だよピカチュウ状態だね
   「なんでもいいから、他に苦手なのとかないの?」って聞かれたので少し考えてみる パッと浮かんだのはあれだね、インセクトだね
   昔から虫タイプは苦手だよ ゆうかりんの趣味と能力の問題から、一般人よりかはだいぶ虫に近づく機会が多いんだけどさ、それでも無理だよ
   近くで見ると本気でビビるよね 虫ってサイズが小さいだけで本当にゴツくて強そうな見た目してるよね 無条件降伏せざるを得ないよ
   幼虫だとか、羽を持ったタイプだとか、足がたくさんある奴だとか、想像しただけでいろんなところがヒュッとなるね ホント虫はいけないよ
   ここまで言ったあたりでゆうかりんにポコーンと殴られる ほんっと自然な殴られ方だったね、ゆうかりんの腕もいい振り抜きっぷりだった
   龍虎の拳の音が似合いそうな殴り方と倒れ方だったよ 半ば自分でもビックリした様子のゆうかりんが「いや、ごめんなさい、つい」なんて
   勝手に言い訳を始めちゃうのよね 考えるより先に手が出ちゃうゆうかりんも自分に素直で可愛いよ、でも俺は今日は損な日な気がするね
   「男のクセにウジウジしちゃって気持ち悪い」なんて言うゆうかりん、ゆうかりんはお風呂場に出現した便所コオロギでも問答無用で
   叩き殺したり焼き殺したりできるタイプの子だから俺の気持ちはあんまりわかってくれないみたい、苦手なものは苦手なんだよ本当だよ
   そもそも聞かれたから答えただけなのに罵倒されるって今日は本当に俺にとっての厄日だねコレね、ちょっと厄神様でも呼んで来ようかしら
   俺は苦し紛れに「虫が苦手でも日々の生活に支障はないよ」って言うんだけどさ、ゆうかりんは「そうかしら」なんて言ってまだ目を細くしてる
   その上、「じゃあ」なんて仮定して変な例えを出し始めるの 「もし私が大量の虫に襲われて、今すぐ助けないと危ない状況だったらどうする?」って
   ほんと変な例えだよねこれ ゆうかりん側からすれば俺に助けて欲しい状況のつもりなのかもしれないけど、どうしても信じられないよ
   「俺の知ってるゆうかりんは虫なんかに負けないよ」って答えたらこの答えは相当ハズレの部類だったらしくてね、ゆうかりんの肘が
   俺の鳩尾に「こんなに刺さるんだ」って言う位突き刺さるよ 「もう知らない!」なんて言われながらだよ 今日の俺は踏んだり蹴ったりだね
   その後も今日は寝るまでずっとゆうかりんが「蚊に食い殺されちゃえばいいのに」なんて言い続けてたよ そんなに食欲旺盛な蚊はいないよ
   「ゆうかりんが虫だったら大丈夫なのに」なんて言うと、顔を背けたゆうかりんから「馬鹿ねぇ」なんて返ってくるんだよ!ふひひ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


4 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/4
   ゆうかりんと遊びたい
   ゆうかりんとお医者さんごっこしたい
   「お医者さんごっこ」っていう単語を聞いただけで心の奥底で何かがいきり立つような輩もこの世には数多く存在すると思うんだよね
   他のごっこ遊びをすべて過去の物にして自分は別の次元へと羽ばたき出る、そんなスペクタクルを感じる単語だよこれは
   ゆうかりんに面と向かって「お医者さんごっこしよう!」って言ったらさ、俺の姿がうっとおしいと言いたげな感じで目を細めて
   「あなたって定期的に馬鹿な事言い出すわね」なんて言っちゃうんだよ なんというか俺はゆうかりんに何だと思われてるんだろうねコレね
   聡明過ぎて高名が向こうの山々まで連なっちゃうタイプの俺が考えるにはね、ゆうかりんは俺に不利な勘違いをしているんじゃなくて
   きっとお医者さんごっこの事を理解してないんだと思うんだよ まあそれはそうだよね、一人じゃお医者さんごっこなんてできないし
   女の子同士だったりすると「お医者さんごっこをやろう」っていうのもなかなか言い出しにくいモノなのかもしれないよ しょうがないんだね
   その点俺とゆうかりんなら大丈夫だよね 俺は♂だしゆうかりんとはそういう関係だし全く問題ないね 一緒に産婦人科に行く仲ってモンさ
   だから今日は子供みたいにいっぱいお医者さんごっこしようね、って言ったんだけどさ、ゆうかりんがわざと俺に聞こえるような声で
   「選ぶ男間違えたかしら」とか呟くの あっ今のは今世紀で一番ショックだった、謝罪と賠償とお医者さんごっこを要求するよ
   まあそんなやりとりもありつつ、ゆうかりんと楽しい楽しいお医者さんごっこだよ 俺の口元から勝手に流れ出る、粘っこいハチミツみたいな
   涎を必死に拭って誤魔化しつつ、何も知らないお子様みたいに色々なところに触れたり触れられたりしようねって言うんだけどさ、
   ゆうかりんが一つだけ条件を突き付けてくるんだよ お医者さんごっこしてくれるなら何でもいいよって言ったらさ、ゆうかりんが笑顔で
   「じゃあ私がお医者さん役ね」って言うのさ この笑顔も笑顔、すっげえいい笑顔なのよ、ゴミ箱の中から500万当選の宝くじを拾ったかのような
   もの凄くいい笑顔 何やら雲行きが悪くなってきたのを肌で感じるけどもここまできたら後には引けないので承諾して続行だよ
   もちろんの事だけど俺がお医者さんやりたかったんだけどね、まあゆうかりんが一通りお医者さん役やってから代わってもらえばいいかな
   でね、ようやく開始されたお医者さんごっこ 妙にカタチから入るゆうかりんが、白衣をイメージしたのか俺の白いシャツなんか羽織りながら
   「どこが痛いんですか」とか言ってくるのよね、俺はなんて返そうかと思ったけどまず導入だから軽いジャブの感覚で「お腹」って答えたのよね
   そしたらゆうかりんがそこに横になれと言ってくるの ついでに服をめくり上げろとね なんだかんだでゆうかりんも乗り気じゃないかと思い
   言われたとおりにするんだけどさ、ゆうかりんはここである事を言ってくるの 「心臓マッサージしましょうか」ってね そのまま俺の胸に手をあてて
   一定のペースでグッ、グッてするんだよ いやね、尋常じゃ無く痛いこれ ゆうかりんの力をそのまま俺に押し付けるんだよ痛いに決まってる
   肋骨がポッキーみたいに折れる音がしたよ すごく苦しいし口の中が変な味するよ これは心臓マッサージを超えた何かだ、拷問的だね
   俺の想像していたお医者さんごっことはだいぶ違う何かだよね 息も絶え絶えになりながら、なんとかゆうかりんに痛いって言うんだけどさ
   俺に優しい目線をくれながら「まだ痛いの?じゃあ次は胃カメラでもやってみましょうか」なんて言うんだよね ゆうかりんだったらやりかねないよ
   「まだまだ終わらせてあげないからね」なんて言ってまた楽しそうに笑うゆうかりん 俺の完全なる作戦負けだね!降伏だよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


5 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/5
   ゆうかりんに抱き着きたい
   ゆうかりんに抱き着かれたい
   今日のゆうかりんは甘えん坊さんなのかな、俺の横に座ったと思ったら何も言わず俺の右腕をぎゅうっと抱きしめるんだ
   脚も俺の身体に絡み付かせるようにしてね そしてそのまま、横からじーっと俺のことを見ている 何してるの?って聞いたら
   つんとした表情のまま「おさるのまね」って言うんだ 今日のゆうかりんはお猿さんなんだね ニホンザルなのかな愛くるしいね
   妙な猿宣言をした後もゆうかりんは俺の腕をぎゅってやり続けるの どこらへんが猿なのかって言う突っ込みはたぶん野暮なんだと思う
   猿が木に登ってる時のイメージなのかな、俺の右腕を抱きしめて動こうとしないの 利き腕を固められると少しばかり不自由だね
   腕一本だけでゆうかりんを吊り上げたりっていうのも流石にできなかったので俺もそのままゆうかりんとじっとして、ゆっくり時を過ごすんだ
   猿っぽい顔してよ、って言ったらゆうかりんが「えっ」て聞き返すんだ いやお猿さんのマネなんだったら猿っぽい顔をすればいいんじゃないかな
   正しくキャラ崩壊と言った感じのおかしなゆうかりんの表情を見て俺がニヤニヤしたいんだよ まあそういう理由は隠しつつ提案してみる
   ほらほらいかにも霊長類ってな顔してウッキーだとかワッキーだとか言ってごらんよ俺が可愛がってあげるよって言って急かしたら
   何を思ったのか今にも真っ直ぐ行って右ストレートでぶっ飛ばしそうな顔をして「キー」って呟くんだ 背筋が凍るからそういうのはやめようね
   俺が露骨にビビった態度を取ったら「いや、だっておさるって威嚇してくるじゃない」って懸命な弁明を始めるゆうかりんだけ可愛かったよ
   にしてもどうして猿なのって言ったらゆうかりんはとてもとても偉そうに「特に理由はない」って言うんだ 地底の一軒で沸くようになった温泉には
   よく平和なツラをした猿がタダで温泉を楽しみに来るという さてはゆうかりんも温泉に入りたいのかな? それなら今日の入浴剤は
   旅の宿シリーズの草津の湯にしてあげよう 「温泉に連れてってくれるんじゃないの?」って言われてそれこそキーキー言われながら
   ひっかかれそうだから今のところは言わないよ 保身の事ばっか考える自分にちょっと苦笑 えっと今は時期が悪いんだうんそういうことだな
   さて ゆうかりんはまだまだお猿モードらしい 時々身をよじっては更に俺の身体と自分の身体を密着させてすりすりと感触を楽しんでくる
   ぶっちゃけいつもと何ら変わらない気がするんだけどね ただ、ゆうかりんにも何か理由がないと甘え辛いものなのかなあとは思うよ
   俺も日常生活の中で下らないミスをして悲しい気持ちになった時とかに全力でゆうかりんに抱きしめてもらうんだけどね やっぱり理由がないと
   こっ恥ずかしいのかなって思う かと言って猿の猿真似は理由になってない気もするけどね ゆうかりんだから理由が無くてもいいのにとは思う
   そうだ猿なんだから毛繕いでもしようか、って提案したらゆうかりんはキョトンとしていた いや猿って毛繕いばっかしてるイメージない?って聞いたら
   「盲点だったわ」なんて言っちゃうんだ 猿は餌食ってるか毛繕いしてるかっていうイメージだった俺には信じられない発言だよねこれね
   とりあえず毛繕いだって言ってゆうかりんの抱きしめてる腕を振り解いて、ゆうかりんを俺の膝に座らせてやるよ 何かの旅行の時に
   お土産として買った和櫛を用意するよ そしてゆうかりんの緑色の髪の毛にすっ、すっ、と優しく通すんだ 「これが毛繕い?」って言われてね、
   まあ毛繕いだよそのままの意味でね ゆうかりん気持ちいい?って聞いたら「ふつう」って返ってくる、普通でもゆうかりんは気持ちよさそうだね
   毛繕いって悪くない行為だよね、仲が深まるよね ゆうかりんの髪を弄ることのできる喜びを地味に感じられるしね!満足満足!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


6 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/6
   ゆうかりんに調べられたい
   ゆうかりんに隅々まで調べられたい
   解剖なんかされちゃってゆうかりんにじっくりと奥の奥まで見られたい アジの開きになった俺を見てゆうかりんがほくそ笑んで
   「あなたの身体のコトで知らないところなんてないわ」とかなんとか言っちゃうんだ ゆうかりんになら見られても恥ずかしくないねうん
   さてさて今日は弁当を忘れたんだよ 朝に起きてゆうかりんと作った奴さ、適当にご飯を詰めて、昨夜の晩の残りのおかずを詰めて、
   ゆうかりんがランチクロスできゅっとしてくれて、「今日も頑張ってね」とか言いながら出かける前に俺に持たせてくれるはずだった奴さ
   思い返してみれば今日の朝に足りなかったのは最後の部分だと思うよ 玄関でお弁当を受け取ってから家を出るはずだったのにさ、
   ゆうかりんが甘えるような顔をして俺に「行ってきますのキス」をねだったんだよね 仕方ないなぁとか言って恥ずかしさを誤魔化しつつ
   お願いに応えてやったら今度はゆうかりんがお返しをしてくれるんだ 「行ってらっしゃいのキス」だとか言いながらね 朝っぱらからそんなことを
   していたら弁当の事とかすっかり忘れちゃった いやあまあたまにこういう事があるんだけどね お昼ごはんが食べられないのはちょっと辛いよ
   なんでかって言うと単純に腹が減るからだね、三大欲求には敵わないんだね 最初は俺も別に慌てて取り乱して全裸になるとかは無かったんだよ
   家に忘れたならゆうかりんに持ってきてもらえばいいかなーと思ってね 文明も放任主義でも勝手に進歩するモノだよね、電話があるじゃないか
   自宅の電話番号をぽちぽちして、慣れない様子で電話口に出たゆうかりんに俺の弁当を仕事先まで届けてくれないかって言うだけだよね
   その場合ゆうかりんは「しょうがない人ね」なんて言いながらしぶしぶ応じてくれると思うんだ お空をゆっくりふよふよと飛びながら
   俺に届けに来てくれると思うんだよ でもさ、今我が家に電話してるんだけどコール音から先に進まないの ゆうかりんお出かけ中なのかなぁ
   仕方ないから適当な定食屋でお昼を済ませるよ ゆうかりんと一緒に作ったお弁当が食べられないなんて今日は全くもって厄日って奴だね
   微妙に凹んだ気分になりながらも午後のお勤めを適当にこなしてそれなりの時間に帰路に就く とぼとぼと歩いていると美しい後姿を発見するの
   お知り合いの魔法使いであるところのアリスさんだよ どこかからの帰りかなーって思いながら声をかけると、挨拶もそこそこに俺の顔をじろじろ見て
   「なかなかおいしかった」とか「幽香は料理できないの」だとかそういう事を言い始めるんだ いきなり話が見えなくてどういうことかと尋ねると
   イチから説明してくれるんだけどね なんでも、お昼頃にゆうかりんが何やらお弁当を持って神社に来たんだってさ 神社の巫女さんと、
   白と黒の魔法使いと、たまたま居合わせたアリスさんに向かって嬉しそうに「旦那が作った弁当だから食べよう」みたいな事を言ったんだって
   四人で俺の忘れていったお弁当を囲んでつっつき合って食べたんだってさ ひとつおかずを取るごとに、ゆうかりんが解説を挟むんだって
   これはアレで、どう作ったとか、誰が作ったとかね まあ全部俺が作ったんだけど、ニコニコしながら嬉しそうに一品ずつおかずの解説をしたんだってさ
   ゆうかりんは自分で食べるより食べるのを勧める側だったみたい 俺の忘れていった昼食をまるで誇るように分けたみたいでなんだか恥ずかしい 
   アリスさんは「弁当ひとつであそこまで嬉しそうに自慢されちゃ敵わないわね」なんて言ってやわらかく笑ってくれるんだ 悪い気はしないモンだね
   ゆうかりんにとって俺と俺の手作りのお弁当が「他の人に教えてやりたい存在」になれたのかなと思ってくすぐったいような俺も嬉しいような
   まあでも届けに来てくれなかったのは良くないかな 帰ったら向こうの反応を見ずに抱きしめてやろうと思ったりしたんだ!問答無用!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


7 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/7
   ゆうかりんに掘られたい
   ゆうかりんにあなをほるされたい
   常識を逸脱しているというか斜め上にイッてるというか、普段はしないようなちょっと特殊なプレイがしたくなった時のゆうかりんは
   少し申し訳なさそうな顔で上目遣いになってね、俺の手をぎゅっと握りながら「今日はいっぱいするけど、いい?」みたいに言うんだよ
   聞かれてはいるんだけど実際のところは俺に考える隙は与えられてなくて ただただ肯定の意味で首を縦に振るしかないんだよね
   財布の中とかあの子のスカートの中とかいろいろ探すんだけどどこにも選択権も拒否権も無い 俺にも少しくらい権利って奴が欲しいもんだよ
   ゆうかりんはそんな俺の反応に満足そうに頷いてね 一緒に風呂に入った後に先に寝室に行って待ってろって言うんだよね
   そういう時のゆうかりんの笑顔が色々と眩しくてね あまりにも眩しすぎて俺はちょっとだけこの先の不安を感じてしまうわけだよ
   ゆうかりんがあんな言い方をしたからには"絶対に何かある"ってことだからね ゆうかりんも可愛いけど自分の身体も可愛いので
   少しだけ身構えてしまうんだよ 俺が寝室に入ってベッドの上でぼーっとしていて、程無くして既に裸の状態のゆうかりんが入ってくるんだ
   手元には何やら黒い布、それに俺のマラビンビンより一回り大きいピンク色のキノコがくっついてるアイテムを持っているんだ 横に座って
   俺にわざわざ見せてくれるゆうかりん 「まだそれ持ってたんだね」って言うとニコッと笑って「使う時っていうのは必ず来るものなのよ」って言うんだ
   俗にいうペニスバンド ゆうかりんの股間から男性器が生えちゃった!みたいなプレイができる優れものさ 普段できないことができるよね
   すごい昔、それも下手したら100年200年くらい前に使った覚えがあるよ その時は確か「女の子にしてあげる」とか何とか言いながら
   ガンガン突かれながら乳首を捻り上げられ続けたんだっけかな 一時期毎晩のようにそんなことをされていたんだよ 悪夢の類だよね
   お尻の穴のちょっと入ったところの、ゴリゴリした何かを刺激され続けて、それと同時に乳首も徹底的にこねくり回されて、それなのに
   性器だけは絶対に触ってもらえない、っていうプレイだった 数週間続けられてね、楽しそうなゆうかりんとは裏腹に、俺は気が狂いそうだったよ
   最終的には前立腺と乳首への刺激で絶頂できるようになったんだよね 今まであまり知らなかったタイプの快感がビクンビクンと身体を走って
   変な声とか出しちゃったんだ ゆうかりんは俺の変な顔と変な声を見て満足したみたいで、それでようやく止めてくれるのかなと思ったら
   「今度は乳首だけ」「お尻の穴だけ」ってやられてさ、そりゃあもう大変だったよ 数年間は普通のセックスじゃ満足できない身体になってしまって
   男としての尊厳をすっぽり抜き取られたような、本当にゆうかりんに女の子にされちゃったかのような気分だったんだ 思い出すと未だに身震いさ
   こんな事を思い出してる間にもゆうかりんはペニスバンドを装着してしまってね 心の準備をするかのようにまがい物の男性器を擦るんだよ
   俺がハッキリと嫌だと言ってしまえばそれまでな気がするんだけど、そうなった場合にゆうかりんは当然不機嫌になるじゃん ゆうかりんが
   不機嫌になると俺も結局不安になるわけだからね やっぱり受け入れるというかやりたい事はやらせるというか、そういうのが大切だよね
   「身体に支障が出るようなプレイはやめてね」的な事をやんわりとゆうかりんに言うんだけどさ 笑顔のゆうかりんは俺の肩を撫でながら
   「あなたがどうなっても私が面倒見てあげるから大丈夫」って言うんだ うーんこれは解決になってるのかな?本当に大丈夫ならいいんだけどね
   後はゆうかりんに組み伏されて後ろの穴を犯され続けてね、満足そうなゆうかりんの口プレイを虚ろに聞き続けていたんだ!ひぃん!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


8 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/8
   ゆうかりんとくっつきたい
   ゆうかりんと肌をくっつけたい
   六月といったら梅雨のイメージ だけどもまだ梅雨には入ってないよ 入ってないけども結構な雨量っていうだけさ
   コピー用紙の裏にボールペンで一心不乱に縦線を入れたような面白味の無い雨が、俺とゆうかりんの愛の巣の屋根にあたって
   斜面を伝ってドバドバと零れ落ちるの 畑なのか花壇なのかわからない庭にも、魔法の森にもガンガン恵みの雨がもたらされるよ
   たまにはこういう日もあるよね、と思ってソファーに浅く腰掛けて、まったりと積んでいた小説でも消化していこうかなと思ったんだけど
   どうにもこうにも腑に落ちない顔をしているのはゆうかりん 雨が降って外に出れなくて怒るなんて、君は本当に子供みたいだね
   明らかに「欲求不満」ってな顔をして部屋をウロウロするゆうかりんを小説を読みつつ、ちらちらと横目で覗いて観察してみるよ
   窓の外を見てみたり、クッションをお行儀悪く蹴っ飛ばしてみたりとかして、溜まった鬱憤を何に向けていいのかといった感じだね
   雨が降ってると二人の日課であるところのお散歩に行けないからね そりゃあ俺だって残念だけども雨の中歩く気にはなれないよ
   しょうがないっていう言葉で片付けたいんだけど、ゆうかりんはやっぱり一筋縄ではいかないみたいだね 飲みかけのペットボトルを
   ベコベコ言わせたりしてて、そろそろ限界になって俺のところに来るんじゃないかなーと思ってたんだよ そしたら案の定やってくるの
   来るって言ってもそんな生易しいものじゃないよ 「勇気を出して膝から下にぶつかるんだ」みたいな力強い勢いのあるものでね
   ガラ空きだった俺の腹部に南斗人間砲弾してくるんだ ああもう身体を鍛えてなかったらこの瞬間に勝負が決まっちゃいそうだね
   そのまま俺の身体にかじりつくようにしながら「暇ー」なんて言うのさ まるでプロレス技でもかけるように器用に伸ばした腕を絡ませて、
   瞬時に俺の逃げ場を失うのもお手の物といった感じさ じめじめしたこの天気でゆうかりんと肌をくっつけると、申し訳無いけどちょっと不快
   加えて夏を控える暑さがちょっとずつ顔を見せてきてるわけだからね 「ゆうかりん、暑いんだけど」って言ってやったらしれっとした顔で
   「私は別に暑くない」とか言うんだ 俺に目線を合わせないようにしたまま、身体をずいって寄せてきて更に密着させられちゃうんだ
   俺の意見なんて一面のスケルトン・Tみたいな存在なんだね 「聞いてやってもいいけど受け入れる気は無い」みたいなものなんだね
   ゆうかりんには参らされてしまうよ まあ俺もゆうかりんもこういう関係なわけだから別に悪い気はしないんだけどさ、なんていうか
   やる事が毎回極端というか全力というか、でやっぱりゆうかりんに振り回されるんだよね そんな全力で俺に触りにこなくてもいいじゃないか
   って遠回しに言ってやるんだけどこういうのは聞こえないフリをしてやり過ごすことに決めているらしく、反応らしい反応を返されないの
   そのままの状態で少し時間が過ぎてね 不意に俺が開きっぱなしで持っていた小説を取り上げられるんだ 勢い良くパタンと閉じて
   テーブルに置かれるの 宙ぶらりんになった俺の手をゆうかりんが持って、そして自分の頭の上に乗せさせるんだよ これはどうも
   「本なんて読んでる暇があったら私の頭でも撫でて欲しいものだ」っていう事らしい ゆうかりんの無言のナントカは随分わかりやすいね
   せめて栞でも挟ませて欲しかったよ 軽いため息を吐きつつ、雨の音が響く中、ゆうかりんの緑色の髪をわしゃわしゃとしてやると
   ようやくゆうかりんに満足そうな笑顔が戻るんだ 全くもう、ゆうかりんってこういう単純なのが好きなんだから!単純っ子だね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


9 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/9
   ゆうかりんに相談したい
   ゆうかりんに悩みを打ち明けたい
   でもゆうかりんに関する悩みだったらゆうかりん本人には打ち明けられないよね、ここらへんが厄介なところだと思うんだよね
   だからこう誰か他の人を探さないといけないんだよね ゆうかりんのことをある程度知ってる人が居たら適任なんだけど
   なかなかそういう人は身近にいないものさ そもそも身近にあんまり人が居ないんだよね、妖怪さんだったら山盛りだけどね
   あと妖精とかそういうのね 人じゃない生き物だったら両手でお砂場の砂を掴むくらいたくさんいるのに人間ってのはあんまりいない
   まあ人里に行けば一杯居るんだけど、何度も言うようにゆうかりんの事を理解してくれる人っていうのが全然居ないわけだよねこれがね
   まず第一に「ゆうかりんはかわいい」っていう事を理解できてないんだ、みんな ゆうかりんはかっこいいって部分もあるけども
   やっぱり根本としては「かわいいおんなのこ」なんだよ、これを何故か誰も理解してない これは腐った世の中って奴だよね
   みんなゆうかりんを土の下から出てきた土偶か何かと勘違いしてるんじゃないかな、「ゆうかりんはかわいいおんなのこ」、これは定理さ
   こんな事を言ってても始まらないから適当に相談する人を探してみたよ 「なんかすごい失礼な選ばれ方された気がするんだけど」って言って
   隠すつもりのない溜め息を吐くのは何代目かはわからない博麗の巫女さん 暇そうだったから相談に乗って欲しいってお願いしたんだけど
   本人はどうにも不満みたい じゃあここは言葉を変えて「君じゃないとだめなんだ、お願いだ」って言って手を握ってみることにすると
   今度は「こういう事ばっかしてるから幽香に嫌われるんじゃないの?」って言われた べ、別に嫌われてなんかないよ本当だよ俺嘘吐かないよ
   そんなやり取りをしつつのご相談 相談料として今度来るときはお茶菓子を持ってくる事を約束させられてね 縁側で隣同士に座って
   いざトーク開始だよ 相談の内容はね、さんざん言ってるようにゆうかりんの事なんだけどさ ゆうかりんさ、甘えたがりなんだよね
   甘えたがりというかどうにも過剰に感じられるんだよね こうさ、家の外ではつんつんした薔薇の棘みたいな態度をとってるんだけど
   家で俺と二人きりになるとさ、反動が酷いんだよ もうベタベタ触ってくるし何でも俺にやらせようとするの 甘えん坊になっちゃうのさ
   俺は思うんだけどさ、家でも外でもちょっとずつ甘えてくるようになれば色々と偏らなくていい気がするんだよね 要はバランスなんだよ
   空を飛んだり飛ばなかったりする素敵な巫女さんは「あーあーはいはい」なんて言いながらやたらと楽しくなさげに聞いてくれるんだけどさ
   ようやく何か言ってくれたかと思ったら「幽香も同じような事言ってたわよ」だってさ どういうことかと聞き返してみると、なんでも
   「家の中だと旦那が甘えてきて困る、私は母親じゃないのに」って相談してきたんだってさ、ちょっと前にね どういうことなんだろうね
   「あんたらどういう生活してるワケ?」なんて聞かれてしまってちょっとまごつくよ 冷静に考えてみると俺もちょっと甘えてるかもしれない
   ゆうかりんが居たら甘えたくなるのは当然じゃないか だけどなんていうか、そこまで甘えてないつもりなんだけどな そういうものなのにね
   結局のところ、自分がおちょくられてると思った巫女さんにゆるーく神社を追い出されてね 相談の成果も何もないままとぼとぼ帰る事にしたよ
   家に帰るともちろんゆうかりんが居る おかえりを言うより先に玄関で即抱き着いてくるんだよ、「こらこら甘えないの」ってゆうかりんに言っても
   「お互い様でしょ」なんて返されてしまってね お互い様て、俺はそんなに甘えてないよ!そういう年齢でもないし!本当だよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふ


10 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/10
   ゆうかりんと作りたい
   ゆうかりんと料理を作りたい
   「ドキドキ!ゆうかりん三分クッキング!」って奴だね 今考えたタイトルだけど微妙にしっくりこなくて自分自身に腹が立つよ
   ビックリマークを二つ入れるくらいならどこかに☆でも突っ込んで一昔前のエロゲのタイトルみたいな空気を出した方がいいのかもね
   今日の料理はなんですか 今日はジャムを作ります ジャムって割と便利なんだよね、パンに塗ったりするのはもちろんのこと
   チーズに塗ったりケーキに使ったり、あとはゆうかりんのお肌に垂らしてペロペロしてみたりする時に使うからとても便利なんだよ
   「ゆうかりんおいしいよ」なんてわざとらしく言ってやったりすると、恥ずかしそうな顔をしたゆうかりんの頬がイチゴジャム色になるんだよね
   ちなみにやりすぎると「食べ物で遊ぶな」って言われてマッハオラッされるから注意 ザリガニのジャムだけは理解できないなあ
   そんなわけでジャムだからね 大抵の場合は果物のジャムだと思うんだ だから今日はいろいろ用意したよ 俺の嫌いな柑橘類とか、
   バナナとかイチゴとかそういう類のものとかね 「ねえ、本当にやるの?」って不安そうな顔をこちらに向けてくるゆうかりん
   大丈夫だよ、ゆうかりんは心配しなくていいんだよ ゆうかりんと俺が力を合わせれば乗り越えられない壁なんて存在しないよ
   いつもそう言ってやってきたじゃないか そう言って軽く額にキスをしてやるとゆうかりんは黙った のっぴきならない顔のまんまでね
   ここに用意したフルーツの類だけどね、俺ぶっちゃけ果物は苦手なんだよね 下手したらダイヤで8:2つけられるくらい苦手だよ
   でもゆうかりんがジャムにしてくれればおいしく食べられると思う これは魔法だよ、ゆうかりんは魔法も使える女の子なんだね
   そんなわけでさっそく調理に移るよ 俺はバナナの皮を嫌に丁寧に剥いてやる ゆうかりんはあらかじめの言いつけ通り、
   小瓶の蓋を開けて持ってスタンバイするんだ じゃあゆうかりんいくよ?って言って頷いたのを確認して、俺は剥いたバナナを
   ゆうかりんのお口に突っ込んでやるんだ ただバナナを口に入れてるだけだっていうのにゆうかりんは何が怖いのか目をぎゅっとして
   そしてバナナをもぐもぐするんだよね ゆうかりんの口で果物を咀嚼することによって素晴らしいジャムへと早変わりするんだ、不思議だね
   口を閉じて一心不乱にくちゅくちゅするゆうかりん しばらくそうした後、目を開けてチラッと俺の方を窺うんだ 「もういい?」って感じで
   ゆうかりんに口を開けさせて、大丈夫そうだったので取り出す事にしたよ 伸ばした人差指を下に向けてクイックイッてやって指示すると
   これまた事前の言い付け通り、ゆうかりんは口の中のモノを小瓶の中に吐き落とすの ぺちょぺちょって軽い音がしてね、その音が
   粘性を持ったジャムとしての完成を俺とゆうかりんに教えてくれるんだよ ゆうかりんの口から出てきた黄色いジャム、いいものだね
   ゆうかりんのお口は小さいからね、一回だけじゃ量として物足りないの だから何回か連続でやる必要があるよね 残ったバナナを
   ずいっとゆうかりんに向ける もう既に何分も経ってるのに、ここぞとばかりに「ぼーっとしてたら三分経っちゃうよ」とか言ってね
   そんな感じでセカンドトライに移るんだ 俺、ゆうかりんのジャムがこの瓶いっぱいに溜まったらパンに塗って食べるんだ
   ゆうかりんの目の前でゆうかりんのジャムを口いっぱいに頬張るんだ、たまらないね ゆうかりんの口から直接ジャムを食うのもアリだけど
   それはそれでなんだか風情が無いよね やっぱりジャムは塗るものさ!君の髪に塗ってみるのもいいかもね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


11 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/11
   ゆうかりんに飛び込みたい
   ゆうかりんに飛びつきたい
   地震が起こったらまず何をするかって考えておくのは非常に大事だよ 人は経験を反省し、それを生かして成長していくのです
   俺はしっかり考えてあるよ まずグラッときたらゆうかりんの位置を確認する サーマルゴーグルが付いてるわけではないけども
   ゆうかりんの居る方向だけは絶対に確認できるっていう謎の自信があるよ だから一秒もためらわないでゆうかりんの方を向くの
   時により日によりゆうかりんの反応も変わるよ びっくりしてたり、笑ってたりね その次は、揺れが継続してようとしていまいと
   ゆうかりんの方に駆け寄るんだよ こればっかりは早さが大事だよ まあ大抵ゆうかりんは俺の近くに居てくれるから
   駆け寄るも何も無いとは思うんだけど、それでも早く、一秒でも早くだよ 「一秒でも早く」は津波対策の基本でもあるからね
   その後は、ゆうかりんが受け入れ態勢を整えてようが整えていまいが、ゆうかりんに思いっきり抱き着くんだ 飛び込むようにね
   両腕に力を籠めてゆうかりんを抱きしめながら、ゆうかりんの胸元に顔をぐいぐい押しつけるんだよ ゆうかりんに顔を埋めるようにして
   「こわい」なんて呟いてちょっと震えてみたりとかするのさ いやね、これね、ふざけてると思う奴が100人中100人だと思うんだけども
   実際こうでもしないと落ち着かないんだよね ぶっちゃけた話ね、今でも少し揺れただけで呼吸が止まりそうになるんだよね
   本当に怖いんだよ だからこうやってゆうかりんの持つゆうかりん成分を過剰摂取して、少しでもウフフな気持ちにしようとしてるの
   ゆうかりんは大抵の場合、残された財宝を護るように俺の頭を優しく包むように抱きしめ返してくれてね、カタカタとカップが音を立てるのが
   止むまでずっと待ってくれるんだ 何も言わないでだよ 二人で身体を寄り添わせてじーっとしてるんだよ 大きな地震じゃなければ
   そのうち勝手に元の状態に戻るからね、そうなったらゆうかりんが俺の背中をぽんぽんと優しく叩いてくれて、俺をゆっくり引き剥がすの
   「はいもう大丈夫よ」って言ってくれてね 時々気分によっては「そんないつまでも子供みたいにしないの」とか言いながらだよ
   一回引き剥がされても大抵の場合俺はセカンドトライに移るんだけどね 大丈夫なのを確認しても、俺自身が完全に落ち着くまで
   まだゆうかりんの腕の中にいたいの おかしな話だと思うんだけどさ、こうなってしまって気付いたことってのがあるんだけど、
   やっぱり無意識のうちに母性みたいなものを求めてるんだと思うの ゆうかりんのおっぱいに全力でダイブするのはいやらしい気持ちじゃなくて
   いや、いやらしい気持ちも当然のような顔してそこに存在するんだけど、そうじゃなくてそれを上回るような無意識のうちの気持ちがあって
   子供みたいな気持ちでね、ゆうかりんの中の母たる部分を求めてるんだと思うの 実際にゆうかりんの体温を肌で感じられないとなれば
   俺は自分がどうなってしまうのかわからない、見当もつかないよ ゆうかりんのおかげでなんとか保ててる状態なんだと思う
   こういう時に「あーやっぱゆうかりんの事好きだわー」みたいに思っちゃうんだ やっぱりね、ゆうかりんの事が一番好きなんだよ
   一方通行な感情であっても構わないよ 地震に鎌かけられたようで嫌だし、ゆうかりんに失礼な気もするけど、それでも好きなの、うん
   「地震、無くなるといいわね」なんて言いながら俺の背中をぽんぽんするゆうかりん 完全に無くなるってのは立地上あり得ないけども
   もうたまにくらいでいいよね!たまにゆうかりんに抱き着くくらいにしないとそろそろ嫌がられるかも!それは困るよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


12 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/12
   ゆうかりんに所有されたい
   ゆうかりんに俺の一切を所有されたい
   元よりこの身も心もゆうかりんに奉げるつもりだからね、今さら首輪とリードをつけられたって俺の思いは決して揺るがないよ本当だよ
   いきなりね、ゆうかりんが後ろから抱き着いてくるの 不意打ち気味だったから大きく身体がよろめいてしまうんだけども、
   俺に抱き着いてくるのはゆうかりんぐらいだとわかっているからしっかりと足を踏ん張るよ ゆうかりんを受け止めるのも俺の仕事
   妙に上機嫌なゆうかりんはね、俺の背中に顔をうずめてうりうりってやって、大きな声で「これ全部私のー」とか言うんだよ 
   まいったね、俺は全部ゆうかりんのモノになっちゃったみたいだよ 俺の身体なのにゆうかりんのモノっていうのも不思議なものだね
   「自分が第一発見者だから惑星の名付け親だ」とでも言いたいようにゆうかりんは俺の身体を更にぎゅっ、ぎゅっとやってきて
   そしてどんどんこっちに体重をかけてくるんだ このままじゃ俺がゆうかりんに押し潰されてしまいそうだからね、くるっとまわって
   ゆうかりんを正面から抱きしめる形になってやった そのままふわふわの赤いソファーにもたれ込んだりしてみてね
   そのまま二人でお互いに身体をすりすりし合ったりするんだ 今日から俺はゆうかりんのものだから、ちゃんとゆうかりんの言うとおりに
   行動しないといけないんだって 俺の腕の中でゆうかりんは得意げに話し始めるんだ まず俺の目を見てね、ニコッとほほ笑むの
   この二つの目はゆうかりんの事を見るか、ゆうかりんの事を追うか、ゆうかりんの事を探すかしかしちゃいけないんだって
   次に口、くちびるをゆうかりんに人差指でちょんとされるよ 俺の口はゆうかりんに愛の言葉をささやき続けるためにあるんだって
   ちゃんとゆうかりんに聞こえるように言わないといけないんだって 「できるわよね?」って小学校の教師が優しく諭すように
   語りかけてくるゆうかりんに「ちょっと難しいね」って返したら、また言葉を途中で人差指で遮られてしまってね 意地悪っぽい笑みと共に
   「弱音は吐かないの」って言われてしまった 弱音の逆があるとしたら強音かな、強音を吐いたら吐いたで満足してくれないとも思うけどね
   今度はゆうかりんが俺の髪をさわさわするんだよ 襟足のところをくすぐるように撫ぜたりしてね 「髪の毛は急に伸ばせない」って言うと
   そうじゃなくて頭の話だと言う ずっとゆうかりんの事を考えるといいんだって そもそもさっきから口答えばっかりしてる俺に対して
   「そんな暇があったら私に『好き』の一言くらい欲しいものだわ」なんて挑発気味に言うんだよ いやらしく細めて俺を射抜くその瞳は
   俺に拒否権どころか参政権すら与えてくれないようでね 「俺は好きだよ」って言ったら今度は言い方がそっけないから駄目だと
   手堅い指摘をされてしまってね、しょうがないからやり直す事に 恥ずかしさをごまかすためにウォッホンと気前の良さそうな咳払いをして、
   ゆうかりんを見て、ゆうかりんの事を考えつつ、ゆうかりんに向かって「ゆうかりん、好きだよ」って言ってやったんだ それも心からね
   俺の言葉にゆうかりんは満足したようで、うんうんと頷いた後俺の胸元に寄り添うように顔をつけて「私も好きよ」って言ってくれるの
   あとは言われてなくても他の部位の仕事も理解できるよ 俺のこの腕はゆうかりんを抱きしめるためにあるのさ 存分に使ってやることにしたよ
   にしても俺も所有権を明示したいなと思ってね 俺はゆうかりんのモノだけど、ゆうかりんは俺のモノになってくれるよね?って言ったら
   「それとこれとは話が違う」って言って顔を赤らめちゃうゆうかりん いや駄目だよこれは決定済みだよ、もう俺のものだから!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふふふふ


13 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/13
   ゆうかりんに怒られたい
   ゆうかりんに嫌われたい
   だいたい日付が変わった時くらいまで覚えてるんだよね、普段飲まないのにウイスキーなんか買ってみたりしてちびちび飲んで
   適当に炒ったナッツだの向日葵の種だのをツマミにして楽しんでたんだよね 酒の味なんてわからないのに「ハハハそれっぽい」とか言って
   勝手にテンションがハイになってたところまでは覚えてるよ んで気付いたらベッドの上でまたいつも通りの朝を迎えるんだよね
   頭がガンガンするの、酒なんて強くないのにペースを考えずに飲んだからだね 俺の横にゆうかりんがいないなぁと思ったら
   既に起きていてね、具の無いお茶漬けなんかを用意してくれてたりするんだ きっと勝手に潰れた俺をベッドの上まで運んでくれたのも
   他の誰でもなくゆうかりんだろう、それに加えて朝ごはんまで用意してくれるなんてゆうかりんはかわいい上に家庭的でいい子だなぁとか
   思いながらアルコール度数40パーセントのスマイルでゆうかりんに駆け寄って朝の挨拶をするよ そしてハグしておはようのキス、と思ったら
   ゆうかりんは挨拶も返さずにつんとした表情でするりと俺の腕をよけちゃうんだ ひっくり返ったゴキブリの死骸を見るような目を向けてきてね
   「とっととご飯食べて仕事でも言ったら?」なんて言うんだよ 俺の目の前にバーン!って机が真っ二つになりそうなくらい勢い良く箸を置くの
   お茶漬けだから木のスプーンがいい、とか言い出せない展開だね 何このゆうかりん滅茶苦茶機嫌悪い、どうしよう俺おっかないよ
   そのままヒビの入って変な割れ方をした箸でお茶漬けを胃に流し込んで、がらがら着替えて見えない何かに追われるようにして家を飛び出すよ
   「何が『お前』よ、誰が『お前』なのよ」とかブツブツ言うゆうかりんはお見送りもしてくれなかった ゆうかりん成分が身体に満ち溢れないと
   やっぱりなんだか切ないよね 振り返ってもゆうかりんの姿は見えない、切ない気持ちのままつまらないお勤めを過ごすことになるんだよ
   でね、帰りには洋菓子屋さんでプリンを買ってきたの ちっちゃいカップに入ってるけども俺の昼食の三倍くらいの値段がする奴をね
   それを持って帰宅して、案の定「おかえり」とも言ってくれなかったゆうかりんに献上だよ 理由もわからず全身全霊の土下座をかましながらね
   流石に不憫に思ったのか、「そこまではしなくていい」みたいに言ってくれるゆうかりん 涙目の俺の顔を見て深いため息を吐くんだよ
   その体勢のままどうして怒ってるのかを聞いてみる事にするの なんでも、昨日ベロンベロンに酔っ払った俺が、ゆうかりんの事を
   「お前」って呼んだんだって、それがどうしても気に食わなかったんだってさ いつもはそんな呼び方しないで「ゆうかりん」って言ってるの、
   実はこれ俺がこう呼びたがってるからっていうわけじゃなくて、いやそういうのもあるけどさ、ゆうかりんがこう呼んで欲しがってるんだよね
   俺が「ゆうかりん」って呼ぶとなんだか特別扱いされてるようで嬉しいんだって言ってた もちろんゆうかりんは特別だよ、特別なゆうかりんだからね
   でも昨日の俺は「お前」って呼んだわけで、だからゆうかりんは怒ってるのね 理由が判明したらまたその瞬間から平謝りの連続だよ
   ゆうかりんは俺の顔をガッと手で掴んでこっちを向かせるんだ そして「私は何?『お前』?」って聞いてくるの それに対して俺が「ゆうかりん」って
   答えるんだ こんなやり取りを30回くらいしたよ 怒っちゃった時のゆうかりんを宥めるのは毎回骨が折れるね 一旦は「許す」と言ってくれたんだけど
   今日一日はずっとネチネチと言い続けちゃうんだよね 私が「お前」ならあなたは「あんた」だとかね 「あなた」も「あんた」も変わらないじゃないかと
   突っ込むとまた話がややこしい方向に行きそうだから黙って聞いていたよ 酒は飲んでも飲まれるなっていうからね、気をつけるよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


14 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/14
   ゆうかりんに尽くしたい
   ゆうかりんに尽くしつくしたい
   「つくしつくし煩いわよ。食べるの?」って言われたけどそっちじゃないよ 土筆は無駄に引っこ抜いて遊んだ記憶ばっかりだよ
   それに土筆は好んで食べたいと思うようなモノじゃないよね やっぱり愛でるものだよねあれは まあなんだ、土筆トークは終わりにしようか
   テレビで音楽番組なんかを見てて思ったことがあるんだ 自分では全然そういうつもりではなかったんだけども、単純な結果的に
   俺って結構ゆうかりんに尽くしてるなぁ、ってね こうね、「俺より先に寝てはいけない、俺より後に起きてもいけない」って聞いて
   俺はゆうかりんより後に寝るしゆうかりんより先に起きるなーって思ったわけなのよ 割と俺って尽くすタイプだったんだなあと思って
   一人でニヤニヤしていると何を思われたのかゆうかりんに「何?面白い事でもあったの?私にも教えて」なんて言われてしまって
   どう答えたものか少し悩んでみたりしてね 毎晩寝るときは抱き着いてくるゆうかりんに腕枕をしてあげて 寝息が聞こえるまでしてあげて
   ようやく寝たなーと思ってから安心して俺も寝たり、そのままゆうかりんの寝顔を間近で楽しんだりしてるんだ 朝起きるときは
   小っちゃい音の目覚ましをかけてゆうかりんより早く起きてね、朝食の準備をするんだ してからゆうかりんを起こしてあげるんだよ
   先ほど耳にした曲に「飯は上手く作れ、いつも綺麗でいろ」というフレーズもあったけどこの二つはどうだろう ご飯の話は
   そこそこ上手くできてるんじゃないかなあと思う 朝食も夕食も俺が作るよ、時々ゆうかりんが作ることもあるけどね
   何か目出度いイベントの時とかは一緒に作ったりもする ゆうかりんが笑顔を見せてくれるから結構上手く作れてると思いたい
   「綺麗」という言葉は自分には置き換えられないね 肉体労働で毎日オトコ臭いニオイを発しながら帰ってくる俺とは無縁の単語だよ
   でもゆうかりんの事を綺麗にしたりしてるよ ゆうかりんの身体の隅々まで洗ってあげるのも俺だし、髪を梳かすのも俺の仕事さ
   どれについても「自分でやれ」とはなかなか言わないよ なんだかゆうかりんの身の回りのコトをしてると満たされるような気持ちになるんだ
   直接的な意味でゆうかりんの役に立ててることが嬉しいんだよね 黙って俺が何かするのを見ていてくれるゆうかりんにも感謝してるよ
   そんなことを思いながらまた一人でニヤニヤしていたんだ 実のところゆうかりんも同じような事を考えていたみたいでね、こっちにに来て
   俺の膝の上に座るんだ 俺の顔を間近で覗き込むようにしながら「できる限りで構わないからね?」なんて言うんだ 頬を撫でながらね
   できる限り、なんて言わなくてもいいのに 俺は全力を賭してゆうかりんに接したいっていうのにね 本当は外になんて出歩かないで
   ずーっとゆうかりんの隣にいて、身の回りの事をこなしてあげたいんだよね 何度も言うように、ゆうかりんの喜びは俺の喜びだから
   それだけで俺は満足なんだよ これ以上はない喜びなんだ それでもやっぱり、まあいろいろありまして、結局は願いかなわずだけどね
   こういう時にゆうかりんは恥ずかしそうに身をよじって言うのさ 「いつも二人がベタベタしてるように思われるじゃない」ってね
   誰に見られた時の事を考えてるのかわからないよ それに俺とゆうかりんがベタベタどころかヌチャヌチャしているのはいつもの事だから
   他の人たちに見せつけて教えてあげてもいいと思うんだけどね 恥ずかしいなら恥ずかしくなくなるまで待ってみた方がいいのかな
   恥ずかしくなくなるくらいくっついてやりたいものだね 忘れないでね、俺の愛する女はこの世の中でただ一人しかいないんだよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


15 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/15
   ゆうかりんを飾りたい
   ゆうかりんの髪を飾りたい
   髪飾りをプレゼントしたんだ ゆうかりんの緑のふんわりした髪に似合うかなと思って買ってみたんだ ただの思いつきではあったけども
   「喜んでくれるといいなあ」なんて思いながら、ちょっと高めの金額に困惑しながら、財布の中身をダイエットさせることに成功しつつ
   君のために持ってきたんだ 向日葵を模したコサージュ、そこまで大きくない奴が付いてるの 玄関を開けて即抱き着いてくるゆうかりんを
   抱きしめ返して頬擦りしてその後にさりげなく見せて渡してみたんだ 「プレゼントだよ」なんて言いながらね、なんだかちょっと恥ずかしいね
   目の前で宝箱が開いたように顔を輝かせるゆうかりん そのまま俺の手からふんだくるようにしてね、頭上高く掲げてまじまじ見るの
   お年玉を貰った小学生の方がまださりげない喜び方をしそうだよ 苦笑しつつもゆうかりんが喜んでくれた事が俺の心も喜ばせる
   でもね、ゆうかりんの口から出た言葉はすごく意外だった 単純な四文字だよ「いらない」だってさ 完璧な笑顔は崩さないままで、
   俺の手に押し付け返すんだ びっくりだよね、普通に「えっ」て声が出ちゃったよ ゆうかりんはそのまま何事もなかったかのように
   ウフフって軽くほほ笑んだ後、狐に全力でつままれたような俺に向かって「こんなにセンスがいいと付ける方も困るわ」なんて言うんだよね
   そのまま後ろで手を組んでリビングの方に戻っていくんだ 何がなんだかわからなかったけど、ゆうかりんの意味深なセリフのせいで
   ちょろちょろっと思い出してきたことがあるよ 相当昔の話だよね、まだゆうかりんが今より髪型が長かったころの話だから相当だよね
   ああそうだ、その時も髪飾りをあげたんだっけかな しかも同じような理由で買ってきた奴だよ 本当に思いつきで買ってきた奴さ
   それをゆうかりんに渡したんだっけね 確かね、それが初めてのプレゼントだった気がするんだ 今でこそ何かにつけて贈り物するけど
   当時の俺もゆうかりんもまだお互いに芯まで触れられなかったからね、珍しいイベントだったのかなって思うよ ゆうかりんはすごい驚いて
   そして喜んでくれたんだ 笑顔のまま「何これダサい、あなたって本当にセンスが無いのね」なんて言いながら俺に抱き着いてきたりして
   俺も素直に喜んでいいやら何やらだよ その日からずっとゆうかりんの髪に俺の買った髪飾りが付くようになってさ わざわざ俺の手を引いて
   遊びに出かけた先で会った輩全員に「○○(←俺の名前)が買ってくれたのよ」って言い続けてたんだよね 相手が何か言うより先に
   「今一つよね」とか「ダサい」とか言い続けてさ、それでもずーっとつけてたんだよ 遠い昔の事でも思い出し始めると結構ぽんぽん出てくるね
   そしてね、ああそうだ、確か最終的にボロボロになって壊れちゃったんだよね 何かの拍子にポロッといっちゃったんだよね 破片が落ちて
   どこかにいっちゃったから直すこともできなかったんだよね それでね、ゆうかりん、しばらくの間俺の目の前に出てきてくれなかったんだよ
   従者さんを通して話を聞いても「会わせる顔が無い」とか言われちゃってね 俺のセンスをそれこそ壊れるくらいにボロクソに言ってたのに
   結局のところは大切にしてくれたんだなぁって思ったよ やっぱり贈り物ってそういうものなのかな 結局そのあと無理やり自室に押し入って
   一緒に気が済むまで泣いたのは別の話 ゆうかりん、モノを壊しちゃうのが申し訳無いと思ってるのかなあ 修理したり補強したりして
   ずっと長い間使えるようにするって言ってやるんだけど、「大事にとっておきたいわ」なんて言って、少しだけ悔しそうな顔で笑うんだよね
   ようし君がそういうつもりならこっちにだって考えがあるよ 無理やりゆうかりんの髪につけるしかあるまい!俺の意思だよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


16 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/16
   ゆうかりんと電気をつけたい
   ゆうかりんと明るいところでしたい
   ベッドの上でゆうかりんが何かを期待した目でこっちを見てるんだよ 俺はスイッチで電気を消したのちに彼女の名前を呼びながら
   俗にいうルパンダイブで突っ込むだけなんだけど、ふとあることを思いついてね 「電気つけっぱでいい?」って聞いてみたんだ
   ゆうかりんが驚いたような声を出すよ 困ったような顔をして、膝を抱き寄せて身体をぎゅっと丸めるようにしてこっちを見るの
   「なんか恥ずかしいよ」って言うんだよね こういう時だけ恥ずかしいとか言っちゃうんだねゆうかりん いつも夜の暗闇の中で
   無理やりゆうかりんにやらせられるポーズの方が恥ずかしいに決まってるっていうのにね もっともそうな理由を脳内で探して
   ポッと思いついた「明るいところでゆうかりんの全てを見たいんだ」とかを言ってみる ゆうかりんは最初嫌そうにしてもじもじしてたけど
   俺の妙な熱意に負けたのか、最終的には根本からポッキリと折れたようで 「恥ずかしいから、ちょっとだけね」なんて言いながらも
   「いいよ」って感じの熱い視線を送るんだよ 当然の如く男はオオカミでオオカミは当然の如くケダモノでビーストであるわけだから
   そんなことを言われてもちょっとのレベルで済ませられる自信は全く無いし約束も守れる気がしないから最初から何も言わずに
   自分の欲望を押し付けるようにねぷねぷとキスをしてやって服を脱がしにかかるよ やっぱりどうしても恥ずかしいらしくてね、
   俺の手になすがままにされつつも困ったような声をあげるんだ それと対照に、服を脱がせきってまず俺から出たのは感嘆の声だったよ
   いつもは電気を消していろいろやってるから、こんなに近くでゆうかりんの肢体を見たのは長年暮らしてきたけど初めてに近いね
   なんだか感動のようなものすら覚えて「ほう」とか「ふむ」とかいう声が出ちゃうんだ それに対してゆうかりんが突っ込むんだ
   「お風呂でいつも見てるじゃない」ってね それはちょっと違うよ、風呂ではやらしい事とか全然考えないじゃないか、今はベッドの上だから
   ゆうかりんの身体を見て、やらしい事しか考えてないんだよ そう告げたら顔を手で隠して「馬鹿っ・・・もう知らない」とか言っちゃうのよね
   そういう反応するとますます俺を刺激しちゃうっていうのがわからないのかなぁ、ゆうかりんってば無意識のうちに俺を操っちゃうんだね
   いろんなトコに触れるたびに耳元で「綺麗だよ」って言ってあげた そう囁くたびに身体をぴくんぴくんって震わせちゃうのがまた可愛い
   いつもは指で愛でたり突っ込んだりするしかない下の部分もわざわざ自分で広げさせてみたりね お世辞にもピンク色ではなかったけど
   とても美しくてね、愛おしくさえあった この日を待ち望んでいたとばかりに舐めてみたり弄ってみたりして、同時にゆうかりんの表情も楽しむ
   だんだんと甘さが声に乗ってきたゆうかりんが「明るい中で上になるのは恥ずかしい」とか言うもんだからこれは挑戦だと受け取ってね
   俺が横になってゆうかりんの腰を抱き上げてね、下からガンガン突いてあげたよ ゆうかりんが俺の上で跳ねる様子も揺れる様子も
   恥ずかしがるあまりに顔を背けて弓なりになっちゃう様なんかも全部見れるんだよね やっぱりいいアクセントになったのか、
   いつもよりきゅんきゅんってする気がするよ 最後は身体を倒させて、舌と舌を絡ませながらゆうかりんのお尻を掴んで乱暴に腰を振って
   上に向かってフィニッシュだよ いつもより興奮したのか、一回戦目は勢いのままに終わってしまったよ たまには明るいのもいいよねうふふ
   え?「やられっぱなしは性に合わない」?「私も観察する」って?やっぱり性器をまじまじと見つめられると恥ずかしいもんだね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


17 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/17
   ゆうかりんに噛まれたい
   ゆうかりんに爪を噛まれたい
   ゆうかりんに噛まれた事の無い部位なんて俺の身体では見つからないような気がする 悪戯で噛まれたりとか寝ぼけて噛まれたりとか
   「甘噛みは野生動物の愛情表現の一種なの」って言いながらハミハミされたりとかそんな感じでどこもかしこも噛まれまくりだよ
   「ゆうかりんは野生動物じゃないよ、どっちかっていうと飼い猫だよ」って言うと照れ隠しに強く噛んできたりするから注意ね
   ただの愛情表現で肩の肉を持っていかれたんじゃたまったモンじゃないからね そういう趣味はお互いに無いはずだからね
   さてさていつの間にか梅雨入りしちゃってる窓の外の世界だけどさ 何度も言うように、雨が降ると相当暇になるんだよね
   少しの間でも晴れたらゆうかりんと一緒に紫陽花の花でも探しに行こうって言ってるんだけど、晴れ間ってのが行方不明状態
   延々と降り続ける雨は俺とゆうかりんを家の中に押し込める事に成功しちゃってるね 知らず知らずのうちにため息が漏れてしまうよ
   明らかに暇を持て余した様子のゆうかりんをいつものように観察してたりするんだ 窓の外を眺めたり俺を眺めたりしながら
   眉をひそめたりまたため息を吐いたり そのうちね、無意識のうちに右手の親指を口元に持って行って爪を噛み始めちゃうんだよ
   指をくわえてがじがじするの 子供みたいだよね、満たされない何かを自分の爪に八つ当たりしちゃってるんだよ 和ましいとは思うけども
   一応程度に「爪を噛むのはやめなさい、はしたない」とか言っておくんだ ゆうかりんは本当に無意識のうちにやっていたらしくて、
   ハッとした顔で俺を見た後に少しだけ赤面するんだよ さっきまで確実にやってたのに「やってない!」って言い張ったりするんだ
   俺が言うのも何だけどゆうかりんの反応は本当にわかりやすい あーはいはいそうだね噛んでないねーなんて言って笑ってやると
   今度は顔を膨らませちゃうんだ 人前でのゆうかりんは扱いにくいけど、家の中での素のゆうかりんの扱い易さと言ったらないねホント
   そう思いつつケタケタ笑うんだけどさ、ゆうかりんが不満そうに口元をきゅってしたままこっちに寄って来るのね あれ怒っちゃったかなと
   思ったけども何やらもう遅いの ゆうかりんが俺の手を掴んでグイッと引っ張るんだ そのまま引きちぎるのか振り回すのかと思ったら
   俺の指先をね、人差指をぱくって口に含んじゃうの そして俺の爪の先っちょを歯でがじがじするゆうかりん 自分の爪を噛んで
   俺に咎められたからって今度は俺の爪を噛みにきちゃったみたい、わかりやすいはずのゆうかりんでもこれはちょっと予測できなかったわ
   軽く吸いながら、上目遣いで俺の事を見ながら爪をかじかじするゆうかりん どうだと言わんばかりの表情だよ 俺は気が引けて
   「ゆうかりん汚いよ」って言うんだけどさ、口を離したゆうかりんは「あなたの指だもの、汚いはずがないわ」なんて言っちゃってね
   そのまままた俺の爪を苛める作業に戻っちゃうんだよ そのまま、どこが楽しいのかわからないけど延々と爪をかじかじとやられてね
   やっぱりこれも一種の愛情表現なのかなーとか思うんだよね でさ、俺の口がなんだかお留守じゃん、それなら単純な発想で
   俺はゆうかりんの爪をがじがじすればいいんじゃないかな?と思うんだけどさ ゆうかりんがそれだけは許してくれないんだよね
   無理やりゆうかりんの指をもって口に含もうとしたら直前で手をクイクイッて動かされて、ゆうかりんの人差指が俺の右目に突き刺さるの
   痛がる俺の様子を見てほほ笑むゆうかりん 君ばわがままだね!自分がするのはいいけどされるのが嫌だなんてずるいよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


18 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/18
   ゆうかりんを応援したい
   ゆうかりんに応援されたい
   応援、っていうのはゆうかりんが自分の能力を形容した言葉だよ ゆうかりんの能力は、植物の内部構造を直接弄りにかかるわけではなくて
   ただ「頑張れー」って応援してあげるだけなんだって この「植物に言葉が伝わる」っていうのがゆうかりんの能力の正体だって言うの
   彼女が言うところには「頑張れ、って言われたら頑張りたくなっちゃうじゃない?案外そういうものよ」だそうで 頑張るから花が咲くんだってさ
   俺が「そういうものなのかねぇ」って言ったら「それで咲くんだからそういうものよ」って返された 妖怪だー能力だーって言っても
   案外中身は単純なものなのかもしれないね まあ単純だとは思うけど「植物と会話する」ってのは普通の人間には確実に無理だろうね
   俺にとっては一番身近な不思議であるところの「大妖怪風見幽香の能力」についてはこうやって時々話のタネにしてみたりするんだ
   ゆうかりんは話のタネをも咲かせちゃう感じで話してくれるんだ でもさ、ゆうかりん弾幕ごっことかする時は何もないところから
   お花をブワーって咲かせて攻撃するじゃん、あれはどうなの?って聞いてみた ゆうかりんはよくぞ聞いてくれましたといった表情になって
   "妖力"という力からまず説明してくれたよ 妖力に語りかけてお花を咲かせるんだって お花っぽい気質の持ち主だからできる芸当だね
   俺は「なるほど」と言ってそれっぽい表情をしてみたんだけどさ、ぶっちゃけ理解できないよね いやもうホント何でもアリだよね、悪い意味じゃなく
   ゆうかりんは俺の方を横目で、目を細ーくして見ているよ 「ああどうせ理解してないんだな、いつも通りだな」って思ってる目だねコレ
   それにしても、さっき応援と言ったよね 応援って言ったらアレだよね、ゆうかりんにもっと本気で応援して欲しくなるのは俺だけじゃないはず
   具体的に言うとそうだねチアガールだね ゆうかりんに目立つ黄色で短いスカートの服を着せてね、あの安いポンポンみたいなの持たせて
   全力で俺を応援させたいね 短いスカートは嫌だって言ってゴネると思うんだけど、「そういうものです」とか言ってそこをなんとか押し通して
   是非とも応援して欲しいね 応援するときは棒立ちじゃだめだよ、チアガールなんだからちゃんとフリを付けて応援してくれないとダメだよね
   応援が足りないと選手であるところの俺が頑張れないよ 手も脚もあげて応援するんだよ、じゃないと全体の士気が上がらないんだよ
   あるいはコテコテの応援団風でもいいね 学ラン姿のゆうかりん、というよりはブルマの体操着の上に学ランを羽織ったゆうかりんがいいね
   白い鉢巻と手袋をつけて太鼓の音に合わせて声を張り上げてくれるんだよ嬉しいね 大勢の人の前で大声で俺の名前を連呼するんだよ
   がんばれがんばれ○○ーってね、応援団の立場だから恥ずかしいとか言ってられないんだよね必死で声を出すだけなのさ
   そんな声援を受けて俺は頑張るんだよ この場合は武道とかだね、空手とかかなそういうのをゆうかりんが見守る中で頑張るのさ
   脳内に二つ案が出てきたけどどっちもオイシイねこれは どっちも捨てるに捨てられないっていうのは罪な展開だよ、罪なゆうかりんだね
   こうなったらゆうかりんに分身してもらおう 髪の長い方はチアガールの衣装で、ふわふわショートの方は学ランブルマを着てもらうの
   そしてその恰好のまま個室に入ってね、俺を挟んで応援対決をしてもらうんだ 己のプライドをかけた応援三本勝負って奴だよ
   全力で俺の事を応援してくれるゆうかりんとゆうかりん 俺はもう頑張っちゃうよねビンビンだよね 今日も明日も明後日もビンビンさ
   ふと目を開けてゆうかりんを見たら、今度は「また何か変な事考えてるなー」って目で俺を見ていたよ 間違ってないよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


19 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/19
   ゆうかりんを浸したい
   ゆうかりんに浸りたい
   自分で言っちゃうのもアレなんだけど、本当は俺すごく独占欲の強いタイプなんだよね 独占欲というか支配欲というかね
   本当に好きなものはひとときたりとも自分の傍から離しておきたくない、ずっと触れていたいし見ていたい、そういう人なんだよね
   割とゆうかりんもそういうタイプ 俺が他の女の子と話してるとなんとも煮え切らないようなそんな気持ちになってくるって言ってた
   でも俺はそういう程度じゃないんだよ、なんていうかゆうかりんが他の男と話してるだけで目の前が暗くなって、妙な何かに掻き立てられる
   挙句の果てには自傷行為に走ってしまいそうな気がする まあでもそこまで行くと独占欲って言葉に収まりきらなくなるから置いといて
   できることなら、ゆうかりんに首輪をつけてその首輪にリードを通したいんだ そして俺がずっとそのリードの端を握ってるの
   リードもできるだけ短い奴をね 引っ張り上げるようにしてゆうかりんの顔を俺に近づかせて、そして何度も耳元でささやいてあげるんだ
   「ゆうかりんは俺のものだよ」ってね 何度も何度も言ってあげるの、わからせるように、ゆうかりんに染み込ませるようにね
   ここまですればゆうかりんはずっと俺から離れないと思うんだ そういう関係って素敵だなーって思うんだよ 温かい関係だよね
   まあ、でも、ふと冷静になると全くそんな事は無くてね 俺とゆうかりん、今は肩をくっつけて座ってはいるけどももちろん首輪なんてなくて
   ゆうかりんを独り占めしようとしてもこの両腕からするりと逃げてしまうだろう ゆうかりんは何にもとらわれない、常識にも俺にもね
   直接ゆうかりんにこういう事を離すと、何やら嬉しそうな笑い方をしながら「したいならすればいいじゃない、何が怖いの?」とかなんとか
   言ってきちゃったりね そして目を閉じてちょっと顎を上に向けるんだ ゆうかりんが、ゆうかりんの首元が俺の方を向いていてね、
   あたかも「首輪どうぞ」って言ってるように見えるんだよね 当然のように手元に首輪なんてないよ、あるのはアボカドくらいのものさ
   ゆうかりんはいつも難しい事ばっかり言いやがる 俺の頭を撫ぜながら「欲しいんだったら奪えばいいじゃない」って言い始めてね
   そこまで言われても結局動けない俺の様子を見て楽しんでいるようなんだ 俺の手を優しく取って、そのまま自分の首元に当てさせるの
   誘導されるままの俺の手はゆうかりんの細くて白い首をきゅっと押さえつけるような形にされてしまったよ もしこのまま力を加えれば
   ゆうかりんと言えども苦しいのではないか、ひとたまりもないのではないかと思うとね 行き過ぎた独占欲のいやらしく濁った感情が
   勝手に俺の手を操作してしまいそうだよ まあゆうかりんの事だから、そんな思った通りにはいかないと思うんだけどね
   はー、って長いため息が俺の口から漏れるよ そしてそれが顔を近くしていたゆうかりんにかかって、ゆうかりんは何かが可笑しそうに
   「くさい」なんて言うのさ 俺の頭をぺちぺちと叩いてくる手を止めないゆうかりん 思い通りにならないこの現実に屈しそうな俺に対して
   「ひとつだけヒントをあげる」って言うのさ そう言うと勢い良く立ち上がって、ゆるい笑顔のままで俺の前でくるんと回って見せるんだよ
   俺に背中を向けたままこう言うんだ 「心の準備はもうできてるんだけど」って それはどういう意味なんだろうね、こっちの意味でいいのかな
   とりあえずは手を握っていたいと思う しっかりと握ってれば、ゆうかりんはそう遠くへは行かないだろう 逆に遠くに行く時があれば
   俺を引っ張って一緒に連れて行ってくれると思う 本当は俺が引っ張ってやりたい気もするんだけどね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


20 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/20
   ゆうかりんを見つめたい
   ゆうかりんを見つめて楽しみたい
   洋館の警備担当のお仕事をしている知り合いの妖怪さんに、珍しいお外の料理を教えてもらうの 小麦粉を水で薄くした皮で
   お肉とか野菜とか魚介とかを包むんだって なるほどなるほどと適当に頷いて聞いてたんだけどさ、こっちが訪ねても無いのに
   「私は茹でたのが好き」だとか「お嬢様はニンニクのせいで食べられない」とか「現地の言葉で言うとチャオズ」だとか言ってくるので
   次第に興味が出てきてしまって困ったよ ちょうど最近の夕食のメニューにもマンネリ化の波が到来していることだし、こうなってしまえば
   今日の夕食に採用される事は確定的に明らかなわけだよね 勝手によだれを垂らす彼女とお別れした後は人里で材料をそろえて
   ゆうかりんより一足お先に帰ってさっそく仕込みに取り掛かる事にしたよ 皮を作ったりタネを作ったりして、色々と試行錯誤しつつ
   なんとか形にしているところにようやくゆうかりんが帰ってくるんだ 今日は別々にお出かけしていた俺とゆうかりん 元気よく戸を開けて
   「ただいまー、あなたー」って俺を呼んでくるのがこの上なく愛おしいんだけども非常に残念なことに今は手が離せないんだよね
   抱きしめて身体でおかえりを伝えられないのが悔やまれるよ だからしょうがなく声だけでおかえりを告げてやる 苦肉の策だね
   声だけじゃやっぱり気持ちまでは伝わらなかったみたいでね、ゆうかりんは俺が玄関先まで迎えに来て抱きしめてくれない事に腹を立てて
   ちょっとむすっとした顔でリビングまで入ってくるんだよ そしてエプロンつけて生肉と格闘してる俺に向かって怪訝な表情をくれるの
   「何よそれ、陶芸?」って的外れな事を言っちゃってね、俺は「いずれわかるよ」みたいにそっけなく返してやるんだ でも明らかに興味津々で
   俺から答えを聞くまでは離れてやらないぞと言った表情のゆうかりん 仕方がないからまず手を綺麗に洗ってこいと指示を出してやって
   その後一緒に並んで座って皮にタネを包む作業をしたよ 「どういう料理なの?」「これおいしいの?」って聞いてくるゆうかりんを
   そことはかない華麗なドリブルテクニックでかわしつつ、珍しく閻魔様に呼び出されてたけど何があったの、って質問を質問で返してやるんだ
   ただの世間話だと言われたけども、この子危なっかしいからきっと釘刺されたんだろうなーって思うよ 元気いっぱいなのはいいことだけどね
   俺は何をしていたのかと聞かれてね、そのまんま「散歩と世間話と買い物」って言ったら「おばさんみたい」って言われてしまったようふふふふ
   さてそんな会話をしつつも色々と完成させて、夕食の時には無事に水餃子が完成したのでありました ワンタンみたいにスープに浮かべて
   はいどうぞってゆうかりんに出してやるの 「なかなかおいしそう」みたいに言いながら口に運ぶゆうかりんだけど、すごく熱かったみたいで
   言葉に表せないような表情をして水を勢い良く飲んでたよ 今度はレンゲですくった餃子を必死にふうふうして冷ましてお口に運んで
   「ああ、うん、おいしい」みたいに言うんだけどさ、その一部始終を見ていた俺はなんとなく可笑しくてニヤニヤしちゃうんだよね 猫舌なのかな
   食べずに自分の事ばっか見てる俺にゆうかりんが気付いてさ、手でくいっくいってやって「いいから食べろ」っていうジェスチャーしてくるから
   ちょっと無理して全然冷まさずパクッと食ってやった、ちょっと熱かったけどね ゆうかりんは「えっ冷まさないの冷ますのって変なのかな」って
   顔をしてちょっとだけうろたえる様子を見せるんだよ その様子をも俺は見つめてニヤニヤしてるんだ ゆうかりんはホント見てて飽きないね
   目の中に入れても痛くないというか、ゆうかりんだったら目の中に入れたら気持ちいいと思うよ!これは目薬だね!めぐすりん!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふふふふふ


21 :以下、名無しに変わりましてヌ・ミキタカゾ・ンシがお送りします:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/21
   ゆうかりんに祝われたい
   ゆうかりんに誕生日を祝われたい
   あ、気付いたら生誕216周年だ 微妙に忘れ気味ではあるけどもふたご座最後の日は俺がオギャーと泣いて出てきた日だったはず
   一年が過ぎるのは早いなぁだとか、誕生日が終わると急激に梅雨入りして雨地獄になるんだよなぁとかいろいろ考えてニヘニヘするよ
   誕生日っていうのは普通の日よりはおめでたい日だよね 理由を見つけてパーティしたり宴会したりするのが好きな気質にはピッタリ
   だから何かそういうイベントが起こってくれると嬉しいんだけどなあ、ゆうかりんは気付いてくれてるのかな?と思って横に座るゆうかりんを
   チラッチラッといやらしく覗き見してみる 何も変わりのないいつも通りの表情でのんびりと午後の時間を過ごしているようだったんだ 
   でも俺の目線が流石に露骨過ぎたのかどうなのか、気付かれてしまって俺に目線を合わせてくるんだよ 「そうだ、忘れてた」なんて言って
   急に立ち上がるゆうかりん 俺に少し待てと言って向こうの方にスリッパをぱたぱたと鳴らせてかけていくんだ おっとこれはウフッウフフフフ
   誕生日もなかなか捨てたモンじゃないな!なんて思いながらお言葉に甘えて待たせていただくことにしたよ 座ってそわそわ待ってると
   ゆうかりんが小箱のようなもの、というか小箱を持って現れるんだ 俺の隠しきれてない表情を見られてね、苦笑いを向けられるよ
   箱を押し付けられて、ゆうかりんに言われるんだ 「父の日のプレゼントよ、いつもありがとう」なんてね ちょっと待ってよ父の日はおとといさ
   いやー嬉しいんだけどなんていうかそれじゃないというかね、人に無理やり連れて行かれたパチンコで20箱出しちゃうようなそんな気分さ
   微妙に何かがズレてる気がして素直に両手を挙げられないよ でも嬉しい事には変わりない ゆうかりんに自然な感謝の言葉を返すよ
   ゆうかりんは優しい微笑みまで俺にプレゼントしてくれてね、その後今度は俺に「目、閉じて?」って言うんだ 素直に言われたとおりにすると
   すぐにゆうかりんは「開けて」って言うんだ 何もされてない、頬に口付けでもしてくれるのかと思ってた下心盛り沢山の俺はちょっとガッカリさ
   と思いながら目を開けたんだけどね、いや何か景色が変わってるの 部屋の中に居たはずなんだけどさ、もうそこらへん花だらけなのよ
   花爛漫にも程があるって感じだよ 季節なんか関係無いって感じでびっしりと花が咲き乱れてるの 俺とゆうかりんを取り囲むようにね
   部屋だけじゃないよ、窓の外を見てもまるで夢の中みたいな花畑さ 幻想郷にあるすべてのものがお花に置き換えられたような感じさ
   何これすげえと思ってゆうかりんに語りかける 「びっくりした?ごめんなさいね、誕生日ぐらい覚えてるわよ」って言ってこそばゆいような
   そんな笑いをくれるんだ 広がる世界を巻き込んだこんな壮大な誕生日プレゼントは初めてだよ ゆうかりんが言うには、目に見える全てが
   俺のために用意されたプレゼントだと言う 一日中見回っても楽しみきれない壮大さだね、ゆうかりんの行動力には驚かされちゃうね
   加えて小箱の方も開けろと言う、ラッピングを解いた中身はなんと空の箱でね、中身が何も入ってないんだ ゆうかりんにどういうことかと
   聞こうと思った瞬間に、抱き着いて唇を唇で塞がれる いつもよりもずっとずっと長いキスの後に目に入るのは惜しみの無いゆうかりんの笑顔
   「これもプレゼント。どう?満足した?」なんて言われてしまって感無量 無事にいままで生きてこれて誕生日を迎えられたことの喜びを
   ゆうかりんの一番近くで噛みしめられるこの喜び やっぱり嬉しいんだよね、もう壊れたラジオみたいに「うれしいわー」って連呼してたよ
   でさ、でもさ、「忘れない」みたいな事言ってるけど去年はすっかり忘れてたよね?まあ俺も完全に忘れてたんだけど!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


22 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/22
   ゆうかりんと祝いたい
   ゆうかりんと誕生日を祝いたい
   馬鹿みたいに両手を挙げて喜ぶのは昨日までにしておこうか 誕生日っていうのは自分が今まで健康に生きてこれた事、
   「これもみなさんのおかげです」って言って逆に感謝する日でもあるんだよ 厳密な定義なんてサンデル教授の本にも書いてないけども
   そうだったらみんなが幸せでいい感じじゃないかな きっとゆうかりんだって喜んでくれるはずだよ そうじゃなかったら悲しいね
   ゆうかりんの手を握って、「君と誕生日を過ごせる事が一番の喜びだ」って言ってやったらはにかんだ可愛らしい表情を見せて
   「何カッコつけてるのよ」なんて言われてしまった ゆうかりんの前でカッコつけたくなるのは当然と言っちゃ当然だよ、俺も男だしね
   さて誕生日らしいモノを、って事でケーキをこさえるよ 自分で自分の祝い日のケーキを作るってのはなんだか変な気がするけど
   一回やってみるとなかなか好きなようにできていいモンだよ まあ市販のケーキが高い上に美味くないから良くないんだけどね
   でも市販のケーキのカタログというかメニュー表みたいなものは有効活用するよ ちょこっとだけ名の知れたケーキ屋さんのやつさ
   ゆうかりんと二人で一緒に眺めてアレがいいだのコレがいいだの高い安い趣味が悪いだなんて話をダラダラ延々とした後に
   一つケーキを決めて、それを買わずにそんな感じの奴を自分の手で作る 貧乏性が溢れ出てるけどなかなか楽しい遊びではあるよ
   ゆうかりんのご機嫌とかテンションとかそういうのを全て加味して悩み抜いた結果、第1175回ケーキ選抜オーディションを勝ち抜いたのは
   何の変哲もないただのチーズケーキ ふんわり焼いた普通のチーズケーキさ ゆうかりんがおずおずとチーズケーキを指差して
   「じゃあこれ」って言うから俺も同じところに指先を合わせて「俺もこれにしようと思ってた、意見が合うね」なんて言ってやって
   さりげなくゆうかりんと心のくすぐり合いをしたりしてね 後は二人で材料を買うところから初めてケーキ作りまでさくっと済ませるよ
   ケーキが完成するまで結構時間はかかるんだけど、ゆうかりんは毎回決まって「疲れた、でも楽しかった」みたいな事言うんだよね
   そんなゆうかりんに疲れが吹き飛ぶサプライズ、ということである仕掛けをしてやるの まあサプライズというか毎回やってやる気もするし
   大掛かりなわけでもないんだけどね チーズケーキにロウソク立てるってのはもしかしたら一般的に考えてヘンな事なのかもしれないけど
   ゆうかりんにふーってやらせるためにケーキには必ずロウソクを立てるんだからしょうがないよね ゆうかりん、これが好きなんだよね
   俺も好きだったよ子供の頃の話だけどね ロウソクの炎を吹き消して、そこで初めて歳をとった気がしてくるってなモンだったよ
   電気を消してロウソクの炎に二人の顔が揺られるんだ 祝いのお歌は音痴なので適当にスルーしてそれこそ吹き流してやって
   で、ゆうかりんがふーって吹き消して(場合によっては何度かやり直したりして)そこで改めてのお誕生日おめでとうイエーイになるのさ
   自分でもなかなか平和な事やってるとは思うけども、俺も楽しいしゆうかりんも楽しいからいいんじゃないかな そういうのが一番いいよね
   ここでさ、ふーってやるゆうかりんの口元、不用心に突き出したゆうかりんの唇をここぞとばかりに自分の唇で塞いでやるっていうのも
   選択肢としてはあるんだけども俺はオススメしないよ 顔を寄せるとモミアゲにロウソクの炎が燃え移って大変な事になったりするからね
   なんでこんなこと言うかって、実際に経験があるからだよ 何年前だっけ!あれは熱かったね!今でも笑える誕生日だね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


23 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/23
   ゆうかりんに触れたい
   ゆうかりんに触りたい
   ちょいちょいと手招きするとゆうかりんは何も疑うことなく俺の傍まで来てくれるんだよね 本当に危機感の無い子だよ
   相打ち上等対空から6割持っていかれるゲームだったら後悔しても後悔しきれない展開になると思うんだよ 飛んじゃダメだよ
   「なーに?」って伸びた声のゆうかりん 俺がソファに腰掛けた自分の膝を指差すとさ、ゆうかりんは当然のようにそこに座ってくれる
   脚をそろえて横にして、俺の首に腕を回すの この時期にはちょっと暑苦しいくっつき方だね 猫を撫で殺すような声を出して
   「んー?どうしたの?」なんて言いながらだよ 加えて惜しみない笑顔、人工呼吸もできそうなこの距離で俺に微笑みかけるのさ
   俺はゆうかりんの腰を抱き寄せるよ 顔は胸元に軽く乗せてやる、いつも通りの呼吸をするだけでゆうかりんの香りが鼻に抜けてさ、
   なんとも言えない良い気分へと俺を誘ってくれるんだ 俺がしっかり固めたゆうかりんは、不利な状況で身体をもぞもぞとして
   「やだ、ちょっと何?」なんて言うの 俺の上でもぞもぞ、口では嫌がりつつも別に避けたりしないで、ただもぞもぞと身体を震わせる
   俺の反応を窺ってるんだと思うよ ゆうかりんに身体全体を預けたまま「もう少しだけ、このまま」って言う 今日はそんな気分なんだよ
   そのまま強く腰を抱きしめてやって、顔はゆうかりんに押し付けて隠してそのまんま 自分の心を落ち着けて、二人のハートビートが
   一緒のタイミングにならないものかなーなんて思いながら、じっとするんだ 「もう」ってゆうかりんが困ったような声を出すんだ
   首に回した手を解いてくれてね、優しく頭のてっぺんを撫ぜてくれるんだよ そうするのが当然っていうような、ごくごく自然な動作だよ
   「怖い夢でも見たの?」なんて言いながら慣れた手つきで俺をあやしてくれるゆうかりん そんな、子供じゃないんだから、って
   返そうと思ったんだけどふと思い留まって、そのまま「うん」って言ってやった そしたら案の定ベッタベタに子供扱いされてしまってね
   「子供じゃないんだから、全く」なんてさっき俺が思った通りの言葉を返されてしまったよ ゆうかりんは俺の膝の上で軽く座りなおして
   もっと身体が密着するようにしてくれて、「飽きたらとっとと離れなさいよ」なんて言うんだよ ホームレス帝みたいに言葉の裏の裏を読むと
   「飽きるまでずっとこうしてていいよ」って事なんだろうね この言い方も含めて全てがゆうかりん ゆうかりんは心の優しい子だね
   こうやって身体をくっつけてるとやっぱり心が満たされる気がするよ 日に当てられてるソーラーパネルもきっとこんな心境なんだろう
   しばらくすると俺の心はフル充電状態 溜まりに溜まりまくってね、もうこの先雪が降ろうが槍が降ろうが裏庭に隕石が降ろうが
   何が起きても大丈夫なテンションになっちゃうんだ 勢い良く顔を上げるとゆうかりんがびっくりした表情でこっちを見ているのがわかる
   頬をぱちんと叩いてリフレッシュ もう大丈夫だよゆうかりんありがとうねって言って、俺の上からどいてもらおうとするんだけども、
   何を思ったかゆうかりんはびくとも動いてくれないんだ 「だめ。今度は私の番よ」って言って、今度は身体を子猫みたいに丸くして
   俺の内側にうずくまるようになっちゃうんだ 立場が完全に変わっちゃったね そのまま俺も背中とか髪とかを撫ぜてやったりしてね
   「怖い夢でも見たの?」って聞いたら少し間を置いて「うん」って返ってきた 全く、二人とも怖い夢を見るなんて今日はついてないんだね
   まあしばらくはこんな感じでもいいなって思いながら、ゆうかりんの緑色の髪を眺め続けたりね 時間がゆっくりだね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふ


24 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/24
   ゆうかりんと飼いたい
   ゆうかりんとアルパカを飼いたい
   なんでアルパカってこんなに有名になったのかね?そりゃあ俺も一応程度にアルパカの毛でできた地味なマフラー持ってるけど
   いつだかの冬にゆうかりんが必死こいて編み上げてくれたマフラーがあるから完全に箪笥の肥やしになってるんだよね
   「あなた、アルパカ欲しい」っていきなり聞こえてきて俺は反応に困っちゃったんだよね ゆうかりんは結構突飛な事言うけど
   本当に突飛すぎるほど突飛だとどう反応していいかわからなくなるんだよね 反応を過去に置き去りにされたと言うかね
   とりあえず聞き返してみたら、少し不満そうな顔で俺の片耳を引っ張り上げながら「アルパカが欲しいのー」って言うんだ
   ああ、前一緒にゲーセン行った時にプライズゲームに大量に積んであったアレのこと?って聞いたらそうじゃないらしくてね
   本物のアルパカの事らしい 本物ってマジで獣やん、ゆうかりんには本当に敵わないや 話を聞くとペットとして欲しくなったみたい
   「私だってアルパカの毛をもふもふしたい、だから強くてかわいいアルパカが欲しい」みたいな事を必死に主張してくるゆうかりん
   いやアルパカが強いのかどうかは知らないけどね アルパカの毛を触ったり、背中に乗ってみたり、一緒に散歩したりしたいんだって
   一緒に散歩て、それは俺の役だよ まだ見ぬ新種の生物に俺の役・俺の定位置を奪われかねない事に妙な危機感を感じるよ
   だから俺はそっけなく「夏場は臭そうだよね」なんて言ってみる そうするとゆうかりんが本気で反論してくるのがおっかない
   ここはひとつ、どことなく保護者的な態度を取ってゆうかりんに言う事を言っておく 捨て猫を拾ってきた時とかと同じ反応なんだけど、
   「ちゃんと世話できるの?責任持てるの?」みたいなことをちょっと長めの文章にして一息でゆうかりんに言いきってやったよ
   そしたらゆうかりん、「えっお世話は一緒にやりましょうよ」みたいな事言うの 当然のような一心同体発言にちょっと心が動くも
   結局全部俺に丸投げするような意図が見え隠れしてる気がしないでもないよ 普通の獣は自立できないモンなんだよゆうかりん
   それにしても自分の中の一時のブームにとらわれてるとは言え、ここまで熱心に語り続けるゆうかりんはなかなか珍しいなーって思ったり
   ふざけて「俺がアルパカの代わりになるよ」って言ったんだけども、ゆうかりんは「それは絶対ダメ」って言うんだ 即答だったよ
   俺じゃ代わりにならないっていう事らしい うんまあそうだね、確かに俺はモフれないかも どちらかというとモフるのはゆうかりんだよ
   ゆうかりんの色んなところをもふもふするのは俺のささやかな楽しみでもあるよ 服の上からでも直接でもどっちももふもふしちゃう
   実際はもふもふというよりもにもにだとかむにむにだとかって感じなんだけどね 「じゃあゆうかりんがアルパカの代わりね」って言ったら
   「な、なんでそうなるのよ!」ってごもっともな反論をしてくれたよ ここでまたそれっぽい顔をしながらそれっぽい理論を並べて
   ゆうかりんの出方を見てみる 自分がモフられる事に慣れてないうちはアルパカをモフるなんて無理だ、できっこない、言語道断だ、ってね
   この子ある程度単純だからこのまま飲み込んでくれるかなーと思ったら「何言ってるのこの人は」ってこれまた当然のような反応だった
   ゆうかりんの中のブームが去るまで適当に語を濁しつつ生きていかないといけないよ 昔はペット飼った事もあるけど今の俺は反対さ
   何故かって?ゆうかりんと他の生き物が仲良くしてるのを見ると俺の中でペルシャ人がぱるぱるしちゃうからね!単純!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


25 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/25
   ゆうかりんと東京に行きたい
   ゆうかりんと東京に遊びに行きたい
   二人で手を繋ぎながらゆうかりんと東京観光をするんだよ
   東京に行こうよゆうかりん東京はすごいよ!って主張するんだけどゆうかりんはあんまり乗り気じゃないんだ むしろ眠そう
   「東京に何があるのよ」って微妙に絶妙な具合でとろんとしちゃった目を向けながら俺に聞いてくるんだけどね、よくぞ聞いてくれました
   大日本帝国の首都である東京には何でもあるんだよ 本当に何でもあるんだよ日本の中心だからね 無いモノが無いくらいさ
   東京中を探し回れば見つからないモノなんてないよ、その名の通りの大都会だからね ここまで興奮して身振り手振りで話してるのに
   「ふぅん」なんて言っちゃってそっぽを向いちゃうゆうかりん なんだか俺自分に自信が持てなくなってきたよ、せめてこっちを向いてよ
   乗り気じゃないゆうかりんをなんとか乗り気にさせるためにこの窓際のサボテンを人質にとって命令するっていう手も考えたけど
   サボテンの鉢の部分を握ろうとしたら思いっきりトゲの部分を握っちゃってすごい情けない事になってしまったので無かったことにする
   ねーゆうかりん東京行こうよー東京楽しいよーってベタベタ触りながら言ってみるんだけどさ、ゆうかりんは俺の手をことごとく制して
   ついでと言った感じで捻り上げたりしながらちっちゃい溜め息を吐くんだよ 「あなたって本当に誘い方が下手ね」なんて言いながらね
   軽く捻られただけのはずの関節が悲鳴どころか断末魔の叫びを上げてるからまずそれを止めてもらって、そのあとゆうかりんに向き直って
   「じゃあどういうふうに誘えばいいの」って聞いてみる ゆうかりんはつまんなそうに「それを考えるのがあなたの役目よ」って言うの
   いつの間にか役割分担ができている事に少々もにょってしまうよ ゆうかりんがこう言う時は大抵なかなかオーケーを出してくれなくて
   俺が途方に暮れたり全裸になったりする展開なんだよね 気難しいわけじゃないんだけど、難易度で言ったら少なくともイージーじゃないね
   いろいろ言葉を並べてゆうかりんを誘ってみるんだけどなかなか矛が盾を通らない なんだかゆうかりんの添削教室みたいになってるの
   「そんなんじゃ気持ちは伝わらないわよ」とか「無駄が多すぎる」とか「気持ち悪い」とか言われまくり ボロクソ中のボロクソって感じだね
   最終的にゆうかりんにオーケーを貰ったのは「風見幽香さん、僕と一緒に東京に行きませんか」だったよ なんか凄く単純な言葉だよね
   このぐらいシンプルな方が好きなのか、そろそろこの微妙に不毛な遊びに飽きたのかはわからないけどゆうかりんは優しく笑って
   「そう、じゃあお願いね」なんて言ってくれて、そして優しく手を取ってくれるんだ ようやくのオーケーに安堵の表情を浮かべちゃうよ
   うふふゆうかりんと一緒に東京観光とはこれまたオツなもんだね まあ二人で行けばどんなところでも最高に楽しいんだけどね
   ただの旅行じゃつまらない、なんてゆうかりんが呟いた後に俺の方にちょっと寄って、わざとらしくもたれかかってくるんだよ
   「子作り旅行なんて素敵じゃない?」なんて言うのさ 俺はちょっとどぎまぎだね 俺の内側の魔法少女部分がどぎ☆マギしちゃうよ
   東京で子作り旅行って言うと、眼鏡で出っ歯なサラリーマンにカメラでパシャパシャされながら子作りックスとかするのかな
   ちょっと過激過ぎる気がして体温が上昇しちゃうよ 「やだ、また変な事考えてるでしょ」なんて言いながらゆうかりんが俺を小突く
   変な事を考えさせるゆうかりんも悪いよ!でもとりあえず旅行の準備しようね!こういう時はホテルより民宿かな?ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


26 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/26
   ゆうかりんを想いたい
   ゆうかりんを想い続けたい
   今日のゆうかりんは朝からなんだかお盛んだよ 惜しげもなくキスしてくるんだ、むしろキス以外の行動をしてこないよ
   起きてすぐキスをねだったのはいつも通りなんだけど、そこから俺の額だの首筋だの手の甲だのにちゅっちゅしまくりでね、
   仕事に行くって言ってるのに俺を引き留めてはまだ唇を寄せてくるんだ キスする対象は俺の肉体だけに留まらないみたいで
   俺の手提げ鞄の取っ手にもキスしちゃうんだ 不思議だなーって思って見ていた俺のネクタイを引っ張って自分の方に寄せてね、
   ネクタイの結び目のところにもキスするの 一回一回何かにキスするたびに何かを言いたいような挑発めいた目線を送りながらね
   「何かのおまじないなの?」って俺が聞いたら、ゆうかりんは自分の人差指の腹にキスをするんだ 「そうねえ、半分正解かしら」なんて
   どっちつかずな事を言いながらその人差指を俺の口元に押し付けるの うふふって笑うゆうかりんの楽しそうな事と言ったらもう
   その後はとっとと仕事に行けと言わんばかりに追い立てられるように家を出されるんだよ 変なゆうかりんだなぁと思いつつも
   いつものように人里にお仕事に向かうの 仕事中は当然ながらゆうかりんと離れ離れになるわけだからね、必要だとは言えども
   全然面白い行為ではないよ 適当に仕事をこなす時はゆうかりんの事を考えながら作業するに限るね 頭の中でゆうかりんを描いて
   自分の心を鼓舞すると同時に落ち着けるんだよ、これもゆうかりんの持つ不思議なパワーだね ゆうかりん力って奴だろうね
   でも今日はどうにもゆうかりんが濃いんだ 変な言い方かもしれないけど本当に今日のゆうかりんは濃い、濃厚ゆうかりんなんだ
   「あーここもキスされたなー」とかずっと思ってるわけだよ 手提げの取っ手を握ってる時とか、暑苦しいからってちょっとばかり
   ネクタイを緩める時とかに、そこにキスした時のゆうかりんが思い出されてなんだかとってもいい気分になるんだよ これはまるで
   ゆうかりんが永続魔法を使ったみたい ゆうかりんがここまで考えてキスしたとするなら、まさに一杯食わされた感じだね
   予想以上の効果を上げているゆうかりんの「くだらない」キス ゆうかりんの事を考えると時間があっという間に過ぎ去るっていうのは
   これは真っ赤なホントのようで、あっという間に夕方になってしまった ゆうかりん効果だなーなんて思いながらとぼとぼと帰路を行くよ
   玄関の戸を開けると、いつものようにゆうかりんが飛びついてくる 俺の表情を見て色々と今日の出来事を読み取ったようで、
   「ずっと私の事考えてくれてたのよね」なんて悪戯っぽく笑うんだよ そんなことしなくても俺はゆうかりんの事しか考えてないのに、って
   告げてやると子供みたいに嬉しそうな短い声を上げながら、今度は俺の頬にキスをしてくれるんだ 今日のゆうかりんはホント乗り気だね
   ゆうかりんも嬉しそうだし俺ももちろん嬉しいし、なかなか悪い事では無いよね とてもいいことさ キス一つで変わる日常もあるんだよ
   まあ今回は一つではなかったけどね 後でゆうかりんは俺の横にぴったりと身体をくっつけて座りながら、俺の耳元で
   「今度はあなたからキスして欲しい」って、目を細めて言うのさ ゆうかりんのおねだりには有無を言わさないような雰囲気があるよ
   今がいいか、朝にするのがいいかって聞いたらゆうかりんは少しも悩まずに「両方」って言ったから、俺は少し咳払いをした後に
   ゆうかりんの頬に軽く口づけてやった いやね、何年経ってもキスって案外恥ずかしいモンだよ!やだなあもう!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


27 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/27
   ゆうかりんと克服したい
   ゆうかりんと欠点を克服したい
   俺もそろそろマトモな人間になりたいからね、欠点を一つずつポコポコと潰してやって立派な一般人になってみせるよ
   昨日の晩にゆうかりんに欠点が多すぎると言われたんだよ そんなに多い?って聞いたら「うん」って悩まず返された
   少しくらい抜けてる部分が多い方がなんとなく愛おしいというかさ、そういう感情はないのかしら ホラあのあれだよ俗にいうところの
   「手のかかる子の方が可愛い」みたいな感じの そしたらゆうかりん、「ない」って即答だよ 今日のゆうかりんはつぶやきが短いね
   ゆうかりんがどう思ってくれてるのか知らないけどとりあえず音ゲーだけは止めるつもりは無いからねって言ったんだけど、
   「まあそれは、また今度ね」って言われたのが地味に怖いよ せっかく再々販された二寺専コンと今生の別れだけはしたくない
   今日のところはひとまず寝ろと言われてそのままお互いの寝息を感じながら寝たんだよ んで場面は今日の朝に移るわけだけど
   テーブルのさ、俺の朝食の席になんかでっかいボトルが置かれてるんだよね よくみると感じが並んでるの 純正蓮華蜂蜜ってね
   パッと見何かの必殺技に見えたけどよくよく考えるとああはちみつなのね レンゲの花から作られたはちみつらしい、それでいて純正
   ゆうかりんに「どうしたのコレ」って聞いてみると、「欠点を直すって言ったでしょう」って返ってくる いやこれ欠点なのかなあ
   確かにね、俺はちみつ嫌いなんだよね 甘過ぎる上にベタベタしてるからどうにもこうにも受け付けられないんだよね 俺とは違って
   ゆうかりんは当然のようにはちみつ好きだよ 主原料となる花が変わると風味もまた表情を変えるだとかうんたらかんたらって
   いつだか機嫌がいい時に話してくれたような気がする 何度も言うけどただ嫌いなだけで「欠点」って言っちゃうほどのものでも
   ない気がするんだけどなぁ でもゆうかりんがはちみつを克服して欲しいと思っているのは確かなようでね、さっきからボトル越しに
   俺の方をじーっと見てくるんだよ 「あなたがはちみつ大丈夫にならないと私も食べ辛いの」とかなんとか言われてしまってしょうがない
   まあ確かに俺自身が嫌いだからあんまりはちみつ単体で買ってきたりしないからなぁ、ゆうかりんには苦労を掛けてしまってるのかもね
   でもね、もう少し早く言い出して欲しかったな 昨日の夜のうちに教えて貰いたかったよ 最悪今日の朝でも、数分前でもよかったんだけど
   いや、はちみつを使うにも準備ってものがあるじゃないか パンケーキにかけてみたりとか、ヨーグルトに混ぜてみたりとかそんな感じの
   ハニートーストでもいいけどね、まあ何が言いたいかっていうとご飯も炊いちゃったしいつものようにオムレツも作っちゃったんだよね
   はちみつじゃなくてケチャップをかけて食べる料理だからねこれはね 今日もまた良い形に焼けたそれをゆうかりんの目の前に置いて、
   その時にゆうかりんも気付いたみたい 俺に無理やりはちみつを食わせて苦手を克服させようとしたのにこれじゃあ無理だってね
   ちょっと焦った様子を見せるゆうかりんに、微妙に遠回しに「早く食べないと冷めちゃうよ」って言ってみる どうするのかなと思って
   様子を伺ってたんだよ、もうこの展開ならはちみつ食わなくてもいいんじゃないかと思ったんだけどさ、ゆうかりんが思い切っての行動で
   「何事も挑戦しないとわかんないでしょ!」って叫びながら俺の分のオムレツにはちみつをかけようとしてきてね、制止するので精一杯だよ
   ああもうわかったから!ほらあのはちみつ生姜紅茶にしよう!あれなら飲めるから!でも暑いのにあんなの飲みたくない!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


28 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/28
   ゆうかりんと本気でしたい
   ゆうかりんに本気をぶつけたい
   俺の下でゆうかりんが何か言うんだよ 息を弾ませながら俺の腕を押さえて動きを止めるの 俺の目をじっと見つめながら
   「待って」って言ったの 最後は顔の見える体勢で、と思ったんだけども今日のゆうかりんは何か嫌だったんだろうか
   もしかしてサイズの合わないゴムが耐え切れずにナカで破れてしまったとか と思ったけど元から付けたことなかったや
   突然のゆうかりんのストップ宣言に俺はなんて言ったものかと少し迷ってね、悩んだ挙句に「痛くない?」って聞いてしまった
   「うん」って返ってきたからそこは大丈夫らしい ゆうかりんは何か言いたいことがあるみたいなんだけど、それと同時に
   なんだか言い出しにくいみたいでね まあそりゃあ二人の置かれてる状況を考えれば高い声以外は言いにくいとは思うんだけどね
   やっぱり何か不満があるんだろうか 性的なパートナーとしてのゆうかりんを満足させられていないとなると少し焦ってしまう
   そうじゃないそうじゃないと自分に言い聞かせつつも、だいぶ汗を浮かせたゆうかりんに「えっと、その、不満なの?」って聞いてみると
   案の定ゆうかりんがゆっくり頷いてみせてね ああもう切れたよ俺の中で決定的な何かがプッツンオラ このまま地下労働施設行きたい
   目に見えてガックリする俺に、「そうじゃないの」って言ってゆうかりんが少しだけ励ましてくれるの じゃあどういう意味なのかと聞くと
   「私に気を使ってるの?」っていう事らしい よくわからないので、ゆうかりんと繋がったまま(つまり我慢したまま)話を聞いてみる事に
   なんでも、俺とコトに励んでいる時、「遠慮」みたいなものが感じられるんだって 別に気持ち良くない訳では無いんだけども
   自分の事ばっか考えられてるような気がして、どうにも心から気持ち良くなってくれてない気がするんだって まあそりゃあね、
   性欲を満たすよりも「ゆうかりんを満足させたい」って考えながらやってるからその通りなんだけど、その部分が不満だなんてね
   そうじゃないとゆうかりんが嫌なモンなんじゃないかと思ってたんだ ゆうかりんにそう告げると、下から短く息をふうと吐いてね
   「そんなのじゃ満足できない。本気で抱いて欲しいの」って言うんだよ キッとした厳しい目で俺を見ながら、半ば叱り付けるようにね
   その後すぐに優しい目に変わって「そう簡単に壊れたりしないから、ね?」って言って微笑む 好きなようにして欲しいんだって
   「あなたの手で滅茶苦茶に壊して欲しい」なんて微妙に恥ずかしいような台詞を言っちゃうゆうかりんにもう俺は我慢できなくなってね
   身体をちょっと起こしてキスされた時に二度目のプッツンオラしてしまったよ もうその後はケツに火でも点けられたかのように
   一心不乱にゆうかりんを求めてやった 何度も体位を変えて、限界まで果てるまでずっとゆうかりんに腰を打ちつけてやったよ
   嬉しそうに涎を垂らすゆうかりんとべろべろ舌を絡ませながら、何時間も何時間もやってやった 二人とも色々とカラになって
   ようやく身体を離すんだけどさ、外がうっすら白むくらいでさ ゆうかりん、まだ心臓をバクバクさせながら俺に寄り添うようにしてくるの
   「良かった」なんて言われると悪い気はしないよ もちろん俺だってすごく良かった 心のままにゆうかりんを求めるって事は
   やっぱり喜びなんだなぁと、激しい行為の後だけどしみじみと感じてしまったりするんだよ でも毎回これでは流石に無理があるね
   体力的な面もあるけどさ、ゆうかりん、声大きいよ・・・ 誰かに聞かれたら俺まで恥ずかしいよ!程々にしよう!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


29 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/29
   ゆうかりんを忘れたい
   ゆうかりんを忘れてしまいたい
   時々暗い部屋の片隅で考える事があるんだ ゆうかりんを愛し続ける事が本当に幸せかどうかって事なんだけどね
   考えれば考えるほどよくわからなくなってくるから俺は悩みっぱなしだよ これは引っ掛け問題の類だと思ってるよ
   どうにも答えが見つからない なんていうか「トンネルだと思ったらただの防空壕でした」みたいな出口の見当たらなさだね
   もし俺がゆうかりんと一緒に暮らさず、そもそも幻想郷なんかに住み着かずに昔通りの生活を続けていたらどうなっただろう、とか
   色々と考える事だけは尽きないんだ たぶんそうだったら、確定的な事は一つだけあるよ 夜寝るときは一人ぼっちってことだね
   ゆうかりんと正式に同居することを決めてから、200年以上経った今の今まで過ごしてきて、一緒に寝なかった日っていうのは
   本当に数えるくらいしかないよ ゆうかりんが俺の横で寝るっていうのが一つの形式というか、「当然」になってしまっているんだよ
   こう言うのも何だけどさ、ゆうかりんと一緒に寝るっていうのは何もいい事ばっかりって訳でもないんだよ たとえばこの時期だと
   単純に寝苦しいんだよ 夏でも冬でもゆうかりんは親の仇と言わんばかりの力で俺を抱き枕にしながら夢の中に落ちていくしね
   ゆうかりんが寝息を立てるまで俺は寝返りすら打てないしね 腕枕してやってる左腕が痺れても耐えるくらいしかやることもない
   元々ね、俺ね、うつ伏せ寝するタイプだったんだよね どんなに暑くても重い位のふとんをかけてうつ伏せに寝ると快眠しちゃうんだよ俺
   今となってはそんな自分の嗜好すら忘れてしまいそうだけどね まさか上腕三頭筋で腕枕をしてやるわけにもいかないじゃないか
   ここで話を戻すけどさ 幸せっていうものがよくわからないんだよね 教養なんて針の先ほども持ち合わせていないから哲学もわからずに
   ただただ「幸せになりたい」ってぼやきながら生きてるだけなの 本当はゆうかりんと二人で一緒に手を繋いだまま幸せになりたいはずなのに
   自信が無さ過ぎて裏路地に勝手に飛び込んで迷ってしまったようだ どうにもこうにもいかなくなったから、思い切ってゆうかりんを呼び寄せる
   ほんと、俺が呼ぶと何も疑わずにこっちに来ちゃうんだよなあ 今から俺は酷い事を言おうとしているのにね 言いたくないけど言ってしまった
   「俺、君のことなんて忘れてしまった方が幸せなのかもしれない」ってね ゆうかりんはきょとんとした顔でその言葉を受け止めた後、
   俺の手を思いっきり引っ張るんだ ぐらっと身体ごとゆうかりんの方に傾いてね、俺の全身がゆうかりんの全身でキャッチされるの
   そのままいつもの声の調子で「忘れてもいいけど、私はあなたを忘れないわよ」って言うの はあゆうかりん、君はいつでもそう言うんだ
   何でもわかったようなその口ぶり、俺に語を濁す隙すら与えない感じだね 全く、自称大妖怪ってヤツはどうしてこう自己中心的なんだろうね
   でもそんな君の言葉に俺はいつでも救われるんだ 結局のところ、俺はすごく単純なんだと思うよ 簡単な毒に身体を侵されて、
   簡単な薬で回復する、絵に描いたような単純っぷりだよ ゆうかりんはそんな俺を上手く扱っちゃうんだ、もう運転もお手の物なんだね
   そのまま抱き返したりしてくれなくて、別に何も無かったようにまた突き返して、今度は庭の手入れをしようとか言って勝手に外に出ていくんだ
   「あなたが下らない事で悩んでる時こそ私の出番でしょ?パートナーってそういうものよ」と言って笑ってくれるゆうかりん 俺もつられて笑って
   「別に下らなくないよ」なんて反論してみたりするのさ 結局のところ、幸せについては何もわからん きっとそのうちわかるかな?ね!ゆうかりん!
   うふふふふふ


30 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
   6/30
   ゆうかりんと止めたい
   ゆうかりんと雨を止めたい
   何百回でも何千回でも言ってやれる言葉だね 「ゆうかりんあいしてる」と「梅雨死ね」はまさにそんな感じだよ
   本当に雨って止まないもんだよね やっぱり紫陽花が見れる以外は特に利点の無い季節だよ 六月は損な期間だよ
   文々。新聞の隅っこの方にほんの飾り程度に書いてあった天気予報によると今日は午後から晴れ間が出るよ的な事が書いてあったのに
   今の天気は「嘘でしたー!」って一周してくれちゃってる 気分が億劫になるよね、ゆうかりんも毎回ため息を吐きながら
   「雨傘じゃなくて日傘なのに」とかなんとかぶつくさ言ってるんだ 今日もまた、二人でなんともならない窓の外を眺めているよ
   新聞の情報に踊らされてしまって微妙にイライラしているゆうかりん、横に並んで肩を抱いてやると小っちゃい声で「むー」なんて言って
   窓ガラスにうっすら移る俺の顔に不満そうな目を向けるんだよ ゆうかりんが不満を感じているのはいけないよ、なんとかしないと
   とは思うものの何も打つ手は無くてね、そして妙にジメジメする上に例年より暑い気温に俺も色々とウンザリとさせられてるんだよね
   こうなってしまっては変なテンションが自分に訪れるっていうようなモンよ 見えない何かが勝手に俺の足を使って俺を立ち上がらせてね
   今度は口から「雨乞いの踊りがあるなら晴れ乞いの踊りもある!」とか言わせるんだ いやね、ぶっちゃけ暇なのよ雨って暇
   ゆうかりんは「また始まった」みたいに言って、頬杖をついて俺を横目で見るの いーや俺はこの雨を止めて見せるね!俺ならできる!
   っていう謎の自信をまとったまま、スーパースターが「彼女は俺の嫁」と言いたいかのような踊りを窓の外に向かって踊って見せるよ
   腕をブンブン振ったりしてると妙に楽しい気がするの でもやっぱり馬鹿な事やってるってのは変わらなくて、あーもーせっかく踊るなら
   本当に雨が止んだりしてくれないかなーと思うんだよね でもさ、踊り始めてから今までさ、ちょっとずつちょっとずつ雨が弱まってるのよ
   これはもしやがあるよと思って踊り続けてみたら、なんと雨が止んでさ、スカイハイから一時の晴れ間がコンニチワしたんだよね
   驚いたのはゆうかりんだけじゃないよ、俺もビックリだよ いや晴れ乞いの踊りなんてそんなの当然嘘に決まってるじゃないか
   なのに止んだのよね 偶然天気の変わり目に俺が行動を起こしていただけなんだけど、なんだか妙に誇らしい気分になるよ
   ゆうかりんは一転して目をキラキラと宝石箱みたいに輝かせてね、「何、何今の!すごい!どうやったの?」って俺に質問攻めだよ
   いやね、本当に偶然なんだよね 可能性が残ってるとしたら天気の神様が俺を哀れに思って一時的な能力を与えてくれたとかそういうの
   返事に困った俺は「踊ってただけなんだけど」って返す そんな事言ってたら、また雲が空を覆ってさっきまでの雨が降り始めてきたよ
   急激な天気の変化にまたゆうかりんが驚いてね、そして俺に「ほらまた降ってきちゃった、踊って踊って」って言うんだよ
   指をこうクルクルってやって俺に踊るよう指示するの そんなわけでまたドスンバタンとさせながら踊るハメになるんだよね
   何百回でも言うように、これはただの偶然だったわけでね、その偶然の二度目は起こらなくて晴れ間はもう出てきてくれなくてね
   ゆうかりんは「私を騙したのね、ふーん、ふーーーん」なんて言って暗い影のおりた顔で俺に微笑むしで散々な展開だったよ
   ああもう俺に本当にこういう能力があればいいのに!結構便利だと思うんだけどどうかな!というか能力が欲しい!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


31 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13754571 

   ゆうかーりんもふもふよー♪ >

      ゆうかーりんもふもふよー♪ >


32 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃんは?


33 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:MoKuMoKu
   >>32
   いないよ


34 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:YuUkRin
総集編「東方の風見幽香さんを愛し続けてみた」、誠意制作中。


いろんな人をお招きしての ゆうかりんたっぷりの内容になると思います


フルカラーカバー付き文庫サイズ書籍 値段未定 第七回東方紅楼夢頒布予定







お燐ちゃんはいません。


35 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃんがいないとか・・・この世には神も仏もおらんかったんや・・・


36 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃん!


37 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃん!


38 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃん!


39 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:MoKuMoKu
   誰かこいつ摘み出せ


40 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃん!


41 :バウムクーヘン名無しさん:2011/07/02(土) 18:22:35 ID:mA38Hom0
   お燐ちゃん!


42 :停止しました。。。 :停止
   真・スレッドストッパー。。。 |っ^ー^)っ ゎぁぃっ★






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