長年お互いに踏み出せない二人ではありましたが、
思い切って私がプロポーズし、ゆうかりんは私を受け入れてくれました。
ここまで来れたのも、私だけの力ではありません。
皆様のご声援があっての事だと思います。
本当に、本当にありがとうございました。
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１ ゆうかりんに乗りたい ゆうかりんに跨りたい 馬乗りパイズリっていいよね こうさ、不満そうなゆうかりんを仰向けに寝かせて、その胸元に図々しく跨るの ふにゅんふにゅんのおっぱいを ゆうかりんに押さえさせるのもいいし、自分で乳首をくりくり虐めながら挟んでやるのもいい 征服欲の一つの表れだと思うんだよね ふと頭の中に「馬乗りパイズリ」っていう単語が浮かぶとそれがずーっと脳内でシャトルランしてるみたいで離れてくれなくって困ってるのよ だからだんだん刺激されちゃって馬乗りパイズリがしたくてしょうがなくなるんだよね 勝手に何かに刷り込まれちゃったみたい、単純だよね 早速ゆうかりんにお願いしてみる事にするよ ゆうかりんをきょろきょろと目で探すんだけどね、まあこの場合は探すまでも無いというか 前から俺にうずくまるように寄りかかってずっと俺の顔を見ていたからさ、探すという行為を選択したこと自体がﾐｽﾃｲｸだよ 一番近くにいるもの ゆうかりんと目を合わせるとさ、不意に「あ、今なんかいやらしい事考えてるでしょ」って言って笑うんだ ちょっとびっくりするんだよね どうしてわかるの？って聞いたら「わからない理由が無いもの」って言われるんだ つまりはバレバレという事だね、自信無くなっちゃうね 「人間のオトコは年中発情期なんでしょう」だなんて不名誉なレッテルをガムテープでベタッと貼られてしまった感じ 少し咳払いをして どことなくジェントルメンな、紳士的な表情を作るんだけどね、それを見たゆうかりんが吹き出したからやっぱり今のは無かったことにするよ こういう時はストレートに言うに限るね ゆうかりん馬乗りパイズリしたいから馬乗りしていい？ってね ゆうかりんは無垢な顔のままで 「何それ？」って聞いてくるから俺が三行目で言った説明を再度繰り返してやるよ たぶんゆうかりんには本当にイメージが沸かないんだと思う パイズリっていうのは我が家では基本的にあまり行われないプレイだからね ゆうかりんが機嫌がいい時じゃないとしてくれないからね 俺が仰向けに寝て、その下半身にゆうかりんが胸元を押し付けてずりずりするの 圧迫感とゆうかりんのおっぱいの柔らかさを感じながら 快楽に浸るんだよね まあつまりは押し付けパイズリ、俺とゆうかりんの間ではこれがメジャーなおっぱいを使ったプレイなんだよね で、馬乗りパイズリの事を説明してやった後、ゆうかりんが即答したのは「重いじゃない」って事だった いやまあそれはそうなんだけども そんな事言ったら毎晩俺だって重いよって感じなんだけどね ゆうかりんがアクロバティックな体位をする時も全部支えてるじゃないか、と言うと 「やりたくないんだったら別にいいのよ」とか言ってつんとした表情で俺の傍から離れていこうとするんだ こうやって言葉だけで俺を弄ぶ ゆうかりんには頭が上がらないよね 涙目になりながら腕を掴んで食い止めて、最終的には「やりたいですしたいですさせてください」まで言わされた 俺を見ながら「必死乙」みたいな事を言うゆうかりんだよ で結局馬乗りパイズリはどうなったのか、ってなんだか誤魔化されてる気がするよね どうしてもやりたいからやらせろって必死に言うんだけどね、一度ハッキリと「嫌」って言って断られた上で、今度はｸｽｸｽと軽く笑いながら 「そんなにやりたいんだったら無理やりすればいいじゃない？」って言われちゃうんだよ 股間に挑戦状を叩きつけられた気分だね、ﾍﾞｼｰﾝとね 俺に顔を向けて、満面の笑みを見せてくれるゆうかりん 生唾を飲み込むとなんだか手にも力が入っちゃう気分だよ 一大決心の時だね 今やってもいいものか、夜になったらやるべきなのか、もしかして今この時というチャンスを逃すともう無理なんじゃないか、みたいな葛藤が ｸﾞﾙｸﾞﾙと俺の中で校内マラソン大会だよ ああもうゆうかりんに跨りたい！最終的にはお顔にｻﾞﾒﾗﾙﾄﾞｽﾌﾟﾗｯｼｭしたい！ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふふふ |
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２ ゆうかりんに問われたい ゆうかりんに運命を問われたい 「なんで、あなたなんだろうなぁ」ってゆうかりんが呟くんだよ まだ夜でもないのに二人でベッドの上でゴロゴロしていた時の事だよ ぽつりとゆうかりんがそう言うんだよ んー？って言ってゆうかりんの腰をぎゅっと抱き寄せるの ゆうかりんはくるんと身体を反転して 俺の方を向くんだよ 手を伸ばして俺の首にがっちり回すの、こうしてしまったらもう二人は離れられないね くっつき合ったまんまで そのままゴロゴロしてみたりするよ 俺がさっきの台詞にどういう意味？って聞いたらね、ゆうかりんはちょっとだけ口を詰まらせるんだよ 躊躇うというよりは俺を焦らすとか試すとかそんな感じでね 少しﾆﾔﾆﾔしながら身体を更にくっつけて、すりすりってしてくるだけなんだ 待たされるのはあまり得意じゃないからね、ゆうかりんの身体をこちょこちょと拷問してやってその秘密を吐かせてやる事に成功したよ ゆうかりん割と脇弱いんだよね 笑いながら「わかった、わかったからぁ」なんて言ってね、ちょっと呼吸を落ち着けた後に、またさっきみたいに 寝ころんだ俺の身体に向き合って、お互いに目と目を見る形になってから「どうして運命の人があなただったのかな、って事よ」って言うの 運命の人か、そう言われてもなんだかピンとこないよ 俺はやっぱりゆうかりんの運命の人だったんだろうか 俺から見たら、ゆうかりんは 「運命の妖怪」って事になるな、なんて下らない事を考えたりね ゆうかりんに向かって「運命とか信じてたんだね」って言ってやったら 可愛くほっぺたを膨らませて「割と真面目な話なんだけど」と言われてしまうの ちょっとだけ照れくさそうな顔をしている可愛いゆうかりんさ ここで俺はちょっと冒険してね、「運命じゃなくて俺がゆうかりんを選んだの」って言ってみるよ ゆうかりんはぱあっと顔を明るくしてた後 やっぱり恥ずかしそうな表情に戻ってね、「私が選んであげたのよ」なんて悪態をつくように言うんだ やっぱり信じてなかったんだね、運命 どこかで聞いたような台詞だけどさ、人と人との出会いは引力だと思うんだ 俺とゆうかりんの間には目に見えない力が働いているんだよ お互いに引っ張り合ったり引き寄せ合ったりする力さ、時には反発したりもすると思うんだけど、世界中で一番素敵な力だと俺は思うよ なんだか俺もモノを考えさせられてしまってさ、ちょっとだけ黙っちゃうんだよ ゆうかりんとくっつき合って、鼻と鼻がぶつかる距離で 二人とも黙っているの おかしな状況だよね、犬も猫も食わないような状態さ 俺は悪くないよ、なんだか意味深な事を言い出した ゆうかりんが悪いんだと思うの でね、ゆうかりんは結局この空気に耐え切れなくなったらしく、空気を抜くようにはーって大きく息を吐いた後 「ああもう！やっぱり運命よ運命、たまたま出会っただけなのよ」なんて言っちゃうの ぐぐっと俺の方に体重をかけてきたからね、抱きしめ返して 俺はゆうかりんの背中を撫でてあげるんだ 「俺はなんでもいいよ、ゆうかりんと出会えたから、それ以外はなんでもいい」とか言うと 可笑しそうに笑ったゆうかりんに「つまらない男ね」なんて言われちゃうんだ こんな感じのやり取りをしながら、空がちょっとだけ暗くなって 二人であわてて今日のおゆはんの分の買い物をしに人里に行くまでずーっとごろごろしてたんだ 俺がゆうかりんと一緒になれたのは、 ハッキリ言って運だと思うんだ、そして、それが全てなんだよ でもね、そういう運って割と身近に落ちてるようなものだと思うんだ 言うなればリンゴさ 俺はリンゴを拾い上げて、それをゆうかりんと一緒に食べただけ 本当にそれだけだよ、俺とゆうかりんはその程度 でも今は俺も笑ってるし、ゆうかりんも笑ってる こういう生活っていいな、と思って、またゆうかりんの身体を触ったりするのさ ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふふふふふ |
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３ ゆうかりんと出かけたい ゆうかりんと七夕祭りに出かけたい 一緒に行こうって言ったんだけどやんわりと拒否されるんだ なんで？俺と一緒に行きたくないの？俺はもう用無しなの？って涙目で聞いたら くすくす笑いながら「そういうことじゃないのよ」って言われんだよ ちょっとした準備があるから、お祭りの会場で落ち合いたいっていう話だったよ そう言われた後にぐいぐい背中を押されて急いで準備させられてね、Ｇをバルサンで燻し殺す時みたいに無理やり家から追い出されたんだ とは言っても何の変哲もないいつもの服にお財布を持っただけだよ 毎回お出かけする時はゆうかりんとお財布だけは絶対に持って出るの 今日はゆうかりんがそばにいないからなんだか締まらない感じがするよ もっとハッキリ言うと寂しいって事だね とりあえず言いつけを守って 言われたとおりの場所で待機する 七夕祭りの時のこのアーケード街は、いつもの三倍くらい人が居てね、できることなら通りたくないくらい 若者の集団から親子連れから、やけにガタイのいい外国人も多く見かけたりですごく平和なの それでもやっぱり多いのがカップルだよ そんなに見詰め合ったら人ごみの中を歩きにくいだろうが、って言いたいくらいお互いの目と目を見てて、手をぎゅっと絡ませ合っててね、 同じ歩幅で歩くんだよ もうね、そんな人ばっかりなのよ 俺は適当な出店で買ったりんごアメをねっとりベロベロと舐めまわしながら 目で赤いチェックの柄を探すんだよ ゆうかりんが来たらすぐにわかるようにね それでもなかなか俺の目の前にゆうかりんは現れなくて ついつい「おそいなーゆうかりんおっそいなー」って声が出ちゃうんだよ その時だよ、不意に「遅くて悪かったわね」っていう声がして いきなり俺の視界がブラックアウトするんだ 続いて楽しそうな声で「だーれだ？」って聞こえるんだよ この声は聞き覚えがあるというか 毎日耳にしているというか、そんな事より目を押さえる手がめっちゃ力入ってて痛いんだよね、眼球から水分が絞り出されてシワシワになりそう なんとか振り払って、後ろを向いて「ゆうかりん」って言おうと思ったんだ でも直前で俺の口から声は出なくなるよ、息が詰まってしまったんだ いつもの服じゃないの、ゆうかりん浴衣なの 全体的に涼しげなお花の模様が入った、ちょっと濃い青の浴衣だよ いやね、超キレイなのこれ すっごく綺麗 そんな綺麗なゆうかりんが俺の方を向いて「せいかーい」とか言いながら笑ってるんだ こんなの反則だろふざけんなよもう もう俺の反則負けでいいですこれ 上から下まで、下から上まで見ても非の打ちどころの無い凛とした浴衣ゆうかりん 俺はゆうかりんが来たら 「待ちくたびれたよ」とかそんな感じの軽いイヤミを言ってやろうと思ってたんだけどそんな言葉すら出てこないよ 呼吸をするのを忘れて ただただ見惚れるばかり 「待たせちゃった？」なんて言われても、「あ、お、うん」って感じの声しか返せなかったんだよね もう完敗だよ 鏡の前でポーズするみたいに腕をちょっとだけ広げて見せて、浴衣の感想を聞かれるよ そもそもこの浴衣はどこから調達したのかと聞くと 「便利な手芸屋さんみたいなのがねー」みたいに遠回しにアリスさんを匂わせる発言が飛び出すよ とりあえずこの際アリスさんはどうでもいい、 言葉には表し難いんだけどもただ一言「綺麗だよ」って言ってやったら、ゆうかりんは少し恥ずかしそうにして喜んでくれるんだよね、俺も嬉しいよ いつもと全く同じで逆に浮きかねない服を着た俺の腕をぎゅっと抱き寄せて、「今日は独り占めしてもいいんだからね」なんて言うからもう大変 この瞬間から「ああ七夕も捨てたモンじゃないなぁ」なんて思ってしまうのです 後はお祭りを楽しんだけども、七夕飾りよりも花火よりも ずっと綺麗な存在が俺の横にいてくれたから意識がそっちに行きっぱなしでね、他はあんまり頭に入らなかった！また行こうね！ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふふふふふふふ |
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４ ゆうかりんを抱き上げたい ゆうかりんを抱っこしたい いきなりゆうかりんが「お姫様になりたい！」って言い出すんだよ 本当に唐突だったから一瞬何を言い出したのかがわからないくらいさ 「君はいつでも俺だけのお姫様だよ」って言ってほっぺをさわさわと撫ぜてあげたら目を閉じてじっとして一通り寵愛を受けた後で これまたいきなり俺の手を捻り上げて「そういう意味じゃないの」とか言い出すの 最近のゆうかりんは平気で俺の手を捻るから困るよね なんとか手を放してもらってね、ゆうかりんに聞いてみるよ お姫様になりたいなんて何かあったの？ってね つんとした表情のままで 「別に」って言って、微妙に顔をそらすんだ お姫様って言うとあれかな、竹林の奥のお屋敷に住んでいるような感じの奴かな あの人はいつも長い着物と髪をズルズルと引きずるようにして好き放題遊んでいるイメージしかないんだけどね ああこれはわかったぞ さてはゆうかりん、和服着てみたいんだね 人差指を突き付けながらそう言ったのにうんともすんともﾋﾟﾁｭｰﾝとも反応が返ってこないよ なんだか寂しい気持ちになってしまうよ お互いに会話が無いとこの糞みたいに暑い夏の気温が直に感じられるようで嫌になってくる ようやく反応が返ってきたなと思ったら「あの服暑そうじゃない？」だってさ うん俺も同じような事考えてたよ ゆうかりんは椅子に座り直して 自分の中のお姫様象をちょっとずつ語ってくれるんだ なんでも、全体のシルエットが△←こんな感じになる単色のドレスに身を包んでいて キラキラとうざったく輝くアクセサリーを身に纏うものなんだって 召使とか付人とかがいつも傍らにいて、ひとたび街を歩こうものなら みんなが憧れと期待の入り混じった透明な輝きを向けてくるんだってさ 一度話し始めたら案外楽しくなってきたみたいでスルスルと語るの 俺はふんふんと相槌をうちながら「ゆうかりんもこういう妄想するんだなー」なんて思っていたよ 一通り話し終えて、軽く鼻をふんと鳴らして それっぽいドヤ顔でこっちを見るんだよ なんか俺もやり返さないといけない気がして腕を組んでドヤ顔して鼻をふふんと鳴らしてやったら 「何その顔」なんて突っ込まれてしまって一人大転倒した気分さ その後、ゆうかりんに「お姫様になってどうするの」って聞いてみたんだ 大雑把だけどストレートな言い方になっちゃったよ 少しだけムッとした顔になって「その質問は野暮じゃない？」って言うゆうかりん 嫌なタイプのお姫様になったように偉そうに指を突き付けてね、「ちなみにあなたはただの農民だから」とか言ってくるのさ 農民とはこれまた そしてまたふふふんと鼻を鳴らす この言い方はどういう意味を含んでるんだろう とりあえず一つの明確な問題点があることは確実さ 俺とゆうかりんでそんなに身分が離れていたらお姫様抱っこをする機会が回ってこないじゃないか、ということ お姫様と言ったらやっぱり お姫様抱っこだよね 別に何も間違った事を言っているつもりはないよ、ついでに言うとギャルゲ脳だってアピールするつもりも無いよ 細くした目で俺を貫きながら「あなたってそういう事しか考えてないの？」なんて言われてしまうよ 半ば呆れられてしまっているみたい いやいや待てよ農民出の俺が最終的に一国の姫であるところのゆうかりんと結ばれるようなハートフルサクセスストーリーなのかもしれない なかなか絵になりそうだよね そう考えるとなんだか楽しくなってきたよ よし、とりあえずいっちょゆうかりんをお姫様抱っこしてあげるとしようかな ぐいっと抱き寄せて一気に持ち上げるとびっくりしたゆうかりんが、俺の胸元の服をぎゅっと掴むんだよ 「ちょちょちょおろしておろして」とか言うの 駄目だよおろしてあげないよ 本人に嫌だと言われようが何だと言われようが、やっぱり君は俺だけのお姫様だよ！ずっとね！ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ |
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５ ゆうかりんと治したいしたい ゆうかりんと治療したい 献身的なゆうかりんのケアのおかげで心身ともども健康的になりたい ナースゆうかりんのお注射で今日も俺は終日ビンビンさ 左目がゴロゴロするんだ なんだか重い感じがしてね、今鏡で見たら微妙に腫れぼったくなってるんだよ ものもらいって奴だろうね ゆうかりんも一緒に鏡を見て「うわ」とか「まあ」とか「ふーん」とか言うんだ 全く妙な時期に妙な病気にかかってしまうものだよ 救急箱を探ってみたけども案の定目薬の一つも無くてね、非常に困り果ててしまうんだよね 「本ばっか読んでるからよ」って言って ゆうかりんが俺の左目を瞼の上からぐいぐい押すの 押されると当然痛いし、更にばい菌が入ってものもらいが悪化する可能性があるから やめてって言うんだけどゆうかりんは笑って「揉んだらよくなりそうじゃない？」なんて言うのさ 塞がっていない右目で見えるのは ここぞとばかりにﾆﾔﾆﾔしているゆうかりんの顔だよ この子、なんでそんな８ボスの弱点武器を自力で発見した時みたいな顔してるんだろうね ゆうかりんの手を跳ね除けると、今度は両手で両目を覆ってきた ちょうど「だーれだ」ってやる時のポーズだよ 力をｷﾞｷﾞｷﾞｯと込めて 俺の目をがっちりホールドしちゃうの ゆうかりん真っ暗だよ何も見えないよ、なんて永夜抄の妖夢みたいな事を言ってやると、 後ろでｸｽｸｽ笑いながら「鳥目になっちゃった？」なんてこれまた永夜抄のミスティアみたいな事を言ってくるんだよ 悪戯が過ぎるね その後俺もお返しとばかりにゆうかりんの目を覆って「だーれだ」ってやったりとかｲﾁｬｲﾁｬしてたんだけどさ、その間も左目は痛くて 尚且つやっぱり触られたからますます痛くなってきたような気がしてね、なんだか埒が明かなくなってきたのでカーペットの上に ごろんと仰向けに寝転がったんだよ 「やっぱり痛いの？」なんて言って、ゆうかりんが少し前屈みになって俺の顔を覗き込んでくるんだ 何、ゆうかりん心配してくれるんだ？なんてね、今度は俺が悪戯っぽく笑ってやるとゆうかりんは少し怒った風な顔になってね、 「当然でしょ？それともほっといて欲しいわけ？」なんて言われてしまう うふふあまり素直には言ってくれないんだね、そこがまた君らしいよね ゆうかりんは俺の頭の横に正座して説教をし始めるんだよ 夜更かしばっかりしているからいけないだとか、本を読むのも程々にしろだとか、 もっとずっと自分に構ってくれればこんな病気にはかからない、だとかね 最後の奴の妙な自信はどこから来ているのか気になるよね 俺は全部に頷いて返すの 「本当にわかったの？」って言われてもただ頷くよ ゆうかりんは「わかったならよろしい」みたいな事を言って 今度は俺の横に寝転がるんだよ そのまま身体をすすっと寄せて、俺の服をぎゅっと掴んでいつもベッドで寝てるような体勢になるの その体勢のまま、俺を上目使いで見るんだ どうやら「寝れば治る」って言いたいらしい、俺と目を合わせた後はスッと目を閉じて 人の腕を勝手に枕にしちゃうんだ 寝れば治るだなんて、それが本当なんだったら八意永琳はとっくに廃業だよと言い返すこともできるんだけど、 それでもゆうかりんの言う事だから一理あるに決まってるよ それに俺の世界では薬師より何よりゆうかりんの方が優先順位が高いからね 今日はお言葉に甘えてゆっくり寝る事にしよう そうすればきっと良くなるよ そのままゆうかりんと一緒にゆっくりと微睡んで行ったのさ こんな面倒臭い病気、早く治って欲しいものだよね 片目が塞がってるなんて本当にサイテーな展開だよ 俺の大事な人生の喜びの一つに 「両目でゆうかりんの笑顔を見る」っていうのがあるからね 早く回復させて、そして君を笑わせてあげたいよ いいでしょ？ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふふふふふふふ |
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６ ゆうかりんに怒られたい ゆうかりんにめっちゃ怒られたい 正座したゆうかりんが「ん」って言って目の前の床を指差します ほっぺを膨らましているその様子はどうやら俺に座れと言ってるらしい 何の事を言われるのかはもう既にわかりきってるんだけどね、とりあえず胡坐かいて座ったら「正座！」って言われて慌てて直したよ こういう瞬間はいくつになっても嫌なものさ 軽く咳払いして話を始めるゆうかりん、「昨日の事なんだけど、あなた何したかわかってるの？」って 言われてしまったよ 何したか、なんて当然覚えているに決まってるじゃないか 結婚披露宴にお呼ばれしたからってホイホイ出かけて行ったら お酒を飲み過ぎてワケがわかんなくなって秋保大滝もビックリなくらいにゲロ吐いてせっかくのお目出度い席をメチャクチャにした事だよね いやね、あのね、俺も悪気があったわけじゃないんだよね 知り合いが結婚するなんてホントに喜ばしい事だしさ、それにお酒があったら 手を出しちゃうのも普通だよね 最近仕事ばっかりで疲れてたからリミッターというか判定ラインが行方不明になっちゃっただけさ XG状態さ 気付いたら自宅にいてゆうかりんに介抱されていたんだよね 自分の身体やら布団やらゆうかりんやらが全体的に胃液臭くて笑ったよ 頭もまだガンガンするしね いやあ色々と散々で大変な一日だったよ その話だろうとゆうかりんに少しぶっきらぼうに言ってやったら 「その子供みたいな態度は何なの？」って言ってくるんだ あっゆうかりん額に凄い青筋が走ってるよ、もしかしてマジギレ的な感じですか まずゆうかりんに「どこまで覚えているか」を聞かれた 順を追って思い出していくよ 朝早起きして、ゆうかりんと一緒に外行きの服を着て、 ドレス姿のゆうかりんがあまりにも可愛くてもう披露宴とか行かなくていいやーってテンションになったところまでは確実に覚えてるよ その後式場に行って、新郎新婦の入場を見て、乾杯して、スパークリングワイン飲んで、ゆうかりんの分のスパークリングワインも飲んで、 ・・・ああそこまでだ、そこから先は冒険の書が破れているみたいだね、何も思い出せないよ 俺の目の前から大きなため息が一つ漏れて 俺の顔を撫でるんだ 優しいゆうかりんがこの続きを教えてくれるんだけどさ、いやあなんというか「聞くに堪えない話」っていうのはこういうのだね なんでも、その後調子にのって日本酒とかビールとかグイグイ行っちゃって、すぐにテーブルに突っ伏して動かなくなったかと思ったら ベガ様の断末魔を思わせる声を上げながら盛大にSOSOUしたんだって その後控室に引っ張って行ってまたSOSOUして、白目剥いて、 車椅子に乗せてSOSOUしてタクシーに乗ってSOSOUして家の中に運び入れる時にゆうかりんの背中にSOSOUしてお風呂でもSOSOUして ベッドの上でも二回SOSOUしたんだって ここまで話して「何か私に言いたい事ある？」ってゆうかりんが言うもんだからさ、ここぞとばかりに 全力で土下座して「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」ってやったよ もうね、SOSOUどころか大事故だよねこれ 下手したら異変さ その後はヒートアップしたゆうかりんの一方的なｻﾃﾞｨｽﾃｨｯｸｼｮｰだったよ 自分がどれだけ恥をかかされただとか、全てが大変だったとか、 もうあのホテルには顔見せできないとかぎゃんぎゃん大声で言われてね 文字通りの意味で耳が痛くて思わず両手で塞いじゃった俺を わざわざ手を振り解いてまでお説教するんだよね この年齢になってガチ説教なんて悲しいよね、俺の涙が留まる事を知らないよ 「お酒は一杯までにして後は全部コーラを飲みます」という旨の誓約書まで書かされてね、拇印まで押されて冷蔵庫の戸にマグネットで貼られたよ 色々と反省点しか見えない経験だったよ 何よりゆうかりんに嫌われたっていうのが一番ヤバいよね 次から気をつけるから！ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふ |
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７ ゆうかりんに絞られたい ゆうかりんに残機を絞り尽くされたい せっかくゆうかりんまで６機くらい持って行ったのに通常弾幕からスペカから全部ボロボロにやられて涙目になってコンティニューしたい 今日はなんだかゆうかりんが機嫌良さそうだったんだよね ニコニコしながら先にベッドまで行ってさ、俺をじっと見つめて待ってるの 悪い気はしないよね、むしろすごくいい気分さ これからもっといい気分になるっていうんだから溜まるモンも溜まりきらないよね 月の明かりに照らされるその白い肌を今日はどんな風に撫で回してやろうかと考えると笑みがこぼれ落ちて俺の顔に戻ってこないよ 俺もベッドのところまで行ってさ、YES枕をぶっきらぼうに寝室の隅に投げてやってさ、頬を撫でながらゆうかりんに覆い被さってやって 軽く口付けするんだよね その時にチラッと横を見るとさ、ゆうかりんの頭の脇に何か並んでるの 小さく袋詰めされた何かがね ぽそぽそと置かれて並んでるんだよね ゆうかりんの口腔を好きなだけ舐ってやった後に横を見て聞いてみるよ これ何？ってね そのうち一つを摘み上げてゆうかりんは楽しそうに言うんだ 「これ？あなたの残機よ」ってね、そう言いながら、そのうち一つの包みを剥がす 中から出てきたのはまあなんというかアレだよ避妊具だね 二文字で言うとゴムだし三文字で言うとスキンでサックだし五文字で言うとコンドームだよ 普段ゆうかりんとはそういうの使わないから存在自体を忘れてしまうところだった なんていうかこの微妙な臭いも久々に嗅いだ気がするよ これ自分じゃ上手く付けられないんだよなあ、かと言ってゆうかりんが上手く付けてくれるとは思わないんだけどね これどうしたの？って聞いたら 間を置かず「買った」って返されるの 一人でこういうアイテムを買いに行くゆうかりんを想像するとなんだか不思議な気分になってしまうよね 何、今日はそれ付けてやるの？って言いながらわざとらしくゆうかりんの頭なんか撫でてみるよ 個人的にはまあそりゃあ付けない方がいいんだけど ゆうかりんは笑いながら「ルール」を説明してくれるの なんでも俺がプレイヤーの役でゆうかりんがボスの役なんだって この子元からボスだけどね 俺がコレをつけてゆうかりんに挑むんだって、一回射精してしまったら「一被弾」としてカウントして、次のヤツに付け替えて再度トライするんだって 準備したこの６個の残機が無くなるまでにゆうかりんを満足させないとゲームオーバーで罰ゲームなんだってさ 楽しそうに語るのはいいけど つまり俺は下手したら六回果ててなお罰ゲームを受けなきゃならない可能性があるわけだよね これちょっと無茶苦茶にも程があると思うんだ 初期設定を弄って残機増やすのは初心者のうちだけにしようねゆうかりん 今日のテンションでも頑張れて三回くらいだと思うんだよね だから半分はまた今度使おうね、って言って片付けようとするんだけども直前で止められて「主導権を握れるとお思いかしら」なんて言われちゃう 「要は負けなきゃいいんじゃない？必死で私を満足させてくれるかしら」なんて言われてゴソゴソと股間に帽子を被せられてしまったので どうやら俺に選択肢はないみたいだね 目の前の敵はとりあえず蹴散らす、というSTGの基本を身を持って味わう事と相成ったのでした 帽子の付け方が上手く行かなくて結局二人でひと悶着ふた悶着してからいざボスアタックだよ まあ正直半ば諦めを感じつつも ワンチャンで展開がひっくり返る事に期待して必死に責める事にするよ ゆうかりんが楽しんでやってるっていうのがわかるからいいんだけど でもやっぱりちょっと男として自信は無いのがショックだよね ここでおもむろにゆうかりんに罰ゲームの内容ってのを聞いてみたんだけど 甘い声を上げながら「朝まで延々とスペルプラクティス」って言われてしまって俺は色々真っ青だよ 顔面ブルーレイだよ！ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふふ |
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８ ゆうかりんと飛びたい ゆうかりんと大空を飛びたい この大空に翼を広げ飛んでいきたいよ もちろん傍らにはゆうかりん、澄み渡る空の青を泳いでゆうかりんとどこまでも行きたいんだ いやあ鳥人間コンテストってすごいねこれ、飛べない豚はただの豚じゃなかったんだね 相当笑いもしたけどおいちゃん地味に感動しちゃったよ この感動をゆうかりんにも分かってもらいたいんだけどさ、ゆうかりんは元々飛べる子だから「それが何？」みたいな反応するんだよね 俺はショックだよ この最後に死力を尽くしてフワッと浮き上がったところなんか感涙ってレベルじゃないのにゆうかりんにはそれが伝わらないんだ 聞こえるように「ゆうかりんはつまんない子だなーつまんないなー」って言ってやって拗ねたフリをするんだよ こうﾁﾗｯﾁﾗｯと反応を見ながらね そしたらね、ようやく俺の気持ちを理解してくれたのか、それとも耳障りでストレスがマッハになったのかはわからないけど俺に構ってくれるんだよ 「何、あなたも空飛びたいの？」ってね もちろんそうだよ俺だって空飛びたいよスカイハイしたいんだよ 空飛ぶのってすっごく気持ちよさそうなの ここぞとばかりに必死に飛びたい飛びたいーってアピールするんだ ゆうかりんはそんな俺の様子を眺めて、そして優しく笑ってくれて、 「無理に決まってるでしょ」って言ってくれるんだよ ゆうかりんの優しさが五臓六腑に染み渡るね全くもう 笑顔で全否定はやめてちょうだいね それでも俺は飛びたいよ いやね、飛ぶと便利そうじゃん？ 主にゆうかりんをおんぶして帰る宴会の帰りとかすごい楽そうだよね あれ大変なんだよね ゆうかりんが黙って寝ててくれたらいいんだけども時々酔っ払って後ろから俺の首絞めてきたりするのがもうね そもそもゆうかりんはどうやって飛んでるの？という素朴な疑問を投げかけてみるよ ゆうかりんはちょっとだけ悩んだようなフリをした後、 「どうって、こう・・・フワッと、なんだけど」って言うのよ 俺の目の前でスカートの端を持ち上げてフワッとやってくれるんだけど全然伝わらないよね よくわからないけど自然とできるらしいよ、色々と羨ましいよね そんなに俺がうらめしいような目つきで見つめていたのかどうかわからないけど ゆうかりんが「そんなに飛びたいなら一つ方法があるけど」って言うんだ 優しく口の端を引き上げるその笑顔に俺の希望が見つかった気分さ 俺は必死で食らいつくよ 五体大満足でゆうかりんと離れ離れにならない方法ならいくらでもやるよ！って言ってね そしたらゆうかりんは 「ついて来なさい」って言ってゆっくりと外に出るんだよ 俺も玄関で適当なサンダルを履いて飛び出すの ゆうかりんがお庭で待っててね、 指をさされたところに真っ直ぐピッと立って、両手を横に広げるんだよ 「そのまま、そのままよ」って言って後ろからゆうかりんが抱き着いてきて そのままフワッと地面を蹴るんだよ ゆうかりんに抱っこされた俺はついに念願の空中浮遊に成功するわけさ みるみる遠くなる地面、 頬に感じる風、食い込むゆうかりんの腕 ゆうかりんは聞いてもいないのに「カッコつけて落ちてるだけよ」なんて言って俺の背中で笑うんだ 落ちてるもんか俺ホントに飛んでるよこれ ゆうかりん曰く、俺が気付いていないだけでたまにこうやって俺を運ぶ事があるんだってさ 「あなたが喜んでくれるんだったらこのくらいやってあげるわ」なんて言ってくれるのマジ嬉しいよね このままゆうかりんに任せて 風に乗ってあっちへスイーこっちへスイーって動いてみるんだ なんていうか自分の殻を抜け出した感じだね 今の俺は風以外の何者でもないよ 満足に満足を重ねてるんだけども途中でゆうかりんが思いついたように何かを言うんだ 「あ、本当にカッコつけて落ちてみる気無い？」ってね ちょっとそれは洒落にならないので勘弁してもらいたいところだね でもゆうかりんも一緒に落ちてくれるなら考えないでもないかな！ね！ゆうかりん！ うふふふふふふふふふ |
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簡易更新でごめんなさい。 |
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そんなわけで結婚します。 長年お互いに踏み出せない二人ではありましたが、 思い切って私がプロポーズし、ゆうかりんは私を受け入れてくれました。 ここまで来れたのも、私だけの力ではありません。 皆様のご声援があっての事だと思います。 本当に、本当にありがとうございました。
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紅楼夢新刊、「東方の風見幽香さんを愛し続けてみた」 二年間の活動の総集編という位置づけになります。 ・春「春だから満面の笑みで風見幽香さんを愛し続けてみた」 ・夏「夏なので思いっきり風見幽香さんを愛し続けてみた」 ・秋「秋の夜なべにまったり風見幽香さんを愛し続けてみた」 ・冬「冬の寒さにも負けずに風見幽香さんを愛し続けてみた」 ・長編①「あいゆえにゆうかりん」 ・長編②「あと二週間の命でも風見幽香さんを愛し続けてみた」 ・エピローグ「風見幽香さんと結婚したい」 フルカラーカバー付きの文庫本として登場（予定）。 選りすぐった収録日数は約３ヶ月分。新規書き下ろしだとか、 音声作品原稿、合同誌寄与原稿、ゲスト原稿等も収録しています。 収録作品は全て加筆修正して掲載しております。 多数の豪華イラストレーター様による挿絵の数々も見逃せません。 色々と平和な仕上がりになってるんじゃないかと思います。 頒布価格は１０００円を予定しております。 当日は「えー１３ｂ」でお茶菓子とゆうかりんでお待ちしております。 |
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もうひとつの紅楼夢新刊、漫画版「あと二週間の命でも風見幽香さんを愛し続けてみた」について ただいま漫画担当のｹｲﾄｳさんが必死に制作中です。 ちょっとしたサンプルのような姫様が見れるのでｹｲﾄｳさんのサイトもご覧ください。  かぐやはかわいい。 |
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←かぐやかわいい発言にご立腹のゆうかりん かわいい |
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm1496371 |
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■ おすすめアイテム ■ （ゆうかりんと俺のお楽しみが動画になってDLサイトで販売されてるだと・・・？） （こんなのゆうかりんにバレたら・・・○される・・・制裁される・・・っ！） （・・・） （ゆうかりん可愛いﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ・・・ｳｯ！） |
