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風見幽香さんを誰より近くで愛し続けてみた

1 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/1
   ゆうかりんと考えたい
   ゆうかりんと幸せについて考えたい
   世の中で最も基準が曖昧なものが「幸せ」だと思うんだ 別に「幸福論」だとかそういう難しい事を難しく言うつもりはないよ
   そもそも俺そういうのわかんないしね 頭は良くないんだよね でも今はすごく幸せだと思ってるよ 朝起きてから寝るまでの間が
   すっごく幸せ、すっっっっごく幸せ ゆうかりんとずっと一緒に、のんびりお日様と月の動きにあわせるようにして過ごしてるだけだけど
   本当に幸せなの 今もそう、ゆうかりんとこうやってカーペットの上をゴロゴロしながらぺろぺろにゃんにゃんしてるだけなんだけど
   溢れるくらいに満ち足りている気がするよ ゆうかりんの息遣いを一番近いところで感じ取れるなんて幸せ以外の何物でもないよね
   「あー俺幸せだなぁ」って声が出ちゃうよ勝手に出ちゃったんだ ゆうかりんは寝っ転がりながらのけぞるようにして俺のほうを見て
   さも不思議そうに「何?変なことを言い出すのね」とか言うの 違うよ変な事じゃないよ、むしろ逆だよこれはとっても素敵なことさ
   ゆうかりんにも教えてあげたいような、そんな素敵なことなんだ 思いっきり背中側から抱きついて、ゆうかりんを身体中でぎゅーってしたの
   自分の身体でゆうかりんの身体を包み込むようなイメージ そのまま大きくすーはーと深呼吸なんかしちゃうと俺はますます高まるの
   腕の中でゆうかりんがもごもごと身体を動かすんだけどもお構いなし そのまま自分の幸せを思いっきり味わわせてもらったんだ
   「ゆうかりん、俺、幸せだ」って また声が勝手に出て行くの 俺の声帯は独立思考でも持ってるんじゃないのかな、勝手に声を出さないでよ
   そしたらそっちから「そう、よかったわね」なんて声が返ってくるの なんとなくそっけないゆうかりんの声 その後さ、するりと腕を抜けられて
   ゆうかりんは上半身を起こして俺を見るの 寝転ぶ俺を見下げる感じになるね 口を尖らせて、何も言わずにさらりと髪に指を通した後
   ぽつぽつと言い始めるの 「人間の女とくっついて、結婚して、子供を授かったりする方が幸せなんじゃないの。あなたは人間なのよ」だなんて
   ポケットの中のクズゴミにも馬鹿にされるような本当に下らない事を吐き捨てるんだ ゆうかりんがそんな事を言うとは思わなかった
   ただ、ゆうかりんも不安だったんだと思う 俺もそれはわかる 幸せすぎると幸せを受け止められなくなるんだ、幸せすぎると怖いんだ
   俺だって正直なところ、怖かったりするの ゆうかりんの身体が泡になって消えてしまうんじゃないかと、夢が覚めてしまうような悲しい終わりが
   訪れるんじゃないかと思うことはしばしばあるよ でもね、終わるまでは幸せなんだよ 逆に言うと必ず終わりはくるんだ どんな小説だって
   最後のページが存在するの、だけどその前までは活字にストーリーを語らせてるじゃないか たぶん元々そういうものなんだ、幸せって
   俺は勢いよく起き上がるよ あまりの勢いの良さにゆうかりんがちょっとだけ驚くの そのままゆうかりんの手をぎゅっと握ってやって
   「うるさい黙れ俺が幸せにしてやるんだ文句あっか」みたいな事を捲くし立ててやったよ ますますゆうかりんを驚かせることになっちゃってね
   顔を紅霧異変のようにさせたゆうかりん、恥ずかしそうに「は、はい・・・」なんて言っちゃうんだ 普段は見れないようなゆうかりんの表情、
   それを見れるのも俺の幸せが故かな その後はゆうかりんの肩をがばっと抱いて、また二人で寝転がってくちゅくちゅくちゃくちゃしていたよ
   俺はただ、俺が幸せで、そして「俺が一番幸せにしてあげたい子」が幸せならいいなって思春期の女児みたいに夢見がちに思ってるだけ
   そうだったらいいよね すごく温かい、これこそ幸せさ ああ俺は幸せ者だなあって言いながら両手を挙げて笑えるよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


2 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/2
   ゆうかりんに世話されたい
   ゆうかりんに寝たきりの俺を世話して欲しい
   朝目覚めて身体を持ち上げると、いや持ち上げられなかったんだよね 身体の動きが重いんじゃなくて全く動かないの
   敵のスタンド使いに時でも止められたかなと思ったらそんなアツい展開ではないらしくて、布団の中には植物の蔦が這っていて
   俺の身体をガッチリとベッドに固定していたんだ おかしいな寝る前はこんなもの無かったはずなのに それにいつもはお寝坊さんのはずの
   ゆうかりんの姿も見えないのが気になるよね とりあえず俺は動けなくて本当に気持ち悪いよ 朝の寝覚めを迎えたというのに
   大きく伸びもできないなんてキツすぎる どうしようかともぞもぞしていた所に「おはよう、今日も素敵な朝ね」なんて他人行儀な事を言いながら
   エプロン姿のゆうかりんが現れるんだ 家事一般は大抵俺がやるから、滅多に見られることの無いゆうかりんのひよこちゃんのエプロン
   「これはいったいどういうことですか」なんて中学英語の訳文みたいに尋ねる俺に、聞いているのに聞いてないような素振りをしながら
   「今日もまた寝たきりの旦那を介護しないといけないのかぁー、つらいなー」なんて言っちゃうの そして俺の代わりにするように大きく伸びだよ
   あのさ、俺が言うのも変な話なんだけどさ ゆうかりんもほんっと下らない事ばっか考えやがるよね 誰に影響されたんだか全くもう
   やるならやるでいいからとりあえずこの植物属性の拘束具をなんとかしてくれと頼むも華麗にスルーされてしまってね これはまさしく
   寝たきりになってボケが進んでしまった老人への対応って奴だね 悲しくて涙がカイジみたいに流れ出るよ ボロ・・・ボロ・・・ってね
   本当はゆうかりんに朝ごはんを用意してやる時間だなぁと思っていたらゆうかりんも丁度良く「朝ごはんの時間ですよ」なんて言い出す
   そしてトレーの上を俺に見せるんだ 見事に朝食らしい朝食だね、自家製ベーコンも卵と一緒に焼いたんだねおいしそうだねゆうかりん
   ベッドのへりに座ってにこりと俺に笑いかける 寝たまま「あーん」ってやられると口で受け取りにくいんだよね、シーツにこぼしてしまったりとか
   そういう心配が俺を襲うんだけどそれは意外な形で裏切られることになったの いやね、ベーコンと卵を一緒に箸で摘まむじゃん、
   その後ゆうかりんね、ごくごく普通に当然のように自分の口に運ぶんだよ にこにこしながら頬張るの、俺を見ながらもくもくって咀嚼するの
   あっけにとられてしまったよ 介護だ世話だとか言っておきながら俺に見せ付けるようにして朝食取ってるだけじゃないか こりゃあやれやれだぜ
   と思ったらね、ゆうかりん、食器を横に置いて立ち上がって、俺のほうに向き直るんだ モノを頬張ってる途中だから口は開けないんだけど
   何かモゴモゴと言って、目を細めるの でね、次の瞬間そのまま俺に熱い口付けだよ それと同時に、重力と舌の動きを上手に使って
   俺の口の中に唾液でどろどろになったモノを流し込むの 口移しなんてカービィSDXの世界の話だと思ってたね、実際にやられると面食らう
   味は普通に普通だった ゆうかりん味がするよぉーとかそんな事は全く無く、流動食状のベーコンと卵だった ゆうかりんはふきんで
   俺の口元をチョイチョイと拭いて、その後自分の口元もチョイチョイ、そして「大変だわー」なんて適当な事を言いながらまた食べ物を口に含むの
   モノも噛めなくなったら点滴だろうとか、もののけ姫の口移しシーンはなんだか興奮したなあだとかそんな感じのことを考えながら、
   ゆうかりんの口をただただ一方的に受けるよ 一通り食べ終わった後に飽きたのかどうかはわからないけどそのままベーコンを押し付けられて
   案の定口で受け取れなくてシーツに油シミを作ってしまったんだよ ゆうかりんは知らん顔で逃げた 怒らないからまずこれ解いて!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


3 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/3
   ゆうかりんに仕えたい
   ゆうかりんの式になりたい
   式神、なんて甘美な響きだろうね ただ、どうしてもケモナーちっくなイメージがあるのはどこの妖怪さんのせいなんだろうか
   うやうやしく式神って言うけれど、単純に魔法少女の契約のようなものだよね 忠誠を誓って、ついでにザリガニを食ってパワーアップだよ
   紅魔館の図書館の厚い本には「妖力を持ってして主従関係を結ぶ」みたいな事が書いてあった気がする 仕える喜びはスゴいという事だね
   不意に、食事の席でゆうかりんがそんなことを言い出すんだ 週末に新しく始まる映画を一緒に見に行こうだとか、そういう誘いのように
   ごくごく自然に軽ーくね 「私の式になる気は無い?」だってさ 一瞬反応に困るよね、箸からミニトマトが落下してテーブルを転がってしまうよ
   夕食の代わりにその言葉を脳内でゆっくり噛み砕いてね、少しの間をおいて出た言葉は「ゆうかりんも式とか欲しいんだ」だったの
   目の前のゆうかりんは浅く笑いながら「ほら私って、新しいもの好きじゃない」って言うんだ 流行の最先端だとはとても思えなかったけどね
   サラダのアクセントになるかわいい冗談だってのはわかったけどね それでもなかなか突拍子も無いことを言い出すものだと思って
   ゆうかりんの顔をまじまじと見返してしまったよ いやあ式になるなんて考えた事は全く無いの 普通の人間でもなれるモノなのだろうか
   「必要なのは信頼よ」って言うから大丈夫らしいけどね フォークの先をふりふりとしながらゆうかりんが式になる事のメリットを教えてくれるの
   まず第一に、ゆうかりんの力を俺が得るわけだから、俺にも簡単な妖術やら何やらが扱えるようになるらしい 大妖怪オブ大妖怪の力だから
   野良妖怪なら一方的にチョメチョメしちゃうくらいの力は持てるってさ 俺にも花が咲かせられるようになるのかしら、そこが気になるんだけど
   ゆうかりん曰く「きっと綺麗な花が咲くわ」だって 微妙に自信なさ気なのはただ単純に経験が無いからだろうね 他にもメリットはあるのかと
   尋ねてみるんだけどね、ゆうかりんは目を上の方にふよふよ泳がせながら黙ってしまった 思ったよりも特典が少なかったみたいだね
   「あ、ホラもっと親密な関係になれるわよ?」なんて取ってつけたように言うのを俺はハイハイと言ってあしらった 今より親密な関係なんて
   身体が同化するとかそういうレベルじゃないのかな 親しくなるというよりはゆうかりんに「従う」という大義名分ができるわけだから
   これまで以上にゆうかりんに頭が上がらなくなりそうだなぁ、と思っちゃうのよ 俺だって本当はメシ!フロ!ネル!ってぶっきらぼうに言って
   ゆうかりんをオドオドさせてみたいと思うこともあるんだけどさ、まああまり上手くは行かないよね 結局ゆうかりんの式のお誘いは
   丁寧にお断りを申し上げて夕食に戻ることにしたんだ 「このままの関係がいい」ってわがままを言って、白米を口いっぱいに頬張るの
   「それでいいならいいんじゃない」なんて思わせぶりのような何も考えてないような事をゆうかりんが言って、俺と同じようにごはんを食べる
   ああそうだ、ゆうかりんは式が居ないほうがいいと思うんだ 何にも頼らないでひらひらと待って、己の力のみで戦う姿が美しいんだ、
   って言ったら「何その取ってつけたような理由は」って言われて笑われてしまったよ ゆうかりんは可愛いって事さ、遠まわしなだけでね
   この日はこんな感じで終わったんだけど、ゆうかりんはどうも式というものに興味心身でたまらないみたい ペットか何かと勘違いしてるのかな
   自分に必要なものとして育て上げるなら式よりも子供の方がいいんじゃないかと言おうと思ったけど直前で自分自身にストップをかけたの
   養うってのは難しいモンだよ、まだ俺には少しだけ足りないような気がするね 能力というよりは器かな、まだまだだね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


4 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/4
   ゆうかりんを引きたい
   ゆうかりんを引っ張りたい
   「引っ張ってくれる男性」、ってのはやっぱり魅力的なモンなんだろうか 昔ながらの程よい頑固さを持ってして
   自分の女を連れまわしちゃうくらいの幻想郷系メンズの方がゆうかりんは喜んでくれるんだろうか 俺はどっちかっていうと
   全くそんな事は無くてね、むしろ自由気ままに生きてるゆうかりんがあっちに行ったりこっちに行ったりするのにいつも着いてってね
   どっちかって言うと引っ張られてる方なんだよね まあゆうかりんが引っ張る方が得意というか、そういうタイプっていうのもあるけどね
   でもやっぱり俺も♂であるわけだし、いずれは大黒柱となるわけだし、こう無意識の圧力のような何かが俺にのしかかってくるんだよ
   少し悩んでしまった俺はどうにもこうにもいられなくなってね ついつい手が伸びちゃって、ゆうかりんの後ろ髪を引っ張っちゃった
   「痛っ」てゆうかりんが小っちゃく言うの その後狐につままれたような顔をして、後頭部を抑えて俺の方を振り向くんだよ
   お散歩中の些細な出来事だよ まだ頭の上に?マークを浮かべてるゆうかりんに「引っ張りたくなった」なんて適当な理由を付けて
   そしてその後ごめんなさいをするよ いつもの調子に戻って「変な人ね」なんて言われてしまうんだ そのまままた手をぎゅっと握りあって
   お散歩に戻るよ 今日も散歩、明日も散歩、きっとゆうかりんと俺はいつでも散歩してるんだろうね 我が道を行ってるわけだよね
   でね、途中までてくてく歩いて行ってね、不意にゆうかりんが手を放すんだよ そしてそのまま俺の襟足に生えるお毛毛を掴んで
   グイッと引っ張るの いきなりの出来事に俺もまた「いてっ」とかそういう声を出しちゃうんだよ 悪戯っぽい笑みのゆうかりんが楽しそうに
   「さっきのお返しね」なんて言うのさ ゆうかりんってば結構根に持つタイプだったんだね また一つゆうかりんの事に詳しくなった気がするよ
   髪を引っ張るのはいろいろな意味で不安だからやめろと俺が言うと「先にやったのはあなたでしょうに」なんて正論を言われてしまって
   ぐうの音も出なくなった俺は適当に「俺じゃなくてこの右手がね」なんて言ってね ゆうかりんをまた呆れさせてしまうわけなのさ
   引っ張るなら他の場所にしようと歩きながら話をするの 俺はゆうかりんのほっぺを引っ張って遊びたいって主張するんだけども
   ゆうかりんは「屈辱的だから嫌」とのことで そしてゆうかりんは俺の耳を引っ張りたいと言う 引っ張り上げるというか捻り上げるというかね
   聞き分けのない子を怒る時のポーズだよね 子供よりは物分りがいいはずだと反論したりしながら、まだまだ手を繋いで歩くんだよ
   だいたいそろそろ家に着くかなって言う時にね、もう我が家のある丘が見えるなってところで、ゆうかりんが俺の手をぎゅーっとしながら
   ぐいぐい引っ張るんだ、ゆうかりんの方に 顔を見ると特に何でもなさそうなの、「何食わぬ顔」って奴だよね このままだとゆうかりん側に
   引き込まれてしまいそうなので、俺も少し力を込めて引っ張るよ 俺が引っ張ってゆうかりんも引っ張ると結局均衡が取れるんだよね
   俺は勝手にそういう事なのかなーと思った どっちかが先導するんじゃなくて、お互いに刺激し合って一緒になって、同じところに行くんだね
   そのままお互いに引っ張りあって、変な扇みたいな形になりながらマイホームに帰ったよ ゆうかりんと引っ張って引っ張られてしながらね
   後でゆうかりんに聞いてみたら「ただの気分よ」と帰ってきた そうやって君はいつでも澄ましているけど、本当は全てお見通しなんだろうね
   やっぱりゆうかりんには敵わないよね これからは適度に引っ張って適度に引っ張られての関係になろうと思います!いいよね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


5 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/5
   ゆうかりんと子供の日を過ごしたい
   ゆうかりんと子供の日を子供みたいに過ごしたい
   毎年同じ時期に端午の節句を祝うための兜の置物を出して、同じ場所に飾って、同じように五月五日を過ごすんだよ
   「こいのぼりがあってもよかったかな」なんて言ったりしてね その台詞も去年も言ってたりしてね 同じような記念日の過ごし方なんだ
   でもね、今日はふと目をそらした隙にゆうかりんが消えちゃうんだよ ゆうかりんが居なくなっちゃうの 消失するわけはないので
   どこかに行ったって事なんだけども これから五月五日をまったり過ごそうっていう時だってのにゆうかりんが外出だなんてね
   窓が開いてたからそこから外を覗いてみることにする そうするとゆうかりんの赤いお洋服が見えるんだ 上の方でふよふよしてて
   そしたら俺の視線に気付いたのか、すぐに降りて戻ってくるのさ 何かを持って、いや誰かを連れて庭のところに下り立つんだよ
   「ねえねえ、こいのぼり見つけた」とかなんとか言いながらね ゆうかりんの横を見ると全体的にヒラヒラとしたお洋服のお姉さんが
   つんと澄ました顔でこっちを見て立ってるの 「空気を読んで連れてこられました」なんて言ってるの、竜宮の使いの永江さんだね 
   ギャグなのかどうかなのかすら判断がつかない微妙な来客に俺は少しの間眉間を押さえて固まったんだけどね 最終的にゆうかりんに
   「これは別のお魚じゃないかな」って言うんだ ゆうかりんは悪びれる様子もなく「鯉じゃなかったら鯛じゃない?お目出度いわね」なんて言うの
   ぎゅっと掴んだ永江さんの裾は離さないままにね 当のこいのぼりさん本人はと言うと、流石に読める空気ってのにも程度があるみたいで
   どうしたものだかわからないような表情でこっちを見てるよ なんだか無理やり裏道探検に付き合わせてしまったような感じ、申し訳ないよね
   無理やり連れてきたとはいえお客様なわけだからせっかくだからお通しするよ お茶でも飲んでもらおうと思ってさっそく準備に取り掛かる
   その間ゆうかりんとこいのぼりさんは居間で飾った兜を見て何か言ってるんだよ 聞き耳を立ててみると、こどもの日がどうとか、
   端午の節句だとか、そんな感じの話なんだよ でさ、やっぱり空気を読める人ってのは話も聞きだし上手なモノなんだろうね、自分は聞き手に回って
   ほとんど話はゆうかりんがしてるんだよ ゆうかりんが嬉しそうに俺の家に代々伝わる兜だとかいくつになっても男の子だから祝うとか
   そういう事を言っててね、それに対して「まあ、ほんと」だとか「素敵ですね」とか受け流す感じで応対してるんだよ この能力すごいねホント
   ゆうかりんが言いたい事全部言えてるんだろう、すごく上機嫌っぽいの この技術は俺もどこかで見習わないとなぁなんて思うんだよね
   さて端午の節句とは言えどもいつも通りの何の変哲もない紅茶とね、端午の節句だからの柏餅をご用意だよ 目の前に置いてやると
   永江さんがサラリと「端午の節句おめでとうございます」なんて言うんだよ そういう褒められ方をしたのは生まれてこの方初めてかもしれない
   俺よりゆうかりんが過敏反応してね、「あっそれ私も言う」とか騒ぎ出して、咳払いをして勝手に落ち着いた後、俺に満面の笑みを向けて
   「端午の節句、おめでとう」って言うんだよ うーんやっぱり返す言葉と言ったらありがとうだよね 「端午の節句ありがとう」って言ったら
   双方から「それはちょっとおかしい」みたいな事を言われてもにょってしまうよ 柏餅の表面とゆうかりんのほっぺの感触が似ているだとか
   そういう事を言ってみてゆうかりんを赤面させてみたり、永江さんに笑われてみたりでなんだか楽しい五月五日となったわけだよ
   いくつになっても端午の節句はいいものだと再確認 やっぱりこいのぼりって必要だね!あるのと無いのとでは大違いだよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふふ


6 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/6
   ゆうかりんと春を楽しみたい
   ゆうかりんと春を味わいたい
   今日も腕を組んで歩くよ 真っ直ぐ歩きたいんだけど、今日のゆうかりんは歩きながら俺の腕をぶんぶんってやって遊ぶんだ
   そのせいでよろよろ歩きになってしまうの でも、まるで子供みたいにはしゃぐゆうかりんを見ると到底悪い気にはなれないから
   俺も一緒に腕をぶんぶんして歩くんだ これが小学五年生だったら廃屋探検のテンションだね、いずれ誰か一人行方不明になる感じの
   そうやって二人で一緒に歩いていると、見知った湖に到着するんだ 湖の向こうにはお屋敷がちょこんと立ってるよ、見知ったお屋敷さ
   湖面がキラキラと水を反射して、それがいい感じの美しさを表現しているの ゆうかりんがうふふと微笑んで「突き落としたい」とか言うので
   俺もそれに合わせてうふふと笑うしかなかったよ ゆうかりんと湖のほとりを歩いていくと、妖精がきゃっきゃ言いながら遊んでいたり、
   妖怪もきゃっきゃ言いながら遊んでたりするんだ 和やかな光景だよね、和やかな光景の横をゆうかりんと一緒に通り過ぎるよ
   「いいものだね」って俺が言ったらゆうかりんが肩をこっちに寄せながら「私たちもああやって遊ぶ?」なんて挑発的に言ってきてね
   俺は肩をすくめながら「まさか」って返すんだよ 逆にいつもあんな感じで遊んでるような気もするんだけどね 人前では無理だね
   そのまま湖をくるりと歩いてみる あのお屋敷の門から見える、なかなかいい趣味をしているお花畑 ゆうかりんが完全に善意で
   いくつかアドバイスをしてやって、花壇管理担当の妖怪さんが言われたとおりに弄ってみて、今ではお屋敷の主さんも褒めちぎるくらいの
   立派なものになったんだよね それをきっかけにして門番さんとお知り合いになったり時々お屋敷に御呼ばれするようになったりとか
   いい友好関係が築き上げられてる気がするよ そう話をすると、ゆうかりんは知ってるはずなのに「そんなことあったかしらね」とかなんとか
   適当に返してくるからこっちは苦笑いさ 今日は門番さんは見えないみたい、俺たちの見えないところで頑張っているのかそれともいないのか
   そんなお屋敷を通り過ぎつつ俺とゆうかりんは歩くよ ただ歩くだけじゃなくて、この春の風を身体中に浴びるようにしてやりながらね
   ふと足元に目をやると、こっちにイチモツを見せつけるようにして自己主張してるかわいい奴がいる 「あら、つくし」って言いながら
   しゃがみ込むゆうかりんに俺も合わせるよ そのまんまの春の訪れだね 昔から、春になったらつくしが生えるものだと思ってたからね
   ゆうかりんは指先で軽くアタマ部分に触れながら「元気いっぱいね、それはいい事よ」だなんて話しかけたりしてるんだよ 優しい笑顔さ
   俺も真似して触れてみるんだけど、未だに植物の声を聴けることはないんだ それでもなんとなくゆうかりんの言いたいことはわかる気がする
   いずれは聞けるようになりたいなーと思うよ 理由は「その方がゆうかりんと話が合いそうだから」っていうだけさ ゆうかりん優先だよね
   二言三言交わしてゆうかりんは立ち上がって、また繋いだ手をぶんぶんってやりながら歩き出すんだ 俺も一緒にぶんぶんするよ
   「俺も元気いっぱいだよ」って言ったら「あらそう?ふーん」なんて軽い疑いを向けてくるようだったので、有り余るエネルギーを見せつけようと
   もっと手をぶんぶんしたらゆうかりんにクスクス笑われてしまった 「春ねぇ」なんて言われながらね 春の陽気のせいで俺も興奮してるのかな
   俺が興奮してるってことはゆうかりんも興奮してるってことに他ならないよ 理由はないけどそんな気がする これも春ならではだよね
   ただ俺は夏でも冬でも元気だけどね!ゆうかりんが隣にいてくれれば、つくしなんて引き千切っちゃうくらい元気さ!え?微妙?ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


7 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/7
   休憩


8 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/8
   例大祭でも東方の風見幽香さんを愛し続けてみた
   
   
   お疲れ様でした。
   とてもいい経験ができました。
   ゆうかりんも喜んでおります。


9 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/9
   休憩


10 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/10
   ゆうかりんと帰りたい
   ゆうかりんと我が家に帰りたい
   数日間の旅行の全日程を終えて、最終的にはクタクタになりながらようやく向日葵畑の真ん中にある我が家に帰ってきたよ
   久々の我が家はなんだかすごく優しい感じに見えたんだ CDやら薄い本やらで荷物がすごく増えてて本当に疲れてね、玄関に入って
   すぐに荷物を放ってソファーにダイブするよ あ゛ーっていう銭湯にいるおじいさんみたいな声が勝手に出てしまう ソファーは柔らかかった
   続いて俺の背中にゆうかりんがダイブしてくるんだ ア゛ッーっていう短い悲鳴が自分の口から漏れるよ 変なところに入ったよ息苦しいよ
   「つーかーれーたー」なんて言いながら俺の背中のところで身をよじるゆうかりん 今回の旅行はやりたいことも行きたいところもたくさんあって
   ゆうかりんを連れ回しまくりだったんだ 人の多いところに行ったり並んだりでね、もうお互いにクタクタなんだよね 深夜からのバスに乗って
   朝方に帰ってきたからお風呂もまだだったんだけど、自分の背中にくっついているゆうかりんにお風呂入るー?って聞いてみても
   「あー」とか「んー」とか返事が返ってくるだけでハッキリした答えがこないんだ どうやらゆうかりんも本当に疲れているらしい
   何日間も空中を飛び回って妖怪としての決闘をした時でもわりとケロッとした顔で戻ってきて俺に淹れさせた紅茶を啜ったりすることもあるのに
   今日は本当に疲れて身体も動かせないって感じに見える 俺が何を考えてるのかわかったようで、「楽しいことは疲れるのよ」だなんて
   ふふっと笑って俺に言うんだ まあそれでもお風呂には入りたいだろうからね、いったん身体を持ち上げて、ゆうかりんをおんぶする形になった後
   ゆうかりんをそのままソファーに下してやるんだよ 俺はお風呂を沸かしてくるよ 疲れてるときは熱めの方がいいのかぬるめの方がいいのか
   考えてみてもわからなかったから結局いつも通りの温度に設定しておくんだ あとは軽く浴槽を濯いだりとかしてね 準備を整えた後に
   居間に戻ってゆうかりんにお風呂入るよって言うんだけどさ 案の定ゆうかりんはソファーの上でちっちゃくなって寝てるんだ 赤ちゃんみたいに
   手をぎゅってして丸まるみたいにして寝てるの すーすーと心地よさそうな寝息を立ててね よっぽど疲れていたんだろうなぁと思うよ
   可愛らしいけれどもまったり眺めるわけにもいかなくてね、ゆうかりんお風呂入るよって言って揺すって起こすよ お風呂から上がったら
   一緒に昼からベッドで寝て旅の疲れを癒しちゃおうねって言うんだけどさ ゆうかりん、「疲れためんどくさい」とか言ってわがままで聞かないの
   困ったゆうかりんだよ 俺だって疲れてるんだよ仕方ないからゆうかりんのお洋服を一つずつ丁寧に脱がせていって、すっぽんぽんにして
   その状態のゆうかりんを担いでお風呂場まで行くよ ゆうかりんを湯船に叩き込んでから自分も服を脱いでゆうかりんの隣に入水するのさ
   流石にお風呂に入れられたら目は冴えたらしく、湯船のお湯で顔をぱしゃぱしゃやりつつ「あー」とか「ふー」とか言ってるんだ のん気なものさ
   ゆうかりんと一緒にお風呂に使ってると疲れがだんだん癒えていくようだよ 旅行先で入った妙に人工的な温泉とかもよかったけども
   やっぱり家でゆうかりんと入る風呂の方が好きだなーなんて思うのさ ゆうかりんと湯船に浸かったまま、旅行の感想を言い合うんだよ
   言い合うと言ってもお互いに「楽しかった」としか言わないから随分偏った討論会だと思うんだけどね 数日間の長い旅行だったけども
   家に帰ってきてしまうと一瞬のように思えてどこかさみしいんだ でも旅行中のゆうかりんの笑顔だけはしっかり覚えているよ 覚えてる笑顔と
   今ここで見ているゆうかりんの笑顔を比べたりとかはできるものさ モノより思い出、旅行はいいものだね!また行こうね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふ


11 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/11
   ゆうかりんと備えたい
   ゆうかりんと地震に備えたい
   新たな地震に備えたい 「一回起こったら終わり」ってワケにはいかないんだよね 終わりがないのが終わりみたいなもので
   俺たちにできることは「経験を得る」事と「反省する」事くらいだよ 悪い言い方だと永遠にビクビクしてやがれって事なんだよね
   「まずお水ね」って言って、ペットボトルをドンとテーブルに置くゆうかりん やっぱり水が必要だよね、新鮮な水が一番大切
   とりあえず2Lペットボトルを豪快に5本だよ これだけあってもまだまだ足りない気がするからね 本当に命に直結してると思わされる
   「次にお茶ね」って言ってゆうかりんが紅茶の缶をテーブルに出すの お茶はそこまで命に直結しそうには見えないな、どういうことかな
   場違いにいい香りを放つソレは非常食として役に立ちそうなモノじゃあないよね ゆうかりんが言うには「スパイスよ」だそうでね
   ただ水を飲み続けるのも飽きる、的な事なのかな 実際に大地震に遭ったらそんな事言ってる余裕は微塵も見当たらない気がするんだけど
   ゆうかりんらしくてカワイイなと思ってしまったから一緒にしておくよ 「次は何かしら」なんて言いながら部屋中をぐるりと見回すゆうかりん
   食べ物かな、って俺が言ったらそうだと言いながら冷蔵庫をくぱぁっと観音開きしたよ 冷蔵庫に入れないといけないようなのじゃなくて、
   保存の利くような食べ物がいいんじゃないのかな、乾パンとかね と思ったらゆうかりんが俺の好物であるところのサバの水煮缶を持ってきた
   安い時に箱単位で買い溜めしておいた時の奴さ、缶詰は確かに適しているね ゴトゴトとこれもテーブルの上に並べるんだ、水色の缶をさ
   目の前にこれだけサバ缶が並ぶとなんだかお腹がすいてくるな、なんて言って笑って見せたらゆうかりんも釣られるようにして笑って
   「呑気な人ね。非常事態の対策会議中なのよ?」なんて言われてしまう 先ほど紅茶を出した子に言われてしまって納得いかないよね
   この次に準備したのはウエットティッシュだったよ 身体を拭く他にも色々と使い道があるよ、無いと辛い部分も相当あると思うんだ
   あとはマッチとロウソクとか、懐中電灯とかを用意するよ 被災生活とサバイバル生活は親戚みたいなものだからね、こういうのも必要さ
   「これだけあれば大丈夫じゃない?」って言ってゆうかりんがニッと白い歯を見せるの まあ確かに、ここまで色々と揃えばある程度は怖くない
   同調の意を示しつつ次なる作業に移るよ 今度はそれを持ち運びしやすいようにリュックサックに詰めようと思ったんだけどさ、入らないのよね
   単純に物量が多すぎるよ ペットボトルとかサバ缶とかなんでこんなかさばるものばっかりなんだろう これじゃあ持って逃げられないよね
   二人そろってアチャーって感じの顔になってしまうよ どう足掻いても合計10L分のペットボトルすら入りきらない なんていうか計画倒れだよね
   顔を見合わせてどうするか悩んだんだけどさ 結局何も思いつかなくてね、「もういいや、お茶にしない?」なんて言って紅茶の缶を転がすんだ
   リュックサックは片づけて、水やサバ缶は台所の棚に置いて、懐中電灯等の道具はそのままリビングのテーブルの上に出しっぱなしにしておいた
   そのまま備蓄にする用だった紅茶を入れて、買ってきていたバウムクーヘンをお皿に出して、ゆうかりんといつも通りのお茶なんか楽しんだんだ
   あれだけ大きい地震を経験したのに結局何の対策もせず「なんとかなるよね」とか言っちゃう俺とゆうかりん 結局何もわかってないんじゃないかな
   まあ平和に身を漬け込んじゃうといろいろ忘れるんだよね イイコトのような気もするし悪いコトな気もするよ もし大きくグラッと揺れたなら
   ゆうかりんだけは持って逃げるよ本当だよ、って言ったら「それができたら苦労はしないでしょ?」なんて言われてしまった そうかもね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


12 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/12
   ゆうかりんを気にしたい
   ゆうかりんを気にかけたい
   久々にアリスさんに会った気がする、最近はゴタゴタしていたから遊びに来てくれたり遊びに行ったりとかが無かったからなあ
   人里ですらっとした後姿を見かけて次の瞬間には自然に声をかけていた 本人も負けず劣らずの人形っぷりを発揮しているアリスさん、
   振り向いて「あら、ごきげんよう」なんて言ってくれるんだ どうでもいいけど俺の周りは「ごきげんよう」の使用率が高いね、流行りなのかな
   大抵の人は俺と話する時にゆうかりんの事を聞くんだ アリスさんも例外じゃなくてね、「幽香は元気かしら」とか聞いてくるんだ
   最近はすごく元気だよ、天気もいいからゆうかりんもご機嫌なんだ、って返したりなんだりして、帰る方向が同じなので一緒に歩き出す
   魔法の森を途中まで一緒に行くことになったよ アリスさんと一緒に歩くとすごく昔のことを思い出すんだ 幻想郷に落ちてきて、
   まだ右も左もわからなくてゆうかりんの事も知らなかった時のこと 第一発見者のアリスさんが面倒を見てくれて、こうやって一緒に
   買い物とかにも行ったっけなあと思い出すの 思い出の話だね、アリスさんも同じような事を思い出したみたいで自然とそんな話になるの
   「あれからもう200年も経つのね」とかさ、そんな感じの 時の流れっていうのは思い返す場合に限り本当に早いものでさ、
   頭の中で思い出のアルバムをめくるような感覚さ 「こういう話をするとゆうかりんが怒っちゃう」って言うとアリスさんは呆れたような顔をして
   「私は幽香じゃないわ」なんて言っちゃうんだ アリスさんはアリスさん、ゆうかりんほどじゃないけど、とても大切な人外の人なんだよね
   隣でとぽとぽ歩いていると、ゆうかりんの時とはまた違った時間が流れるようだったよ 特に着飾りも気配りもしない、のんびりした時間
   話の流れが「昔のゆうかりんの話」になったんだ ゆうかりんも昔と変わったよねーなんていう話が次第に広がって花が咲いていくんだよ
   つんつんしていて粗暴だった時期もあったよね 俺と会った初めての時さ、今と変わらない可憐さを身にまとっていたんだけども、それと同時に
   どこか人を寄せ付けない雰囲気みたいなのも同時に身に着けていた気がする 今のゆうかりんはどっちかっていうと馴染みやすいというか
   丸くなった感じだよね 角が取れて、いい子になったような気がするんだ アリスさんは話を聞きながら「そうね」なんてそっけない言葉で
   合わせてくれるの 俺が「そう、煮過ぎて角が取れた湯豆腐みたいな!」とか下らないことを言うと、「豆腐の角が取れるのは悪い事よ?」って
   スマートに突っ込んでくれたりね 確かに見た目は悪くなるけども豆腐の角が無くなると食べやすくなるんじゃないかな、っていう
   無駄な主張をしてみたりして、話はゆうかりんから豆腐になっていくんだ そんないかにも平和って感じの話をしながら魔法の森を歩いててね
   最終的に分かれ道、アリスさんの家はあっちだからここで別れる事になるんだよ 「たまには遊びに行かせてもらうわ」なんて社交辞令を言って
   軽く微笑んで去っていくアリスさん ただ少し一緒に歩いただけなんだけど、なんとなくいいものだよね 俺は帰ってからすぐゆうかりんに
   「今日はアリスさんと会ったよ」的な事を話すんだ 案の定ゆうかりんはむすっとした顔になってね 「そう、だから帰りが遅かったのね」なんて
   言ってくるんだ 帰る時間に決まりなんてないし、どっちかっていうと早いくらいなんだけどね ゆうかりんの嫉妬はなかなかわかりやすいものだよ
   そして今日のゆうかりんはネチネチとしつこい攻撃をしてくるんだ 「他の女と会うなんて」とか「私は嫌われちゃったのかしら」とか聞こえるように言って
   俺の方をチラチラと見てくるんだよ 全くもう、全然そういうつもりじゃないのに まあ俺が悪いんだけどね!うふふごめんね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


13 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/13
   ゆうかりんに打ち明けたい
   ゆうかりんにカミングアウトしたい
   何の隔たりも無い仲だとは思ってるけど、本当に大事な事っていうのはなかなか言い出しづらいものなんだ いつだってそうさ
   逆に、俺とゆうかりんが仲良し過ぎるからこそ言えない事っていうのも中にはあるわけで 全て通じ合えるってわけじゃないんだね
   今日はゆうかりんに大事な話をしようとしていたんだけど、言い出すきっかけが中々つかめなくて、もごもごというかまごまごしてる間に
   すっかり夜になっちゃってね 夜はもちろん寝る時間だよ もうお風呂にも入ったしパジャマにも着替えたし、後は二人でベッドに横になって
   電気を消してくっ付き合いながら夢の世界に落ちていくだけってとこまで引っ張ってしまった このままだと言い出せずに日付が変わってしまう
   勇気と変な汗を振り絞ってゆうかりんに告げるよ 話があるって言ってゆうかりんをこっちに向かせるんだ もう既に眠そうな目でこっちを見ながら
   「なあに?怖くて眠れないの?」なんて言いながら軽く微笑むんだ 数百年間ずっと一緒に過ごしてきたゆうかりん 君に伝えることがある
   深呼吸をすると少しだけ心が落ち着くようだ、だけどまたすぐに俺のハートがキングエンジンを始めてしまう 思い切って言葉を口に出すよ
   ゆうかりん、実は俺、変態なんだ!ってね よし言えた あまりに馬鹿げたワードが飛び出したからなのか、ゆうかりんは少し固まるの
   目を丸くしたり白黒させたりしながらね そんなゆうかりんに、俺は勢いに任せてまだまだ告白タイム そんじょそこらの変態じゃないんだ、
   すごく変態なんだ、俺はド変態なんだよってね 呆れたゆうかりんの口が塞がらなくなってしまったみたいでね、阿呆の子みたいに開きっぱなし
   俺は一人で言い切った事に対する無駄な達成感を得て身体を震わせるんだ 少し長い間が開くんだよ お互いに無言の時間が流れるの
   流石にいきなりの事だったのでゆうかりんへのショックも大きかったということなんだろうか やっぱり言うべきじゃなかったのだろうか
   そう考えてたらゆうかりんがちっちゃい声で何かを言うの おそるおそると言った感じで、「本当に変態なの?」ってね 確認に走ったね
   ああ俺は変態だよ、大変に変態だよ ゆうかりんは眉をひそめてこう言うの 「いつもセックスの事ばっかり考えてるって事?」とね
   そうじゃないよ、それはただ単純に溜まってる人の事だよ 俺はそういうのじゃないんだ、そういう若者の自己主張みたいなモノじゃないんだ
   ゆうかりんはバツが悪そうな顔になってね、「もしかして、私の下着のニオイを嗅いだり身に着けたりとかしてるの?」なんて言ってくるの
   そんな事はしたことがないよ むしろその発想は無かったよ、というかゆうかりん、よくそんな犯罪者みたいな事思いつくねぇなんて言うと
   額に青筋を浮かべながらワナワナと震わせた右の拳を見せつけてきたので一瞬で平謝りモード突入だよ いやでも本当にそんなことはしてないんだ
   ついでに言うと舐めたりとかぶっかけたりとかそういうのじゃないんだ ただもっと単純なんだけど、変態なんだと思うよ ここまで言ったんだけど
   しびれを切らして爆発しそうなゆうかりんのためにハッキリと言ってやることにする また勇気が必要になった、手にグッと力を込めてこう言うよ
   「俺、君が寝た後に君の寝顔をずっと見てるんだ。月明かりに照らされてる君の寝顔を見ながら君の事を考えるのが好きなんだ」ってさ
   一瞬考え込んで、その後に顔を真っ赤にして手をブンブンするゆうかりん いつもゆうかりんの方が先に寝ちゃうので、抱き着いてる手を解いて
   自分が満足するまでゆうかりんの寝顔を眺めてるんだ 心休まる、そして心温まる時間なんだ 大声で「何してるのバカじゃないの」とか言って
   俺をぽかぽか殴ってくるゆうかりん 挙句の果てに「変態!超変態!」なんて言われちゃったよ だから言ったじゃないか!変態だって!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


14 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/14
   ゆうかりんと成長したい
   ゆうかりんとぐんぐんグルトしたい
   人間は成長する生き物だよ 盛大な音を立てて転んでしまってもタダじゃ起き上がらないんだなこれが 倒されたのはしょうがないとして、
   「せっかくだからカッコ良く起き上がろう」みたいに考えるのが成長さ 勢い良く立ち上がってスーパースター満みたいなポーズを決めたいね
   そんなただの話に「妖怪も成長する生き物よ」って反論、肩でグイグイッてしてくるゆうかりん ゆうかりんも成長を続けているのかなあ
   肩で押してくるゆうかりんの身体をじろっと眺めてみる つま先から頭のてっぺんまで垢を舐めとるようにベットリと目線を這わせてみるんだけど
   どうにも成長してるかどうかがわからないんだよね いつも一緒に過ごしてると、些細な変化っていうのには気づきにくくなってしまう
   だから些細な変化が積み重なっても案外気付かないものなんだよなあ 本当はゆうかりんの身長がちょっぴり伸びていたりだとか
   女の子らしい身体つきに拍車がかかったりしていただとか、するのかもしれないんだけど、やっぱり俺にはわからないものなんだよね
   で、ゆうかりんに見事なアッパーをもらうんだよ 「目線が気持ち悪い」なんて言われながらね 上に吹っ飛んで空中コンボされそうな勢いさ
   理不尽なアッパーだよ成長を確かめようとしていたのにクリティカルヒットだなんてさ 体力ゲージを点滅させながらゆうかりんにそう言うと
   「確かめるまでもないのに」なんて軽いため息と共に言われてしまうのさ 考えてみれば、確かにゆうかりんは成長しつつあるのかもしれない
   まず生活が変わったよね 失礼な言い方だけど俺とくっついてからはオトナの方向に文化的な生活になったと思うよ 一人でフラフラしてる時代と
   比べての話だけどね これは成長なのかと思うけども、まあいろいろと成長なんじゃないかなって言って自分の中で勝手に決着を付けるよ
   あとはモノの考え方も変わったよね 妖怪としての圧倒的な力を持て余し気味だったゆうかりん、なんでもかんでも虐めたりした時代もあったね
   でも暴力に訴えるのはいけないと、何より暴力を行使するゆうかりんを見たくないと俺が言ってからはあんまりそういう事をしないようになったよね
   おしとやかになったね 女の子としては成長してるんじゃないかなと思うよ 勝手な理想の押し付けだろうけど、成長に伴う変化って事じゃないかな
   殴られた顎を擦りながらゆうかりんにそう言うと、ちょっとだけ関心したふうな顔をして「所変われば人も妖怪も変わるってだけよ」だなんて
   ちょっとぶっきらぼうに返すんだ やっぱり妖怪も環境に影響されるものなんだろうか、少なくとも俺は環境に影響される方だけどね
   俺はゆうかりんと暮らすようになってからは自分の成長をモロに感じているよ 妙に料理のウデが上達したりとか、お洗濯をする時の
   適切な洗剤の量が目分量でわかるようになってきただとか、お風呂にでゆうかりんの身体を洗う時もずっと上手くやれてると思うんだ
   もしかしてこれは「ゆうかりんの喜ばせ方」に繋がるのかな?ゆうかりんの喜ばせ方が上手くなったんだと思う 俺も成長したなぁだなんて
   ぽつりと呟くと、ゆうかりんも「あなたの扱い方が上手くなったのよ」とかなんとか、俺と同じような事を言って、これまた俺と同じように
   「成長したなー」なんて言うんだよ なんとなくしみじみしてしまうよね ゆうかりんも俺も成長し続けているんだ いくつになっても成長するものさ
   成長するって事は賢くなる事だからいい事だよ それもね、一人で伸びるんじゃないんだよ 俺とゆうかりんが一緒に成長し続けているんだよ
   やっぱりいいものなんだ これからもお互いにお互いを高めあって生きていくんだ、ゆうかりんの成長の過程を俺は一番近いところで見続けて
   ゆうかりんは俺の成長の過程を一番近いところで見続けるの そういう関係ってやっぱりいいよね!胸の奥のところが温かいよね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


15 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/15
   ゆうかりんで和みたい
   ゆうかりんに和まされたい
   間違いなく和み系だよ ゆうかりんを見ているととても穏やかで暖かい気持ちになれるよね ゆうかりん自身の気質なんだと思うんだ
   今日も適当にお勤めをこなして家に帰るんだ 玄関を思いっきり開けてゆうかりんの名前を呼ぶんだけど変なニオイがするのさ つんとする臭い
   その上、いつも俺の声に反応して向こうからやってくるはずのゆうかりんが出てこない これは何か良くない事が起こったのかもしれないよ
   俺のゆうかりんの身に何かが起こったんじゃないかとイケナイ考えが脳裏を駆け巡るどころか反復横跳びで行ったり来たりしやがるから
   身体の疲れとかそういう下らない要素を一切無視して俺は走り出す こういう時って自分でもビックリなくらい大きい声が出るんだよね
   ゆうかりん!って家の外にまで響きそうな声 俺はリビング続きのキッチンへ繋がる引き戸をガッと開けるよ ゆうかりん、無事でいてくれ
   で、結論から言うとゆうかりんは全然大丈夫でしたむしろピンピンしてました 台所で突っ立ってオロオロしてたんだけどさ、俺の顔を見るなり
   ふええええんって子供みたいに泣きながら抱きついてくるのよね 何かで濡れてるエプロンとゆうかりんを俺の作業着が受け止めるんだ
   ゆうかりんどうしたのって聞いても俺の服で涙を拭うばかりで答えてくれないから代わりに台所を見渡すんだけどさ 何やら黄色いモノが
   転がってるんだ よくよく見たらさ、たぶんだけどレモンの皮でね レモンが皮だけになって転がってるんだ まあ皮だけだと転がらないけどね
   この変な臭いは柑橘類臭か、なるほどなるほど ゆうかりんお腹でもへったの?って聞いてみたら今度はちゃんと反応をしてくれるの
   首をぶんぶん振ってそうじゃないって言うの むしろ腹が減ってるのは俺だと、よくわからない事を言う なんでも、ゆうかりんが言う事には
   疲れてる俺のために料理を作ろうとしたんだってさ よく青春漫画とかでマネージャーが作って持ってくるアレを作りたかったんだってさ
   アレというとアレかな、薄切りのレモンを砂糖に漬けた奴かな タッパーに入れて持ってくる奴よね、確かに疲れが取れそうなイメージではあるね
   でも冷静に考えてみてよゆうかりんあれは薄切りにするんだよ この転がってるレモンの皮は明らかに上から握り潰された風体をしてるじゃないか
   ちょっと調理方法の選択を間違っちゃったみたいだね 慣れない事をやろうとしておっちょこちょいになっちゃったゆうかりん、俺はその様子を想像して
   なんとなく和やかな気分になってしまうのです 気分を落ち着けたゆうかりんが、だけどまだ俺に抱きついたまま、上目遣い気味に言うんだ
   「あなた、最近疲れてるみたいだったから、力になりたかったの」ってね もうその気持ちだけで俺はお腹いっぱいだし胸いっぱいだよ いい子だなあ
   とりあえずゆうかりんにはシャワーを浴びてくるように言って俺は台所中に飛び散ったレモン汁をなんとかするよ 拭いても拭いてもとれない気がして
   悪戦苦闘、になりかけそうだったけど適当に「これでいいことにしよう」と独り言を言って終わらせておいたよ 見た目は何も変わってないからこれでいい
   むしろフローラルな香りが充満してゆうかりんが喜びそうだ、ってことにしておこうね 後はお風呂から上がったゆうかりんと一緒にレモンを切って
   砂糖に漬けて冷蔵庫に放置する作業だよ ゆうかりんの手に俺の手を添えてそろそろとレモンを切るんだ 次の朝になったら二人で食べるの
   楽しみだーとか俺の疲れがとれるといいだとか言うんだけど一つだけ重要なポイントを言ってなかった いやね、俺柑橘類苦手なんだよねホント
   でもゆうかりんが食べさせてくれればイケると思うよ 愛と言う名の最高の調味料は全てを凌駕するんだよ 科学じゃ証明できない不思議の類さ
   口移しで食べさせてくれればもっといいね もぐもぐしすぎて唇と唇が触れ合ってレモン味のキスになっちゃうんだよ!素敵じゃない?ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


16 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/16
   ゆうかりんと食べたい
   ゆうかりんとお菓子を食べたい
   お菓子はいいねえ、だってお菓子は甘いんだよ 甘いものはなんとなく疲れを取ってくれるような気がするじゃないか
   甘い物食べてると落ち着くよね こうやってさ、おやつに作ったクリームブリュレを食べながらゆうかりんとお話していると
   すごく満ち足りた気分にもなるんだよね 舌に乗るこの甘さは俺とゆうかりんの仲を表しているみたい もっと甘くてもいいくらいだな
   お菓子の時は、お茶は甘過ぎないくらいが丁度いい 紅茶の方はあまりしつこくない感じにおさえておいているよ 今日の午後三時も
   ゆうかりんと二人でおやつの時間を過ごしていたよ それにしてもゆうかりんはおいしそうに食べるねって言ったら顔を赤くして
   テーブルをどんって叩くんだ 「そんな、私を食いしん坊みたいに言わないでくれる?」だってさ えっ違うの?ってのん気に言ったら
   脛をちょんと蹴られたんだ 擬音は「ちょん」だけどゆうかりんの蹴りだからね 弁慶が目から血の涙を流して人生を悔いるくらい痛かったよ
   ぶつぶつとゆうかりんが言うんだ 「全く、私を食いしん坊にしたのはどこの誰なのよ」だなんてね そんな事言いながらスプーンを使って
   またクリームブリュレを一口 俺の方の器から取って自分の口に運ぶんだ 微妙に「食いしん坊」の部分を否定しないのがおかしいね
   ゆうかりんによると、俺が頼んでないのに勝手にお菓子を作るから、もったいないからしょうがなくそれを食べてるんだってさ なるほどなるほど
   俺が食べ物を無駄にするような人として語られてるよ、なんだか酷いよね 確かにゆうかりんは俺に特に明確な注文をした事は無いけど
   俺はゆうかりんに食べてもらうためにお菓子を作ってる 最初は趣味でもなんでもなくてさ、ただただ生活が持て余し気味だっただけで
   たまたま見た映画の影響で適当なドーナツを作ったんだよね それが始まりだった気がするの でもね、それが妙に評判良かったの
   他の誰でもなくゆうかりんの評判が良かったのよ 「あら、いいお味」なんて言いながら、ゆうかりん、いつの間にか全部食べちゃったのよね
   なんとなく嬉しかったんだよなあ 自分が食うために作ったはずだったんだけど、その時既に生活は自分一人のものじゃなかったからさ、
   ちょくちょく作る様になったんだよね まあね、ここで話は最初に戻るけどお菓子っていいじゃん、甘いし、落ち着くし、ゆうかりんも喜ぶしで
   今では立派な俺の趣味になったんだ ゆうかりん以外に趣味になりえる物が無い、今どきの無趣味の若者さんだったし丁度いいよね
   俺は紅茶を適当に飲み干してゆうかりんに言うよ 激甘のクリームブリュレのカップを指でつんってしながらね、ゆうかりんの目を見て言うの
   「甘い物でも無いとゆうかりんとのお茶なんてやってられないよね」ってね ゆうかりんの表面をくすぐるように笑い飛ばしてやったら
   「変なの」って言われて呆れられてしまったよ 「食わされてばっかりね、あなたに」なんて、どこか不満そうに言うゆうかりんに対して
   俺は「ゆうかりんに一杯喰わされる日々さ」とか言うんだ ぶっちゃけ適当な会話ではあるんだけど、俺とゆうかりんにはこのくらいが丁度いいんだ
   丁度いい距離って奴だね あるいは丁度いい甘さかな、お菓子もお紅茶も、そしてゆうかりんも、俺にとってはしつこ過ぎず甘過ぎずで
   ぴたっとはまるような甘さなんだ こういう関係がいいのよね お茶の時間が長引くのはあまり宜しくない、スプーンを咥えてゆり動かしてる
   ゆうかりんから一切を取り上げて、流しに持っていくんだ あまり食べてばっかりだとゆうかりんの美貌に悪い影響を及ぼしちゃうからね
   それがまた俺のせいだなんて言われたら困ってしまうよ 嫌なら食べなきゃいいって言うと「嫌じゃない」って言うし!じゃないんだね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


17 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/17
   ゆうかりんを犯したい
   ゆうかりんを殴って犯したい
   たぶんね、ゆうかりんは殴られる事に慣れてないと思うんだ いや幻想郷中の女の子だってきっとそうさ、男も例外じゃないと思うけどね
   殴られ慣れてる奴なんて居たらおかしいよ だって殴られるのは怖いじゃないか 露骨な敵意が上乗ったグーパンチが顔に飛んでくるんだよ
   そのジャンケンの石はおゆうぎでもおふざけでも無いから勢いがあって重くてね 思いっきり頬をブチ抜くように当たるんだ
   これが友情努力勝利の週間少年漫画だったら、たぶん敵は吹っ飛んでいって、豪快な擬音と土埃とが俺の目に入ってくると思うんだけど
   ゆうかりんを殴った場合は違うよね 身体をがくんと揺らして頬を押さえるんだ、そのまま目を見開いてゆっくりと俺の顔を見るの
   瞬時にさ、殴られた痛みもそうだけど、何より「殴られた」という事実がゆうかりんの身体を締め付けるんだよね 何度も言うけど怖いんだよ
   殴られると身体がすくんで動かなくなってしまうんだ ゲームだったら体力が減るくらいで済むんだけどさ、現実ってば無常で無情だよね
   向こうの身体が動かないんだったら、こんなに押し倒しやすい環境も無いよね まあ元々そのつもりだし、これまた乱暴に押し倒すよね
   意志の強い子だったら可愛げのある反抗する素振りを見せたりすると思うんだけどさ、まあそういう時はまた殴ってやればいいだけだよ
   適当に言葉を吐きかけるよりは無言で殴ったほうがいいと思うよ 言葉より行動で示せって奴だよね かっこよく言うとボディランゲージだね
   まあそのまま押し倒してみようか ベッドなんかに倒してやる気はさらさらないよ フローリングの床がゆうかりんの背中を雑に受け止めるんだ
   それと同時に服も剥いでやる もったいないから服とか思いっきり引っ張った事なんて無いでしょ、案外面白いように破けるもんだよ
   爪を立てて力を込めるのがコツ 赤のチェックを紅葉のようにきれいに散らして、シャツも下着も引き千切る ゆうかりんの肌が見えてくるにつれて
   顔以外も殴っていいかなって気になってくるのさ 女の子らしいぷよぷよしたおなかとかね 聖母のように俺のグーをやわらかく包み込んでくれる
   ゆうかりんの「ぁぐっ」って声は聖母には程遠いかな 顔面を右で一発、左で一発殴ってやる 腹が立つのはその目だよ 何かを請う様な目
   脅えた目をすれば許してくれると思ってるらしい、やっぱり女って最高にバカだな 股間を殴ってやろうかと思ったけど寸前で止めてね、
   立ち上がってスリッパの爪先で思い切り蹴ってやるよ サッカーボールじゃないから飛んでいかないのが悔しいね 別にふたなりじゃないから
   キンタマなんて付いてないんだけどさ、大事な部分を蹴られたらそりゃあ誰だって痛いもんだよ 悶絶よ悶絶 良い子はあんまりマネしないでね
   変な体勢でうずくまる俺の向日葵、そろそろ根元から摘んでやろうと思ってね 既に興奮して自己主張を激しくしている俺のブシドーブレードを
   ゆうかりんの秘部にあてがって、いつもよりだいぶ力を込めて、分け入るようにして突っ込んでやるのさ 濡れてないトコロに力ずくで挿入するのが
   たまらなく好き 合意とか恋慕とかそういうのを全く必要としないんだよね 俺が俺のためにやってるんだよ ギチギチと馴染まない感覚が
   俺を興奮させるの、濡れ手で背中を撫で回すよう チラっと見たゆうかりんは、腫れた顔で涙を流して自分の腕を強く噛んでいたんだ
   汚い声を出したらまた俺に殴られると思ったのかな、殴るって行為には教育的な要素も含まれているからね こうやって大人になっていくんだね
   まあでも何してようが殴るんだけどね 片手で思い切り腹を押さえて固定して、もう片手はゆうかりんの顔を力強く愛でるんだよねこれが
   気持ち良くは無い、だけど俺は気持ちいいんだ わかるかい、ミックスベジタブルに無駄に多く入ってるグリンピースみたいな存在さ、ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふ


18 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/18
   ゆうかりんに埋もれたい
   ゆうかりんのやわこい部分に顔をうずめてぐりんぐりん!!!!!!ってしたい
   ぷよぷよしてるんだ、ゆうかりんは柔らかいんだよ たぶんゆうかりんを4つ集めると相手におじゃまぷよが一個降るんじゃないかって言うような
   そんな柔らかさなんだよ 指でつつくと心地よい弾力が返ってくるの、それと同時にゆうかりんの視線も俺の方に来てドッキドキだよ
   さてさて、最近ゆうかりんの身体に触れてない気がする 正確には違うんだよ、毎朝毎晩どころか毎時間くっつきあってるからね
   でもそうじゃないの、そうじゃないのよ なんて言うんだろうなぁ、ゆうかりんを最近ぬいぐるみ扱いしてないなぁ、っていう感じなのかな
   おもむろにゆうかりんを抱きしめたり、膝の上に乗っけてみたり、髪をくしゃくしゃってやってみたりとかそういう触れ合い方が無いんだよ
   「この可愛いゆうかりんは俺のだからね」みたいな、「の」は所有の「の」みたいな、そういう感じの事を言いたいんだよ俺は 俺のだからね
   今ゆうかりんはぼけっとしながら外を見てる 広い庭の、この春も綺麗に咲いた福寿草の方を見て締りの無い顔をしているの
   周りからの評判によらず、家ではのんびりしていることの多いゆうかりん たぶん光合成か何かをしてるんじゃないかと俺は睨んでいるよ
   そんなゆうかりんにこっそりひっそり近寄るよ いくらこそこそしてても気配で感付かれるもので、ゆうかりんがこっちを向いて「どうしたの?」とか
   言い出すんだけどそういうのはあえて無視だね 無視したままゆうかりんの横に座るんだ 座ったはいいけどやりたい事が多すぎて
   逆にどうしようと悩んでしまうよ まあまず手始めとして、ゆうかりんの肩に力強く手をかけてね、そしてそのままこっちにグイっと引っ張ってやるよ
   不意を付くといい感じ そのままゆうかりんの頭が倒れこんで来るんだよ 俺の胸元にゆうかりんの頭が当たって、そのまま抱きしめたり
   モフモフしたりと発展させるつもりだったんだけど、位置取りをミスってゆうかりんの後頭部が俺の前歯にクリティカルヒットしちゃったんだよね
   声にならない言葉が俺とゆうかりんの両方から漏れるよ 折れて弾け飛びそうな前歯と、鋭く尖った痛みに苦しめられる後頭部
   ゆうかりんにスパンと一回叩かれた この叩かれたのもめちゃくちゃ痛いの、ゆうかりんを見ると涙目で自分の頭の後ろを擦ってて、
   「いきなり何するのよ!痛いじゃない!」って言ってるんだ そりゃあごもっとも、ゆうかりんから見ればいきなり俺が必殺前歯したようにしか見えない
   でも違うんだよ俺はゆうかりんをああしてこうしてハートをキャッチしたかっただけなんだよ 言い訳してもなんだか伝わりそうになかったから
   今のところは平謝りだね 「つい魔が差した」という万能な言い訳を使いながら両手を合わせてゆうかりんに頭を下げて下げて下げまくりだよ
   ゆうかりんは痛みよりも自分の時間を害されたことに怒ってるらしく、少しの間酷い勢いでdisられ続けたんだけど最終的には許してくれて
   「次やったらその歯ヘシ折るからね」という言葉をプレゼントしてくれたんだ その優しさが俺にはちょっと沁み過ぎるよ、罪な優しさだねゆうかりん
   一応の許しを得たのをいい事に、今度は俺からゆうかりんに抱きつく それも正面からね、ゆうかりんの下のおなかのところに勇気を出して6Aさ
   そのまま呻きながらゆうかりんの柔らかさを味わいつつ顔をぐりぐりと動かすの ゆうかりんは焦って「そ、そんなに怒ってないったら」とか言うの
   ゆうかりんのおなかは柔らかかった すごく俺を安心させやがるの もうそのままそこに永住したいくらいさ、悪魔の手のひらに通ずる何かだね
   不憫に思われたのか俺はそのまま頭を撫ぜられたりなんかされちゃってね 本当はゆうかりんの後頭部を撫で撫でしてあげるべきだったんだけど 
   撫ぜられたら落ち着いてね、「ああもう今満ち足りてるからいいや」とか思っちゃうんだ 自己完結だね、俺は平和な人だからね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


19 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/19
   ゆうかりんに褒められたい
   ゆうかりんに持ち上げられたい
   ふと後ろを見るとゆうかりんがついてきていないんだ 人にこんな重い鉢を持たせておいて自分はのん気に道草モグモグしているんだろうと思うと
   ムカムカというよりはぷんぷくり〜んな気持ちが自分の中にふつふつと沸いて来てだね、俺の口から長いため息を吐き出させることになるの
   でもよく見たらさ、ゆうかりんうずくまってるの、道端に 最近のいい天気すぎるいい天気にやられて気分が悪くなってしまったのだろうか
   それともアレかな最近ハッスルしまくってたからついにツワリが来ちゃったのかなとか色々考えつつ鉢を持ったままダッシュで駆け寄るよ
   「ゆうかりんだいじょうぶ?」って言おうとしたんだけど言葉は寸前で止まるのよね のほほんとした顔をしてしゃがみ込んでるだけだったんだよ
   まったくもう拍子抜けだよ 正面から見たら下着が見えてしまいそうな、はしたないしゃがみ込み方をして何かをにこにこして見ているの
   脇に鉢を置いて俺も一緒にしゃがみ込んでやる ゆうかりんの目線の先を辿ると、そこには黒い点々が列を作っているの 蟻さんだね
   自分より姿の大きい虫を、よってたかって祭りの神輿でも担ぐようにして運んでるところだったの 「蟻って偉いのよ」って、不意にゆうかりんが言う
   働き者なんだってさ、次の子を産む準備をする女王蟻のために必死にお外で食べ物を取ってくるんだってさ ずいぶんと社会的なんだね
   「そんなに子供の顔が見たいのかしらね?」なんてゆうかりんが思わせぶりな事を言って、勢い良く立ち上がるんだ あまりに勢いが良くて
   隊列を成していた蟻がビクッとなって、一瞬バラバラになるんだ 少し経ったらまた元通りになって、列と神輿で巣の場所を目指していったよ
   俺のほうを向いてゆうかりんが言うの 「そんなペースじゃ日が暮れちゃうわよ?早く帰りましょう」だなんてね 道草を食っていたのはどこの誰だと
   突きつけてやりたい気持ちになりながらも、短く掛け声をかけて重い鉢を抱えてゆうかりんの後に続くよ 人里の、俺が働いている花屋に来て
   一番大きな鉢を数個買ったゆうかりん 荷物持ちは当然の如く俺、そろそろ疲れたんだけど弱音を吐いたらゆうかりんに呆れられるかな
   早歩きでゆうかりんの横まで並んでやって、そしてから歩幅を同じペースに合わせる そして「蟻も偉いけど俺も偉いよ」って言ってやるんだ
   ゆうかりんのために働いてるんだ、全ては君のためだよ ゆうかりんのためになるから俺も頑張ってるんだ これはすごく偉いと思うよ、ってね
   「誰もそんな事命令してないわよ?」ってすぐに返ってくる 誘導されて思い返させられるんだけど、今回だってゆうかりんが自分で買い物した後
   俺の目の前に鉢を置いてニコッと微笑んだだけだった いやいやそれは無言の圧力というかそうしないといけないような気がしたんだよ
   「ほんと流されやすい人よね」なんてゆうかりんに言われてしまう そこだけは否定できないよ ゆうかりんは俺を流すのが上手だよねホント
   たまには褒めてあげないと拗ねちゃうかもよ、ってゆうかりんに言うんだけど、ゆうかりんはなかなかいい返事をくれない、笑うだけ
   「家に帰ったら褒めて貰えるんじゃないかしら」なんてそれっぽい事を言うだけなんだ 無償労働するのも楽じゃないよ、褒められるだけじゃ足りないね
   ここぞとばかりにナデナデでもしてもらわないと割りに合わないよ どうせならゆうかりんの下っ腹に顔をうずめて深呼吸させてもらうとか
   そういうのでもいいんだけどね そう考えるとどうしてもそんな気になってくる、帰ったら無理にでもそうさせてもらおう 絶対するぞクンカクンカするぞ
   そんな話をしつつ、鉢を運ぶだけなのにひーひー言ってる俺のために少し歩くペースをゆっくりにしてくれるゆうかりんについていくんだ
   働き蟻の気持ちはなんとなくわかるような気がするよ せこせこ歩き回るのもなんとなく悪い気はしないんだ、君のためならね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


20 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/20
   ゆうかりんと起きたい
   ゆうかりんと朝を感じたい
   未だに冬用の羽毛布団なんだけどこれはちょっと暑すぎるね とりわけ今日の朝は暑かったよ、去年の夏を思い出したね
   羽毛布団プラスゆうかりんの全力ハグを身体に重ねて寝てるわけだから暑いのよ 出し惜しみの無い不快感が俺を起こして
   今日中には夏用の布団を出そうと決意させるのさ パジャマの中が汗でべっとりして気持ち悪いよ 上半身よりは下半身が酷いね
   ゆうかりんの添い寝の仕方が問題なのさ 上半身は抱きつくように、下半身は絡みつくように俺に寄って寝るもんだから下の汗が酷い酷い
   この年齢になって夜尿してしまったのかと思って一瞬絶望と妙な興奮を得るところだったよ 片手で羽毛布団をばっばっと取っ払って
   今日はゆうかりんも一緒に起こしてやる 早く起きて麦茶か薄めたポカリスエットでも飲みたいところだね ゆうかりんはだいぶぐずった後、
   目を擦ってあからさまに寝たり無い雰囲気を醸し出しながら頭を上げるよ 半分まどろみに足を突っ込んでる状態で、毎日の決まりなので
   軽く俺の唇に自分の唇を合わせた後、俺と同じような自分の身体の異変に気づくのさ 「・・・やだ、べとべと」っていって身体をもじもじするの
   そのままじーっと俺を見てくるんだけどそれはちょっと違うよ俺は何もしてないよ 寝汗っていうのはすごいなっていう話だよイタズラしてないよ
   「あっそ」なんて朝のテンションの低さのまま言いながら、ゆうかりんはパジャマの胸元のボタンをひとつ開けて胸元をぱふぱふってやって涼むんだ
   ぱふぱふってする度にゆうかりんの肌がチラチラと見えてしまって欲望が直に刺激されるよ 下半身に溜まる血流に「朝だから」って言い訳をして
   俺は起きようとするんだけど、ゆうかりんに腕を引かれて静止させられてしまう 「お水でいい?持ってくるけど」って言って、今度はゆうかりんが
   ひょいと立ち上がるんだ 珍しい事もあるもんだと思ってそのままお願いしてみるよ ゆうかりんは軽く微笑んだ後、スリッパをぺたぺた鳴らして
   寝室のドアの向こうへ行った いい夢でも見たんだろうか、今日のゆうかりんは気の利くイイ女の子だね もちろんいつでもイイ女の子だけどね
   しばらくしてゆうかりんが戻ってきた 水を持ってくるだけなのにずいぶん時間がかかったなと思ったらちっちゃいトレーの上に理由があるんだ
   ずいぶん懐かしい水差しを持ってきたね ガラスがいやらしいくらいに透き通った水差し、向こう側のトレーとゆうかりんが透けて見えるんだ
   どこに押し込めたかも忘れたのによく探してきたものだよ ゆうかりんはそのままベッドの縁に腰掛けて、「待たせてごめんなさいね」とか言いつつ
   グラスに透明を注いで俺に渡してくれるんだ 朝は水分補給が大切だね、生き返る気分だよ とりわけもおいしく感じるのはゆうかりんのせいだね
   ただの水でもゆうかりんというフィルターを通すと世界樹のしずくに早代わりするんだ 俺の体力を回復させるのには十分すぎるほど十分だよ
   ただの水を飲んでニヤニヤ満足そうにしている俺を見てゆうかりんも笑ってくれるの 「花にも人間にも、いい水が必要なのよ」だとかなんとか言って
   自分自身も水を飲むの 契りの酒を交わすようにどこか上品にね ゆうかりんの仕草にドキドキさせられっぱなしの俺もホント飽きない人間だよね
   そのうちゆうかりんは「暑いから脱ぐ」みたいな事を言い出してパジャマの上のボタンを全て外してしまうんだ 脚を器用にくねらせて下も脱いで
   ベッドの上にぽいっと置くの 俺が目をそらしてはしたないと指摘すると、「別に誰が見てるわけでもないでしょう」なんて言ってつんとした表情をするの
   続けて「一人ぐらいは見ててもいいんだけど、ね」なんて言って俺の顔をこっちに向かせようとするんだ ゆうかりんのほっぺが俺の顎を掴んで
   ギリギリと捻ってくるんだ ああもう乱暴はいけないよ水がこぼれちゃった、今日はもう全部洗濯しちゃうことにしようか、洗濯日和だね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


21 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/21
   ゆうかりんを観察したい
   ゆうかりんを遠くから観察したい
   人里からゆうかりんの待つ家までは歩いて帰る 外の世界だったら「めんどくさいからバスに乗って帰ろう」ってくらいの距離なんだよね
   結構面倒くさいけど嫌な時間ではないよ 罪な話ではあるけど、「ゆうかりんを待たせてある」っていう状況に若干の興奮を覚えるんだ
   俺はゆうかりんのことを想いながらだんだん早足になって帰る、ゆうかりんは俺のことを想いながらソワソワして待ってる この状況ね
   ずっと一緒にいるのもいいけど頭の中で思い描くのもいいものだよ 脳内のゆうかりんは俺の帰りを今か今かと待ちわびていて、時計をチラ見しながら
   クッションに甘えたり八つ当たりしたりして過ごしてるんだろう そう思うだけで自然と野原しんのすけみたいなデレ顔になってしまう しょうがないよね
   そんなわけでやっとこさ家に帰れたんだ 盛大に玄関を開けてゆうかりんの名前を呼んでみようと思ったんだけど直前の所でストップだよ
   家の中から何やら歌が聞こえるんだ これはアレかな、聞き続けると鳥目になるっていう人里で噂の呪いの歌かな こりゃ恐ろしいね
   冷静に考えると聴覚情報で鳥目になるなんてことはありえないと思うんだけど幻想郷だったら「いやイケますよ」みたいなのがありそうで怖い
   でもこれはそういう類の歌じゃないみたいだよ 何故かと言うと、声が良く知ってる声だったんだ いつでも脳内再生バッチコイなゆうかりんの声さ
   ゆうかりんたらお歌でも歌ってるのかしら お歌でも歌わないとやってられないくらい俺が居なくて寂しいのかしら、と思うとまたもニヤニヤしちゃってさ
   その様子をこっそり見る事にしたんだよね 気付かれないようにゆっくり玄関の戸を開けてさ、静かに靴を脱いで抜き足差し足でリビングに行く
   リビングの戸をちょっとだけ開けて片目で中を窺うよ そしたらさ、まあ当然なんだけどゆうかりんが居る訳よ ふかふかのクッションに顔を埋めて
   足をこっちに向けてぱたぱたしてるんだ そんな足の上げ方をするとスカートの中が見えそうになっちゃうよというか見えるよこりゃあお得情報だね
   んでさ、ゆうかりんさ、窓からの光が当たるところにちっちゃいサボテンを置いて、つんつんしてるんだ サボテンの針が指にチクッとなって
   指を引っ込めて、またつついてチクッとなって、を繰り返してるの なんだか相当暇そうに見えるね そしてさっきも聞いた歌を歌いだすんだよ
   ちっちゃい声で「聞いてアロエリーナーちょっと言いにくいんだーけどー」ってね なんて懐かしい歌なんだ、思わず笑いそうになってしまったじゃないか
   露骨な話をするともう10年くらい前のネタだよ それでもモララーが花に語りかけるAAが一瞬で頭の中に浮かんだね サボテンを指で弄りながら
   アロエリーナに話しかけるゆうかりん それはアロエじゃないよと突っ込もうにも隠れてる身なので突っ込めない、突っ込んだらバレちゃうよね
   それにしても意外なシーンを目撃してしまったよね そりゃあゆうかりんならピッタリだとは思うけども、思うんだけども突っ込みどころ満載だね
   で、サボテンのちくちくを楽しみながらまだ何か考えるゆうかりん 少し足のぱたぱたを止めて考え込んだなーと思ったらさ 一旦間を置いて
   「・・・聞いてサボテリーナー」って言い直したんだ サボテリーナって何だよサボテリーナって!こいつ俺を笑かすために言ってるだろ絶対!
   頭の中で反復どころか増幅されて襲ってくる「サボテリーナ」という妙な言葉の響きに俺の腹筋が奪い去られて、思わず身を震わせながら
   「ホポショイ」みたいな「バッファリン」みたいな変な笑い方してしまったんだ その瞬間、顔を真っ赤にしたゆうかりんがばって身を起こしてこっちを見て
   あわれな蛇さんは敵に見つかってしまったのでした 「か、か、帰ってきてるなら言いなさいよ!」ってすげえ恥ずかしそうにしながら俺の首を掴んで
   ブンブンするゆうかりん この状態で「サボテリーナ」って言ったら俺の首が宇宙まで飛んでくかな?ね!ゆうかりーな!ん?違う?ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


22 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/22
   ゆうかりんに除菌されたい
   ゆうかりんに滅菌されたい
   うおおおおやめろおおおまだ消えたく無いいいいいって言いながらシュウウウって消されてしまいたいね 別に俺は菌でも何もないけどね
   消える時にはせめてカッコイイ体勢で消えたいね、Vの体勢とかそんな感じの あるいは最後までゆうかりんと抱き合ったまま
   心を通じ合わせたまま消えたい うーんロマンチックだね、でもこりゃあゆうかりん泣いちゃうよ ゆうかりんが泣くから消えるのはやめようっと
   でさ、でさ、俺今さ、今世紀最大のピンチが訪れてるんだけど聞いてくれよ ゆうかりんがファブリーズを持ってジリジリ迫ってくるんだ
   最近のファブリーズってのはベッタベタに吹き付けると除菌まで出来るスグレモノらしいね 黄色い「ふんわりお日さまの香り」のタイプを構えて
   俺の事を真っ直ぐに見据えながらこっちに来るんだ ゆうかりんが一歩足を前に出しても距離は縮まらない、縮まるのは別の距離さ
   俺も一歩下がるからね、ゆうかりんと俺の距離は一定を保ったまま、俺と壁の距離だけ短くなっていくんだよ 「こら、逃げないの」なんて言いながら
   軽く空中にシュッと液体を噴射するの フワッと露骨ないい香りが漂うんだけど俺はそれを嗅いでさわやかな気分になれるわけでもないんだよ
   ゆうかりん、そのファブリーズ一体どうするつもりなの?なんて聞けないんだ いいかいゆうかりんファブリーズは制汗剤じゃないんだからね
   そう言っても動じないどころかまた歩を進めるの それとも実はゆうかりんはアホの子で、もうちょっとわかりやすく言ってあげないとわからないのかな
   「人に直接吹き付けるモノじゃない」って事を言いたいんだけどね 少し考えればわかってくれるような気がするんだけどね、いいから深呼吸なさい
   ゆうかりんは妙に本気と書いてマジな顔をして俺から目を離さない ゆうかりんが俺の事を見ていてくれるのは本当に嬉しいんだけどね、
   今日だけはそっぽを向いててくれても構わないんだけどなぁと思うんだ 目と目を合わせるのはベッドの上だけで十分だよ、唇も合わせようね
   でさ、俺の背中が壁に到着しちゃうわけよ カレンダーを付けているポップな画鋲がコリッと背中に当たるの 廊下に出る戸は向こうだし、
   寝室の戸はこれまた向こうだし もしかしてゲームオーバーかな、いやでも「神は乗り越えられない試練は与えない」とか言うしなあ
   あっゆうかりんが「観念しなさい」とか言ってるから本格的にこのゲーム終了っぽいね 噴射口というか銃口が俺に真っ直ぐ向いてるんだ
   「御慈悲は無いの?」って俺が聞くんだけどさ、どうやらそういう類のモノは全く持ち合わせてみてないみたいで、ゆうかりんは漫画のキャラみたいに
   「遺言があるなら聞いてあげましょうか」なんて言うのさ 遺言か、最後の最後になっても「ゆうかりん大好きだよ」くらいしか言う事も思い付かない
   なんとなくこっ恥ずかしかったのであえてノーコメントにさせてもらってね、その後はホラあれさ 竹槍に対して火炎放射器を使っちゃうように
   一方的にブッシューだよブッシュー もうね、見てるこっちが気持ちいいくらいに出しまくるのよ 髪から顔から全部が科学的なお日さまの香りになって
   この長い人生で初めて「お日さま酔い」とか言う単語を使っちゃいそうになったね いろんな意味でゆうかりんにベタベタにされてしまって
   色々と放心状態となってしまったよ 後になって「この製品は布にぶっかけるものです」という注意書きに気付いたゆうかりんはすごく慌ててて
   ひとしきり俺に平謝りした後に、意見が一周して「あなたがいつも汗臭いのがいけないんだから」とか言っちゃうんだ それはアレだよ寝汗の事なら
   ゆうかりんが寝てる時に抱きついてこなければそこまで暑くないと思うんだということを伝えてやりたくなったよ ファブリーズでも何でも
   使い過ぎには注意した方がいいよね それにしてもこれは随分臭いな、ゆうかりんはこういう臭いが好きなのかな、変な趣味だね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふ


23 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/23
   ゆうかりんとペットが飼いたい
   ゆうかりんとペットと触れあいたい
   たまーにそういう機会が来るんだよね ほらペットって可愛いじゃん、それに癒されるじゃん ゆうかりんにも癒しが欲しいんだと思うよ
   「自分より不利な立場の小さな命を一方的に愛でるという感覚が絶対的な権力に似てるじゃない、それがいいのよね」 とか言っちゃうんだけど
   素直じゃないなぁと思うのよ ゆうかりんもにゃんこの喉元をゴロゴロしたいんだろう、たまにはそういう触れ合い方もいいものなんだよ
   まあ俺はゆうかりんの色々な部分を撫で回したいけどね、喉元だけと言わずね その後でゆうかりんにコロコロされちゃうのが怖いところだよ
   そんな話をゆうかりんとしていたら、ふと思い出した事があるよ いつだかの朝刊に挟まっていたチラシの事さ カラーなのにどこか地味なチラシでね、
   どこにでもありそうなフォントで「地霊殿ペット派遣センター」と書いてあった気がする なんだか胡散臭いなと思っただけで、特に何も
   気にしてなかったけれども今はちょっと気になるよ 廃品回収に出す用に折りたたんで仕舞い込んだのでまたゴソゴソと引っ張り出してきて
   文面を良く読む事にするよ 「残飯漁るなんてはしたないわよ」とか言ってるゆうかりんは半ば放っておくことにしてね まじまじと見てみると
   「初回無料」だとか「初心者でも安心」とか、そういう謳い文句が紙面をダンシングしてるよ なんでも相談に来てくれれば、自分にピッタリのペットを
   見つける事ができるんだって そのまま触れ合ったり、お家に連れて帰ったりもできるんだって なんだか楽しそうだなぁと思うよね、いいトコロだね
   ゆうかりんに紹介してみるといい具合に乗ってくれる 「骨のあるペットが欲しいわね」だとかなんとか言って目をキラキラとさせちゃうんだ
   そうと決まったら早速ゆうかりんと行動に移るよ、思い立ったら吉日生活だね お外行きの格好に着替えて、特に何も臆する事も無く
   地底の世界へと足を踏み入れるんだ 入り口から吹く風が俺とゆうかりんの間を抜けて行こうとするから二人でぎゅっとくっついてやって
   風の通す隙間を無くしてやったりしてね 地底のにぎやかな街道を通り抜けて大きなお屋敷に辿り着くと、あからさまにとってつけたような看板に
   店名が控えめに書いてあったよ 自身もペットであるという主張をするいいスマイルの店員さんに案内されて奥の部屋の扉に入らせてもらうと
   少し眠そうな目をした店長さんがお出迎えしてくれたよ 幼稚園児みたいな服を着てるけど格調高い椅子に座ってるからきっと偉い方なんだろう
   でさ、何も言ってないんだけどなんか通じちゃったんだよね 俺が希望する「可愛いペット」っていうのは大半の子が該当するらしいんだけど
   ゆうかりんの希望する「身体能力が高くて耐久力が高くて忠誠心も高くてあとは安価であまり世話に手を焼かせることの無いペット」ってのは
   残念ながらこの施設にはいないってさ それどころか「世界中探してもいませんよ、そんなの」って言われてしまった 酷い言いぐさだよね
   こっちは客だし素敵なペットを探しに来たっていうのに相談する事も無く突っぱねられてしまったよ まあでも正直なところ、ゆうかりんの要望は
   少しばかりてんこ盛りすぎるとは思うよ 不満そうなゆうかりんを置いといて、まあそりゃあ無理だよねハハハみたいな愛想笑いを返したら
   「むしろ貴方が彼女のペットになるのはどうでしょう。そういう趣向もたまにはいいかななんて思ってるんじゃないですか」とか色々と凝った話を
   されてしまうんだ ゆうかりんはニッと笑って「なかなかいい事言うじゃない」とか言っちゃうんだ そういう定番のネタを言われるとは思わなかった
   ペット派遣センターにきたのに結局のところは家庭内でペット事情が完結してしまいそうなこの展開、ついでのついでに店長さんに軽く笑われて
   「お互いペットになったら誰が世話するんですか」なんて言われてしまった ゆうかりんがペット側でもいいじゃないか!俺得だよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふ


24 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/24
   ゆうかりんと探りたい
   ゆうかりんと真実を探りたい
   寝起き状態の頭で夢の内容を反芻する時間が地味に好き 夢ってすごく不思議だよね自分の脳で起きてる事なのに非現実的なところがね
   夢の中でもゆうかりんが俺に笑いかけてくれたりするとテンションは上がりっぱなしでのぼり棒の頂上から下りてこなくなっちゃうんだよね
   でも今日の夢には別の子が出てきたんだ 白狼天狗の犬走椛さんさ、あの妖怪の山の警備だとかなんとか言っていつも目をギラギラさせてる子
   全然話した事とかは無いんだけどさ、夢の中ではすごく人懐っこくていい子だったのよこれが もし俺がゆうかりんと一緒の身じゃなかったら
   ジョジョに出てきたフランス人みたいに恋の季節の訪れかと勘違いしちゃうようなイイ雰囲気だったと思う まあ現実ではそんなことありえないから
   これも夢の特権って事なんだろうね、勝手に口元が緩んでしまうよ 「あら、朝っぱらからすごいマヌケ面よ?」なんてゆうかりんに突っ込まれたので
   どうしてこんな平和な表情をしてるのかっていう事をね、夢の内容を事細かに説明してあげたんだけど、まあゆうかりんの立場からしたら当然だけど
   いきなりムスッとした顔になって俺のほっぺを思いっきり引っ張るんだ いひゃいいひゃいって言っても全然離してくれないの、困っちゃうね
   「私の前で他の女の話をするなんて、命知らずもいいとこよね」なんて言いながらね 夢の中の話だって言ってるのにゆうかりんは容赦ないよ
   その高い嫉妬パワーに橋姫さんが嫉妬しかねないくらい ある意味女子力とも言える嫉妬の力を使いこなすゆうかりんは恐ろしいね
   頬の肉が俺から離れて一品料理になるとこだった タップしても全然止めてくれないんだもん、ゆうかりんってば扱い辛い女の子だよ全く
   まあでも気持ちはわからなくも無いんだよね 俺だってゆうかりんに目の前で他の男の話されたらそりゃあもう狂おしい程ショッキングピンクだと思うよ
   そんな事考えたくもないよね どう言ってもエゴイスティックでしかないんだけどゆうかりんにはそんな恐ろしい話をして欲しくないよ絶対にだよ
   その場合は悪いのは俺なんだけどね ゆうかりんの視線を自分に集中させる事ができなかった俺が悪いんだよね 精進が足りないって奴さ
   さてゆうかりんは早々に起きてお洋服をぱっぱと着始めるんだ どこか行くの、って俺が頬をさすりながら聞くとゆうかりんはさも当然といったように
   「妖怪の山。せっかくだから犬コロにちょっかいでもかけに行くわ」なんて言うんだ 俺の夢のせいで妖怪の山が色々とヤバい事になりかねない気がする
   慌てて俺もベッドから跳ね下りてワタワタと服を着るよ ゆうかりん一人で行ったら何やら面倒な事になりそうだったから俺も一緒に行くってばよ
   そんなわけで二人で家を出て、出たら出たでお散歩デートみたいにくっつきながら二人でゆっくりと道のりを楽しんでね まったり妖怪の山を目指すの
   途中でよくお世話になってる厄神様に会って挨拶したりとかしつつ、ある程度すんなり妖怪の山の中腹まできたんだけどね 不審人物だと思われたのか
   すぐに話中の白狼天狗さんがやってくるんだよ いかにも「警戒してます」っていうようなポーズで俺とゆうかりんの前まで来てね、じろりと見回して
   「用が無いならすぐに引き返せ」みたいな事言うんだよ 俺はなんだかガッカリだね、夢の中で見た椛さんはもっと優しい目をしていたんだけどなぁ
   まあそりゃあお仕事を真面目にこなすのはいい事だよね 敵意のこもった目で俺とゆうかりんを突き刺すんだよ なんだかしょぼんとしてしまうね
   逆にゆうかりんはそれが嬉しかったみたいで満足げに鼻をフンと鳴らしながら「ね、所詮は夢の話だったのよ」って当然のことを言ってくるんだ
   そんでもってすぐに俺の腕をぐいぐい引っ張って「用が無いから帰るわね」なんて言って飛び立つんだ どうやら本当にこれで満足したみたい
   やっぱり現実ってこういうものだね ハーレムENDなんかはギャルゲーだからありえるものなのさ、俺はゆうかりんENDが一番いいよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


25 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/25
   ゆうかりんを背負いたい
   ゆうかりんをおんぶしたい
   ぶっちゃけ言うと重いからおんぶしたくない 違う違うよゆうかりんが重いって訳じゃなくて大抵みんな重いって訳でさ痛い痛いごめんなさい
   あやうくゆうかりんに残機を全部持って行かれるところだったよ こういう時はKIAIじゃ駄目だねチョンチョンって避けて行かないとね
   「割と暇人なの?」って聞かれたら苦くも肯定の意を表すしかない俺とゆうかりん でも散歩をしているから暇じゃないと思うんだよ
   散歩をするために他の作業を途中で止めたりするしね 決して暇を持て余してるわけじゃないんだ、俺もゆうかりんものんびり屋だから
   暇そうに見えるだけだよ 人は見かけによらないって奴だね、妖怪さんもなかなか見かけによらないよ ゆうかりんは見かけ以上に可愛いからね
   というわけで散歩をエンジョイ中 飼い犬みたいなものだよね定期的に散歩しないとなんだか落ち着かないんだよ 散歩中毒者の二人さ
   でね、途中でゆうかりんがいきなりじゃんけんを申し出てくるのさ この先に道の分かれるところがあるはずで、行きたい方向があるのかと思って
   「ゆうかりんが行きたい方向でいいよ」って言うんだけど、どうやら俺の考えはハズレで、そういう事じゃないらしい とりあえずじゃんけんだと
   言って聞かないわがままゆうかりん 目的も明かさずに「この私がじゃんけんしようって言ってるのよ」なんて無茶苦茶なゴリ押しをしてくるんだ
   仕方が無いから付き合ってあげることに 念のため一回勝負だという事を確認してあまり勢いを付けずに軽く、悩まず決めた手を出してやる
   結果はフィーバー!だよ ゆうかりんの二本の指より俺の握り拳の方が強いよ 壮絶な勝利だよゆうかりんは俺の前に跪く事になるだろうね
   「負けちゃった」なんてつぶやくゆうかりん でも顔はけろりとしていてね、「勝ったあなたには特別に私をおぶう権利をあげるわ」とか言うんだ
   えっ俺じゃんけんに買ったのにおんぶする側なの? 本当にサラッと言われたから一瞬鵜呑みにしてしまうところだったよ 負け犬のゆうかりんは
   「いいから、おんぶ」なんて言いながら俺の後ろに回って子供みたいにモゾモゾするんだ ゆうかりんが腕をうんと伸ばして俺の肩を掴んでね
   俺が太ももにしっかり手を掛けると、今度はゆうかりんも俺に身体全体を押し付けて密着するんだ ゆうかりんは色々と柔らかいねふよふよだよ
   今日のゆうかりんは甘えん坊だなぁなんて聞こえるように言ってやったりしてね それでも動じずに俺の背中でふんふんとご機嫌そうに
   鼻歌を奏でたりするんだ どうしても聞いてみたから聞いてみたんだ、「もしじゃんけんに負けてたらどうなったの?」ってね 素朴な疑問だね
   ゆうかりんは後ろから俺の髪をくいくいって引っ張りながら「罰として私をおんぶするに決まってるじゃない」って言うんだ わかりやすい罰だよ
   つまりこれは仕組まれた勝負だったんだね、アンフェアだよずるいよって言うんだけどおんぶしてる側からは顔が見えないのをいい事に
   ゆうかりんはだんまりを決め込むんだ 酷い女の子さ、どうやら俺の手をわずらわせて額に汗をかかせるのがお好みらしい 大した趣味だこと
   まあでも正直悪い気はしないんだけどね そのまんまの意味でゆうかりんを支えてる 二人分の身体を俺の脚で支えて前に進んで行くんだ
   非常に意味のある事だと思うよ 願わくばずっとこんな形でもいいなあと思うのさ ただ最近の運動不足がたたってすぐに汗だくになってしまってね
   背中の側でゆうかりんが怒るんだ 馬を扱うみたいに「ほらもっと歩けー」なんて言ってね 勘弁してよ、こういう時に人間補正をヨロシクしたいね
   でさ、おんぶ散歩の途中に知人の野良魔法使いさんとかに会ったんだけどさ 人に見られるのは恥ずかしいのか、背中からゆうかりんが降りようとするの
   でも脚をガッチリ掴んでやって降ろしてあげないんだよ ちょっとしたイジワルさ、焦る君を見て楽しみたいんだ おんぶ側の特権さ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふ


26 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/26
   ゆうかりんを掃除したい
   ゆうかりんを巻き取りたい
   ぐるぐる巻きにしたゆうかりんにその上から抱きついて、無抵抗なのをいい事にほっぺにほっぺをスリスリし続けて一日を過ごしたい
   コロコロって言うと何を想像するかしら 懐古厨の方々は分厚い子供向けの漫画雑誌を思い出すだろうね 平和だよねアレ、俺も好きだったよ
   我が家でコロコロって言うと粘着式のカーペットクリーナーの事です ホラあのいろんなトコロ転がして細かいゴミを取る奴の事さ
   割と一般的な呼び方なんじゃないかなとも思うんだけどね アリスさんにも「コロコロ」で通じたからね、呼びやすいし可愛らしいよね
   思い立った時に使うのが丁度いいよね というわけで思い立ったから寝室の床をコロコロするよ 妙に強力な粘着のテープがペタペタして
   あんなものやこんなものをくっつけていくんだ 「あら、お掃除?感心感心」なんて機嫌良さそうにゆうかりんが言って笑顔を覗かせるんだけど
   ゆうかりん本人は絶対にやらないんだよね だらしない女の子は嫌われちゃうよ、なんてウメトラ三兄弟くらい口をすっぱくして言う事もあるんだけど
   そういう時は「あなたが勝手に綺麗にしちゃうんだもの、私が掃除する部分が無いわ」なんて言ってのらりくらりと避けられてしまうんだよね
   まあ元々あまりそういう部分は期待してないので埃だけ立てないようにと言って俺は必死にコロコロするよ なんだか楽しげでいいよねこの作業
   掃除ってのは基本的にあまり楽しい作業じゃないらしいから、こういう楽で楽しげなのはいいよ ゆうかりんに言っても同意は得られなかったけどね
   で、寝室のベッドの下まで必死にコロコロしたらだいぶ粘着部分も汚くなるんだ ゴミを絡め取りまくりで黒ずんだそれをゆうかりんに見せつけて
   「うわーばっちいー」みたいな事言ってキャッキャしてたんだ でさ、ちょっと気付いた事があるからその汚い粘着部分から何かを摘み上げてさ、
   床に並べてみたんだよね 摘むと言うよりペリペリと剥す感じでね ゆうかりんが何をしてるのかと俺に聞きながら背後から覗いてくるんだけど
   何を並べてたかに気付くと何か言うより先に手を出してくるんだよ 俺の後頭部をスカッとフルスイングして「こ、この馬鹿!」とか言っちゃうの
   久々に馬鹿って言われた気がしてなんだかもにょるよ いや、緑色のお毛毛が何本あるかなーって数えてたんだよ おいしそうな緑色のね
   流石に縮れたのは無いみたいだね まあ下の方はゆうかりんが気を使ってるみたいだから丁寧に整えられてるからね、頭の毛だけだよ
   後頭部を叩かれて目からハイメガ豪ビームが出そうな思いになりつつも俺は「ゴミの分別だよ」って返す ある意味間違って無いんだけどな
   ゆうかりんはここぞとばかりに「そういうのは私がやるから!」なんて言っちゃうのさ それで俺の背中をグイグイと押して寝室から追い出すんだ
   面倒臭がりなゆうかりんに掃除をさせる不思議な方法もあったもんだと俺は妙な関心をしてしまってね まあ大方掃除はやりきった後なんだけど
   試すような気持ちで任せてみる事にしたよ と言ってもこのドアの向こうで今度は俺の毛だけを摘んで並べてたりしたらちょっと引くんだけどね
   なんだかソワソワしてね、いてもたってもいられなくなってひょこっとドアを開けて覗いてみたら、ゆうかりんがびろんびろんに伸びた粘着テープと
   必死に格闘しててすげえ困った顔をしてるんだよ 俺に気付いて、今度は泣きそうな顔 テープ剥してポイするタイプなんだけど、上手く行かないと
   こんな感じに面倒な事になっちゃうんだよね あーハイハイわかったわかった俺がやるからって言ってバトンタッチして、それでも上手く行かなかったので
   適当にハサミでちょっきんしてゴミ箱に捨ててやったよ 次はクイックルワイパーでも使おうか、これならゆうかりんもできるよねって言ったんだけど
   ゆうかりんだったら躓いて転んだりしそうだなーとか思っちゃうのです この子割とドジっ子だよ!おっちょこちょいなんだねかわいいね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふ


27 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/27
   ゆうかりんと打たれたい
   ゆうかりんと雨に打たれたい
   梅雨は勝手にやってくる 望んでいても望んでいなくても勝手に背後から忍び寄ってきて、あっという間にお天道様にいじわるをして
   朝から晩まで雨を降らせやがるんだ ちょっとひねくれた愛情表現の仕方だと思うよ、もっと別の方法があると思うんだけどな
   植物にとっては恵みの雨だね 自分が欲しい物が大量に手に入る状態だよ、そりゃあ嬉しいと思うね 俺だってたとえばゆうかりんが
   5人とか10人とかに分身殺法して俺にハグしてくれたらうっひょうってなるようっひょうって 興奮しすぎて呼吸ができなくて死ぬと思うな
   恵みの雨になりえるものだというのはわかってるけど、ゆうかりんにとって雨は非常に鬱陶しい以外の何物でもないみたいなんだ
   さっきから数分に一回ずつ外を見てため息を吐いてるの ときどき機嫌悪そうに俺の方を見て、目を細めてまたため息を漏らすんだよ
   本当は今日は俺と一緒にお出かけするつもりだったんだ といってもいつも通りのお散歩なんだけどね 定期的なお散歩なんだけどね
   手を取り合ってのんびり歩こうと思ってたんだけどこうも雨に降られてしまっては実行不可能だよ 流石のゆうかりんも雨には勝てないみたいで
   悔しそうな顔をしながら家の中に軟禁されてしまうことになるのさ 別に俺はゆうかりんさえ居てくれれば他に何もいらないというか
   逆に全てが手に入っているようなそんな気持ちになれるような幸せな人なんだけどさ ゆうかりんは「自分の予定を外的要因に阻止された」
   という部分がどうしても気に食わないらしいの あんまり他人の言う事とかは聞かないマイペースな子だからね ペースを乱されたのよね
   ペースを乱されるとどうなるか、簡単に言うと機嫌が悪くなるよね イライラとかムラムラとしたものが自分の内側に溜まっていくんだよね
   ゆうかりんを見ているとわかりやすいくらいわかります さっきからむっすーって顔をしてふわふわのクッションにグーパンチしてるんだ
   それ以上殴ると綿が飛び出るよって言いたいんだけど言い出せない 俺は人にお手紙を出す作業があるから必死にペンを動かしつつ、
   八つ当たりに精を出すゆうかりんの様子を見ているのさ だいぶ時間が経って、そろそろゆうかりんも落ち着いた頃かなと思ってね
   またチラッとゆうかりんを見てみるんだけどね、その時ちょうどゆうかりんも俺のことを見ていて、目と目が合うんだよ バッチリ合うんだよね
   そしたらゆうかりんいきなりふにゃけた顔になってね 「暇なんだけどぉー」とか言いながら俺にベタベタしてくるの ある意味積極的だよ
   こらこら手元が狂っちゃうよって言うんだけどゆうかりんはお構いなし 横からがばっと覆い被さるようにして俺とのスキンシップを図ってくるの
   葉書を書き直すハメになるのはとても面倒なので一旦筆ペンを置いてね、身体を少し横に向かせて背中を反らせるようにして
   ゆうかりんを受け止めてやるんだよ ここぞとばかりにゆうかりんも力をかけて俺の方に倒れ掛かってくるの 座椅子に座ってた俺は
   そのままコテンと転げてしまうの ゆうかりんが俺にべたっとくっついて覆い被さって、そして身体をよじるんだよ 本当に鬱憤が溜まってるらしく
   「天気は悪いしあなたも構ってくれないし、私にどうしろって言うの?」とか言っちゃうんだよ 子供みたいな自己中心的な考え方に苦笑しつつ
   「どうにかすればいいんじゃないかな」なんて他人事みたいに言ってやると、またゆうかりんはほっぺを膨らませるの そんなことをしてても
   外の天気は変わること無く雨が降り続けるよね 外を見てるとウンザリしてくるからやっぱりゆうかりんを見ていた方がいいような気がするよ
   だからゆうかりんも俺のことを見ていればいいんじゃないかな、なんて思うよ 特に面白いこともできないけど雨よりはいいよ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふ


28 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/28
   ゆうかりんに突っ込まれたい
   ゆうかりんにいろいろと突っ込まれたい
   突っ込まれるより突っ込む側がいいよね、むしろいつもは突っ込む側なんだけどね まあでも突っ込む突っ込まないと言うよりかは
   二人で「一緒になる」って言った方が正しいような気さえするんだよ 肉体と肉体が絡み合うんじゃなくて精神と精神が絡み合うんだよ
   見た目よりももっともっと高貴な行いなんだと思うよ お互いを肌で感じ合うから気持ちいいのであって、いや、何の話をしているんだお前は
   今日もゆうかりんと夜ご飯 適当に見ていたテレビ番組の影響でひき肉のカレーにしてみたよ まあ俺カレー超嫌いなんだけどね
   俺の好みがゆうかりんの好みってワケでも何でも無いからね、ゆうかりんのお口に合えばいいなあなんて思いながら作ったんだよ
   ひき肉のカレーに安物の粉チーズをぱっぱってやってゆうかりんの目の前に出すの 顔が映るくらいにピカピカの銀のスプーンは
   調子に乗って水を入れたグラスに立てておいたりしてね こうやると胡散臭いカレー屋さんみたいでいいじゃないか カッコ良くは無いけどね
   テーブルの上をじっと見つめて、案の定ゆうかりんは「あなたカレー嫌いじゃなかったかしら」なんて言うんだよ 不思議そうな顔付きでね
   俺の好みはゆうかりんの好みではないと言ったけども、俺の好みを覚えていてくれるゆうかりんになんだか妙な嬉しさを感じたりしつつも
   「じんましんが出る程嫌いってわけではないよ」なんて返すんだ そんな事を言いつつ、いつものように二人で向かい合って両手を合わせて
   日の出ずる国に生まれた生き物らしくこの世の恵みに感謝して食べ始めるよ カチャカチャとスプーンを動かす音が二人の間に響くの
   時々ゆうかりんが「ちょっと辛い」なんて言って水を勢い良く飲んだりするんだよね 今日のはちょっと辛めだったかな、カレーは辛い物だからね
   でさ、半分くらいまで食べ進めた後にいきなりゆうかりんに突っ込まれるんだ 「あなた、やっぱりその食べ方なんだかおかしくない?」ってね
   どこがおかしいのか一瞬ではわからないよ、能天気な顔をしてゆうかりんに無言で解説を求めると、ゆうかりんはあごでしゃくって
   テーブルの上に乗ってる瓶を示すんだよ いい香りのするオリーブオイルの瓶だね、細長い奴 さっきもカレーにいっぱいかけまわしたよ
   オリーブオイルカレーって奴だね、これだったらおいしく食べられるよ キリスト教徒もびっくりのな徳のある油だよねオリーブオイルって
   でもゆうかりんはそれをおかしいって言ったのかしら 苦虫をズリッと磨り潰したような微妙な表情をしながら「ちょっと変よね」とか言うんだ
   俺は反論するよ 調味料としてオリーブオイルを使うのは普通のことだってね 野菜にもお肉にも刺身にもオリーブオイルはかけるし
   おいしくなるじゃないか 嫌いな食べ物もオリーブオイルの前ではゴミクズ同然だよ でもゆうかりんは若干引いた体勢を保ちながら、
   「普通はお魚に油ってかけないんだって、おかしいって言われたわよ」なんて言いなさるんだ 「そんな食べ方は初めて聞いた」という
   不名誉な褒められ方もしたらしい ブン屋、ってことは新聞記者の射命丸さんが言ってたんだろうか 他人は他人、うちはうちじゃないか
   そう言ってもゆうかりんはうんと言ってくれない 一度疑念を抱くとそれを払拭するのには時間がかかるものだよね 難しい問題なのかもしれない
   だから俺は思い切って素早く瓶を掴んでフタを開けてね、ゆうかりんのカレーも黄色いオイルまみれにしてあげたんだよ 一瞬のうちにね
   「そんなに言うなら食べてみるといい」って言いながらだよ 何てことするの、だとかなんとか言われまくったけど最終的に食べてもらったのよ、
   でも出てきた感想は「予想通りの味、やっぱり変」ってだけだった おいしいと思うんだけどなぁ、健康的な気もするしね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふ


29 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/29
   ゆうかりんを想いたい
   ゆうかりんを空に思い描きたい
   真っ赤な嘘でも吐き続ければまた違った意味を持ってくる事があるよね いい意味でも悪い意味でもね 継続ってのは大事なんだなぁと思うわけよ
   今日も今日とて眠たい眼を擦りながらふらふらと歩いて家を出るんだけどさ 途中まで自分が手ぶらだって事に全然気づかなかったんだよね
   パタパタとゆうかりんが駆けてきて「あなた、鞄!」って言うまで全く気付かなかったんだ 玄関に置きっぱなしだったらしい わざわざ届けてくれたの
   いろんな意味でドキッとするよね、むしろ俺に鞄を届けるという簡単な一仕事をやり遂げたかのようなゆうかりんのいい笑顔を間近で見ると
   ドキッとさせられてしまうね 照れ隠しにゆうかりんからぶっきらぼうに鞄を受け取って、大したお礼も口にせず人里までの道を再度歩きはじめるよ
   そんな俺の後姿を見ながらゆうかりんは手を振ってくれるんだ 大声で「早く帰ってきてね」なんて言いながらね 振り向くのも面倒だったから
   俺は片手を挙げてヒラヒラさせて答えるよ ゆうかりんてば俺の事ばっかり考えてるんだ、少しくらい自分の趣味に時間を割いたりだとか
   お出かけしたりだとかすればいいのに、最近は朝早く出る俺のために家事全般もやるようになったんだ ゆうかりんの手料理はすごくおいしいよ
   まあでもそんな事も時には俺にとって重荷になったりもする訳で 朝でも薄暗い魔法の森の小道を歩いて、人里に辿り着くちょっとだけ前に
   適当に道を外れて行くんだ 右か左か、気分で決めてそっちに曲がるんだ もちろん人里の職場には辿り着かない、もっと薄暗い方に
   足を進めていくの あんまり危険が無さそうな、適当な切り株なんかを見つけたらそこに腰掛けて一息吐くんだ 身体の芯から吐く息だけど
   そこまで俺をスッキリさせてくれないような駄目なため息だよ そこでしばらくは木々だとか、空だとか、あるいは瞼の裏の暗闇とかを
   眺めて過ごすんだ 「仕事に行ってるフリ」だよ、ゆうかりんのチェックの服くらい鮮やかな赤、真っ赤な嘘だよ 本当は人里で仕事なんてしてないんだ
   昔に俺が「人里で働きたいな」なんて思っただけなんだ 理想と現実っていうのは交わる事も無ければ同じ方向に進むわけでもなんでもないよね
   華やかな人里の花屋で俺は冷たい水をかけられて「妖怪なんか働かせられない」みたいな事を言われたんだ ゆうかりんと同棲してるってのは
   案外知られていた事らしい 困った俺が口答えしようとしたら、傍で見ていた子供が大声で泣き出したんだ 「妖怪だ」、「怖い」って言ってね
   ちょっと違うのに、まずそれを伝えることができないんだ これ以上何かしたら博霊の巫女を呼ぶと言われた 俺は退治されてしまうのだろうか
   俺はいくら痛めつけられてもいい、だけどゆうかりんに迷惑をかけることになるのはちょっと忍びないよね だから俺は、頭を下げて帰ったんだ
   日が暮れるのを待って、乾かした上着を着直して、作り笑顔で家に帰って、ゆうかりんの前でガッツポーズしてみせた 人里で働くって言ってね
   お花屋さんで働くんだよって言ったら自分のように喜んでくれたゆうかりんの顔を忘れようと思っても忘れられない たぶんゆうかりんの中では
   俺は今も真面目に働いている事になってるんだろう 朝と夜以外は離れ離れになってるのに、俺が頑張ってると思い込んで大人しく待ってるんだろう
   いたたまれなくて、考えたくないからこれ以上は考えなかった 思い切り足を振って鞄を蹴飛ばしてやる 八つ当たりだよ、鞄は重そうな見た目と裏腹に
   軽い音を立てて転がるんだ ついさっき、中身が空の鞄を持ったゆうかりんが気付いてしまうんじゃないかと思った 気付かれたら終わりだと思った
   彼女はきっと悲しむだろう 俺だって悲しいのに俺以上に悲しむだろう いや、気付かれなかった事の方が悲しいんじゃないだろうか よくわからなくて
   頭がおかしくなりそうだった 今日もまた暗くなるまでここで固まって、笑顔でゆうかりんの元に帰るだけ いつも通りの日常さ!平和だね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ


30 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/30
   ゆうかりんと愛でたい
   ゆうかりんと可愛いものを愛でたい
   可愛いもの好きなんです ゆうかりんじゃなくて俺がね 本当はカワイイってこうカタカナで書いちゃうようなのが好きなんだよ俺ね
   パステルカラーのマグカップとかさ、ぬいぐるみとかさ、そりゃあお花だって好きなんだよ ファンシーじゃないかファンシーっていいもんだよ
   童女趣味だね いや待てこの単語はロリコンて意味だな違うぞ 「童女みたいな趣味」って事かな 言いにくいけどだいたいそんな感じなんだよ
   360度どこから見てもオッサンなのに可愛いもの好きって正直ドン引きじゃない?俺が他人だったら間違いなくトイレの消臭剤突き付けてる
   最近気に入ったのにムーミンのパペットアニメーションってのがあるのよ ふわふわで可愛くて心の芯の部分から癒される気がするんだけど
   そう話したら知人に「ムーミン虐待スレでも立てるのか」って突っ込まれちゃったよハハッ 世知辛い世の中だよね、可愛いと思うのにも権利が必要らしい
   ゆうかりんにも時々こういう話を熱心にしてやるんだけどさ 全然理解してくれないわけなんだよね こう、よくある固定観念を持ってして
   「変なの、男のくせに」なんて言っちゃうんだよ 無意識のうちに男は可愛い物を愛でちゃいけない世の中になってるのよね 悲しいよねこれ
   それでも尚語り続けてやると最終的にゆうかりんが聞く耳を持ってくれなくなるんだ 「はいはい、わかったからわかったから」なんて言って
   黙らせるために俺を抱きしめてくるんだよ ちくしょうズルいよなんだかこれはズルい わかってくれてないのに抱きしめられたら黙るしかないよ
   でもゆうかりんは忘れないの、俺がそういう趣味を持ってるって事を忘れないんだ それどころかしっかりと脳裏に焼き付けるくらいに記憶していて
   時々他人に話しちゃうんだよ それも嘲笑の意味を込めた感じでね 二人でふらふらとお散歩に行って、道中でお知り合いさんに会ったときなんかの
   ただの世間話の時に話のタネとして場に出しちゃうんだよ 「そうそう、そういえば」なんて無理やりな前置きをしてから俺の趣味をバラしちゃうの
   クスクスと笑いながら「ね、可笑しいでしょう?こんなでかい図体してぬいぐるみが恋しいんですって」なんて言っちゃうの 涙目のルカ状態だよね
   相手によっては釣られて笑ったり、反応に困って微妙な顔をしたままその場を去ったりとかされるんだよね こんにち言われるゆうかりんの
   サディスティックな趣向が俺に深く突き刺さるんだよ そういうの恥ずかしいからやめてって言うんだけどまったく話を聞いてないふうな顔で
   「えー?恥ずかしいのはあなたのシュミでしょー?」なんて言われちゃうんだ ゆうかりんの悪いところ、俺を弄って遊んじゃうところだよね
   でも時々救世主のような方が現れちゃったりするんだよ 普段行かないような所でお会いした子にまた同じような話をしちゃうゆうかりんに
   「だから旦那もアンタを選んだってワケだな」なんて笑いながら返しちゃうの、死神の小野塚さんね 俺の背中をバンバンと叩きながら
   何が可笑しいのか、これでもかと笑いながらそう言うんだ ゆうかりんは急に焦りだして、「えっ、違う、違うの」とか言い出しちゃってね
   ここぞとばかりに俺が「そうだよ合ってるよ」みたいなこと言うとますます可愛くなっちゃうんだ 両手でほっぺを抑えてぷるぷるしちゃうんだよ
   小野塚さんは「今日も幻想郷は平和だ」みたいな事言いながらのんびりとどっかに行ってね、ゆうかりんと俺がその場に残されるわけさ
   少しばかり落ち着いたゆうかりんが何かを言いたそうにこっちをチラチラと見てくるから俺は「俺、可愛いものとか好きなんだ」って言うんだ
   ただ自分の趣味を言っただけなのにゆうかりんには「うるさい」って言われてしまった そのまま手を引かれて、ずんずんと来た道を戻って行ってね
   そのまま直帰、今日一日はロクに口をきいてもらえなかったよ 可愛い物に囲まれて過ごせたらどんなにいいかな、君と一緒にね!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふ


31 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   5/31
   ゆうかりんと叶えたい
   ゆうかりんと願い事を叶えたい
   願いは叶えるものだよ ゆうかりんのお願いだったらそりゃあ叶えるべきだと思う なんとしてでも叶えてゆうかりんを喜ばせたい
   「私のお願い、叶えて欲しいんだと思うの」なんてゆうかりんが言ってくる 君はどんな花の名前も知ってるじゃないか、まったくもう
   横を見ると満面の笑み ゆうかりんの手が伸びてきて、勝手に俺の読んでる文庫本を閉じちゃうんだ せめてしおりくらい挟ませて欲しいもんだ
   具体的にお願いって何なの?って聞こうとしたんだけど、ゆうかりんは俺の唇の人差指を押し当てて俺の言葉を途中で止めたんだ
   「それがわかったら面白く無いでしょ?必死こいて探すくらいがいいと思うの」なんて言うんだ これまた随分と迷惑なお願いだよね
   そしてまた楽しそうに笑うゆうかりん 俺が汗かきながら東奔西走する姿を見て楽しみたいんだろうか、なんとまあ悪趣味な妖怪さんだこと
   ヒントは無いのかと聞いてみて、当然の用に「ない」って帰ってきたから結局俺は自分一人の力でなんとかしないといけないみたいだよ
   もう小説の本を読み返す気も消えてしまったから本格的に考えてみる 腕を組んであぐらをかいて座ってみるんだけど何も思い浮かばない
   そもそもゆうかりんがわざわざ俺にお願いする事ってどんなことがあるだろう、それすらも全然思いつかないんだよね ゆうかりんは俺の周りを
   花の香りに誘われたミツバチみたいに飛び回って、俺の表情に何かを期待したような眼差しを向けるだけ 何かお願い事をしないといけないような
   切羽詰まった感じは1mmも感じられないよね もうこの時点でゆうかりんに手のひらの上で踊らされてるっていう事実は確定してるようなモンなんだけど
   いつもそんな感じって気もするからそこに問題は無いよ 悩んでいても始まらない気がしたので、とりあえず何か動いてみることにするんだ
   立ち上がって、家の中をグルグル回った時にふと思いついてね ベットシーツを取り換えてみた 気付いてからは特に時間もかけることなく
   サクサクと外して付け替えて、の作業だったよ ゆうかりんがちょっと離れたところから見守る中、今までのベットシーツは洗濯カゴに突っ込んで
   淡いブルーの生地にいやらしいくらいのドットが描かれている奴に付け替えてみた なんとなく梅雨の時期がイメージされるような配色で
   夏になる前にはちょうどいいかななんて思うんだ ついでに枕カバーも替えたりしてみて、簡単な一仕事を終えてゆうかりんの表情を窺うとね、
   どこか満足そうな顔で俺の方を見てるんだ でも特に何も言わないの、口は閉ざしたまま まあこれが正解じゃあないとは思っていたけどさ
   その後も思いつく限りの事をやったよ これは関係無いだろうなと思う事も全部やったよ 昼間なのにシャワーを浴びて身体をガッツリ洗ってみたり
   いつもは休止状態にするPCの電源を切ってみたりとか だいぶ机の上も片づけたな、自分の靴が臭いから消臭スプレー振ったりとかね
   まあそれでも(下らない事ばっかりだったから)どれも正解じゃなかったみたいなんだ ついにゆうかりんが口を開いたかと思ったら
   「もうそろそろいいんじゃない?」なんて憐れみを含んだような言葉だったんだよ 俺は最愛の子の願い一つも叶えられなかったのか、悔しいね
   結局その後はいつも通りに普通に普通な過ごし方だったよ で、寝るときになってぼそっと「結局お願いって何だったの」って聞いてみたんだ
   そしたらゆうかりんは俺の身体にぎゅっとしてきて「私のことを考えて欲しかったの」なんて言うんだ なんだ、そんなのいつだってやってるよ
   自分のために色々と試行錯誤してくれて嬉しかったと満足げにゆうかりんは言うの 結局のところ自然とミッションはこなせていたみたいだね
   俺だってゆうかりんが喜んでくれて嬉しいよ、って言って強く抱き返してやるんだ 俺の願い事も勝手に叶ったようなものさ!ね!ゆうかりん!
   うふふふふふふふふふふふふふふ


32 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
http://www.youtube.com/watch/?v=vY_9ggaKrOY 


33 :バウムクーヘン名無しさん:2011/06/01(水) 15:34:51 ID:YuUkRin
   ゆうかりんの事が好きで、
   好きで、
   とにかく好きで、
   たまらなく好きで、
   何よりも好きで、
   忘れられないくらい好き。
   
   それでも、それなのに、どうして俺だけ。
   
   漫画版「あいゆえにゆうかりん」、とらのあなさんとホワキャンさんで委託販売中!
   とら完売?秋葉原店にはまだあるってさ。


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